WBCの先発3本柱は山本由伸、佐々木郎希とあと1人は? 大谷翔平とダルビッシュどっちよ。ダルビッシュがいまいち過ぎて…
2023年3月8日に開幕するWBC(WORLD BASEBALL CLASSIC)。3大会ぶりの世界一を目指す日本はプールB、3月9日の中国戦が初戦となる。
また3月6日の阪神戦からはダルビッシュ有や大谷翔平などのMLB組の出場が可能になる。
【#WBC】#大谷翔平 がチーム練習に参加 6日から始まる阪神、オリックスとの強化試合に出場予定 #侍ジャパンhttps://t.co/vhRuvC92oP
— 日刊スポーツ (@nikkansports) March 5, 2023
“史上最強”と言われる侍ジャパンの仕上がりに注目である。
侍ジャパンが準決勝進出。でもイタリア強かった。4点先制してもドッキドキw 前のめりに勝利を目指す大谷翔平に感動。ダルビッシュはもういいかな…
Amazon Primeで生中継されるWBC。侍ジャパンの先発3本柱を考えてみる
2017年大会以来、6年ぶりの開催となるWBC(WORLD BASEBALL CLASSIC)。
栗山英樹氏が監督に就任し、MLB組も多数参加を表明するなど史上最強と言っても過言ではない侍ジャパン。
僕もこのWBCの空気感は久々で、本番が近づくにつれてじわじわとテンションが上がっている。
また今大会はAmazon Primeが中継を担当するとのこと。
「中国 vs. 日本 | 2023 ワールドベースボールクラシック 東京プール 1次ラウンド」
ほほう、なるほど。
日本でも本格的にスポーツ中継に乗り出したAmazonがドル箱コンテンツの侍ジャパンに目をつけたわけか。
そして実際のチームに関してだが、以前ちょろっと申し上げたように僕は2022年の野球をほとんど観ていないせいで最新事情を把握していない。
侍ジャパンvs日ハム現地観戦感想。おもしろい試合でしたね。侍ジャパンの強化試合は貧打戦→終盤の謎の粘りで逆転が通常パターンだったけど
メンバーの名前を聞いても「え? そんな選手がおるの?」「おお、この人がいつの間に」と思うことが多々あり、打順や守備位置、スタメンを語るほどの知識がない。
ただピッチャー陣はある程度把握していて、中でも先発候補に関しては説明不要な名前がずらっと並ぶ。
・山本由伸
・佐々木郎希
・ダルビッシュ有
・大谷翔平
上記4人のうち3人が先発として起用されるのだと思うが、今回はその4人について。
練習試合や実戦形式の練習を眺めた印象をあれこれ言っていくことにする。
山本由伸
恐らくこの人が今回のエース。過去の大会で言えば松坂大輔や菅野智之と似た立ち位置になるのではないか。
どこで先発起用されるかは不明(中国戦?)だが、侍ジャパンのローテーションは山本由伸を中心に組んでいくと想像する。
そして、実際の仕上がりも順調そのもの。
2月26日のソフトバンク戦をちょろっと観たが、何の問題もなさそう。
まっすぐの勢い、カッターとフォークの動き、コントロールその他。扱いが難しいとされるWBC球にもちゃんと順応している。
今年からトライしているすり足気味のフォームも違和感はない。2失点に関しても特に気にする必要はない。これなら本番でも問題なく活躍してくれる(はず)。
てか、すでにNPBでやることがなくなってますよねこの人。
2021年シーズンが18勝5敗 防御率1.39。
2022年シーズンが15勝5敗 防御率1.68。
チームは2年連続リーグ優勝、2022年には念願の日本一を達成。
その中で2年連続190イニングオーバー、2年連続沢村賞を受賞。
もはや「え? 日本であと何をやればいいの?」状態である。
本人もMLB行きをチームに直訴したらしいが、野球ファンとしてもなるべく早く行ってもらいたい。
それこそ完成度的には現段階でも前田健太を凌駕していると思うのだが……。
というわけで、今大会を無双してMLBのボンクラどもに「ヤマモト」の名を知らしめてやってほしい(なぜ喧嘩腰?)。
投手大谷翔平の洗練されっぷりに驚いた。打者大谷翔平はよーわからん。コイツのせいで野球のルールを変えなアカン? やっぱりモノが違うってあるんやね
佐々木郎希
佐々木郎希に関しては僕の中では先発2番手と考えているのだが、仕上がり具合もそれにふさわしい(と思う)。
先日の中日戦でも息をするように160kmオーバーを連発し自己最速の165kmを記録。ストレートの平均球速は驚きの161.5kmとすべてにおいて異次元である。
ただ、コンディション的には2月25日のソフトバンク戦の方がよかった(と思う)。
あの試合はまっすぐの制球が安定していたためストライクゾーンでどんどん勝負できた。
球速160kmオーバーのストレートなど多少コースが甘かろうがそうそう打たれるもんじゃない。必然的に他の球種が生きてくる上に練習中のスライダーを試す余裕もあった。
逆に先日の中日戦ではこのストレートがバラついていたせいで球数がかさんでしまった。
2ストライクまではいいのだが、そこから粘られ微妙にモタモタさせられる。
本人もコメントしていたが、球速は出ていても出来自体はいまいちだった(と思う)。
そして、そこを脱却するにはやはりスライダー系の中間球が必要になる。
160kmオーバーのまっすぐと140km後半のフォークは確かに凄まじいが、現状はあまりに2択すぎる。ソフトバンク戦のように調子がよければ無双できるが、少し調子が悪いと今回のようにバタつく。
そこにスライダー系の球が1つ(実戦で使えるレベルの)加われば、多少調子が悪くてもごまかすことが可能になる。
8割前後の力感で投げ込むストレートと少ない球数で打ち取る引き出し。
全力を出すのはピンチの局面だけでいい。
