刃牙(バキ)シリーズベストバウト。名勝負だらけの大人気格闘? マンガ。最高の勝負7選を発表するぞ。異論は認めるからそこ座れ【前編】

刃牙(バキ)シリーズベストバウト。名勝負だらけの大人気格闘? マンガ。最高の勝負7選を発表するぞ。異論は認めるからそこ座れ【前編】

闘技場イメージ
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「刃牙(バキ)シリーズ」
 
週刊少年チャンピオンで1991年から連載されているマンガで、現在26年目。
第一部「グラップラー刃牙(1991年~)」、第二部「バキ(1999年~)」、第三部「範馬刃牙(2006年~)」、第四部「刃牙道(2014年~)」と、数年ごとに続編が描かれ、今もなお人気を博している作品です。
 
また「グラップラー刃牙」で描かれた「地下闘技場最大トーナメント編」は、最強を自負する格闘家32名+リザーバー4名が一堂に会した大掛かりなもの。全選手の紹介から各試合まで、ダイジェストなしですべてを描ききったことで、今もなお伝説として語り継がれるシリーズです。
 
さらに、主人公刃牙の父親である範馬勇次郎は「地上最強の生物」と呼ばれ、圧倒的な戦闘力と強烈な自我で他を寄せつけない存在感を発揮します。初期シリーズから今まで、作中最強の戦士として君臨する稀有なキャラクターです。
 
その他、腹違いの兄ジャックや白亜紀からよみがえった原人ピクルなど。人間離れした超人たちとの戦いは否応なく読者をひきつける、文句なしの名作と呼ばれる作品です。
 
 
というわけで、今回は「刃牙(バキ)シリーズベストバウト」と題して、「刃牙(バキ)シリーズ」の名勝負7選(僕が選んだ)を発表していきたいと思います。
 
以前やった「ドラゴンボール名勝負ベスト10」が結構楽しかったので、いわゆる二匹目のどぜうを狙っての記事になります。
 
「俺的ドラゴンボールの名勝負ベスト10。歴代ベストバウトはどの勝負? 1位は当然あの試合だよな?」
「ドラゴンボールベストバウト完結編、5位~1位発表!! 番外編もあるぞ」
 
なお、「刃牙(バキ)シリーズ」はすでにドラゴンボールとは比べ物にならないほどの長期連載作品です。
その分名勝負も多く、もしかしたら「あの戦いが入ってねえぞ!!」と感じる方もいらっしゃると思います。ですが、あくまで僕の独断記事なので、その辺はご勘弁いただければ幸いです。
 

3位、2位の記事はこちら
「刃牙(バキ)シリーズベストバウトランキング。名勝負7選第3位と2位を発表。最強を決める男たちの狂想曲ww」

1位、番外編の記事はこちら
「刃牙(バキ)シリーズベスト1位を発表するぞww 名勝負7選【後編】と番外編「ランキングにいれようか迷った末に止めたけど文句ある?」一戦」

かませ犬ランキングはこちら
「刃牙(バキ)シリーズかませ犬ランキング。愛すべき屍を晒したかませ犬たち。歴代トップ6(6位~2位)を発表するぞ」
→「刃牙(バキ)シリーズかませ犬ランキング1位の発表(歴代トップ6)!! 惜しくもランク外のツワモノ2人も紹介するお」

刃牙(バキ)シリーズベストバウト第7位

〇範馬刃牙vs花山薫×
範馬刃牙 RDF 強きを求めし者 花山薫 (ノンスケール PVC塗装済み完成品)
 
幼年期編随一の名勝負。
素手の喧嘩(ステゴロ)の天才と呼ばれ、若干15歳で花山組二代目組長に就任した喧嘩師、花山薫との一戦です。
 
この戦いで燃えたのは、何と言っても「怪物的な強さを誇る少年同士の一騎打ち」という構図。
「地上最強の生物」を父に持つ13歳の刃牙と、15歳にして組を背負う圧倒的カリスマの花山。
 
花山の初登場時の貫録は凄まじく、齢15にしてすでに厄年の雰囲気を漂わせていました。確か範馬勇次郎にも対抗できる逸材と言われていたような、いなかったような(そんなヤツ、山ほど出てくるんですけどね)。
 
「「龍が如く 劇場版」感想。豪華キャストの壮大な無駄使い。しょーもない映画ってそういう意味かww」
 
また、戦闘のインパクトは登場シーンのそれをはるかに超えるもので、必殺の「握撃」(常識はずれの握力で握り潰すだけ)で刃牙の腕が「パンッ」と弾けたシーンはちょっと忘れられません。
 
