亀海完敗…。グレグ・ベンデティとのカウンター勝負で歯が立たず。今回はどうにもならなかったな。動きは落ちてないと思うけど【結果・感想】
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2018年8月17日(日本時間18日)、米・カリフォルニア州で行われたS・ウェルター級10回戦。WBA同級14位の亀海喜寛がグレグ・ベンデティと対戦し、3-0(98-92、98-92、97-93)の判定で敗れた試合である。
2017年8月以来、約1年ぶりの復帰戦となった亀海。
開始直後から積極的に前に出て腕を振るが、小柄なベンデティをなかなか捉えられず。ロープ際でカウンターを被弾し、逆に後退させられてしまう。
中盤以降も亀海は諦めずに前に出続けるが、ベンデティの細いボディワークと連打に対応できず、流れを変えられない。
「亀海喜寛引退。先入観、常識に立ち向かった男の偉大さ。日本人が中量級以上で通用しない? 冗談も休み休み言えよw」
両者大きなダメージはないものの、試合はベンデティのペースのまま10R終了のゴングが鳴る。
納得した表情で判定を聞き、ベンデティを称えたあとにリングを降りた亀海。これで戦績は27勝5敗2分となり、ミゲール・コットに敗戦して以来の再起を飾ることはできなかった。
「フューリーがピアネタを寄せ付けず。陽気なクズが蝶のように舞い、蜂のように刺した10R」
亀海完敗だったな。動きが落ちたわけでもないし、むしろ調子はよかったと思うけど
亀海喜寛、再起戦を飾れず。
「井上拓真がヤップに勝利。これ、世界王者なれるんちゃう? ウーバーリ? ウォーレン? ペッチ? 松本亮はゾッとした」
昨年のミゲール・コット戦以来、約1年ぶりにリングに戻った亀海。
だが、スピーディなグレグ・ベンデティの動きについていけず、終始ペースを握られたまま3-0の判定負け。
もう一度トップ戦線に食い込みたいところだったが、復帰初戦でつまづいてしまったのは本当に痛い。
「ドヘニーに翻弄されて岩佐陥落。戦略負けですかね。持ち味をうまく消されたかな。てか、ボクシング人気すげえ」
試合を観る限り、動きが落ちていたようには思えない。むしろ調子はよかったくらい。
まだまだやれることも証明できたので、何とかがんばってもらいたい。
ただ、試合自体は完敗だったなと。
1年ぶりのリングながら動きもよく、やろうとしていたことも伝わってきた。
それでも最後までグレグ・ベンデティ攻略の糸口をつかめず。
本人も納得せざるをえないほどの敗戦だったのではないか。
「「大竹が負けるわけない」←これ言ったヤツ出てこい。僕だけどw マジか…。ドグボエの猛ラッシュに巻き込まれ1RTKO負け」
カウンター使いの両者。得意な距離でカウンターの打ち合いを展開するスリリングな試合
まず、対戦相手のグレグ・ベンデティという選手についてだが、個人的な印象としては縮小版カネロ。
腕を低く下げた構えによく動く上半身。
そして、反動をつけたカウンターから発動する追撃の連打。
パンチ力はそこまで感じなかったが、ロープ際で攻撃をさばきながらカウンター→連打までの流れはどことなくカネロを思わせるものだった(気がする)。
「アルバレスvsゴロフキン再戦を予想する。まあ、いろいろなことは水に流して楽しくいこうやww」
対する亀海が得意とするのも、至近距離でのカウンター。
L字気味の構えで前進し、肩のブロックと顔をそらす動きで相手のパンチをいなす。その反動でカウンターを返し、相手が怯んだところにもう1歩距離を詰める。
グレグ・ベンデティ同様、上半身の柔軟性を活かしたカウンターで試合を組み立てるスタイルである。
「激戦のアレクサンダーvsベルト。思った以上におもしろかったし、思った以上に泥試合だった」
なので、今回の試合は本当によくかみ合っていた。
得意な距離はほぼ同じ。
両者ともに上半身のボディワークで攻撃をいなし、その反動を利用してカウンターを打ち込む。
「井上尚弥がワンパンKO。パヤノを瞬殺ってマジっすかw ロドリゲスだ? いくらでもかかってこいよだね」
