ドグボエすげえな。マグダレノに圧勝やんけ。強フィジカルのカウンターでKO勝利。井上尚弥のラスボス交代か?【結果・感想】

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フィラデルフィアイメージ
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2018年4月28日(日本時間29日)、米・フィラデルフィアで行われたWBO世界Sバンタム級王座統一戦。
正規王者ジェシー・マグダレノと暫定王者アイザック・ドグボエの一戦は、11R1分38秒TKOでドグボエの勝利。正規王者マグダレノを下し、見事王座統一に成功した。
 
 
2018年1月にセサール・フアレスを5RTKOに下して暫定王座を獲得したドグボエ。
対するマグダレノは負傷によって防衛戦が流れるなど、約1年ぶりの防衛戦となる。
 
好戦的なパンチャー同士の激突とのことで、試合は初回から激しい打ち合いが続く。
1Rにロープ際に詰められたマグダレノがカウンターをヒットしてダウンを奪えば、5Rにはドグボエが右をカウンターで当ててダウンを奪い返す。
 
どちらも譲らぬ展開ながら、要所でパンチをもらうマグダレノのダメージが蓄積していく。
 
「ダニエル・ローマン危なげなく勝ったなオイ。フローレスが残したものは体重超過とデカい掛け声だけ…」
 
そして迎えた11R。
ドグボエの連打を浴びたマグダレノがこの日2度目のダウン。
なんとか立ち上がったものの、ダメージと疲労で反撃の力は残っていない。
再びドグボエの左フックでダウンを喫し、レフェリーが試合を止める。
 
11R1分38秒、ドグボエが見事なTKO勝利で初の戴冠を果たした。
 
「チャーロ兄圧勝やね! センテノを2RKOに沈めて暫定王座獲得。村田諒太との違いが明確でおもしろかった。フィジカル上位の優位性」
 

マグダレノが負けたよ…。でも、ちょっとブランクが長過ぎたよね。2年で2試合は王者としてはあまりに不活発

おおう。
マグダレノが負けてしまった……。
 
「もはや芸風w レイ・バルガスがフラフラでアザト・ホバニシャンを退ける。お前はそれでいいよw 実写版間柴了の試合はおもろいw」
 
この選手は僕が(勝手に)井上尚弥の最終目標に設定した選手で、この先もしばらく勝ち続ける予定(?)だったのだが。
 
と言っても、前回の防衛戦が2017年4月。しかも2RでKOしたのでほとんどピンチらしいピンチもなく。
ドネアに勝利して初戴冠を果たしたのが2016年11月なので、さすがに2年で2試合(計13R)は少な過ぎる。
 
「大竹がドグボエに負ける要素が見当たらない件。世界王座初戴冠おめでとう大竹秀典。どうせ勝つから今から祝福しとこうぜ」
 
別に値打ちをこいていたわけではないと思うが、ちょっと不活発だった感は否めない。
 
ガーナ出身のドグボエがどのくらいのペースで防衛戦をこなすかは不明だが、せめてレイ・バルガスくらいの間隔でリングに上がってもらいたいと思う。
 
「ジョシュ・テイラーvsポストルうおお!! 期待のテイラーが虚弱内山ことポストルに挑む。WBC世界S・ライト級挑戦者決定戦」
 

ドグボエの圧勝だった。手足が長く、1歩で射程に入る踏み込み

試合の感想だが、ドグボエの圧勝だったなと。
 
1Rにダウンを喫したものの、あれは決してマグダレノのパターンで奪われたダウンではない。
あくまでドグボエの得意な流れの中で被弾したカウンターで、ドグボエ自身も「まあ、そういうこともあるよね」という感じだったのではないか。
 
「エマヌエル・ロドリゲスなかなかいいっすね!! ポール・バトラーを寄せつけず。井上尚弥vsペッチバンボーンだったな」
 
そもそも論として、僕はアイザック・ドグボエの試合を観たのが初めてだったのだが、これはいいっすね!!
 
全身からみなぎるパワー感というか、一目でわかる強靭なフィジカル。
そして身長(157cm)の割に腰の位置が高く、やたらと足が長い。リーチも長い(168cm)。
 
1発目のリードにカウンターを合わせて踏み込み、そのまま連打を浴びせるのがこの選手の基本パターンだと思うが、その踏み込みが長い長い。
 
「「日本人はフィジカルが弱い」←これホントなの? そんなことないんじゃない? むしろスピード&パワーで勝負するべきな気が」
 
マグダレノの右リードに左を被せて距離を詰めるのだが、歩幅の広さとリーチのおかげでわずか1歩でマグダレノを射程に捉えてしまう。
 
「ベストバウトその2:ウォーリントンvsセルビー。お互いがクソ意地張りまくった名試合。目まぐるしくて脳みその処理が追いつかん」
 
相手の外側に左足を踏み込み、自分の得意な間合いをあっさりと作る。
 
マグダレノは逃走経路を失い、まっすぐ後退するしかない。ロープを背負わされ、やむなく至近距離での打ち合いを強いられる。
 
「ブローナーvsバルガスが熱かった。まさかブローナーの試合でこんなにテンションが上がるとはw 会場が殺伐としたんだって」
 
強靭なフィジカルでプレッシャーをかけ、目いっぱい腕を振るドグボエ。
至近距離で腕を振り回すせいでカウンターを被弾することもあるが、それ以上に相手に与える圧力が尋常じゃない。
 
