明るい話題が欲しいぞアイスホッケー界。迫る #日本製紙クレインズ 廃部とアジアリーグ存亡の危機?

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ホッケーパックイメージ
2019年1月27日、栃木県日光市で行われたアイスホッケー・アジアリーグのレギュラーリーグ最終戦。今季限りでの廃部が決定している日本製紙クレインズがアウェイで日光アイスバックスと対戦し、延長戦の末に3-2で勝利。日本製紙クレインズとしてのレギュラーリーグ最終戦を白星で終えた一戦である。
 
「1月27日 クレインズ戦 試合ダイジェスト」
 


当日は2000人を超える観客が詰めかけ、立ち見も出るほどの大盛況。釧路からも多くの日本製紙クレインズファンが駆けつけ、勝利の瞬間には涙を流して喜びを爆発させたとのこと。
 
なお、現在有志のファンが釧路にチームを存続させる署名活動を行っており、試合後には日本製紙クレインズの上野主将が「チームをプロ化して残したい」と宣言。来年も日光に戻ってくることを誓った。
 
「1月27日クレインズ戦の様子」
 

日本製紙クレインズのレギュラーリーグ終了。何か、アジアリーグ自体が存亡の危機らしいよ?

廃部が決定している日本製紙クレインズのレギュラーリーグが終了した。
 
2018年12月にアイスホッケー全日本選手権を観に行って以来興味を持ち、来シーズンは北海道で現地観戦もしたいと思っていた矢先。
 
「アイスホッケーの現地観戦は太る。アイスホッケー第86回全日本選手権大会準決勝。速い!激しい!目まぐるしい!」
 
まさかの廃部発表に「マジかよ」と思いつつ、ちょいちょいYoutubeで試合を観戦しながら動向を追っていたのだが、ここにきていよいよ終わりが近づいている感が強い。
 
プレーオフが2月16日からスタートするわけだが、順調に勝ち進んだとしても最長で3月17日まで。
漂う悲壮感が何とも言えないほどヤヴァイ。
 
 
そして、どうやらアジアリーグ自体も存亡の危機に瀕しているとか。
 
参加チームの1つ、韓国の「ハイワン」が2018年12月31日に脱退の意向をリーグ側に申し出たとのこと。


もともとハイワンは平昌オリンピック招致を目指して創設されたチーム。それに成功した今ではすでにチームとしての役割を終えており、脱退は既定路線だとも言われている。


ただ、全8チームのうち2チームが廃部、脱退となると、リーグの運営そのものにも関わる。
 
しかも、レギュラーリーグで優勝を飾ったデミョンキラーホエールズもハイワンと同様、平昌オリンピックの成功のためにアジアリーグに参加したチームだという。
 
いや、ウッソだろww
もしかしたら、近い将来デミョンキラーホエールズのリーグ脱退もあり得るってことか?
 
「アイスホッケーの現地観戦は1回でいいやと思ったけど、アジアリーグでのH.C.栃木日光アイスバックスは観てみたい」
 
どうするんすかねマジで。
 
仮に日本製紙クレインズが消滅した場合、残る日本のトップチームは日光アイスバックス、王子イーグルス、東北フリーブレイズの3チームのみ。
 
それもアイスホッケーの盛んな「氷都・釧路」からトップチームが消えるという事実は重い。冗談抜きで、日本アイスホッケー壊滅の危機と言っても過言ではない。
 
「アイスホッケーヒーローズ2019現地観戦感想。日本製紙クレインズ解散寸前。アイスホッケーの明日のために()」
 

アイスホッケーの競技人口がサッカーに吸い取られてるんだってさ。少子化、過疎化も重なって絶望的

繰り返しになるが、日本アイスホッケー界がヤヴァイ。マジでヤヴァイ。
ここ1、2ヶ月ほど、それなりに思い入れを持って動向を追っているのだが、明るい話題がちっとも見当たらない。
 
レギュラーリーグは7位日光アイスバックス、8位東北フリーブレイズと、4位の日本製紙クレインズ(廃部が決定)と5位王子イーグルス以外はプレーオフにすら進めず。
 
しかも、6位のハイワンは今季で脱退、レギュラーリーグ優勝のデミョンキラーホエールズも先行き不透明という状況。
リーグ戦の成績一つとっても憂鬱になるネタばかりである。
 
「アイスホッケー全日本選手権2019準決勝クレインズvsアイスバックス戦を観てきた。楽しかったけど、イマイチなところは変わってなかったな」
 
また、ここ最近は北海道でのアイスホッケー人口の減少に歯止めがかからないらしく、子どものプレイヤー自体が減っているとか。どうやらサッカー、野球に競技人口を吸い取られており、特にサッカー人気のあおりをモロに受けているという。
 
