#日本製紙クレインズ 廃部ワロタw 経営悪化によりアイスホッケーから完全撤退を発表。来年釧路に行こうと思ってたのに「ファッ?!」ってなった
2018年12月19日、日本製紙株式会社がアイスホッケー部「日本製紙クレインズ」の廃部を発表した。
#アイスホッケー #日本製紙 #クレインズ が廃部へ #釧路市 https://t.co/ZmPcWwFa0A
— NHK北海道 (@nhk_hokkaido) 2018年12月18日
アイスホッケー強豪 日本製紙クレインズ 今季限りで廃部 #nhk_news https://t.co/4N9oXzg0uC
— NHKニュース (@nhk_news) 2018年12月19日
「アイスホッケー部「日本製紙クレインズ」の廃部について」
主力の洋紙事業の著しい収益悪化により、大幅な経営合理化を進める必要に迫られた。
その状況下でアイスホッケー部 「日本製紙クレインズ」の存続は難しく、残念ながら廃部を決定したとのこと。
今後はチームの引受先を探すものの、金銭的な援助は不可能。会社として完全にアイスホッケーから手を引くことが告げられている。
ライブ配信で日本製紙クレインズ廃部記者会見。
20年前の古河電工と状況はほぼ同じ。本業の経営悪化が原因、引受先を探す(釧路地域にとどまらず全国の企業に)、社員選手17人+内定選手1人のケアをする。存続したとしても金銭支援は無理とのこと。
日本製紙はアイスホッケーから完全に手を引く。— 篠田和之 (@shinodakazuyuki) 2018年12月19日
「明るい話題が欲しいぞアイスホッケー界。迫る日本製紙クレインズ廃部とアジアリーグ存亡の危機?」
「日本製紙クレインズ」廃部ェ……。これから観戦したいと思ってたのに
アイスホッケー「日本製紙クレインズ」の今シーズン限りでの廃部が発表された。
いや〜、ビックリした。
先日、東伏見のダイドードリンコアイスアリーナに全日本選手権を観に行ったばかりで、「アイスホッケーおもしれえじゃん!!」「これからちょっと観てみるか」と思っていた矢先。
「アイスホッケーの現地観戦は太る。アイスホッケー第86回全日本選手権大会準決勝の感想。速い!激しい!目まぐるしい!」
昨晩から一部界隈がざわついてるなぁと思ってはいたのだが、まさかこんな事態になっていたとは。
観戦歴5日の僕に訪れたいきなりの試練ww
どうすんだオイww
せっかく来年は釧路で現地観戦したいとも思ってたのに。
これで日本のトップチームは3チームになってしまうのか。
それとも新たな引受先が見つかるのか。または一か八かのプロ化に突き進むのか。
割とガチで、ここから先の日本製紙クレインズの動向は要注目だと思う。
当事者やファンにとってはたまったもんじゃないだろうけど。
「アメフト初観戦おもしれえww ライスボウルin東京ドームがご機嫌な体験だった件。来年はXリーグを現地観戦しよう」
日本製紙よくなさそうですね。事業仕分けで経営のスリム化を繰り返してきた感じか
今回の発表を受けて僕が思ったのが、「日本製紙ってどの程度キツいの?」。
チームや選手の今後、氷都釧路のアイスホッケーチーム存亡の危機など。
諸々の懸念、心配はもちろんだが、個人的にはそもそも日本製紙ってそんなにヤバいの? という方にも興味がある。
「ペーパーレス」「環境保護」が盛んに叫ばれる中、製紙会社がホッケーチームを運営する余裕なんかあるの?