そして、とどめは遅れてきた最強のお父さんがボロボロの2人を見て言ったひと言。
「よかったぜ間に合って。始まったばかりというところらしい」
 
君たちのようなガキとは格が違うんですよ、格がww
 

刃牙(バキ)シリーズベストバウト第6位

〇ジャック・ハンマーvsアレクサンダー・ガーレン×
グラップラー刃牙 地上最強ディフォルメフィギュア (全6種セット)
 
最大トーナメント2回戦を終え、ドクターストップがかかった柴千春の代わりに(柴千春を天井に串刺しにして)出場権を得たアレクサンダー・ガーレン。
 
レスリング無敗を誇りながら、これまで一度もレスリングの練習をしたことがない。つまり純粋な身体能力のみで最強の座に君臨している怪物です。
主催者の徳川光成が「最強のリザーバー」と呼び、実力に絶対の自信を持つ1人でした。
 
対するジャック・ハンマー。
こちらは過剰なドーピングで1日30時間?のトレーニングを実現した結果、鋼の肉体を手に入れたという意味不明なキャラクターです。
 
一応言っておくと、1日30時間の部分にツッコんではいけません。だって、僕にもよくわからないから
あえて答えるとすれば「刃牙だから」というところでしょうか。
 
ちなみにこの人、「ジャック範馬」という隠し名を持ち、実は刃牙の腹違いの兄だったというビックリプロフィールの持ち主です。
 
 
この怪物2人による注目の対決ですが、序盤はガーレンが持ち前の身体能力でジャックを圧倒します。
190cmを超えるジャックを闘技場の端から端まで軽々と投げ飛ばし、2mオーバーの巨体で後方伸身2回ひねりで距離を詰めます(普通に近づけばよくね?)。
1回戦でセルジオ・シルバに圧勝したジャックに何もさせません。
 
ところが、ジャックにドーピングの効果が表れ始めた途端、形勢は逆転。
ガーレンの指を2本食いちぎり、逆に自分より大きなガーレンを思いきり放り投げます。
なお、ガーレンの投げが山なりだったのに対し、ジャックはガーレンを地面と水平のライナーで投げ捨てます。こういう描写は、この作品の本当にうまいところだと思います。
 
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そして「祖国の明日のために戦う」と言ったガーレンに対し、ジャックは「明日を見て戦う貴様に、明日を捨てた者の強さを見せてやる」と豪語。
貫手でろっ骨をへし折り、全体重を乗せたストレートを心臓へ叩き込んでガーレンを倒します(恐ろしか~ww)。
 
結果的に「何だったんだお前」レベルのかませに成り下がったガーレンですが、
 
・努力を放棄し、生まれ持った才能だけで勝つ
・明日を捨てて強くなる
 
など、「努力」や「技術の習得」への強烈なアンチテーゼという、「刃牙(バキ)シリーズ」の特徴が詰まった一戦だったのではないでしょうか。
 
 
ちなみに、このエントリーは「烈海王vs範馬刃牙戦」と迷ったのですが、 あの烈戦は刃牙がスカしたイキり野郎と化した一番最初の戦いだったという理由で却下させていただきました。
 
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刃牙(バキ)シリーズベストバウト第5位

〇範馬勇次郎vs愚地独歩×
RDF 強きを求めし者 愚地独歩 (通常版) (PVC製塗装済み完成品)
 
地下闘技場で特別ワンマッチとして行われた一戦。
かつて酒を飲んでいる最中に勇次郎に襲われた独歩が、その因縁を晴らすために地下闘技場参戦を決意したドリームマッチです。
 
いや、この戦いはワクワクしましたね。
“地上最強の生物” 範馬勇次郎の作中における初めてのタイマンだった(違ったっけ?)こと。
またデンジャラス・ライオン()加藤清澄や、重鎮()末堂厚など、神心会空手の精鋭が師と仰ぐ“武神”愚地独歩がベールを脱いだこと。こういう「達人が実戦の場に足を踏み入れる」というシチュエーションに、単純にテンションが上がりました。
 
神心会の道場で刃牙を寸止めで圧倒したシーンでは、これまでに見たことのない大物っぷりを感じさせてくれました。
 
実際の戦いも期待にたがわぬ大熱戦。
勇次郎の御殿手を独歩が前羽の構えでふっ飛ばしたり、「猛獣の連撃」を散眼と廻し受けの合わせ技で受け流したり。
 
技術戦の応酬の前半から一転、後半は本気になった勇次郎が人智を超えた野獣性で独歩を圧倒するという流れ。
 
異常に発達したヒッティングマッスルを全開放した「背中の鬼」で襲いかかる勇次郎に、独歩はまったく歯が立たず。
防御を無効化され「空手が通用しない」ボロボロの状況の中、それでもあきらめずに「天地上下の構え」を見せます。
 
