ノニト・ドネアvsジェイソン・モロニー戦の指令!! 早くも2023年MAXきちゃったよ笑 どっちが勝つかわからん組み合わせ。僕はこの試合のために健康でいることを誓うよw
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井上尚弥のバンタム級王座返上に伴いWBCが空位となった王座をかけてランキング1位ジェイソン・モロニーと同2位ノニト・ドネアで決定戦を行うよう指令を出したとのこと。
Jason Moloney-Nonito Donaire: WBC Formally Orders Vacant Bantamweight Title Fight https://t.co/x5PnbiI1pa pic.twitter.com/XgprqUkARo
— BoxingScene.com (@boxingscene) January 23, 2023
交渉期限は2023年2月17日。それまでに両陣営が合意に至らなければ入札に入ることになる。
なお昨年11月に行われた年次総会でWBCのマウリシオ・スレイマン会長は井上の王座返上後にドネアとモロニーによる決定戦を行うプランを示しており、両者の対戦は既定路線とも言われていたわけだが……。
ジェイソン・モロニーvsアストロラビオ。え? これモロニー勝ったか? ドローすらあり得たような…。アストロラビオの対策がよかった
- 1. いきなり2023年MAXきちゃった。井上尚弥vsフルトン戦も気になるけどドネアvsモロニー戦とは比較にならない
- 2. 試合の展望? よくわからないっすね。KOならドネア、判定ならモロニーかな? と思うけど
- 3. ドネアはモロニーのようなタイプはあまり得意ではなさそう。バーネット戦、ステフォン・ヤング戦で耐久力に自信をつけた
- 4. 小柄なサウスポーはドネアにとってはカモ。ウーバーリ戦のKOで新しいスタイルを確立させた
- 5. バランス型のジェイソン・モロニー。遠い位置でも接近戦でも高いレベルで勝負できる。今回のドネア戦は…
- 6. ロドリゲス戦、井上戦を経てモロニーがどうするか。ドネアは比較的ポイントを取りやすい相手な気がするけど
- 7. すんなり正式決定してほしい。開催時期は4~6月あたり? 井上vsフルトン戦のアンダーで!! となったら最高っすよね笑
いきなり2023年MAXきちゃった。井上尚弥vsフルトン戦も気になるけどドネアvsモロニー戦とは比較にならない
ノニト・ドネアとジェイソン・モロニーによるWBC王座決定戦(バンタム級)。
以前から井上尚弥が王座を返上した場合はこの両者による決定戦が行われるとは聞いていたが、ようやく正式な指令が出たとのこと。
もし決まればノニト・ドネアは2022年6月に井上尚弥に2RTKO負けを喫して以来の復帰戦、ジェイソン・モロニーは2018年10月のエマヌエル・ロドリゲス戦、2020年10月の井上尚弥に続く3度目の世界タイトルマッチとなる。
そして、僕にとってもこの組み合わせはめちゃくちゃ楽しみ。
両方お気に入りの選手な上に実力的にもおもしろい試合になりそう。
それこそいきなり2023年のMAXがきたと言っても過言ではない(僕の中では)。
交渉中と噂の井上尚弥vsスティーブン・フルトン戦の行方も気になるが、正直ドネアvsモロニー戦に比べれば道端の小石程度でしかない笑
しかもアレなんですよね。
この両者には2022年11月の吉野修一郎vs中谷正義戦のような悲壮感がない。どちらが勝っても後を引かないというか、素直に「すごい試合でしたね」と言えそうであるw
吉野修一郎vs中谷正義現地観戦。凄みを感じさせた中谷、割り切りとタフネスの吉野。めちゃくちゃ感動したけど中谷敗北のショックも大きい
