クロフォードww インドンゴをボディ一閃!! 4団体統一戦に3RKO勝利。ナミビアのシンデレラストーリーを破壊する【結果・感想】
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2017年8月19日(日本時間20日)に米・ネブラスカ州で行われた世界S・ライト級4団体統一タイトルマッチ。WBC、WBO王者テレンス・クロフォードがIBF、WBAスーパー王者ジュリアス・インドンゴと対戦。3R1分38秒でKO勝利し、4団体統一を成し遂げた試合である。
「ロマチェンコにno masされない選手は誰? 階級を上げても無双は続くの? どこかに勝てる人はいないの?」
開始直後から鋭い踏み込みを見せるインドンゴに対し、クロフォードはいつも通りリラックスした構えで対処。小さいバックステップでインドンゴの攻撃をかわし、ソリッドな右を返す。
インドンゴがリングを大きく使い、クロフォードの周りを回る展開のまま1Rが終了する。
「ジャーボンティ・デービス体重超過ww フォンセカにKO勝利もさっそくネタキャラ化。尾川が防衛戦キャンセル? ええやん別に」
2Rに入ると、クロフォードが徐々に攻撃に転じ、至近距離での打ち合いでインドンゴを圧倒する。
そしてラウンド終盤、クロフォードの打ち下ろしがインドンゴの側頭部を捉え、インドンゴがダウンを喫する。
「プログレイスがインドンゴをボッコボコで初戴冠。まんま山中vsルイス・ネリだったな。相性の悪さがモロだった」
試合の流れがクロフォードに傾いた3R。
インドンゴの踏み込みに合わせてクロフォードも一歩前に出て、カウンターのボディブローを放つ。これがインドンゴの脇腹に突き刺さり、2度目のダウン。
「グヴォジクすっげえわコイツ。クレイグ・ベイカーを6RTKO。何? この内山と井岡とリー・セルビーのいいとこ取りしたようなヤツ」
インドンゴは苦悶の表情を浮かべたまま立ち上がることができず、そのままカウントアウトで試合終了。
見事、クロフォードが4団体統一王座を獲得した。
「カネロ・アルバレスvsゴロフキン予想。頂上決戦開幕だぜ。若き英雄か、破壊の帝王か。GGGのキャリア集大成の大一番の行方は?」
- 1. 圧勝のクロフォード。インドンゴにこんな勝ち方しますか。試合前からすべて対応済みだった感じだな
- 2. 両者の引き出しに雲泥の差があった。前後のステップからの踏み込みしかないインドンゴと、相手によって自在にスタイルを変えるクロフォード
- 3. どうにもならないインドンゴ。最後の切り札を出すも、あっさりクロフォードに防がれてジ・エンド
- 4. 「待ってました」のボディ一閃。動きを完全に見切ったクロフォードは、勝手に射程に入ってくるインドンゴを迎撃するだけ
- 5. 文句なしのクロフォード。インドンゴの動きへの対応は試合前に終わっていた。ウェルター級もいいけど、バルテレミー戦とかマイキー・ガルシア戦が残ってるんでね?
圧勝のクロフォード。インドンゴにこんな勝ち方しますか。試合前からすべて対応済みだった感じだな
ほっほ〜う、なるほどねぇww
こうなっちゃいましたか〜。
率直に申し上げて、可能性がどこにも見当たらない試合だった。
クロフォードがお見事過ぎて、インドンゴが「こうすれば、ああすれば」と妄想する段階まで至らないというか。
「コットvs亀海感想。あ~、亀海これでいっちゃったか。もう少しやりようがあったような気が…。頂上は高かった。コットに完敗」
とりあえず思ったのが、クロフォードがインドンゴをめちゃくちゃ研究してきてたなぁということ。
踏み込み、左のタイミングや長さ、至近距離での対応力など。クロフォードは試合前からインドンゴの動きをほとんど把握していたのではないだろうか。
「ジョシュ・テイラーvsポストルうおお!! 期待のテイラーが虚弱内山ことポストルに挑む」
試合を観直してみるとわかるが、クロフォードは1Rからインドンゴの動きをほぼ見切っている。
試合開始から30秒までにインドンゴは4発の右を出すのだが、いずれも小さなバックステップでかわし、5発目にはカウンターを返している。
「弱点バレバレやんけ。レイ・バルガスがロニー・リオスに大苦戦。バルガスがわかりやすく弱みを露呈」
そして、50秒辺りで左ストレートにカウンターの右を合わせてインドンゴをグラつかせるのだが、普通に考えてこれはあり得ない。
いくらクロフォードの対応力が抜群と言っても、インドンゴのクソ長いレンジを初見で見切り、なおかつカウンターで迎撃するなどあってはならないww
恐らくだが、前回のバーンズ戦をこれでもかというくらい研究し、タイミングをバッチリ掴んできたのだと思う。
その上で、開始30秒で実際の動きとの誤差を調整し、インドンゴ得意の左ストレートにカウンターをドカン。
