リゴンドーvsカシメロ決定的? カシメロが前半に1発当てるかどうかの試合。コイツが“持ってる”ヤツならリゴンドーにも勝てる可能性が?

リゴンドーvsカシメロ決定的? カシメロが前半に1発当てるかどうかの試合。コイツが“持ってる”ヤツならリゴンドーにも勝てる可能性が?

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WBO世界バンタム級王者ジョン・リエル・カシメロとWBA同級正規王者ギジェルモ・リゴンドーの対戦が決定的らしい。
 
下記の記事によると、カシメロのトレーナーを務めるアンヘル・エレディア氏が2021年5月か6月にこの試合が実現すると明言したとか。
 
カシメロ、リゴンドー戦「決定」と陣営明言 5or6月開催「勝てば井上尚弥戦がご褒美」
 
リゴンドーは間違いなく危険な相手だが、この一戦でカシメロが勝利すればその先に井上尚弥との統一戦が待っているとのこと。
 
ソースは下記の記事だと思うが、カシメロのマネージャーが「試合は決定した」と発言したとあるので確度の高い話なのだろうと。


なおWBAは現在、正規王者リゴンドーの上にスーパー王者として井上尚弥が君臨しているので、カシメロとリゴンドーの一戦は統一戦とはならないようである。
 

カシメロがリゴンドーを選んだのは驚きだったよね。本人的には誰とやっても負ける気がしないんだろうな

ギジェルモ・リゴンドーvsジョン・リエル・カシメロ。
 
新型コロナウイルスの影響でボクシング界全体の動きが鈍い上に僕があまり情報を追えていないこともあり、この試合が今どんな状況なのかがよくわかっていない。
 
 
上記の記事で「決定!!」と出ていたので「マジか」と思って読んでみたところ、トレーナーの立ち聞きレベルの話が大げさに報道されただけだったという。
そこは安定のTHE ANSWERだったわけだが、タイミングを考えれば普通にあり得る話ではある。
 
WBAスーパー/IBF王者の井上尚弥はIBF1位のマイケル・ダスマリナスとの指名戦が濃厚と言われている。なので、井上戦を熱望するカシメロがそれを待つ間に一戦挟みたいと考えてもまったく不思議はない。
 
その相手がハイリスク・ローリターンのリゴンドーというのが驚きだっただけで。
 
 
カシメロは2018年7月のホセ・ペチ戦以降6連続KO勝利中ということもあり、恐らく今が一番勢いのある時期なのだと思う。
本人が「今なら誰が相手でも負けない」と思っているのは火を見るよりも明らかである。
 
ファイトスタイルも含めて調子乗りなのは間違いないし、あの手のタイプが絶好調時に意味不明な神通力を発動する可能性も否定しない。
 
カシメロvsミカー、ローマンvsパヤノ、フィゲロアvsバスケス、テイラーvsコーンソーン振り返り。いい試合が多かったですね。え? チャーロに弟なんていたの?
 
ただまあ、SNSでの井上尚弥への煽りも含めてやり口が小物感満載ではあるが。
「好き放題に煽ってはいるけど、根底にはリスペクトがあるから大目に見てね」的な、強者側の器量に寄りかかったスタンスというか。
 
よく言えば常に挑戦者、悪く言えば弱者の思考。
別にそれを否定する気もないのだが、若干のセコさは否めないww
 

バトルオーラで相手を射程外に釘付けにし、ひたすらこう着状態をキープするリゴンドーのスタイル

この両者の一戦が実現したとして、どんな展開になるかを考えてみるわけだが。
正直、勝敗はよくわからない。
 
普通に考えればリゴンドーの勝利は固いと思うが、この選手の直近3戦を観ると必ずしもそうとは言い切れないのが……。
 
 
リゴンドーの持ち味は何と言ってもバトルオーラを全面に出した空間支配。
超人的な反応速度による見切り、硬質な拳で打ち込む1発必中のカウンターで相手の出足を鈍らせ、射程内に絶対に立ち入らせない。
さらに小刻みに動かす右で前手の機能を奪い、強制的にこう着状態を作り出す。
 
そして、自分が攻撃権を手にしたまま単発のヒットでラウンドを制するスタイル。
 
支配的ではあるが、試合を通してアクションが少なくおもしろいとは言い難い。
フェザー級王者のゲイリー・ラッセルJr.と同様、不人気を地で行くような選手で、年1ペースで防衛を重ねていた時期もあるほど。
 
20勝1敗13KOと抜群の戦績を誇るものの、ビッグマッチと呼べる試合がなかなか決まらないまま(やらかしたとも言える)年齢を重ねてしまった選手でもある。
 

強さの部分に陰りが見られるリゴンドー。全盛期ほどのバトルオーラが感じられない

長年“強いけど人気がない”を体現し続けてきたリゴンドーだが、直近3戦では肝心の強さに若干の陰りが見られる。
持ち前の超絶見切りや静から動への一瞬の切り替えなど、根幹となる部分が落ちているように感じる。
 
特に2019年6月のフリオ・セハ戦、2020年2月のリボリオ・ソリス戦では、対戦相手がカウンターの脅威を感じず比較的容易に射程内に立ち入るシーンが目立っていた。
 
リゴンドーがソリスに勝利。キレッキレでもクソ、衰えてもクソ。人生を無駄にしたわ。これからも待ってるから二度と出てくんなよ
 
あえてインファイトを選択した部分もあったとは思うが、それ以上に衰え自体を隠しきれていない印象。
 
下半身の柔軟性が失われたせいで全体的に動きがカクカクし、パンチに対する反応にもわずかな遅れが生じている。
 
1発の威力や急所を撃ち抜く正確性は健在だが、この選手の根幹をなしていたバトルオーラが全盛期ほど機能していないことは間違いなさそうである。
 

カシメロが前半5Rまでに1発を当てられるかがこの試合の見どころかな。そこを過ぎればリゴンドーの塩漬け決定?