というわけで、僕はこの試合のために健康を維持することを誓う笑
試合の展望? よくわからないっすね。KOならドネア、判定ならモロニーかな? と思うけど
で、ドネアvsモロニー戦が正式決定したと仮定して。
展望を考えるために過去の試合を漁ったところ……。
よーわからんなぁと。
ドネアが勝つなら恐らく中盤から後半にかけてのKO、モロニーが勝つなら判定の可能性が高そう。
そこまでは何となく想像できるのだが……。
どちらが有利か? と聞かれると「ちっともわからん」としか答えようがない笑
ジェイソン・モロニーが2連続で苦戦。サウル・サンチェスみたいに我慢強くにじり寄るタイプは苦手なんだろうな。やっぱりモロニーvsドネアは観たかったぞ笑
ドネアはモロニーのようなタイプはあまり得意ではなさそう。バーネット戦、ステフォン・ヤング戦で耐久力に自信をつけた
まずノニト・ドネアはWBSSトーナメントの際にバンタム級に戻して以降、モロニーのようなタイプと当たるのは(たぶん)初めて。
ジャブを出しつつ左右に動いてアングルを変える、自分の打ちやすい位置で勝負する選手で言えばライアン・バーネットが近いのかな? とは思うが、バーネットはモロニーほどちょこまかとは動かない。
逆にモロニーにはバーネットのような上体の柔軟性はなく、攻撃の出どころがわかりにくいクネクネスタイルでもない。
ただ、ドネアはああいう出入りを中心に試合を組み立てるタイプがあまり得意ではなさそうな……。
2018年11月のWBSS一回戦でもバーネットが負傷棄権するまではリードを許していたし、左右の動きに追いつけずに被弾するシーンが目に付いた。
てか、改めてライアン・バーネットはいい選手ですよね。
「バンタム級で井上に勝つ見込みがあったのはバーネットなのでは?」という声は以前から耳に入っていたが、確かにコンディションさえよければ可能性はありそう。
岩佐亮佑をKOしたリー・ハスキンスに完勝しただけのことはある。
ただ、それでもバーネット戦のドネアに臆した様子はまったくない。
被弾もお構いなしにグイグイ距離を詰めて腕を振るシーンが印象的である。
正直、この試合はライアン・バーネットの勝利は固い、2018年4月のカール・フランプトンvsノニト・ドネア戦の焼き増しにしかならんと思っていたので、どんどん前に出てパンチを打ち込むドネアに驚いたことを覚えている。
もしかしたらドネアはこの試合で自分の耐久力に自信を持ったのかもしれない。
フェザー級とは違ってバンタム級では多少の被弾は問題ない。自分のパンチが当たる位置まで近づきさえすればどうにでもなる。
次のステフォン・ヤング戦でその自信を確信に変え、井上尚弥との激闘につながったとか、そんな感じ。
面倒くさいタイプのゾラニ・テテが負傷離脱したことも自信を取り戻すという意味では大きかったのではないか。
信じる心が拳に宿る。ドネアが井上尚弥に敗れるも、12Rの大激闘。敗者なきリングに感動しました
小柄なサウスポーはドネアにとってはカモ。ウーバーリ戦のKOで新しいスタイルを確立させた
バンタム級における自身の耐久力に気づいたドネアにとって小柄なサウスポーはもはやカモでしかない。
ノルディ・ウーバーリはステフォン・ヤングを上回る実力者だったと思うが、だからどうした。ヤング戦と似たような展開でウーバーリを追い回し、ヤングよりも早いラウンドで左フックをぶち当ててKOしてしまった。
バーネット戦、ヤング戦を経て自信を取り戻したドネアはウーバーリをKOしたことによってバンタム級での新スタイルを確立させたと言っていい(気がする)。
なので、相手が誰だろうがドネアのやることは変わらない。
自分のガードと耐久力を信じて前進を続け、中間距離に入ったところで得意の強打をぶち当てる。
以上!!
