バルテレミーvsレリク、グローブスvsユーバンクJr.を観たので感想を。バルテレミーさんの体調の悪さとグローブスの泥仕合ww【結果・感想】
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ジェイミー・マクドネルvs井上尚弥戦に続き、ワシル・ロマチェンコvsホルヘ・リナレス戦など。
ここ数日、注目のビッグマッチが立て続けに決定している。
もともと決まっていたゴロフキンvsカネロの再戦や、クルーザー級の祭典WBSSトーナメントの決勝オレクサンドル・ウシクvsムラト・ガシエフ戦。
2018年5月は、ボクシングファンにとって楽しみな試合が目白押しである。
「ジャックvsスティーブンソン? これは予想しにくいよね。ハード路線のジャックか、引退間近のスティーブンソンか」
そんな中、今回は「気にはなっていたけど、なかなか観られなかった試合」シリーズ。
世間の情勢には見向きもせず、先週末までに行われた試合の感想をダラダラと述べていこうと思う。
「カネロの禁止薬物陽性の裏でいろいろあったよ。コバレフvsミカルキン、ビボルvsバレラ、ジョシュ・テイラーvsカンポス」
×ランセス・バルテレミーvsキリル・レリク○
WBA世界S・ライト級王座決定戦。
3-0(118-109、118-109、117-110)の判定でキリル・レリク勝利。
最初はこの試合。
3月11日(日本時間10日)、米・テキサス州で行われたWBA世界S・ライト級王座決定戦。
物議を醸した2017年5月以来の再戦でキリル・レリクが勝利し、初戴冠を果たした試合である。
え~~~っと……。
何でしょうかこの試合は……。
この試合はというより、この試合のバルテレミーは。
動きが悪過ぎやしませんかね……。
序盤1~3Rは距離をとってサークリングするだけ。
ほとんど手も出さずに謎のアウトボクシンを展開し、レリクにペースを奪われる不毛な時間。
4R以降、ようやく中間距離で対峙するが、レリクの圧力を止められず。ガードで手いっぱいで手数が少なく、流れが変わる雰囲気もない。
頻繁にスイッチを繰り返すも、レリクにはまったく影響なし。
後半8Rからやっとエンジンがかかるが、もはや手遅れに近い。
接近戦でレリクにそのつど打ち負け、明確なポイントを奪えず。
強引に倒しにいった結果、逆に押し込まれてテンプルに被弾→軽くグラつくという悪循環。
おいおい、どうしたバルテレミー。
身体に力感もないし、ここまでひ弱なヤツだったっけか?
もう少し下半身がどっしりしていた記憶があるのだが。
「大激戦のバルテレミーvsキリル・レリク!! まさかの苦戦のダークヒーロー、バルテレミーはクロフォード打倒を果たせるか?」
そのおかげか知らんが、キリル・レリクがめっちゃくちゃいい選手に見えるww
いや、キリル・レリクは普通にいい選手なのだが、それ以上に。
遠い位置では左リードと分厚いプレスでバルテレミーを追い詰め、至近距離では攻防兼備の連打で圧倒する。
離れてもOK、くっついてもOKのバルテレミーを完全に支配し、反撃の糸口を掴ませない。
バルテレミーが強引に出てきた後半も、正面衝突でねじ伏せてみせる。
「決まっちゃったよw ロマチェンコvsリナレス。相性は悪くないけど、実際は難しいかな」
いや、どうなんだこれは。
キリル・レリクがいいのか?
バルテレミーがアカンのか?
どっちだ?
マジでよくわからんのだが。
「バルデスvsクイッグ感想。体重超過でパツパツのクイッグがバルデスに判定負け。体重超過に対するペナルティが緩い理由?」
前戦同様、至近距離でのもみ合いの末にバルテレミーが上回ると予想していただけに、この結果はちょっと意外だった。
「プログレイスvsフラナガン感想。あ、こっち側か。警戒し過ぎなフラナガンが結果的にプログレイス対策を見せた?」
まあ、もともとS・ライト級のバルテレミーにはパワー不足を感じていたし、だいぶ万能感は薄れていたのだが。
とにかく、僕が「ダークヒーロー」と名付けてお気に入り認定していたバルテレミーが負けてしまったのは残念である。
「ベストバウトきました。テイラーvsポストル興奮したわ〜ww ポストルに感動したかな。どっちもよかったけど」
○ジョージ・グローブスvsクリス・ユーバンクJr.×
WBA世界S・ミドル級スーパータイトルマッチ。
3-0(117-112、116-112、115-113)の判定でジョージ・グローブス勝利。
2018年2月17日(日本時間18日)に英・マンチェスター行われたWBA世界S・ミドル級スーパータイトルマッチ。と同時に、S・ミドル級で開催中のWBSS準決勝戦にもあたる一戦。
王者グローブスが、流血戦の末にユーバンクJr.の挑戦を退けた試合である。
「ダラキアンvsビロリア、ニエテスvsレベコ、ビーモンvsラモス、ラミレスvsアメドなど。まとめて感想を書いていくぞ」
