劇場版「鬼滅の刃」無限列車編感想。映画に向いてないでしょこのエピソード。メインの前のアクセント用のヤツじゃん。煉獄さんの退場にも驚いた【映画】

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編感想。映画に向いてないでしょこのエピソード。メインの前のアクセント用のヤツじゃん。煉獄さんの退場にも驚いた【映画】

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アニメ映画「鬼滅の刃」無限列車編を観た。
 
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「鬼滅の刃」無限列車編(2020年)
 
短期間のうちに40人以上が行方不明となっている「無限列車」。その調査のため炭治郎、善逸、伊之助の3人は実際に「無限列車」に乗り込むことに。
 
現地に到着し、列車に飛び乗った3人は車内で鬼殺隊最強の剣士である“柱”の1人、煉獄杏寿郎と合流する。
 
変わり者だが豪快で兄貴肌な煉獄。正義感溢れる彼の佇まいに炭治郎は親しみやすさ、頼もしさを感じるのだった。
 
 
しばらくすると、切符の確認のために車掌が彼らの元を訪れる。
俯き加減で覇気のない様子の車掌だったが、炭治郎たちは特に気にすることもなく切符を差し出す。
 
だが、その直後に車内に不穏な気配が。
炭治郎が車両後方から強い鬼の気配を嗅ぎつけた瞬間、いち早く異変に気づいた煉獄が走り出し、あっという間に鬼の首を切り落として始末してしまう。
 
その強さに圧倒され、同時に“柱”としての彼に強い憧れを抱く炭治郎たち。
3人は思わず煉獄に「弟子にしてほしい」と懇願するのだったが……。
 
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「鬼滅の刃」にはあまり詳しくない僕が劇場版を観てきたぞ。てか、うなじを抉ると倒せるんじゃなかったっけ()

週刊少年ジャンプで連載されていた漫画「鬼滅の刃」を原作として制作され、2020年10月に公開となった劇場版「鬼滅の刃」無限列車編。
すでに公開から5ヶ月以上も経っているが、先日ようやく映画館に足を運んできた次第である。
 
 
まず最初に申し上げておくと、僕は「鬼滅の刃」にはあまり詳しくない。
リアルタイムで連載を読んでいたわけでもなく単行本を買ったこともない。アニメのレギュラー放送で存在を初めて知った程度の人間で、はっきり言ってクソニワカである。
 
なので、今回の無限列車編が全体のどのあたりに位置するのか、ファンの間で人気のあるエピソードなのかといったこともいっさい把握していない。
と言うより、アニメを観てからだいぶ時間が経っているせいで内容や登場キャラクターについても忘れかかっていたというのが本音である。
 
そもそも“鬼”って何者?
ああ、主人公一行が戦ってる相手ね。
首を切り落とすと倒せるんだったか。
 
確か血を吸われると鬼化しちゃうとか、そんな感じだっけ?
そういえば「ドラキュラみたいだなぁ」と思った記憶が……。
 
てか、うなじを抉ると倒せるのって……。
それはアレか。
「進撃の巨人」か。
 
ついでに言うと、“鬼殺隊”は「るろうに剣心」の“十本刀”にインスパイアされてるんだろうなぁと漠然と思ったような……。
 
などなど。
さすがに主人公の“竈門炭治郎”くらいは覚えていたものの、詳しいストーリーやキャラごとの考察などはちんぷんかんぷんな状態での鑑賞だったことを報告しておく。
 
銀魂 THE FINAL感想。やっちまったなぁ。普通でよかったのに「銀魂らしさ」の呪縛にガッチガチで身動きできなくなってるw
 

映画に向いてないんじゃないの? どちらかと言えば箸休め的なエピソードだった気が…

今作を観た感想としては、まあまあ
全体を通して「このエピソードって映画に向いてなくね?」というのが僕の率直な意見である。
 
一応言っておくと、今作はアニメ映画としては普通におもしろい。
丁寧な作画と高い技術を駆使したド派手なバトルシーンが満載で、全編約2時間ダレることなくスクリーンに集中できる。
 