井上尚弥との再戦では行き過ぎてしまったが、依然としてドネアの圧力は階級No.1だと思っているので。
ドネアvsウーバーリ感想。ドネアのクソかっこいい主人公属性と往生際の悪さ。もうお前、サウスポー得意じゃねえかw 最高だったぞ
バランス型のジェイソン・モロニー。遠い位置でも接近戦でも高いレベルで勝負できる。今回のドネア戦は…
対するジェイソン・モロニーはインファイトもアウトボクシングもできるバランス型の選手。
2021年8月のジョシュア・グリア戦では足を使った出入りと接近戦を使い分けてグリアを翻弄、2022年6月のアストン・パリクテ戦ではあえて懐での打ち合いを挑み見事3RTKO勝利を収めている。
もともとバンタム級のアストン・パリクテには疑問符がついていた(僕の中で)のだが、接近戦で自分に分があると早々に判断したモロニーは文句なしに素晴らしい。
フルトンvsローマン、モロニーvsパリクテ、ベナビデスvsレミュー。ある程度勝敗予想がしやすかった。気合い十分のモロニーが印象的だったね
そして、今回のドネア戦でモロニーがどちらを選択するかだが……。
やはりドネアの圧力、1発を警戒してアウトボクシングに傾倒するのではないか。
つまり、理想はジョシュア・グリア戦の再現。
基本は遠い位置で対峙し近場では身体を寄せてボディと顔面に連打を浴びせていく。ペースを掴むにはどこかでドネアの危険地帯で勝負せざるを得ないが、ひたすら左右に動き続けることでカバーできれば。
出入りと回転力でポイントゲームに持ち込みつつチャンスがあればKOを狙う作戦である。
ロドリゲス戦、井上戦を経てモロニーがどうするか。ドネアは比較的ポイントを取りやすい相手な気がするけど
何度か貼っているが、下記は2018年10月のエマヌエル・ロドリゲス戦。
僕が一発でジェイソン・モロニーのことを気に入った試合である。
さらに2020年10月の井上尚弥戦。
応援していたモロニーが7RKO負けを喫したのは残念だが、井上の試合の中ではダントツに好き。
尚弥きゅん。井上尚弥がモロニー(マロニー)を7RKO。モロニーはいい選手だったし井上の試合で過去一番好きかもしれない
こうして振り返るとエマヌエル・ロドリゲス、井上尚弥、ノニト・ドネアの3人は得意な距離が似通っている(気がする)。
3人とも中間距離で強打を発揮する&鋭いカウンターの持ち主。
ロドリゲスはカウンターに特化した“待ち”の選手で、モロニーは12Rを通して左右に動き続ける出入り勝負を選択した。
井上尚弥はどちらかと言えば自分から試合を動かすタイプで前に出る圧力も強い。モロニーも序盤こそ接近戦で食い下がったものの、徐々に井上の馬力を抑えきれなくなっていった。
で、ノニト・ドネアは井上よりもさらに積極的に圧をかけるスタイル。
上述の通り前に出る馬力に限って言えばバンタム級No.1だと思っている(井上を入れても)。
だがスピードは井上よりも劣る上に井上ほどバックギアも利かない。
パッと後ろに下がるまではいいのだが、そこから威力のあるリターンが打てるほどのバネは今のドネアにはない。
そう考えると、モロニーにとっては比較的ポイントを取りやすい相手と言えるのではないか。
すんなり正式決定してほしい。開催時期は4~6月あたり? 井上vsフルトン戦のアンダーで!! となったら最高っすよね笑
いや、しかし。
改めて楽しみな組み合わせである笑
ドネアが持ち前の圧力を発揮して中盤〜後半に捕まえるのか。
モロニーが出入りと連打でさばききるのか。
どこかの段階で近場での打ち合いが発生するとは思うが、そこでモロニーが持ちこたえるか。
などなど。
ポイント勝負ならモロニーに軍配が上がりそうだが、ドネアには理屈を超えた意味不明な神通力がある笑
とにかくアレだ。
どっちもがんばれどっちも負けんな(前にも言った気がするw)。
ドネアvsモロニー、井岡vsエストラーダは絶対実現しろや。中谷潤人をどかせるかどうかで陣営の有能さがわかる? WBCとズブズブのリチャード・シェイファー笑
てか、とりあえずはゴタゴタせずにすんなり正式決定してもらいたい。
以前「トップランクのボブ・アラムとプロベラムのリチャード・シェイファーが不仲だから決まらないかも?」という不穏な記事をどこかで読んだ気がするので。
僕の英語力が低いせいでニュアンスを読み取れていないのか、記者の立ち話程度の噂だったのか。単なる勘違いならいいのだが。
モロニーもノリノリみたいだし、少なくとも選手同士はやる気がありそう。
Another great day of training in Osaka, Japan 🇯🇵
World Title will be locked in soon and I’m ready to go!! 🏆 pic.twitter.com/ZsphkI2YSL— Jason Moloney (@JasonMoloney1) January 24, 2023
スケジュール的には4月~6月くらいが妥当だろうか。
たとえばデビン・ヘイニーvsワシル・ロマチェンコ戦のアンダーで組むとか。さすがにこの組み合わせでオーストラリア開催はあり得ないけど。
仮に今春開催? の井上尚弥vsスティーブン・フルトン戦のアンダーで組まれたとしたらこれは最高過ぎる。
ドネアもモロニーも日本にくることに異論はなさそうだし、本当にそうなれば僕は人生で初めてトップランクに感謝することになる笑
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