みたいな。
で、結果的には「アカン」かったと。
ちなみにだが、バスケットボールのBリーグ「川崎ブレイブサンダース」の親会社である東芝が経営不振を理由にバスケ事業を手放し、新たにDeNAが親会社となってスタートしたのが今シーズン。
「大坂なおみ全豪オープン優勝。グランドスラム連覇が異次元過ぎてしっくりくる例えが見つからない件。あえて言うならバロンドールか?」
日本製紙クレインズも同じ流れで引受先が見つかればいいね。
そんなことを思いつつ、日本製紙グループの決算関連資料を漁ってみたのだが、
「IR資料室」
なるほど。
確かにあまり景気はよくなさそう。
まず今から10年前、平成19年度の決算を見ると、
売上高:1,211,682百万円(1兆2116億8200万円)
当期純利益:5,661百万円(56億6100万円)
とのこと。
それに対し、ここ3年の決算は、
平成27年度
売上高:1,007,097百万円
当期純利益:2,424百万円
平成28年度
売上高:992,428百万円
当期純利益:8,399百万円
平成29年度
売上高:1,046,499百万円
当期純利益:7,847百万円
3年間の売上高の平均が1,015,341百万円。
10年前と比べて16%ほど減少していることがわかる。
ただ、当期純利益に関しては平均6,223百万円と、多少の前後はありつつも10年前と大差ない。
また自己資本率についても、
平成19年度:28.0%
に対し、
平成27年度:30.3%
平成28年度:31.0%
平成29年度:30.5%
優良とまではいかなくても、概ね健全と呼べる比率である。
「川崎ブレイブサンダースの親会社になるDeNAってすげえ優良企業だって知ってた?」
さらに総資産、純資産については、
平成19年度:総資産1,625,571百万円、純資産479,758百万円
に対し、
平成27年度:総資産1,390,918百万円、純資産424,685百万円
平成28年度:総資産1,388,885百万円、純資産434,911百万円
平成29年度:総資産1,433,036百万円、純資産443,398百万円
総資産が約14%減、純資産が約10%減。
売上高の減少の伴い、資産を切り捨て経営のスリム化を図ってきたことがわかる。
リーマン・ショックだろうなぁ。事業の縮小と増資で何とかしのいできたけど、営業利益の右肩下がりが止まらず
そして、10年前と比較してもっとも目立つのが1株当たり純資産。
平成19年度の1株当たり純資産は407,492.96円
意味不明なほどの高い数値である。
ところが過去3年を見ると、
平成27年度:3,645.87円
平成28年度:3,714.63円
平成29年度:3,776.26円
ここまで下がってしまっている。
要因は当然ながら株式発行数を増やしたから。
平成19年度期中平均株式数:1,088,676.01
に対し、
平成27年度期中平均株式数:115,752,912.87
平成28年度期中平均株式数:115,742,808.36
平成29年度期中平均株式数:115,733,309.46
10年前よりも100倍以上の株式を発行したため、1株当たり純資産が大幅に下がってしまった。
よくよく見ていくと、大きな境目が平成20年度にあることに気づく。
期中平均株式数:111,847,196.06
と、前年度の期中平均株式数:1,088,676.01から大幅に増やした結果、1株当たり純資産も407,492.96円→3,601.71円と一気に下がった。
依然として優良企業には違いないが、これが完全に勢いを失わせた感が強い。
「「人を誘いたいスポーツイベント」ランキング完結編。初見の知り合いを誘うのに最適なヤツうぅぅぅ~」
恐らくだが、一番の原因は平成20年9月のリーマン・ショックだろうなと。
下記ページにあるように、
「製紙産業の現状」
紙・板紙の需要がリーマン・ショックを境に大幅に減少し、そのまま回復することなく停滞が続いた。
それによって事業が低迷、状況を打破するために大幅な増資を敢行せざるを得なくなった。
これまでは事業の縮小と株式発行による増資で何とかやりくりしてきたが、右肩下がりの営業利益によってにっちもさっちもいかなくなったというのが全体的な印象である(※違ってたらすみません)。
「日本製紙グループ 財務ハイライト」
日本製紙、「紙離れ」で北米事業撤退 https://t.co/xgmevD3p10
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) 2016年10月5日
日本製紙、米の電話帳用紙事業を売却 1ドルで https://t.co/LkMlTb4KNt
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) 2017年3月2日
日本製紙、中期計画の未達招いた悪循環 https://t.co/y0cDzlvwnh
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) 2018年4月2日
日本製紙、洋紙の生産1割削減 デジタル化で需要減 https://t.co/MN48Yivr3K
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) 2018年5月28日
日本製紙、生産削減も下げ止まらぬ株価 https://t.co/CiDAUX720d
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) 2018年7月16日