“柱”の1人、煉獄杏寿郎の内面を掘り下げる描写も多く感情移入もしやすい。主人公竈門炭治郎の純粋さや妹・禰豆子のキュートさも含め、僕のように大して詳しくない人間でも楽しめる内容になっていた。
 
 
だが、果たしてこの無限列車編は映画にするほどのエピソードだったのか。
個人的にはアニメのレギュラー放送で十分じゃないの? という気がしたのだが……。
 
何と言うか、地味なんですよね。
走り続ける列車内で奇怪なことが次々に発生し、主人公一行がだんだんと追い詰められていく。
車両を移動しながら迫りくる敵を撃退し、ようやく根本の原因を突き止める。
で、車両の上での最終決戦に突入!!
みたいな。
 
こういう密室での謎解きやホラー要素の強いエピソードは基本、バトル漫画においてはサブ的な位置付けであることが多い(気がする)。
「ONE PIECE」で言えば、エニエスロビー編における本土決戦前の海列車だったり、「FF6」での迷いの森&魔列車パートだったり。
 
登場キャラクターも「ONE PIECE」はサンジ、ソゲキング、フランキー、「FF6」はマッシュ、カイエン、シャドウの面々。必ずしもメインとは呼べない顔ぶれが並ぶ。
 
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いわゆる直後に始まるド派手なバトルに向けての箸休めというか、助走というか。メインの前に挟み込むちょっとしたアクセントの役割。どちらかと言えば視聴者、読者を飽きさせないための変化球の要素が強い印象である。
 
その地味なエピソードに全編の半分以上を費やしてしまうのは……。
正直なところ、延々と続く地味な絵面を観ているのが少々しんどかったというのが本音である。
 
せっかく映画化するのであれば、もう少し派手なエピソードを選んでほしかったなぁと。
 
 
まあ、もともと「鬼滅の刃」はトーンが暗めの作品ではあるのだが。
 

サブキャラ感満載のIKKOさんみたいな鬼。存在が薄っぺら過ぎていまいち感情移入できないまま退場しちゃった

そもそも論として、あのIKKOさんみたいな喋り方の鬼(「魘夢」という名前らしい)もサブキャラ感満載でしたからね。
 
今作のラスボスである鬼舞辻無惨が結成した12体のエリート鬼集団、十二鬼月。その中でも強さによって上弦6体と下弦6体にランク分けされており、下弦の鬼は鬼殺隊の柱1人に瞬殺されてしまう程度の強さであるとか。
 
で、今回登場したIKKOさん(魘夢)は下弦の壱(下弦No.1)に位置する鬼で、念願の上弦入りを果たすための手柄に飢えているとのこと。
 
ちなみにアニメのレギュラー放送では、“柱”の1人である冨岡義勇に負けた下弦の伍・累を筆頭に、IKKOさん(魘夢)以外の下弦はすべて無惨パイセンの気まぐれで退場させられている。
 
 
そんな感じで散々な扱いを受ける下弦メンバーの中、唯一映画出演を勝ち取ったIKKOさん(魘夢)だったが、申し訳ないことにまったく芯を食ったキャラとは言えず(僕の中では)。
 
ご自慢の睡眠を司る血鬼術は炭治郎にあっさり攻略され、電車と融合して首の位置を隠すという離れ業を使うも、伊之助のよく利く鼻で即刻見破られる始末。
 
 
また、これまでの鬼には常に「鬼になるまで」のエピソードが存在し、退場間際に敵側にも感情移入することができた。
「こんな世界が生まれてしまったのは彼らの責任ではない」「悪いのはすべて鬼舞辻無惨」という思いを主人公たちと共有することで、より「鬼滅の刃」の世界に没入する流れ。
 
ところが今回のIKKOさん(魘夢)には感情移入できる要素がどこにもない。
それどころか、消滅間際になっても出世欲を語るばかり。最初から最後まで薄っぺらいことこの上ないのである。
 