「インドンゴがバーンズ討伐を果たして王座統一。おもしれえ試合ww 野生動物のようなインドンゴにビックリ。バーンズもがんばった」
あの1発以降、インドンゴは明らかに踏み込みを躊躇していたし、実質アレで勝負が決まったと言っても過言ではない。
「最強クロフォードがホーンに圧勝で3階級制覇。ん? 最強? いやいや、クロフォードに勝てそうなヤツが1人いるんだが」
両者の引き出しに雲泥の差があった。前後のステップからの踏み込みしかないインドンゴと、相手によって自在にスタイルを変えるクロフォード
逆に言うと、インドンゴのスタイルは基本的に前後のステップからの踏み込みのみ。
バーンズ戦では身体能力とレンジの長さでぶち抜いたが、同格の身体能力とリーチを持つクロフォードには通用しなかった。
むしろ、一定のリズムを刻んで大きなモーションで打ち込んでくるのはわかりきっていて、黙っていても勝手に射程に入ってきてくれる。
あの長いレンジにさえ対応すれば、クロフォードにとっては絶好のカウンターの的とも言える。
僕は当初、クロフォードは注意深く距離をとって対峙すると思っていた。
だが、今回のクロフォードはそこまで露骨に持久走に逃げるわけでもなく、アングルの調整も最低限。完全に「さあ、打ってきなさい」状態だった。
「クロフォードvsインドンゴの統一戦予想。長い人たちの頂上決戦。クロフォードのランニングスキルとインドンゴの踏み込みに注目」
インドンゴもそれがわかったから踏み込みを躊躇したのだろうし、バーンズ戦よりも前後のステップを減らしてもいた。本人なりにこの試合に向けて工夫してきたのだとは思うが、残念ながらクロフォードには大した意味をなさなかった。
「エストラーダvsクアドラスとかいう予想困難な一戦。SUPERFLYの中で実は一番楽しみ。エストラーダのKO勝ちが観たいぞ」
抜群の対応力に加え、相手によってスタイルを自由に変えられるクロフォードと、基本的にできることが1つしかないインドンゴ。
持って生まれたポテンシャルは大差ない気もするが、引き出しの多さは雲泥の差があったと言わざるを得ない。サバンナの野生動物が、リング内の格闘に特化した精密機械に翻弄されたとでも言えばいいか。
「アントニオ・ニエベスとは何だったのか。井上尚弥の豪打になにもできず6R終了ギブアップ。まさかの真っ向勝負で撃沈w」
2Rにダウンしたインドンゴが、膝をガクガクさせながらすぐに起き上がった様子を見ると、大舞台での経験値も不足していたのかもしれない。もう少し落ち着いて、8カウントまで休んでもよかったとも思うが。
「山中陥落…。ネリの猛打に4RTKO負け…。お前もか山中。こんな一気に世代交代するかね」
どうにもならないインドンゴ。最後の切り札を出すも、あっさりクロフォードに防がれてジ・エンド
2R。
インドンゴとの距離感を完全に把握したクロフォードが、今度は自分から前に出る。
インドンゴの踏み込みを1Rよりもさらに小さなステップで避け、ボディ、顔面と軽いパンチをヒットさせていく。
「衰えまくったメイウェザーがセンス抜群のマクレガーにTKO勝利!! お前ら最高やww 報酬100億円のメイウェザー」
そして、インドンゴの右にカウンターを被せて後退させ、インサイドの打ち合いで圧倒。コーナーに追い詰め、ダッキングしたインドンゴの側頭部に打ち下ろしを浴びせてダウンを奪う。
いや、アカンなこれは。
動きを読まれ過ぎてどうにもならんわインドンゴ。
「この試合をわからないヤツはニワカだ!! エリスランディ・ララvsガウシャのハイレベルな駆け引きの末に生まれた芸術的ボクシング」
実はこのラウンド、序盤の20秒辺りでインドンゴが左のオーバーハンドを打ち込んでいる。
身体を右に大きく倒しながら打ち込む左で、反対側の死角から腕が飛んでくるパンチ。2016年12月にトロヤノフスキーをワンパンKOに沈めた、インドンゴの必殺パンチである。
「トロヤノフスキー、ワンパンKO負け!! 40秒でインドンゴの左で衝撃ダウンで王座陥落!! 内山vsコラレスの既視感すげー」
恐らくアレはインドンゴがここぞのときのために隠しておいたパンチで、それこそトロヤノフスキー戦の再現を狙ってのものだったはず。
だが、1Rに予想以上に追い込まれたために出さざるを得なくなった。
要するに2R20秒の時点で、インドンゴは持ち得るネタをすべて使い切ってしまった。
しかも、そのパンチもクロフォードにはあっさりと防がれてしまうという絶望。まさに手詰まり状態である。
「クローラvsバーンズ感想。もの足りない人同士の壮絶サバイバル。両者が足りない部分を攻め合う駆け引き」
「待ってました」のボディ一閃。動きを完全に見切ったクロフォードは、勝手に射程に入ってくるインドンゴを迎撃するだけ
ラストの3Rは観ての通り。