その独歩に対し、勇次郎は「鬼が哭く」と呼ばれる必殺の一撃を心臓に叩き込み、独歩を絶命させるという結末。
 
「対人間用の技術である空手は猛獣には通用しない」こと、そして範馬勇次郎の強さが「地上最強の生物」の名に偽りなしだったこと。エキサイティングさと絶望感を融合したパーフェクトな展開でした。
 
 
なお、本気になった勇次郎が見せるバンザイみたいな構えですが、あれってどう見ても力が入りにくいですよね?
まあ、それも「刃牙だから」ですべての説明がつくのですが。
 

刃牙(バキ)シリーズベストバウト第4位

〇花山薫vsスペック×
一番くじ 範馬刃牙 D賞 マスクフィギュア 花山薫
 
いわゆる「最凶死刑囚編」と呼ばれるシリーズの一戦。
地下闘技場トーナメント出場選手から選ばれた5人と、「負けを知りたい」との理由で脱獄した死刑囚5人の戦いにおいて実現しました。
 
「武器の使用もOK」「いつどこで出会っても、その瞬間から戦いがスタート」という完全ノールールでの戦い。その初戦として両者が激突しています。
 
この戦いは多くの方が「刃牙(バキ)シリーズ屈指の名勝負」に挙げ、ベストバウトを語る上では避けて通ることができない一戦です。
 
身長190.5cmの花山と、その花山よりも一回り大きいスペックというヘビー級のストリートファイト。
奇しくも両手を高く掲げた構えで対峙する両者の間に張り詰める緊張感がたまりません。
 
反撃する間をいっさい与えない「無呼吸打撃」のスペックに対し、一撃必殺の剛腕花山という対照的なファイトスタイルもさることながら、勝つための手段を選ばないスペックと、あくまで身体一つの美学を貫く花山。この対比もうまく機能していました。
 
弾薬を花山の口に突っ込んで爆発させたり、車を横転させたり。ありとあらゆる手段で花山を追い詰めるスペック。
一方の花山はスペックの攻撃をすべて受け切り、ボロボロになりながらも渾身の一撃をスペックに叩き込みます。
 
そしてスペックを抱え上げてひと言。
「まだやるか?」
もはや感動的ですらあります。
 
そして、拳銃で両ひざを打たれた状態で出した必殺の「握撃」。
僕はこれを見た瞬間、「出たあああぁぁぁ~!!」と叫んでしまったことをいまだに覚えています。肉が破裂し、血が吹き上がる自分の腕を見るスペックの表情もさすがの画力でした。
 
ラストは自慢の握力でスペックの喉を潰して勝利するわけですが、打たれた両ひざで当たり前のように仁王立ちする花山はまさに「漢」です。
 
「敗北」を知り、満足して老衰したスペックの年齢が97歳だったという衝撃の事実も含め、すべてが完璧過ぎて吐血が止まりませんww
 
もはや「名勝負」のひと言では表現しきれないほどの戦いだったと断言しておきます。
 
 
なお、初戦でいきなりこの戦いを見せられたおかげで「『最凶死刑囚編』やべえww こんな戦いがあと4戦も続くのかよww」と期待したのですが、残念ながらそこからは一気に尻すぼみ。いつの間にか中国での「大擂台賽編」に切り替わっていきます。
 
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まあ、このパティーンは割とあるんですよね「刃牙(バキ)シリーズ」って。
「あ、絶対途中で方向転換した」
「こいつの扱い、いきなり雑になったな」
みたいな。
 
描いてるうちに飽きたのか、他におもしろい展開を思いついたのかは定かではないですが。2人目のドリアンで息切れした感じでしょうか。
 
ただ、こういうトーンダウンも「刃牙だから」のひと言で解決しちゃいます。
 
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トップ3は次回

ちょっと長くなってきましたので、トップ3は次回に書きたいと思います。もしよければ、引き続きお付き合いください。
 
これは余談ですが、あれこれと「刃牙(バキ)シリーズ」を振り返るうちに、意外と忘れていることが多いことに気づきました。
 
特に「名勝負製造機」と呼ばれる花山。トランプを指で引きちぎったり、500円硬貨を曲げたり、印象的なシーンが多いせいか逆に忘れている設定でした。
 
また、勇次郎に両手両足を折られてトラウマを抱えるという再起不能っぷりを披露したり、最大トーナメント編でしれっと復活していたり。
 
微妙に設定を変えて再登場している辺り、人気キャラゆえの大人の都合もあったのかなぁと。しかも「刃牙道」では、勇次郎との再戦が実現しちゃってますからね。
 
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