「印刷用紙の需要は落ちていく。生産能力を拡張してはだめだ」。当時の王子製紙社長を動かしたリポート。パルプと段ボール事業に及び腰だった日本製紙。2社の分かれ目を探ります。
▶紙は衰退産業か 王子×日本製紙、明暗わけた兄弟https://t.co/NT1TYFA7Wr pic.twitter.com/VFSBXti1Pi— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) 2018年10月29日
「アイスホッケー全日本選手権2019準決勝クレインズvsアイスバックス戦を観てきた。楽しかったけど、イマイチなところは変わってなかったな」
廃部はマジで仕方ない。日本製紙は全力を尽くしたし、たぶん誰も悪くない
こんな感じで日本製紙の決算書を適当に眺めてみたのだが、僕の率直な感想としては「こりゃしゃーないな」と。
恐らく日本製紙は、これまでチーム存続のために全力を尽くしてきた(と思う)。
流動負債が常に流動資産を上回った状態で、資金繰りもかなりの自転車操業なのかもしれない。
もちろん日本製紙クレインズの選手も精一杯練習、試合に挑んだ(はず)。
なので、今回の廃部は「誰も悪くない」「戦犯は存在しない」というのが僕の中での結論。
「何してくれてんだ日本製紙!!」「経営センスが〜」と恨み節をぶつけるのではなく、純粋に「これまでありがとう」でいいのかなと思う。
廃部が決まったのは残念だが、今は無理やりにでも前を向くしかない。
既に報道の通り、クレインズは今季限りで廃部になります。
正直ショックです。
しかしながら、僕はこれがアイスホッケー界を変革する転機だと捉えています。
企業スポーツから脱却し、エンタテインメントとして収益化できるモデルへシフトする時だと。
アイスホッケーは素晴らしいスポーツなのです!— 井上光明 (@mitsu70) 2018年12月19日
本当にホッケー界が変わるチャンス!!実業団を脱して、プロのマーケティング雇ってSNS使って宣伝して、デザイナー雇ってグッズ売って、ちゃんとブランディングして選手の価値高めて、それでいて応援されるような余白を与えて、メディアにもたくさん出て子供達に夢を与える。完璧。。。 pic.twitter.com/dncQ8UIYJM
— 松金健太📪 (@52kenta) 2018年12月19日
日本製紙クレインズの今後? 約3億7500万円をどこから捻り出すか。プロ化もいいけどクッソ厳しいよね
軽く調べたところ、アイスホッケーチームを維持するには年間4億円前後かかるらしい。
日本製紙クレインズのホームである「日本製紙アイスアリーナ」のキャパは2539人で、今シーズンのホームゲームが全14試合。
チケット代は指定席が1650円、自由席が前売り1300円、当日1700円となっている。
2018年12月19日現在、ホームゲームの1試合平均の観客数が1084.5人とのことで、仮にチケット代を一律1650円とすると1試合平均の売り上げが1,789,425円。シーズン14試合では単純計算で25,051,950円になる。
つまり、チーム存続に必要なのはチケットの売り上げを除いた約3億7500万円。この金額をどこから捻出するのかという話になる。
「アイスホッケーヒーローズ2019現地観戦感想。日本製紙クレインズ解散寸前。アイスホッケーの明日のために()」
もちろん「完全プロ化」での再スタートもアリだが、これがキツいのは僕のような素人でもわかる。
間違いなく一か八かの賭けになるし、そんなドロ船にチーム全員が乗るとも限らない。
もし日本製紙が社員として受け入れるというのであれば、当然そちらを選択する選手もいるはず。
誰もが知っている上場企業の社員と、明日をも知れぬプロ? スポーツ選手。
この選択肢を提示された場合、社員の道を選ぶ選手がいたとしてもまったく不思議はない。
「武尊vs皇治戦の既視感。会場の雰囲気が試合をグレードアップする。武尊はK-1でやること残ってないよな」
また引受先を探すにしても、そんなに簡単に見つかるものなのか。2019年3月をめどにとのことだが、かなりイバラの道に思えるが……。
一番いいのはIT企業に買ってもらうことかな? とは思うが、基本的にあの人たちってミーハーだからな。
バスケはBリーグ発足による注目度の高さ。
野球やサッカーは日本においてのキング・オブ・スポーツ。
あれこれと反対意見もあったが、将来性と勢いのあるIT企業の参入は必然ではある。
そんな中、アイスホッケーはどうなの?
ホームゲームのアリーナ稼働率が平均45%未満のプロチームに興味を示してくれるの?
というね。
「金で解決すりゃええんちゃうの? 陸上選手の移籍制限を公取委が調査。移籍金とFAを制度化して。咆えろ村田諒太」
たとえばチケット代を3500円に設定してホームゲームで平均2000人を集客したとしても、シーズンを通しての売り上げは9800万円。
年間維持費を絞りに絞って3億円まで下げても、損益分岐点の1/3にも満たない。
冗談抜きでこの状況でチームを引き受けるのは相当難しいし、これまでそれをやってきた日本製紙はホントによくがんばったと思う。
「日本相撲協会の暴力禁止規定要旨がオモロ過ぎませんかねw 足りなかったのは自覚じゃなくて一般常識()だろ?」
ちなみにですが、北海道に基盤を持つ+比較的景気のいい企業ってどこなんすかね。
僕がパッと思いつくのは「ニトリ」くらいだけど。
てか、しょせん観戦歴5日のクソニワカ()なので、思い入れもクソもないですがww
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