宮崎辰也vs佐々木尽感想。宮崎選手は数少ない思入れのある選手。A-SIGN BOXING in新宿FACEを現地観戦してきたぞ【2020.11.23】

宮崎辰也vs佐々木尽感想。宮崎選手は数少ない思入れのある選手。A-SIGN BOXING in新宿FACEを現地観戦してきたぞ【2020.11.23】

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2020年11月23日に東京・新宿FACEで行われたA-SIGN BOXING興行を現地観戦してきました。


 
この日は6回戦4試合が予定されていたのですが、そのうち1試合が出場選手の負傷のため中止。6回戦3試合で1万円or8000円というまあまあ高額なチケットとなった次第です。
 
ただ、希望者には返金対応する旨のお知らせメールがきて主催者の好感度が爆上がりしたこと、新宿FACEがそこそこ好きな会場であること。そして何よりメインイベントに宮崎辰也選手が出場することが決まっていたため、迷わず行くことにしました。

 
宮崎選手の試合は2018年9月の近藤明広戦で初めて現地観戦したのですが、その次の2019年10月のデスティノ・ジャパン戦は別の用事と重なって観に行けず。
 
KODトーナメントをBOXING RAISEで視聴したので感想を。洗練されてない雑多な手探り感が最高におもしろかった
 
3月に予定されていた試合はチケットを購入したものの、ちょうど新型コロナウイルスが広がり始めた時期と重なり中止に。


おかげでデスティノ・ジャパン戦の現地観戦をパスしたことをずっと後悔していたのですが、今回ようやくその機会が巡ってきたわけでございます。
 
どうやら宮崎選手にとっては引退回避のためのランキング入りをかけた試合らしく、これはなおさら行かなアカンやろと。
 
そんな感じで、試合の感想を適当に述べていきたいと思います。
 

低い構えでボディを狙う宮崎選手。でも、佐々木選手のパワー、パンチ力がとんでもなかった…

この試合、宮崎選手は懐に入ってのボディ打ちを狙う作戦だった気がします。
 
リング上で佐々木選手の入場を待つ際にも腰を落として頭を振る動作を繰り返していたし、実際に試合開始直後からも低い構えで前進→左右ボディを振るっていました。
 
佐々木選手は前戦でもカウンターの左フックで秒殺勝利を挙げており、中間距離で打ち合う危険度は尋常じゃない。恐らく腕の伸びる位置での打ち合いを避け、近場でゴリゴリ押していく作戦だったのではないかと。
 
野口将志勝利ぃぃぃ!!! 山口拓也に2-1の判定勝ちで4年3ヶ月ぶりの白星。いい笑顔しとったなぁww
 
ところが試合が始まってみると、とにかく佐々木選手のパンチ力が凄まじい。
宮崎選手が前に出るたびに強烈な左で顔を跳ね上げ、ボディ打ちには必ず同時打ちのタイミングでカウンターが飛んでくる。
 
宮崎選手もガードを高く上げて中に入る意識は感じられましたが、下の階級とは思えないほど強烈な佐々木選手のパンチ力を抑えきれず。
 
テンプルをかすめたフックでガクッと膝が折れ、入り際に右を合わせられて最初のダウンを喫してしまいます。
 
この1発でやや足取りが怪しくなった宮崎選手でしたが、コーナーで佐々木選手の猛ラッシュをどうにか耐えきります。
 
そして、逆に打ち終わりにフックを合わせにいく流れ。
 
 
1R残り1分を切った辺りで宮崎選手が放った左ボディによって佐々木選手のガードが下がり、直後の佐々木選手の右アッパーに合わせて宮崎選手がオーバーハンドの右をドカン!!
 
