今こそ拳四朗vs京口紘人の統一戦実現を。井岡一翔vs田中恒成はいまいち乗れないけど、こっちの統一戦は大歓迎っス。村田諒太も停滞してるしね
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新型コロナウイルスの影響で思うように興行が開催できない日本ボクシング界。TOP RANKと契約して米国でのタイトルマッチが計画されている井上尚弥以外、現日本人世界王者の面々は次戦の噂すら聞こえてこない。
少し前にWBO世界S・フライ級王者井岡一翔に田中恒成が挑戦する話が具体化しかけていたようだが、そこからの進捗具合もよくわからず。
そもそもこの試合は戦力の拮抗具合の割に井岡一翔側にリスクが大きすぎること、もし井岡が対戦を拒否した場合、心ないファンから「逃げた」と罵倒されるのが確実であること、そして、このマッチメーク以外に井岡の選択肢がないよう、徐々に外堀が埋まっていったことなど。
諸々の理由から、僕自身がこの試合にあまり乗っていないので正直どちらでもいいのだが。
→田中恒成が王座返上&階級アップ。井岡一翔とのビッグマッチ実現か。まあ井岡にリスクがデカすぎるよな
→井岡一翔vs田中恒成合意!? やっぱりやっちゃうのか…。予想は田中だけど応援は井岡。経緯があんまり好きじゃないから
→井岡一翔「自分にとってメリットを感じる戦いではありません」。田中恒成「ノンタイトル戦は何度挟んでもいい」。テンション違い過ぎてゾッとするわw
また、WBA世界ミドル級レギュラー王者村田諒太については2019年12月のスティーブン・バトラー戦での勝ち方がめちゃくちゃよかったのだが、それ以降まったく音沙汰がなく。
2020年2月あたりにスーパー王者のサウル・“カネロ”・アルバレスとの統一戦実現か? などと言われて(僕が)色めきだったものの、コロナ禍もあり結局立ち消えになってしまった。
村田諒太の覚醒とコロナによるブランクがもったいなさすぎな件。ブラント、バトラー戦の勢いのまま間髪入れずに次戦に行きたかった
まあ、村田諒太はね。
井上尚弥と並ぶ視聴率男であると同時に、井上と違って負ける可能性も考慮しなければならないのが……。
・WBAレギュラー王座を欲しがる程度に無名
・ファンが納得するくらいの実力
・村田との相性が悪くないファイトスタイル
日本開催が困難な中、これらの条件に合致する相手を見つけるのは不可能に近い。
負けるたびに謎の哲学を発動して引退をチラつかせちゃうしね。
バトラー戦のコンディションを維持できればそうそう負けることはないと思うのだが、ロブ・ブラントのようなババを引く可能性もなきにしもあらず。下手に米国開催に踏み切るわけにもいかないのが難しいところである。
デビュー戦以来の日本人対決でもいい気がするけど、“まさか”を考えるとそういうわけにはいかないんだろうなぁ。
拳四朗vs京口の統一戦は実現してほしい。というか、今こそやるべき()
日本人世界王者や世界戦を控えた選手のキャリアが軒並み停滞する中、僕が今こそ実現を!! と勝手に思っているのが表題の件、WBC世界L・フライ級王者寺地拳四朗とWBA世界同級スーパー王者京口紘人の王座統一戦である。
拳四朗は現在WBC王座を7度防衛中の安定王者。具志堅用高氏の13度防衛を目標に掲げるなど、今がまさに全盛期と言える。
一方、WBA王者京口紘人は2018年12月のヘッキー・ブドラー戦で2階級制覇を果たし、同王座を2度防衛。前回の久田哲也戦では久田の手数とカウンターに手を焼いたものの、中盤から地力の高さを発揮し3-0の判定勝利を収めている。
マジな話、この試合は現状もっとも話題性のあるマッチメークだと思っている(僕は)。
少し前までは「まだ早いんちゃうか?」「京口があと1、2回防衛を重ねてからにした方がいいのでは?」などと思っていたが、予想以上にコロナ騒動が長引いているせいでそうも言ってられず。
特に防衛記録更新を目指す拳四朗には時間的余裕がなく、少なくとも今年中に1試合はやりたいはず。同階級の日本人ランカーとの防衛戦でもいいのだが、どうせなら統一戦にしちゃおうぜということで。
京口紘人vsタノンサック・シムシー戦を京口紘人本人が自分のYouTubeチャンネルで生配信←僕がこれを「ない」と思う理由
毎試合絶対的な強さを見せつけているものの、村田諒太や井上尚弥のバーター扱いから抜け出せない拳四朗。
初防衛戦がMBSの動画、前回はYouTube配信となかなか地上波放送がない京口紘人。
一般的な知名度があまり高くない両者にとっても、話題を集められる絶好の機会になると思うのだが……。