これもずっと気になっていた試合で、先日ようやくWOWOWエキサイトマッチでO.A.されたものを視聴した。
まあ、泥仕合だったなとww
「プログレイスvsベラスコ感想。プログレイスすごいね。猛獣的な強さを感じる。そしてWBSSのS・ライト級がクッソ楽しみ」
イメージとしては、
遠い間合いから1発のビッグパンチを当てにいくユーバンクと、
懐の深さとリーチを活かしてカウンターを狙うグローブス。
「カバロウスカスがアブレウに大苦戦の末に判定勝利。今回は苦手なタイプだったな。ジャブの強さでスレスレ生き残った」
遠い位置からのフルスイングがなかなかヒットせず、そのつどカウンターを被弾。イライラしたユーバンクがグローブスの懐でラフに暴れ、結果的にインサイドで両者の頭がゴツゴツ当たる展開。
「アレクサンダー勝てんかった…。オルティスとの元王者対決にドローで復帰戦を飾れず。やっぱり階級が合ってないような…」
基本的にユーバンクは1発狙いの大ざっぱな選手で、ポテンシャルに依存した脳筋マンな傾向が強い。
対するグローブスは完全に待ちの選手。腰を低く落とし、突き出した左腕で相手の踏み込みを制限するスタイル。
「ベストバウトきました。テイラーvsポストル興奮したわ〜ww ポストルに感動したかな。どっちもよかったけど」
間合いの外から一足飛びで踏み込む1発タイプと、相手の打ち終わりを狙うカウンター使い。
構図としては、山中慎介vsルイス・ネリ戦やジュリアス・インドンゴvsレジス・プログレイス戦に近い。
「亀田興毅が現役復帰でvsポンサクレック。“商社マンボクサー”木村悠のセミナー。批判する理由が見当たらない件」
そして、相性のよさを発揮したグローブスが、野性的なユーバンクを抑え込んだ。
クソほど乱暴に言えば、そういうことなのかなと思う。
「プログレイスがインドンゴをボッコボコで初戴冠。まんま山中vsルイス・ネリだったな。相性の悪さがモロだった」
あとはアレだ。
序盤でユーバンクの顔面がザックリ切れたり、最終ラウンドにグローブスの肩が外れてプランプランになったり。
なかなかのショッキング映像が続く試合だったww
「野獣ワイルダーがオルティスを豪快KO!! やべえ、おもしろかったww オルティスは勝たなきゃダメな試合だったな」
グローブスを観て「どこかで観たことあるなぁ」と。で、やっと思い出した。土屋修平選手に似てる
ちなみにだが、今回のグローブスvsユーバンク戦を観て「グローブスみたいな選手をどこかで観たことあるなぁ」とずっと思っていたのだが、やっと思い出した。
元日本ライト級王者土屋修平選手。
リラックスした構えに低いガード。
左リードでスペースを確保し、踏み込みを抑え込む。
そして相手を懐に呼び込み、キレのあるカウンターを叩き込む。
その反面、追い足がある方ではなく、基本的に相手の力を利用した待ちのスタイル。
風貌はまったく違うが、共通点は多いように思える。
「ベルデホ堕ちる…。ロサダに10RTKO負け。復帰戦で番狂わせ、キャリア初黒星を喫する。観てるだけで息切れが止まらん」
僕は土屋選手の試合を数えるほどしか観たことがないのだが、「もう少しリーチがあれば一気に突き抜けるのか?」などと勝手に上から目線で思っていた記憶がある。
「井上尚弥がマクドネル兄と交渉中だってさ。いいんじゃないの? マクドネル」
そして、それをそのまま具現化したのがジョージ・グローブスではないか。
長いリーチと多彩な左。
懐も深く、腰を低く落として相手から急所を遠ざける。
「サダム・アリの初防衛戦はリアム・スミス。やっとタイトル獲得したのにいきなり試練。アリさんvsスミスさんの行方?」
両選手とも元キックボクサーとのことで、キック出身でカウンターが得意なタイプはこういうスタイルに行き着きやすい? のか?
なお、先日マイキー・ガルシアに敗れたセルゲイ・リピネッツもキックボクシング出身。
追い足のないカウンター使いという共通点に加え、右のオーバーハンドから返しの左フックをもらいそうなイメージもモロ被りであるww
「マイキー・ガルシア4階級制覇達成!! リピネッツに3-0で勝利。やっぱりS・ライト級ではスペシャル感は薄れるよな」
リピネッツはサイドに回りながらジャブを連打する近藤に苦戦し、グローブスも微妙にアングルを変えながらジャブを打ち込むバドゥ・ジャックに置いてきぼりを食った。
また、ユーバンクのように離れた場所から「せーの」で飛び込んでくる相手には対処できるが、マイキー・ガルシアの鋭いワンツーにはガードが間に合わない。
「バドゥ・ジャックはすげえだろ? クレバリーを問題にせず圧勝。どうだ? 驚いたかオイ? 俺は驚いたぞww」
強烈なカウンターでKO勝利を量産する反面、得手不得手も多い。
個人的に、こういう偏った選手は嫌いじゃないww
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