2022年僕の好きな試合ベスト5。ベストバウトとはちょっと違う“僕のお気に入り”の試合を挙げていくぞ。どの選手も2023年の活躍に期待している

2022年僕の好きな試合ベスト5。ベストバウトとはちょっと違う“僕のお気に入り”の試合を挙げていくぞ。どの選手も2023年の活躍に期待している

「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
 
2023年に入っても相変わらずボクシングの観戦熱が戻ってこない(ピンポイントで試合は観てるけど)のだが、今回はその流れ? で「2022年僕の好きな試合ベスト5」をやってみようと思う。
 
先日「2022年僕のベストバウトTOP5」を発表したのだが、それとは別に。
ベストバウトではないけど僕がお気に入りの試合を挙げてあれこれ言っていくことにする。
 
2022年僕のベストバウトTOP5。「あの試合がない」「これが入るの?」ってなるかもしれないけど“僕のベストバウト”だから許してね。1位はどう考えてもアレしかないでしょ
 
あくまで暇つぶしというか、こんなことをやっているうちにテンションも上がってくるだろうという適当なノリである笑
 
もし興味があればお付き合いいただければと。
 
2023年僕のベストバウトTOP5。今年も同じことをやってみる。いつも通り“僕のベストバウト”なので異論は認めない。あの試合を入れないのはさすがに違うとオモタ
 

2022年僕の好きな試合ベスト5:第5位

「武居由樹vsペテ・アポリナル」
 
武居由樹がペテ・アポリナルを“片付ける”。もはや国内を飛び越えてPBC系のクネクネサウスポー相手にどうなるか? のレベルかもな。井上バトラーのアンダーで防衛戦やろう
 
まずは8月26日に東京・後楽園ホールで行われた東洋太平洋S・バンタム級タイトルマッチ。K-1からボクシングに転向した武居由樹が王者ペテ・アポリナルに挑戦し、5R2分7秒TKO勝利で初戴冠を果たした試合である。
 
 
僕はもともと武居由樹にはかなり期待していて、できればこのまま世界王者まで一直線に走り抜けてもらいたいと思っている。
 
その中でも初の王座戴冠に成功したペテ・アポリナル戦は圧巻だった。
 
序盤こそアポリナルのカウンターを警戒して動きが少なかった武居だが、3Rにはほぼ見切った印象。
 
右を見せつつ左を当て、そこからさらに追撃の右をヒット。
計3度のダウンを奪う圧勝で見事タイトル獲得を果たしている。
 
マジな話、この試合はちょっとすごかった。
一瞬で距離をゼロにする踏み込みと意味不明なタイミングの右フック。このコンボに対応できる選手は国内や東洋圏にはほぼ皆無なことを見せつけたというか。中間距離の差し合いが得意なタイプでは手に負えないことを証明したと言えそう。
 
先日のブルーノ・タリモ戦ではタリモの接近戦に苦労させられたが、正直あの試合はそこまで気にする必要はない。
タリモと対戦すれば恐らく誰でもああなるし、それ以上に11Rを経験できたこと、最終的にKOで仕留めたことを前向きに捉えた方がはるかにいいのではないか。
 
今後は井上の王座返上に伴い、階級をバンタム級に下げてチャンスをうかがうとのこと。
2023年も引き続き期待している。
 

2022年僕の好きな試合ベスト5:第4位

「亀田和毅vsウィリアム・エンカーナシオン」
 
亀田和毅vsエンカーナシオン。和毅のベストバウトじゃない? ここ最近ではダントツの試合。竹原慎二パイセンの「距離で避けるディフェンス」そのまんまだった
 
続いて第4位は7月30日に神戸市で行われたフェザー級10回戦。元2階級制覇王者亀田和毅がウィリアム・エンカーナシオンと対戦し、4R2分35秒KO勝利を挙げた試合である。
 
この試合の亀田和毅はダントツに出来がよく、かなりテンションが上がったことを覚えている。
 
対戦相手のエンカーナシオンはフェザー級を主戦場とする選手で五輪出場経験もある。
過去の試合を観る限り普通にやれば負けることはないとは思ったが、KO勝ちの多さを考えると無理に倒しにいく必要もない。前回のヨンフレス・パレホ戦同様、左を中心としたポイントゲームで切り抜けるのが無難かな? と思っていたところ……。
 