幸い大箱開催で5000人程度の客入れはできるわけだし、地上波が入ればそれなりに採算も取れるんじゃないの? みたいな。
でもアレか。
可能であれば、堀川謙一と矢吹正道を交えてトーナメント形式にするのもおもしろい。
もしかしたら堀川なら打倒京口を果たせるかもしれないし、矢吹正道は王者クラス以外では辛うじて拳四朗に対抗できそうな気も……。
いや、さすがに厳しいかな……。
何とも言えませんが。
堀川謙一すげええぇぇ…。無敗の冨田大樹を圧倒TKOで東洋太平洋L・フライ級王座戴冠。ちょっとラベルが違いましたねラベルが
有利なのは拳四朗? これまでの対戦相手を振り返ると、経験値の差が…
仮にこの両者の対戦が実現した場合、有利なのは拳四朗の方だと思っている。
2017年5月のガニガン・ロペス戦以降の拳四朗のキャリアを振り返ると、中間距離から近い位置での差し合いを得意とする相手とばかり対戦していることがわかる。
・ガニガン・ロペス
・ペドロ・ゲバラ
・ヒルベルト・ペドロサ
・ミラン・メリンド
・サウル・フアレス
・ジョナサン・タコニン
・ランディ・ペタルコリン
どの選手も前に出る馬力と近場での連打を持ち味とするタイプで、距離感は比較的京口に近い(と思う)。
京口はこれまでの相手よりも確実に一段上の実力者だと思うが、少なくとも拳四朗は似たような間合いでの経験をかなり積んでいる。
拳四朗vsペタルコリン、チャベスJr.vsジェイコブス、亀田京之介vs前田稔輝振り返り。MVPは拳四朗で異論ないよな。村田のKOよりも強烈だった
対する京口はというと、過去の対戦相手に拳四朗ほど機動力と連打を両立できる選手は見当たらない。
あえて言うなら2018年12月のヘッキー・ブドラーと2019年6月のタナワット・ナコーンかなぁと思うが、どちらの選手もフットワーク、フィジカルともに京口のプレスから逃げ切るまでにはいかなかった。
この両者はアマチュア時代に対戦経験がある(拳四朗の3勝1敗)とのことだが、プロで対戦してもその戦績通り70~80%前後の確率で拳四朗有利な気がしている。
得意の間合いに入った際の京口はめちゃくちゃ強い。拳四朗は手数勝負を挑んだ方がいい気がする
ただ、京口が勝利する可能性も十分あると思う。
ジャブの精度や踏み込みのタイミング、ガードの堅さなど。申し上げたように京口は拳四朗のこれまでの相手に比べてあらゆる面で一段実力が高く、なおかつ至近距離でのボディを得意とする。
それこそ2017年10月の拳四朗vsペドロ・ゲバラ戦のような間合いで戦うことができれば一気に有利になるのではないか。
ヘッキー・ブドラーのアウトボクシングをものともせずにボディで沈めた試合など、得意の距離に入った京口はめちゃくちゃ強い。
マジな話、中盤以降、拳四朗の足が止まるまさかの展開もあり得る(かも?)。
京口vs久田感想。久田のスカウティングと粘りがすごかった。でも、経験値と勝負どころの見極めに少し差があったかな
そして、拳四朗がそれをさせないためにはやはり手数だろうと。
以前にも言った記憶があるが、馬力とプレスを持ち味とするジャブ使いを止める方法は2018年9月のゲンナジー・ゴロフキン戦でのカネロが教えてくれた。
ゴロフキンにようなタイプを攻略するには下がったらダメ。足を使って距離をとるより自ら前に出て打ち合った方がいい。
少しでも相手より多く手数を出し、なおかつ1発1発に力を込める。相手に反撃する余裕を与えず、とにかく近場で糞詰まりを起こさせて馬力を発揮させないことが重要になる。
近場でのコンビネーション勝負に巻き込み、際どい判定ながらもゴロフキンに初黒星をつけたカネロのパフォーマンスは本当にお見事だった。
なので、拳四朗も自ら前に出ての手数勝負で京口のプレスを封じる作戦でいくべきな気がする。最悪なのは必要以上に動き回る→中盤疲れて捕まるという流れなので、そうならないためにも。
京口のボディが機能しない距離を保ちつつ、お互いの腕が伸びない位置関係をキープする。体力のあるうちに打ち合いを挑んで先に京口を消耗させられれば最高かなと。
坂井祥紀、重田裕紀、佐々木尽、富岡浩介、牛島龍吾、谷口彪賀他。いい選手が多くておもしろかったですね
まだ試合が決まったわけではないので勝敗予想は止めておくが、大体そんな感じ。かなりの消耗戦になるとは思うが、それを含めておもしろい試合になればいいなと期待しております。
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