省エネで乗り切るコツさえ掴めばこの選手はもう一段上に行ける。
球数制限のあるWBCはもちろん、MLBの舞台でも。
まあ、実際にはそこにたどり着くのが難しいのだと思うが。
大谷翔平も今の省エネピッチングを覚えたのはここ2年くらいだしね。
佐々木朗希はどう考えてもスライダー系の中間球が必要だな。現状、2ストライクからの球種があまりに2択すぎる。
球速は155kmあれば十分(それもおかしい)だけど、今のところ8割の力感で効率よく〜みたいな調整は効かないんだろうな。
まあ、大谷翔平もそのコツを掴んだのって2年前くらいだもんな。
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) March 4, 2023
それこそ佐々木郎希は大谷翔平と同様「出てくるだけでワクワクする」選手なので、今大会の活躍には大いに期待している。
侍ジャパンがメキシコにサヨナラ勝ち。不調の村上宗隆が守護神を打ち崩す。終盤の逆転力、日本は世界一ドラマチックなチーム
ダルビッシュ有
そして先発3番手だが、正直ここはよくわからない。
WBCへの参戦明が驚きととも伝えられ、MLB組で唯一宮崎合宿から参加しているダルビッシュだが、はっきり言って仕上がりはよくない。
バッティング練習に登板→2022年に三冠王を奪取した村上宗隆にホームランを打たれたことが話題になっていたが、いや、そりゃそうだろうと。
映像を観れば球が走っていないのは明らか。
「さすがはダルビッシュ」と思わせる球もちょいちょいあるものの、全体的には微妙としか言いようがない。
実際、村上以外にもヒット性の当たりをポンポン打たれてたしね。
で、先日の中日との合同練習? で岡林勇希にデッドボールを当てていたが、それも仕方ない。球がきていない上に変化球も抜けまくり。引っ掛けた球が左バッターの膝元にすっ飛んでいくのも普通にあり得る。
上々の仕上がりを見せる山本由伸、佐々木郎希と比べてまだまだとしか言いようがない。
侍ジャパンの先発陣、山本由伸はまったく問題なさそうだな。2016年大会の菅野智之くらいは普通にやりそう。
単純なボールの強度なら佐々木朗希がダントツだな。大谷よりもダルビッシュよりもすごい球投げてる。
ちなみにダルビッシュはこの前のBP見る限り正直、話にならんレベルで仕上がってない。
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) March 2, 2023
ヌートバーが阪神戦で2安打1打点。誰だヌートバー不要論を唱えてたヤツw 外の球への対応、ボールの見逃し方が完全にメジャーリーガーだった件
大谷翔平
一方の大谷翔平だが、こちらはダルビッシュよりははるかにいい。
来日前のOP戦でのピッチングを観る限り状態はぼちぼち。
ぶっ飛んでいいとは思わなかったが、いわゆる省エネでイニングを稼ぐ“大人のピッチング”で2回を無難に乗り切ってみせた。
残り2試合の強化試合で登板機会があるのかは不明だが、少なくとも先発3番手としてのクオリティは保てているのではないか。
藤浪晋太郎がオープン戦初登板。よくも悪くも藤浪晋太郎“そのまんま”だったな。投げてるボールはいい。回の頭から突然崩れるのもいつも通り
ただ、この人がどんな使い方をされるのかがよくわからない……。
栗山監督が大谷の起用法をどう考えているのかがいまいち見えてこないというか。
投手兼打者の大車輪でいくのか、シーズンへの影響を考えて打者or投手オンリーでいくのか。シーズンを見越すのならむしろ二刀流の方がいい気もするけど……。
下記によると本人は二刀流でいく気満々みたいですね。
#侍ジャパン
【#WBC】合流 #大谷翔平、開幕戦から #二刀流 明言「それが僕のプレースタイル」9日 #中国戦 先発へ https://t.co/FS8zsD6ayE— 日刊スポーツ野球取材基地 (@nikkan_yakyuude) March 3, 2023
てか、中国戦での先発が有力視されているのか。
そう考えると先発3本柱は山本由伸、ダルビッシュ有、大谷翔平になるのか?
いや〜、ダルビッシュは結構危ない気がするぞ?
残り2試合の状態にもよるけど……。
WBCの先発陣はスーパーエース、馬力のある若手、安定感のある3番手の構成がベスト? 2009年大会は理想的だった
個人的にWBCの先発陣は
・スーパーエース
・馬力のある若手
・安定感のある3番手
という構成がいいと思っていて、2009年大会の松坂大輔、ダルビッシュ有、岩隈久志はその理想に近い。
エースを中心にローテーションを組み、場合によっては馬力のある2番手を便利屋として使う。もちろん計算できる3番手がいてこそ成り立つやり方である。
松坂大輔引退登板。まだ整理がついていないが、あの全5球で松坂の現状を理解した。引退会見でも発揮した名言マシーンっぷりはやっぱりスーパースター
逆に2017年大会ではエース菅野智之、2番手千賀滉大につぐ3番手がいなかったことがやりくりを難しくさせていた気がする。
アメリカ戦では先発菅野、リリーフ千賀のゴリ押しで勝負したが、仮にあの試合に勝った場合は次の決勝戦がやや弱体化した可能性も?
なので今回は
・スーパーエース→山本由伸
・馬力のある若手→佐々木郎希
・安定感のある3番手→ダルビッシュor大谷
でいくと思っていたのだが、選手の“格”や年功序列を考えると佐々木郎希を外さざるを得ない?
優勝を果たすには経験豊富なベテランの力が必須なのはもちろんだが、それ以上に勝利のための“決断”も大事。勝負どころで栗山のおっさんにそれができるかにも注目したい。
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