なるほどねえ。
確かにサッカーはボール1つあればできるからな。
ルールも簡単で、それこそ体育館に6人集まるだけでミニゲームが成立するお手軽さ。
 
アイスホッケーや野球に比べて道具にお金もかからず場所も選ばない。
たとえ雪国だろうと、室内でプレーできる。
何よりサッカーはモテる
 
そこに少子化、過疎化が加わればね。
そりゃあ、アイスホッケーはピンチになりますわ。
 
で、追い打ちをかけるように、ここ数年はバスケットボールの盛り上がりもすごいという……。
 
「歴代最高オールラウンダーはジョーダンorレブロン論争にケリをつける。不毛な議論ほど楽しい? スポーツ選手の価値は数字だけじゃない」
 
アカン。
見れば見るほど絶望感しかない。
 
個人的にアイスホッケーのエキサイティングさは他のスポーツを1歩も2歩もリードしていると思うので、何とか持ちこたえてもらいたいのだが……。
 
 
と言っても、安易に「プロ化すればいい」というのは違う気もしている。
 
同じ北海道のBリーグ・レバンガ北海道の折茂武彦選手は、チームのプロ化に際して2億4000万円の借金を背負ったという。


正直、これを選手の誰かに強いるのはあまりに無茶が過ぎる。ましてや、現状ほとんど露出のないアイスホッケーで同じことをやれというのも……。
 
 
どこか受け入れ先が見つかるのが一番いいんですけどね。
僕も行ったことあるけど、釧路っていいところっすよ。
 

日本製紙の無能っぷりをdisる声が聞こえてきたけど、チームを70年存続させた実績に対するリスペクトは必要だからな

ちなみにだが、チームの廃部が発表された際、ファンや応援団の方から日本製紙を批判する声がかなりの頻度で聞こえてきた。
 
「ここまで放置しておいた神経がわからない」
「何かできる対策はあったはず」
「経営のセンスがなさ過ぎる」
「選手が無能な運営の犠牲になるのはかわいそう」
などなど。
 
まあ、だいたいどこの界隈でも聞かれるお決まりの批判というヤツ。
 
「バレーボールのV.LEAGUE(Vリーグ)がBリーグ(バスケット)並みの伸び代しか見当たらない件」
 
これねえ……。
言いたいことはわからんでもないが、一方的に日本製紙を槍玉にあげるのはちょっと違うと思うのだが。
 
というより、先日も申し上げたように今回の廃部は仕方ない。
経営難の中、ギリギリまでチームを維持した日本製紙は本当によくやったよねという印象。
日々の練習、試合に全力で臨んだ選手と同様、「今までありがとう」と称えられていいと思う。
 
「日本製紙クレインズ廃部ワロタw 経営悪化によりアイスホッケーから完全撤退を発表。来年釧路に行こうと思ってたのに」
 
というか、日本製紙クレインズって1949年の「十條製紙釧路アイスホッケー部」創部から約70年だからな。
当たり前だけど、一つのチームを70年維持するってとんでもないことですよ。
 
しかも、リーマンショック以降、本格的な経営難に陥った中でも10年間チームを存続させた事実。
 
応援するチームが廃部すると聞いて頭に血が上ってしまったのは理解できるが、長年の実績に対するリスペクトは絶対に必要だよね。
 

選手が無能経営の犠牲ってマジ? 企業スポーツの選手ってそんなに不遇か? むしろ恵まれてると思うけど


あとはまあ、「選手が無能経営の犠牲になる」という言い分もちょっとどうなの? と。
 
そもそも論として、企業スポーツの選手ってそこまで不遇か?
 
一流企業の社員の肩書きがあり、引退後は社業に専念できる。
用具等は会社持ちで支給、練習場所にも困らない。試合に出れば1試合◯◯円の手当ても出る。
また、基本的に会社の広告塔なので、プロスポーツチームと違って人気や客入りをそこまで意識する必要もない。
 
好きなスポーツを思いっきりやれる環境としては、かなり恵まれていると思うのだが。
 
「ライスボウル不要論? 意義? ど素人の僕が解決策を提示してやんよw まあ、会長はやめたくないんだろうな。儲かるから」
 
先日観戦した際も、ジャッジに不服を示した選手がスティックをガンガン地面に叩きつけていたのだが、あのスティックだって会社から支給されたものじゃないの?
 
 
ある日突然プレーする場所を失うことには同情するが、「選手は無能経営の犠牲」という言い草はあまりに暴論過ぎる気が……。
 
いや、アイスホッケー選手の実態を詳しく知っているわけではないのであまり勝手なことは言えませんが。
ついでに言うと、僕がここ最近の「アスリート・ファースト」の風潮は行き過ぎちゃうか? と思っているのもあったりなかったり。
 
「結局権威と年功序列が最強説。アイディアや知識じゃ人は動かない。人間力が絶対的に不足してるよねって話」
 
だいたいそんな感じっす。
とりとめもなく語ったけど、たまにはそういうのもええじゃないっすか。
 
 

 

 

 

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