開始直後からスピーディな出入りでエンカーナシオンを置いてきぼりにしつつ、要所のボディで着実に弱らせ4Rに仕留めきってみせた。
 
和毅にとっては2016年10月以来、約6年ぶりのKO勝利。
それ以上にあのスピーディな出入りと力強い連打の両立はこれまでの和毅にはなかったもの(だと思う)。
 
「序盤はスピードと強烈なジャブで圧倒するが、中盤から単調な攻撃に徐々に慣れられ追い上げを許す」のがお決まりのパターンとなっていた和毅だが、この試合ではエンカーナシオンに慣れる余裕すら与えず一気に畳み掛けた。
 
スタイル的な相性のよさもあったとは思うが、ここ最近では間違いなくベストバウト。このコンディションを維持できればフェザー級でも十分やれるのでは? というくらいのパフォーマンスだった。
 
また、本人が何度も口にしている井上尚弥との日本人対決にすら期待感が持てるかもしれない。
 

2022年僕の好きな試合ベスト5:第3位

「井上尚弥vsポール・バトラー」
 
井上尚弥がポール・バトラーをKOして4団体統一。“持たざる凡人”が超人攻略を目指した。これをもっと高次元でできればと思わせるバトラーの動き
 
第3位は12月13日に東京・有明アリーナで行われた世界バンタム級4団体統一戦。WBC/IBF/WBAスーパー世界同級王者井上尚弥がWBO王者ポール・バトラーを11R1分9秒TKOで下し、4団体統一に成功した試合である。
 
この試合は日本の井上尚弥がアジア人初&史上9人目の4団体統一を果たした節目の一戦で、聞くところによると観戦チケットの抽選も相当な倍率だったとか。
 
僕も行くかどうかを散々迷ったのだが、中継がAmazon Primeではないと聞いて「あ、止めた方がいいかな」と。
まあ、その時点で確か16万円(笑)の席しか残っていなかったのでどちらにしても行くことはなかったと思うが。
 
ただ、相手のポール・バトラーに対する期待値はすこぶる低く、対戦が発表されたときから井上の勝ちは決定的と言われていた。
僕も多くの方と同様、「バトラーが井上をどうにかできるとは思えない」「前半KOすら得るのでは?」と思っていた次第である。
 
 
ところが……。
 
いざ試合が始まるとポール・バトラーはガードを高く掲げ、ひたすら左右に動いて井上の攻撃をいなし続ける。
常にアングルを変えて芯で外すポジショニングを徹底する。
 
で、時おり距離を詰めてコンビネーションをヒット。
 
ポイントはフルマークで井上&1発の威力、怖さは足りないものの、これまでの挑戦者とはひと味違う試合運びに「おお!! すげえぞバトラー」と驚かされた次第である。
 
 
はっきり言ってポール・バトラーのフィジカルは全然大したことない。
純粋なスペックだけならノニト・ドネアやエマヌエル・ロドリゲス、ジェイソン・モロニーの方が明らかに上。それこそ1Rで散ったジェイミー・マクドネルやファーストコンタクトで委縮させられたマイケル・ダスマリナスと比べても大きな差はない。
 
だが、その限られたリソースを総動員して“超人”相手に活路を見出そうとした。
過去の挑戦者たちは井上の圧力、パンチ力にビビって縮こまったが、バトラーは井上の圧力、パンチ力が凄まじいことをわかった上でリングに上がった。
 
最終的に11Rで力尽きたものの、この作戦をさらに高次元で実行できれば、もしかしたら……という可能性すらも見せた。
僕はここにめちゃくちゃ感動したのである。
 
 
試合後のインタビュー記事によるとバトラーは井上との対戦で一定の満足感を得た、これで引退しても構わないと考えているようだが、それはあまりに残念すぎる。
 
申し上げたように今回のバトラーは文句なしにがんばったし、困ったことに僕のお気に入りとしてランクインしてしまっている笑
 
2023年1月現在、バンタム級における僕のお気に入りランキングは、
1位ノニト・ドネア
2位ポール・バトラー←New!!
3位ジェイソン・モロニー
 
まさかのモロニーを抜いて2位に躍り出たことを報告させていただくww
 

2022年僕の好きな試合ベスト5:第2位

「ルイス・ネリvsカルロス・カストロ」
 
ルイス・ネリの成長と割り切り。無敗のカルロス・カストロからダウンを奪って背水の復帰戦で判定勝利。今回はなかなかよかったんじゃないですかね
 
2月5日(日本時間6日)に米・ネバダ州で行われたS・バンタム級級10回戦。WBC同級7位ルイス・ネリと同3位カルロス・カストロが対戦し、2-1(96-93、95-94、94-95)の判定でネリが勝利した試合である。
 