クロフォードはもはや打ち終わりを狙う必要もなく、インドンゴの動き出しにパンチを合わせまくる。
手詰まり感の強いインドンゴは左ストレートをどんどん打ち込むが、すでに動きを見切ったクロフォードには通用しない。
「ゴロフキンvsカネロ・アルバレス感想。カネロは初めてゴロフキンの突進を真正面から受け止めて負けなかった選手。まあ再戦だね」
そして、1分20秒過ぎ。
インドンゴの踏み込みをバックステップでかわしたクロフォードが、鋭く踏み込んで左のボディを叩き込む。
鈍い打撃音を残し、ワンテンポ遅れてインドンゴが腹を抑えてダウン。仰向けで苦悶の表情を浮かべたまま立ち上がれず、カウント10を聞いて試合終了。
3R1分38秒、クロフォードのKO勝利である。
タイミングや距離を完全に把握したクロフォードにとっては、待ってましたの1発。タイミングを合わせて強めに腕を振るだけでOK。
インドンゴとしては、いっさい希望が感じられない一方的な結末というヤツである。
「ロマチェンコ攻略の糸口見っけ? マリアガボッコボコ。今日も対戦相手をオモチャにして遊ぶ」
文句なしのクロフォード。インドンゴの動きへの対応は試合前に終わっていた。ウェルター級もいいけど、バルテレミー戦とかマイキー・ガルシア戦が残ってるんでね?
いやしかし。
今回のクロフォードはホントにすごかった。
「ジョシュ・テイラーvsミゲル・バスケスが本日No.1の名勝負だった件。テイラーはヤバいww こいつならクロフォードにも勝てるかも」
予想記事でも申し上げたのだが、この試合のクロフォードは距離をとっての持久走に徹すると思っていた。インドンゴと正対しないことを意識しつつ、アングルを変えながらの当て逃げ。何とも退屈な12Rが続くのではないかと予想していた。
「セルゲイ・リピネッツvs近藤明広だってさ。よーわからんけど、どうやって勝てばいいんだろね。中谷正義なら勝てるんでね?」
逆にインドンゴが勝つとすれば序盤のKOのみ。
クロフォードがインドンゴの距離とタイミングに慣れる前に一気に致命打を叩き込む。マジな話、それくらいしか勝機はないと考えていた。
「トロヤノフスキーが挑戦者決定戦に勝利。ポルティージョを1RKOで下して次期挑戦者に名乗り。ホントに内山高志に似てる」
だが、今回のクロフォードは「慣れる前の時間」すらも許してくれなかった。
バーンズ戦を研究し尽くし、インドンゴのタイミングをすべて掴んだ上でリングに上がっていた。
もしかしたら、インドンゴの動きに対応したクロフォードが後半にKOするかも? などと考えていたが、その時間をすべて取っ払った試合とでも言えばいいか。相手を観察する作業が省略され、いきなりド頭にKOラウンドがきたイメージである。
「マイキー・ガルシアがブローナーに判定勝利。階級の壁をちょっと感じたかな。ブローナーもよかったよね?」
ここ最近は「予想するぜ」と言いつつ、自分の願望を述べるだけになっていたのだが、それでもこの試合に関してはインドンゴの勝利を想像するのは難しかった。
高確率でクロフォードが当て逃げランニングマンと化して判定勝利すると思っていたが、この試合のクロフォードはその想像すらもはるかに超えてしまった。
「WBOAP王座がしょーもないなんてことは絶対ないから。小原佳太がWBOアジア・パシフィック・ウェルター級王座決定戦に勝利」
バーンズ戦とクロフォード戦の順番が逆だったら? などとも考えたが、それでも危険を察知したクロフォードが持久走作戦に持ち込んで塩試合かなぁという気もする。
どちらにしても、選手としての奥行きが違い過ぎてどうにもならなかった感じか。
「こんなん予想できるかww ジャーメル・チャーロが怪童ルビンをワンパンKO!! まさかの1R決着で注目の対決を制す」
今後は王座を返上してウェルター級に進出するとのことだが、今のウェルター級なら相当やれるのではないだろうか。あのリーチがあればダニー・ガルシアやキース・サーマンでも何とかなりそうだし、危ないのはケル・ブルックとエロール・スペンスくらいか?
「スペンス圧勝!! ケル・ブルックを一方的にコントロールしてウェルター級最強対決に勝利。試合後にキース・サーマンへ対戦を呼びかける」
むしろランセス・バルテレミーやマイキー・ガルシアがいる分、S・ライト級に残る方がおもしろいような気もする。とりあえずブローナーとの調整試合を挟みつつ、ロバート・イースターがS・ライト級にくるのを待って、みんなでサバイバルしようぜ?
などと思ったりしている。
「大激戦のバルテレミーvsキリル・レリク!! まさかの苦戦のダークヒーロー、バルテレミーはクロフォード打倒を果たせるか?」
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