いやいやいやいや。
それでいいのか下弦の壱。
せっかく映画出演を勝ち取ったのに、こんな終わり方で納得できるんか。
 
何か感傷的なBGMで誤魔化そうとしてるけど、そんなもんで騙されへんぞww
 
 
だいたいアレなんだよな。
原型を留めないほど巨大化するヤツにロクなのはいないんですよ。
「ONE PIECE」のスマイリーとか、「AKIRA」の島鉄雄とか、「呪術廻戦」の吉野順平とか。
「強敵は主人公と同体格でこそ」という暗黙の了解から外れた瞬間、一気に興ざめするんですよね。
 
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使い勝手のいい煉獄さんをあんな簡単に退場させますかね。とびきりの笑顔で息を引き取りやがって

そして、“柱”の1人である煉獄杏寿郎が早々に退場したことにもかなり驚かされた。
 
兄貴肌で正義感が強い、見た目も派手でわかりやすい。あそこまでキャラ立ちしていれば、まだまだ使いどころがあったはずなのに。
まさかあんなポッと出の「四天王(最弱)」みたいなヤツに殺されてしまうとは。
 
本来であれば、ボロボロになりながらもようやく撃退した末に
「くっ、四天王(最弱)でこの強さだと…!?」
「何てこった…。今の俺たちじゃまったく歯が立たないじゃないか」
となる予定だったのが。
 
散々自分語りを聞かされた上で、母親大好きっ子を発揮したまま笑顔で息をお引き取りになられてしまった。
 
まあ、バトル中盤からフラグはビンビンだったし、腕が身体を貫通して無事であるわけもないのだが。
 
 
善逸「何でこんなところに上弦の参が出てくるんだよ!!」
いや、そりゃこっちのセリフだわww
 

重要キャラをあっさりポイ捨てする割り切りこそが「鬼滅の刃」をすっきりと終わらせた要因? 「ONE PIECE」なんて、キャラが多過ぎてカオス状態ですからね

ただ、こういう割り切りがあったからこそ「鬼滅の刃」は全23巻というすっきりとした終わり方ができたのかな? とも思う。
 
申し上げたように煉獄杏寿郎は何度も使い回しができそうなくらいいい味を出していたが、「無限列車編」という前菜パートでサラっと退場させられてしまった。
また下弦の鬼に関しては、今回のIKKOさん(魘夢)と下弦の伍・累以外はラスボスの気まぐれによって大した見せ場もなく帰らぬ人たちに。
 
あまりに雑な扱いにゲンナリする部分もあるが、それが逆にストーリーの停滞を防いだとも言えるわけで。
 
単行本が100巻に到達しようかという「ONE PIECE」などはテンポの悪い作品の典型例。それぞれのキャラにスポットを当てまくった結果、今では敵味方が入り乱れて完全なカオス状態に陥っている。
 
ジンベエ復活! ジンベエ復活! 1日中読みふけってONE PIECE976話までの流れを把握した。胸熱展開だけどややこし過ぎて
 
それに比べて今作は登場キャラを絞ってバトルパートを中心に描いたおかげで、僕のように知識の乏しい人間でも楽しめる内容となっている。
 
特定のキャラをとことん掘り下げることで視聴者の感情移入を促進し、猪突猛進のバトルで強さを強調。最後の最後に華々しく退場させてどデカい花火を打ち上げる。
 
6人兄弟の長男として気を張って生きてきた炭治郎に初めてできた兄貴分。
師匠とも親とも違う、自分の1歩前を歩く大きな背中。その頼れる存在を失った彼の悲しみは原作ファンであれば痛いほど理解できる(はず)。
 
王道中の王道の手法ではあるが、不特定多数に幅広く受け入れてもらうには最適解とも言える。
 
 
 
繰り返しになるが、やはり今作はもう少し映画向きのエピソードでやってほしかった。
「無限列車編」などという前菜感丸出しのパートではなく、主人公一行が大活躍するど真ん中の芯食ったヤツ。
 
本編中にそんなものがあればの話ですが。
 
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