6連続KO中でノリノリのカシメロと、衰えが隠しきれずに試合枯れ気味のリゴンドー。
 
これまでの実績やファイトスタイルから考えればリゴンドー有利は動かないとは思うが、申し上げたように実際にはどうなるかはわからない。
 
ただ、展開の予想自体は割と簡単で、カシメロがリゴンドーのカウンターをかいくぐって1発をヒットできるかどうかが最大の見どころになる(と思う)。
 
カシメロの1発がモロにヒットした試合と言えば、2019年11月のゾラニ・テテ戦。
この試合でテテが勝利すれば次は井上尚弥との統一戦か? と言われていた一戦で、失うものの少ないカシメロにとってはイケイケでいける試合でもあった。
 
テテ負けたの!? カシメロ勝ったの!? フィリピンの腕力大王がバンタム級の長い人をワンパンで沈める
 
しかもゾラニ・テテはリゴンドーと同じサウスポー。
タイプは違うが間合いを支配するスタイルのアウトボクサーである。
 
で、当然この試合でもカシメロはリングを大きく旋回しながら徐々に距離を詰め、テテがダッキングした瞬間を狙って右をドカン。遠間から一足飛びで射程を踏み越え、強烈な1発をヒットして試合を決めてみせた。
 
序盤2Rまでは長身を活かしたバックステップでうまく捌いていたテテだったが、3Rのあの瞬間だけは危険地帯に留まってしまった。
 
逆に言えばその状況を作り出したカシメロの圧力や爆発力がすごかったわけで、ああいう野性味溢れる身体能力こそがカシメロの最大の武器でもある。
 
 
今回のリゴンドーはテテのようなバックステップは多用せず、その場に留まってカウンターを狙うスタイルが中心。さらにフリオ・セハ戦で見せたようにインファイトでの打ち合いもそれなりにできる。
 
対するカシメロは前回のデューク・ミカー戦でもわかるように、基本的に被弾は多い。細かい被弾を気にせず前進を続けて腕をぶん回す分、リゴンドーの硬質な拳の餌食になる確率も上がる。
 
個人的にこの選手はボディに弱点があると思っているのだが、近場でリゴンドーのボディをもらった場合、身体をくの字に曲げて沈むパティーンもありそうなのが……。
 
だが、射程内に留まるケースが多いリゴンドーなら、それだけ1発を当てるチャンスも増える。リゴンドーの反応の遅れが顕著なことを考えればカシメロにも十分勝機があるようにも思える。
 
 
前半5Rのどこかでカシメロが1発を当てればカシメロ有利。
リゴンドーがそこをしのげば一気に勝利が近づく。
 
繰り返しになるが、勝負はカシメロがリゴンドーのカウンターをかいくぐって1発を当てられるかにかかっている(気がする)。
 
実現しなきゃダメだった幻の試合。マッチメークが難しいのはわかるけど、そこはやらなきゃアカンかったよねという組み合わせ3選
 

カシメロが“持っている”ヤツかどうかの話なんだろな。WBSSのドネアは完全に神がかっていたが、それを再現できるか

申し上げたよう僕はこの試合、リゴンドーが(7:3くらいで)有利だと思っている。
だが、リゴンドーの衰えや自信たっぷりのカシメロの状況を加味すると、3/10の3をカシメロが引き当てる可能性もあるのでは? という気もする。
 
要するにこれはカシメロが“持っているか”どうかの話なのだろうと。
 
この選手に井上尚弥との統一戦を戦う資格があれば3/10のガチャにも当たる。
逆に「お前はお呼びでない」ということなら、リゴンドーに塩漬けにされてバイバイ。
 
 
WBSS時のノニト・ドネアは1回戦のバーネットが途中棄権、準決勝のゾラニ・テテが負傷離脱。不利予想の相手が軒並み崩れていった上に、決勝戦の井上尚弥は全選手の中でもっとも噛み合うタイプだった。
 
見えない力に導かれたと言っても過言でないほど神がかっていたわけだが、果たしてカシメロがそういう“運命”に選ばれるかという。
 
信じる心が拳に宿る。ドネアが井上尚弥に敗れるも、12Rの大激闘。敗者なきリングに感動しました
 
てか、その部分に関してノニト・ドネアはガチの主人公属性ですからね。
バーネット戦前のコレ↓とか、カッチョよすぎてクラクラしたしww


試合をするのはあくまで生身の人間なので“運命”どうこう言うのはナンセンスなのはわかっているが、そういうちょっとしたことが結果に影響しそうな組み合わせでもある。
 
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