「田口良一陥落。ブドラーに判定負けで統一王座防衛ならず。てか、地上波ボクシング中継なくなるんすかね」
 
5Rに奪ったダウンも凄まじかった。
これまでマグダレノの右に左を被せていたのが、いきなり右でのカウンター。
見えない位置からすっ飛んでくるパンチを被弾したマグダレノは、結局最後までダメージを抱えたままだった気がする。
 
「嗚呼ゴロフキンww マーティロスヤンがんばったけどな。ゴロフキンの衰え? あると思います」
 
実際10、11Rのマグダレノは疲労困憊状態で、明らかに心が折れかかっていた。
 
「もう勘弁してくれよ」
「俺が何かしたの?」
みたいな。
 
「ドネアvsフランプトンやっとオワタ(^▽^)/ 退屈過ぎて観てるのがしんどかった試合。フランプトンの完勝だけどいろいろキツい」
 

あれだけ追い詰められたらマグダレノはどうにもならん。1発目のリードを封じられてからの手詰まり感がすごかった

力を出し切ったドグボエに対し、今回はマグダレノにとってはどうにもならないくらいの手詰まりな試合だった。
 
「ジャーメル・チャーロがトラウトに完勝。野性味満載の1発狙いで2度のダウンを奪うも倒しきれず。ハード戦はよ」
 
この選手は基本、鋭い右リードを起点に踏み込みのレンジを活かした左ストレートを得意とする。
 
「ダニエル・ローマンがギャビン・マクドネルをKO! い〜い試合でしたね。最初から右のオーバーハンド」
 
右のリードで相手とのスペースを作り、タイミングを計って左ストレートをドカン。
タイプ的にはジュリアス・インドンゴなどと同様、間合いの外から襲い掛かるスタイル。だが、多彩な右リードがある分インドンゴほどのワンパターンにはなりにくい。
 
「プログレイスがインドンゴをボッコボコで初戴冠。まんま山中vsルイス・ネリだったな。相性の悪さがモロだった」
 
ただ、今回はその起点となる右にことごとくカウンターを合わせられてしまった。
 
「カバロウスカスがアブレウに大苦戦の末に判定勝利。今回は苦手なタイプだったな。ジャブの強さでスレスレ生き残った」
 
1発目の右に左を被せられ、そのまま大股で距離を詰められる。
ドグボエに左足で外側を取られ、逃げ場を塞がれてサイドにも回れない。
あっさりとスペースを潰され、ロープを背負わされる。
 
ドグボエに得意な間合いをキープされ、どん詰まりの状況での差し合いを強いられる展開。
 
「ロドリゲスvsバトラー!! この試合に注目しないとは何たることぞw 激闘必至の好カードちゃいます?」
 
近場で連打を浴び、ボディを効かされる。
中盤までにごっそりスタミナを奪われ、徐々に反撃の手札を失う。
勝利するにはカウンターの1発に賭けるしかないのだが、10Rにはすでにその力も残っていない。
 
「「大竹が負けるわけない」←これ言ったヤツ出てこい。僕だけどw マジか…。ドグボエの猛ラッシュに巻き込まれ1RTKO負け」
 
恐らくだが、今回の試合でマグダレノは遠い位置からの左ストレートを1発も出していないのではないか。
ドグボエに研究し尽くされたのはもちろん、マグダレノにとっては相性もよくなかった。
 
「ジャックvsスティーブンソン? これは予想しにくいよね。ハード路線のジャックか、引退間近のスティーブンソンか」
 

井上尚弥のラスボス出ました。井上がバンタムをクリアするまで待っとけ。てか、レイ・バルガスとの統一戦が観たいぞ

そして表題の件。
勝利したドグボエには、ぜひとも井上尚弥のラスボスとして君臨してほしい
 
今まではパワフルなサウスポーということでマグダレノにその役目を押し付けていたのだが、この勝利によってバトンを受け取った感が強い。
 
「リトアニアの井上尚弥、カバロウスカスがアバネシャンを6RKO。いや、でも日本の小原佳太なら勝てるんじゃないの?」
 
年齢もまだ23歳と若く、井上尚弥がバンタム級をクリアするまで待つ時間も十分。
ドグボエのプレスvs井上尚弥のカウンターという組み合わせをぜひとも実現していただきたい。
 
「亀田興毅がポンサクレックと1日限りの現役復帰戦をやるけど、2010年の亀田vsポンサクレックが意外と名試合だって知ってた?」
 
まあ、現実的なところでは、ドグボエvsレイ・バルガス戦が観たいなと。
 
ど迫力の連打で相手を圧倒するものの、懐に入られると一気に弱体化するレイ・バルガス。
カウンターを返しながら大股で距離を詰め、懐に入るドグボエ。
 
「亀田興毅現役最後の復帰戦を観に後楽園ホールに行ってきた。あ、目的は亀田和毅の試合です」
 
今回の試合を観る限り、有利なのはドグボエの方ではないか。
バルガスの持久走にどこまで追いつけるかにもよるが、普通にドグボエがKOで勝ちそうな気もする。
 
もちろんレイ・バルガス自身が目の前の防衛戦をクリアすることが大前提だが、何とかならないっすかね。レイ・バルガスもビッグマッチを希望しているし、最近はトップランクとGBPも協力することが多いみたいだし。
 
「それでも僕はレイ・バルガスを諦めないww ネグレテに大苦戦の末に判定勝利。やっぱりボロボロでしたね」
 
実現してくれねえかな。
僕のためにww
 
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