坂井祥紀、重田裕紀、佐々木尽、富岡浩介、牛島龍吾、谷口彪賀他。いい選手が多くておもしろかったですね。【2020.8.31A-SIGN BOXINGYouTube観戦感想】

坂井祥紀、重田裕紀、佐々木尽、富岡浩介、牛島龍吾、谷口彪賀他。いい選手が多くておもしろかったですね。【2020.8.31A-SIGN BOXINGYouTube観戦感想】

「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
 
2020年8月31日に新宿FACEで行われた「ファーストレートPresents A-SIGN BOXING」のYouTube配信を観た。
全6試合、解説席には現IBF世界S・バンタム級王者岩佐亮佑と元WBO世界S・フェザー級王者伊藤雅雪が座るという豪華な布陣で、かなり楽しめた次第である。
 
比較的テンポがよかったこと、普通におもしろい試合が多かったこと、いろいろなタイプの選手がいてバラエティに富んでいたことなど、全体を通して飽きのこない興行だった気がする。
表題の通り、いい選手も多かったしね。
 
 
また、岩佐亮佑の短パン、Tシャツに黒のジャケットという攻撃的なファッションも個人的な見どころの一つだったりする。
全編3時間ちょいとそれなりに長い興行ではあったが、自宅で観ている分、まったくストレスなく過ごすことができた。
 
 
というわけで、ここからは印象に残った試合の感想を適当に言っていこうと思う。
 
吉野修一郎vs細川バレンタイン感想。いい試合だったけど、こんな感じかな? と。やっぱり細川バレンタインはちょっと小さかった
 

第一試合:〇富岡浩介vs原翔太×(S・フライ級4回戦)

富岡浩介という選手はアマチュアで数々のタイトルを獲得後、鳴り物入りでプロデビューした逸材らしく、この試合でも実力の高さを見せつけていた。
 
サウスポーから放つ右リード、一瞬の動きが段違いで、左のカウンターがそのまま圧力になる感じ。相手の原翔太選手はあっという間に中に入れなくなり、そのまま富岡選手の大差判定勝利という結果に。
 
なるほど、これはいいですね。
今のところ若干線が細いように思えるが、肩回りを中心にビルドアップすれば力強さが増して一気に突き抜けそう。
試合中に相手に「来い来い」とアピールしていたのを見ると、恐らくこの選手はカウンターでスパッと倒すのが得意なのだろうと。
 
 
てか、よくよく調べてみたら、今年2月に吉野修一郎と対戦した富岡樹の従妹なのか。
 
高橋悠斗vs堀川謙一戦、吉野修一郎vsハルモニート・デラ・トーレ戦感想。まさかの週2で後楽園ホール参戦
 
そういえば、いつだったかYouTubeにアップされた試合のコメント欄がダメ出しのオンパレードだったことが話題になっていた覚えがあるが、それがこの富岡選手か。
 
まあ、YouTubeのコメント欄には達人級の目利き()がいっぱいいらっしゃいますからね。
数秒間のスパーリングの動画を観ただけで「弱い。一目でわかる」と断言しちゃう人とか、ホントすげえんだよあそこww
 

第二試合:〇牛島龍吾vs大保龍球×(フェザー級6回戦)

鋭い踏み込みと低いガード、ぶん回しの喧嘩ファイトな大保龍球選手と、長身痩躯でヘッドハンタータイプの牛島龍吾選手の一戦。
 
開始直後にいきなり大保選手が突進からの左フックでダウンを奪うと、残り45秒あたりで今度は牛島選手が右のショートでダウンを奪い返す。続く2Rにも牛島選手がダウンを奪うなど、両者譲らぬ激しい打ち合いが続く。
 
結果は2度のダウンを奪った牛島龍吾選手が判定勝利を挙げたわけだが、個人的にはこの日一番おもしろい試合だった。
ゴンゴン前に出て腕を振るが、ガードが低くパンチも外旋回気味の大保選手と、長身でジャブも鋭いが懐に入られやすく、これでもかというくらいヘッドハンターな牛島選手。両者の特徴がモロに噛み合ったいい試合だったなと。
 
 
なお、大保龍球選手はよくも悪くもボクサーっぽくない野性的なスタイルだなと思って観ていたら、実はアウトサイダー出身なんすね。
 

第四試合:〇谷口彪賀vs龍神佳輝×(60.0kg契約6回戦)

広いスタンスから打ち出す左が伸びる谷口彪賀選手が、ワンツーパンチャーの龍神佳輝選手を捌ききって判定勝利を挙げた一戦。
 
龍神選手も状況を打破するために絶えずアングルを変えて踏み込みのタイミングを測るものの、谷口選手の遠間からのカウンターを最後まで突破できず。強引に前に出て腕を振ろうという意思は伝わるのだが、そのつど前手の差し合いで上回られて前進を寸断されてしまう。
 
