花田歩夢がカッコいい。日本ユースタイトル戦で中垣龍汰朗と引き分け。スタンスが井上尚弥っぽいしvsサウスポーが得意なんだろうな【結果・感想】

花田歩夢がカッコいい。日本ユースタイトル戦で中垣龍汰朗と引き分け。スタンスが井上尚弥っぽいしvsサウスポーが得意なんだろうな【結果・感想】

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2021年7月8日に東京・後楽園ホールで行われた日本S・フライ級ユース王者決定戦。
 
アマチュア8冠、プロ入りして2連勝中の中垣龍汰朗と、メキシコでプロデビュー後に帰国→現在6戦全勝の花田歩夢が8回戦で対戦した今回。無敗のホープ同士の緊張感溢れるハイレベルな一戦は判定1-0(78-74、76-76、76-76)のドロー。両者譲らぬ大接戦を多くのファンが絶賛している。
 
 
アマチュア8冠の実績を持ち、期待を背負ってプロ入りを果たした中垣龍汰朗。
僕もこの選手は以前からいいと思っていて、今回の試合も勝ってくれるだろうと勝手に思っていたところ。


ただ、相手の花田歩夢が強いという話も聞いていたので、中垣勝利予想ながらも好試合を期待していた次第である。
 
で、結果は上述の通り1-0の判定ドロー。しかも内容的には花田歩夢が勝っていたという声も多く、実際の映像を観るのを楽しみにしていた。
 
 
そんな感じで先日Tverで公開されたものをようやく視聴したので、今回はその感想を言っていくことにする。
 
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ドロー判定に文句はない。僕の素人採点では77-75で中垣龍汰朗の勝利でした

まず判定結果についてだが、僕は特に問題ないと思っている。
ざっと感想を漁った感じだと「花田歩夢が勝っていた」という声が多いようだが、正直そこまでではない気がする。
 
僕の素人クソ採点では77-75で中垣龍汰朗の勝利
「これはどっちかなぁ?」というラウンドが2つあり、いずれも中垣につけさせていただいたのだが、仮にこれが逆であれば結果も75-77で花田の勝利となる。
78-74はちょっとどうかな? と思わないでもないが、ドロー判定に関してはまったく文句はない。
 
どちらにしても期待に違わぬ好試合に余は満足である()
 
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印象に残ったのは花田歩夢の方。中垣龍汰朗に最後まで距離を掴ませなかったのはすごいね

表題の通りだが、この試合でより僕の印象に残ったのは花田歩夢の方。
もちろん中垣龍汰朗も素晴らしかったが、花田歩夢のカッコよさは特筆ものだった。
 
 
広めのスタンス+左腕を大きく前に出した構えで相手と対峙。
上体を揺らしながら前手の左で中垣の右リードを封じ、踏み込みのタイミングを測る。
 
で、相手が動き出すより一瞬早く動いて右ストレートを顔面に。
さらに同じタイミングで軌道を変えた右を今度はボディに突き刺す。
 
リング中央に戻り、再び上体を揺らして隙をうかがう流れ。
 
身長172cmとS・フライ級としては大柄でなおかつスタンスも広い。左腕を前に出して構えることによって、より懐を深く感じさせることができる。
 
中垣龍汰朗は中間距離での差し合い、出入りを得意とするアウトボクサータイプだと思うが、その中垣に最後まで自分の距離を作らせなかったのは文句なしにすごかった。
 
天海ツナミvsエストラーダ、ジョセフ・ディアスvsフォルトゥナ、ラミレスvsスリバン・バレラ振り返り。どの試合も見応えがあったね
 

伸びる右が素晴らしい。サウスポーと対峙した佇まいが井上尚弥を彷彿とさせる

今回の試合、僕が特にいいなと思ったのが花田歩夢の右。
 
前手の左で相手のリードジャブを封じ、鋭く踏み込んでの右ストレート。
この右をボディ、顔面に叩き込んでそのつど中垣を後退させていたが、とにかくパンチの伸びが凄まじい。
身体を伸ばしたところからさらにもう一段“グンっ”と前に出る印象で、見た目以上にリーチの長さを感じさせる。
 