前戦でブランドン・フィゲロアにKO負けを喫し、背水の陣で復帰戦に臨んだルイス・ネリ。
フィゲロア戦でフィジカル不足を露呈したことを受け、この試合ではポイント重視のアウトボクシングスタイルに。勝ちに徹した試合運びで10Rを走り抜けてみせた。
 
どちらかと言えば上り調子のカルロス・カストロを勝たせる意味合いが強い試合だったとは思うが、そこを覆したのはお見事だった。
 
初回にダウンを奪ったワンツーも恐らく相当練習を重ねたもの。vsサウスポーを苦手とするカストロの隙をついて懐に侵入、タイミングを変えた左をヒットする。
 
 
うん、この試合もなかなかよかったですよね。
ルイス・ネリの成熟度が見えたというか。
 
フィゲロア戦でキャリア初のKO負けを喫したことでこの階級でのフィジカル不足を自覚し、自分にできることを突き詰める。自らの長所、短所を客観視した上でファイトスタイルを変えるに至った勇気と冷静さに「いいじゃんルイス・ネリ」となった次第である。
 
 
なお最近のネリは井上尚弥を挑発するような写真をSNSにアップしたり、


一部では日本の赤穂亮に勝利したジョン・リエル・カシメロとの交渉が進んでいるという話を聞いたような……。
 
どちらに転ぶにしても楽しみである。
 

2022年僕の好きな試合ベスト5:第1位

「デビン・ヘイニーvsジョージ・カンボソス1」
 
ヘイニーがPFP1位で異論ないよな? “あの”カンボソスを塩漬けにしたんだぞ。井上尚弥、カネロがはるか彼方にふっ飛ぶ偉業。ジャブ、ダッキング、クリンチが最強。以上!!
 
いよいよ第1位は6月5日に豪・メルボルンで行われた世界ライト級4団体統一戦。WBO/IBF/WBAスーパー同級王者ジョージ・カンボソスとWBC王者デビン・ヘイニーが対戦し、3-0(118-110、116-112、116-112)の判定でヘイニーが勝利した試合である。
 
キャパ5万人オーバーの会場を大観衆が埋めたライト級4団体統一戦。
ところが試合は左ジャブとクリンチを駆使してひたすらポイントゲームに徹するヘイニーと、それをかいくぐる術を持たないカンボソスという構図が延々と続く退屈極まりないものに。
高い注目度からのクソ塩試合という超絶落差に多くのボクシングファンを失望させる結果となっている。
 
いや、仕方ねえじゃん。
好きなんだから笑
 
過去一レベルのクソ塩試合、最低の4団体統一戦に認定された一戦だが、僕は好き。
しかも「おもんない」の文句が増えれば増えるほど逆に好きになっていくというww
 
我ながら天邪鬼だなぁとは思うが、これは仕方ない。マジで仕方ない。
だっておもしろかったんだもん笑
 
もはや「好きだから」「おもしろかったから」以外の言葉が出てこないのだが、知ったこっちゃない。
なぜなら今回のタイトルは「2022年僕の好きな試合ベスト5」だから
 
 
そしてこれも何度も喚き散らしているが、あえてもう一度言わせていただく。真の()PFPは井上尚弥でもテレンス・クロフォードでもない、デビン・ヘイニーであると。
 
“プエルトリコの至宝”と目されたフェリックス・ベルデホを激闘の末にKOした東洋で敵なしの中谷正義に手も足も出させず完勝した元P4P No.1のワシル・ロマチェンコを終盤までスピード&パワーで圧倒して判定勝ちを収めた“テイクオーバー”テオフィモ・ロペスから初回にダウンを奪いド根性で大金星を掴んだジョージ・カンボソスをアウェイの舞台で左手1本で完封し4団体統一を果たしたデビン・ヘイニーだと。
 
もちろん異論は認める。
ただし異論は認めない(違
 
 
なお、今年4月あたりにデビン・ヘイニーvsワシル・ロマチェンコ戦が決まりそうとのことだが、ここでも僕は強く言いたい。
 
ロマチェンコがナンボのもんじゃいと。
ヘイニーを舐めんじゃねえぞと。
十中八九、ヘイニーがジャブで漬けるだろと。
PFP No.1を甘く見てんじゃねえぞと。
 
 
デビン・ヘイニーに関してはネタにしすぎていい加減しつこいのだが、実際ヘイニーvsロマチェンコならややヘイニー有利だと思っているのだが、どうだろうか。
 
「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
 

Advertisement

 


 

 
【個人出版支援のFrentopia オンライン書店】送料無料で絶賛営業中!!