なるほど。こういうワンツーパンチャーの選手は距離の遠いサウスポーが天敵というのはその通りですよね。
ラスト6Rでようやく谷口選手の逃げ場を奪うことに成功していたが、もう少し早くアレが出せていれば……。
 
第二試合の牛島龍吾vs大保龍球戦とは180度違う、両者が間合いを奪い合う緊張感もそれはそれでおもしろかった。
 
 
あとはアレだ。
谷口彪賀選手のシューズがおシャンティだったよね。右がブラック、左がホワイトという組み合わせがリングに映える。


 

第五試合:〇佐々木尽vs赤岩俊×(S・ライト級6回戦)

戦績7戦全勝6KOのホープ、佐々木尽選手が現在3連勝中と波に乗る赤岩俊と対戦した一戦。
 
「佐々木尽がいい」という話は僕もちょくちょく耳にしていて、今回のラインナップの中では一番楽しみにしていた試合である。
 
 
すげえww
 
いや、すごかったっすねこれは。
 
S・ライト級ということで、リング上で対峙した両者がとにかくデカい。
 
そして、試合開始とともに佐々木選手が右、左といきなりのフルスイング。右は空振り、左はガードの上ながらも赤岩選手の身体を大きく揺らす。
さらにボディ、顔面に左の連打を浴びせてノシノシと近づく佐々木選手。
 
その後も鈍器のような両フックを叩きつけて主導権を握り、最後は左のカウンター一閃。1R45秒での鮮烈なKO勝利である。
 
最後のパンチなどはあまりの速さに何が起きたのかがわからないほど。相手の右をガード? パリング? して、その反動で左を被せたとか、そんな感じ?
 
ちょっとモノが違うというか、試合時間があまりに短過ぎて何も言うことがないww
 
マジな話、あのパンチはもはや剛腕などという陳腐な表現では物足りない。剛腕を超える“爆腕”とでも呼ばせていただこうと思うww
 
しかも、あそこまで腕を強振してもまったく身体が流れないのもいい。フルスロットルで動きつつもスムーズに次の動作に移行できる体幹の強さを兼ね備えた選手だなと。
 
今こそ拳四朗vs京口紘人の統一戦実現を。井岡一翔vs田中恒成はいまいち乗れないけど、こっちの統一戦は大歓迎っス。村田諒太も停滞してるしね
 

第六試合:〇坂井祥紀vs重田裕紀×(ウェルター級8回戦)

ラストはメインイベントの坂井祥紀vs重田裕紀戦。
 
坂井祥紀選手は現在の戦績が23勝11敗ながら、そのすべてが海外でのもの。メキシコを拠点にここ6戦は米国のリングに上がっており、今回が日本デビュー戦となる。逆輸入ボクサーとして当初から注目を集めていた選手である。
 
対する重田裕紀選手は身長181cmのサウスポーで、やたらと伸びる左ストレートが特徴のアウトボクサータイプ。2017年度全日本ウェルター級新人王でもある。
 
 
試合の感想としては、坂井選手がさすがだったなと。
 
最初の2Rまでは重田選手が間合いを支配し、ガードの間から的確な左をヒットしペースを掴む。だが、3Rから徐々に坂井選手が対応、重田選手を近い位置での打ち合いに巻き込むシーンが目立ち始める。硬いガードを活かした前進と近場の連打で、再三重田選手にロープを背負わせる流れ。
 
長濱陸がクドゥラ金子を寄せつけずにOPBF戴冠。土屋修平は山口祥吾にTKO負けで復帰戦を飾れず
 
正直なところ、僕は最初、重田選手が勝つのではないかと思っていた。開始直後の坂井選手は明らかにvsサウスポーへの戸惑いが見られ、真正面から左ストレートをもらうシーンも目立つ。
 
だが3R序盤から両者の距離が詰まり始め、それに伴い重田選手の手数が減っていく。
 
これ、リアルタイムで観ていた際は坂井選手の馬力とガードの硬さに重田選手が圧力を感じているのかな? と思ったが、改めて観直してみたところ、どうやらそれだけではないっぽい。
 
重田選手のリードを弾くと同時に大股で前に出たり、微妙に角度を変えてタイミングをずらしたり。重田選手のリードをかいくぐるために、坂井選手があの手この手で工夫を凝らしている感じ。
 
恐らくそれ以外にも僕にはわからない駆け引きが山ほどあったのだと思うが、どのパンチを出しても合わせられてしまう重田選手は徐々に手が出せなくなり、どん詰まりに追い込まれてしまった。
 
身体の強さや根気だけではない、経験値の違いを見せつけた坂井選手の完勝だったなと。
 
「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
 

Advertisement

 




 

 
【個人出版支援のFrentopia オンライン書店】送料無料で絶賛営業中!!