10Rを通して、常にお互いのカウンターが交錯するスリリングな一戦。
観客の盛り上がりを見てもわかるように、かなりおもしろい試合だった。
「大竹がドグボエに負ける要素が見当たらない件。世界王座初戴冠おめでとう大竹秀典。どうせ勝つから今から祝福しとこうぜ」
パワーも体格も亀海が上。でも当たるのはベンデティのパンチ。横と縦の動きの違いかな
そして、そのカウンター勝負で亀海はベンデティにまったく歯が立たず。
相手をロープに詰めるのは亀海。
先に手を出すのも亀海。
身体が強く、パワーがあるのも亀海。
だが、パンチを当てるのは常にベンデティの方。
「井岡vsアローヨ予想。すごい試合になりそう。てか、がんがれ井岡一翔。とにかく勝つしかないぞ」
亀海の1発目の右をダッキングでかわし、戻り際にオーバーハンド気味のフックを顔面に。
さらに追撃の左をねじ込み、亀海が1歩下がった瞬間に連打を浴びせる。
「エロール・スペンスvsマイキー・ガルシア本当に決まっちゃった。勇敢なのか無謀なのか。どちらにとってもメリットある」
上半身のひねりやスリッピングアウェイなど、横の動きが中心の亀海に対し、ベンデティはダッキングやスウェーといった前後の動きが多い。
反動をつけた亀海の外先回のフックは、頭が前後に動くベンデティに届かない。腕が低い位置にあるため、ボディを打っても当たらない。
「エストラーダ辛勝。オルクタのパワーに苦労して判定勝利。危なかったなオイ。vs井岡もおもしろそう?」
逆にベンデティのオーバーハンド気味のフックは亀海の上体捻りを楽々飛び越え、的確なヒットを重ねていく。
亀海のパンチはベンデティの顔面を捉えられず、ベンデティのカウンターは再三亀海の顔面を跳ね上げる。
また小柄なベンデティは小回りがきき、亀海はそのつど置いてきぼりをくってしまう。
「コットvs亀海感想。あ~、亀海これでいっちゃったか。もう少しやりようがあったような気が…。頂上は高かった」
何となくだが、亀海にとってはパンチの軌道とディフェンスの相性が最悪だった感が強い。
お互いが一番得意な距離で打ち合い、亀海が一方的に打ち負けた。
もう、マジで完敗。
ぐうの音も出ないほど圧倒された試合。
「ウィリー・モンローJr.が村田に挑戦だと!? ロサレスvsバーンズ、テクアペトラvsビーモン、モンローvsマシエル振り返り」
まさか亀海がこんな負け方をするとは。絶望感はミゲール・コット戦よりも大きかった
いや、しかし。
ホントに厳しい。
「野口将志vs阿部麗也、宮崎辰也vs近藤明広ほか、第576回ダイナミックグローブを観戦したので感想を言っていこうか」
前回のミゲール・コット戦では、いかに自分の得意な距離まで近づくかに12Rを費やした。
残念ながらコットに走りきられたが、ヘスス・ソト・カラス戦のように自分の距離で打ち合えば何とかなるのでは? という期待感はあった。
それ以前にも、足を使われて最後まで噛み合わず~という試合はいくつか観た記憶がある。
「木村翔がサルダールをボディでKOして2度目の防衛に成功。中国の英雄がまたやったぜ!!」
だが、今回のベンデティ戦では、得意な距離で完全に打ち負けた。
1発目にカウンターを合わせられ、追撃の連打で後退させられる。
何度ロープに詰めても、キワの部分での差し合いで圧倒され、最終的にはリング中央に戻される。
身体も大きく1発の威力でも上回っているが、各局面で常に上をいかれてしまう。
正直、亀海がこんな負け方をしたのは意外だった。
絶望感という意味では、前回のミゲール・コット戦よりも大きいくらい。
「ムンギアvsリアム・スミス感想。巨神兵ムンギアがスミスのガードをぶっ壊し。スミスもよかったけどねじ伏せられた」
まあ、これも「やっぱり世界は広いよね」の一言で解決するのかもしれないが。
てか、亀海にはもう一度浮上してもらって、何とかリアム・スミス戦までこぎつけてもらいたいんですけどね。
とりあえず「引退」とかは言わないでほしいですね。
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