テンプルに右をもらった佐々木選手の膝がガクッと折れ、一瞬動きが止まる。
顔を振って「効いてないよ」とアピールする佐々木選手ですが、サッとガードを上げて攻撃に備える様子からもダメージは明らかです。
 
ただ、宮崎選手にはそこから攻勢に出る力が残っておらず。
すぐさま回復した佐々木選手に遠間からの左で身体を起こされ、頭を下げたところに打ち下ろしの連打を浴びてしまう。
 
ロープ際でつるべ打ちに合い、足元をふらつかせる宮崎選手。
最後は腕をロープに絡めるようにダウンを喫し、それを見たレフェリーが試合をストップ。
1R2分53秒TKOで佐々木尽選手の勝利が決定しました。
 
2020年ボクシングベストマッチ5選(僕の)。コロナとかいろいろあったけど、いい試合が多かったよね。なお異論は認めない
 

若さと勢いのある剛腕佐々木尽選手。宮崎選手の分厚いキャリアにビックリしますよ

中間距離での打ち合いを極力避け、低い姿勢で中に入ってボディの連打。ガードが下がったところにオーバーハンドの右を全力でぶち込む。
 
若干ジャブが少ない佐々木選手を攻略するには有効な方法だったと思いますが、この選手は純粋なスピード&パワーに加えて精度がとんでもない。大振りに見える1発1発がめちゃくちゃ速く正確で、空振りのフォロースルーだけでも「あ、こりゃヤベえ」と思わせる迫力があります。
 
しかも、ここまでの戦績が8戦7KO(今回で9戦8KO)、そのうち4回が1RKOという。
見るからに自信に満ち溢れたファイトスタイルで、あの剛腕に飛び込むだけでも相当な勇気を要すると思われます。
至近距離で攻撃に耐えながらボディを打つこと自体がすでに高難度というか、腕を下げて顔面をさらすことがそのまま致命傷になりかねない。
 
 
今回のマッチメイクを最初に聞いた際に(1人で)「マジで?」と叫んでしまったのですが、ホントによく受けたなぁと思います。
コロナの影響もあって佐々木選手もなかなか試合が決まらなかったのかもしれませんが、相手をいっさい選ばない宮崎選手のスタンスには毎度感服させられます。
 
マジな話、近藤明広(世界戦経験者)→デスティノ・ジャパン(元五輪代表)→佐々木尽(中量級超ホープ)って、とんでもないですからね。どんだけ茨の道を歩いとんねんという話で。
 
比嘉大吾vs堤聖也感想。比嘉は強打と連打の両立を模索中? 堤聖也の動きがめちゃくちゃよかったですね。でも判定結果には文句ないかな
 
パッと見の戦績だけでは計れない分厚いキャリアってヤツでございます。
 

スポーツ選手は基本勝たなきゃダメだと思ってるけど、例外もいる。その数少ない1人が宮崎選手でした

基本、僕はプロスポーツ選手は「勝たなきゃダメ」だと思っています。
いくら「勝ち負けだけじゃない」「選手それぞれに物語がある」と力説されても、正直いまいちピンとくるものがない。
 
僕が「物語」という言葉が嫌いなのもありますが、最優先されるべきはあくまでフィールド上のパフォーマンス。その部分が(自分の中での)基準を下回っている選手には興味がわかないというのが本音です。
 
「物語は大いに結構だけど、そこばっかり強調されても……」


ただ、中には勝敗やパフォーマンスに関係なく応援している例外もいて、宮崎選手もその1人だったりします。
 
なので、この日の宮崎選手のファイトは胸にくるものがあったし、仮に今回が最後になるとしたら本当に残念でございます。
 
ご本人が決めることなので何とも言えませんが。


まあ、これ以上言うとどんどんキモくなっていきそうなのでこの辺で止めておきますが。
 
 
どちらにしろ、宮崎選手ナイスファイト。
最高に感動しました。

 
てか、他の2試合もよかったんですけどね。申し訳ないことにこの日は宮崎選手で手いっぱいでした。
 
第1試合:牛島龍吾vs藤岡飛雄馬

 
第2試合:鯉渕健vs近藤哲哉

 
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