恐らくこの選手はvsサウスポーが得意なのだと思うが、前回のマンモス和則戦を観ると確かにそんな感じ。

懐の深さに加えて多彩な左、異様に伸びる妙なタイミングの右という、vsサウスポーに有利な要素が満載の選手。
 
 
何となくだが、サウスポーと対峙した佇まいや右ストレートの打ち方などが井上尚弥と似ているような……。
 
「井上尚弥っぽい」というセリフはあまり使いたくないのだが、実際序盤の花田歩夢の動きはファン・カルロス・パヤノ戦の井上を彷彿とさせた。
 
井上尚弥がワンパンKO。パヤノを瞬殺ってマジっすかw ロドリゲスだ? いくらでもかかってこいよだね
 
てか、この試合ってフライ級なの!?
フライ級でここまでのスケール感を出せるってマジですげえな。
 
長身のフライ級と言えばWBO王者の中谷潤人が思いつくが、どちらが好みかと聞かれれば僕は迷いなく花田歩夢と答える。
というより現時点でも力強さ、スケール感だけなら花田歩夢の方が上なのでは? とすら思ったり。
 

打ち終わりに反撃を受けるシーンが目に付く。復元力が今後の課題なのかな?

気になった部分としては、打ち終わりの復元力だろうか。
 
今回の試合も右の打ち終わりに中垣のカウンターを食うシーンが散見されたし、前回のマンモス和則戦でも試合後半はパンチの戻り際に連打を浴びてタジタジにさせられている。
 
踏み込みは鋭く右の伸びも凄まじい。
ゆったりとした構えからいきなりスパッと打ち出す静から動へのメリハリもある。
 
ただ、無防備な態勢で相手の射程内に留まる時間が長く、そこを狙われるパターンが多い。
 
ここからさらに上のレベルにいけばあの右1発で怯まない相手も増えてくるだろうし、それで追い上げを許したのが上述のマンモス和則戦。
「長身+懐が深い」というスペックが通用しない相手と遭遇した際にどうなるかが今後の見どころになる? かも?
 
中谷潤人vsアンヘル・アコスタ? これは大丈夫だろ。唐突にオスカル・バルデスのアンダーに放り込んでくるカイチョー本田クソ有能
 
なお、スタンスや右ストレートの打ち方が井上尚弥っぽいとは言ったが、井上の場合は強靭な下半身を活かしたバネですべてをチャラにしてしまうのがね……。
 

花田歩夢が純粋にカッコいい。ここ最近では前田稔輝以来かな。トランクスのシンプルさもいいよね

あと、純粋にカッコいいんですよね花田歩夢。
顔の造形やファイトスタイルはもちろん、全身から漂う雰囲気が。
 
中垣龍汰朗などのトップアマ出身の選手は「うまい」「すごい」と感嘆させられることが多いが、花田歩夢の試合からは彼らとは一味違う殺気のようなものを感じる。
 
怖いもの知らずで適度に頑固、どんな局面でも動じない力強さ。
ボクシングがスポーツである以前に殴り合いであることを思い出させてくれる佇まい。
 
僕の貧弱な語彙力ではうまく表現できないのだが、常に相手を下に見ている感じが何ともカッコいい。
 
ここ最近、僕がカッコいいと思った選手は2019年全日本フェザー級新人王の前田稔輝なのだが、今回の花田歩夢はそれに匹敵する。
 
前田稔輝が思った以上にすごい。飯見嵐を2RKOでキャリア5連勝。亀田京之介戦のパフォーマンスはガチだったんだな
 
ついでに言うと、トランクスの渋さも芸術点が高い
左側に毛筆の縦書きで「花田歩夢」、右側に日の丸のみというシンプルな構成。
前回のマンモス和則戦もそうだったが、あそこまでスッキリさせる潔さは本当にカッコいいと思う。
 
相手の中垣龍汰朗のトランクスが広告で埋め尽くされていた分、花田歩夢のシンプルさがより際立つ。
 
 
もちろん広告を入れることがダメだと言うつもりはないです念のため。
 
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