侍ジャパンが準決勝進出。でもイタリア強かった。4点先制してもドッキドキw 前のめりに勝利を目指す大谷翔平に感動。ダルビッシュはもういいかな…
開催中のWBC(World Baseball Classic)、2023年3月16日に東京ドームで準々決勝が行われ、日本がイタリアに9-3で勝利。5大会連続のベスト4進出を決めている。
3連勝でプールBを1位通過した日本が準々決勝でプールA2位のイタリアと対戦した。
試合は3回に岡本和真の3ランなどで4点を先制、投げては先発大谷翔平が4回2/3を投げて5奪三振被安打4、2失点に抑えるなどイタリア打線に反撃を許さず。
その後も5回に3点、7回に2点と効率的に加点し9-3で快勝。20日に米・フロリダ州で行われる準決勝にコマを進めている。
国同士の負けたら終わりの1発勝負。WBCのこの緊張感は久しぶり
プールBを1位通過した侍ジャパンが本拠地東京ドームでイタリア代表と対戦した今回。
結果は9-3で侍ジャパンの勝利。
大谷翔平の二刀流はもちろん、ここまで結果が出ていなかった村上宗隆にも2本の2塁打が出るなど準決勝に向けて大きく弾みをつける一戦となった。
ただ、個人的には相当ピリピリしたことをお伝えしておく。
イタリア代表はプールBで対戦した3チームに比べて明らかにレベルが高く、3回に4点を先制してもまったく安心はできない。
4、5回の大谷がやや不安定だったこともあり、5回裏に3点を奪ってリードを広げるまでは「まさか」もあり得ると思っていた。
国同士の対抗戦、負けたら終わりの1発勝負。
「これがWBCの緊張感だったなぁ」と久しぶりに思い出した次第である。
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イタリアは強かった。イタリアにルーツを持つ米出身選手で構成されるチーム
僕自身、イタリアの野球というものをほとんど知らない(G.G.佐藤が現役最終盤に所属→秒で解雇されたくらい)のだが、メンバーを見ると米国出身の選手がほとんど。
要するに日本におけるラーズ・ヌートバーと同様、イタリアにルーツを持つMLB(傘下を含む)プレイヤーを中心に構成されたチームなのだろうと。
ああ、なるほど。
これは絶対に強いぞ。
準々決勝まで進んだのも恐らく運ではない(試合は観ていない)。甘く見ていると足元をすくわれる可能性も十分あるのではないか。
そんな感じで気合いを入れて(僕が気合いを入れてもしゃーないけどw)観戦をスタートすると……。
いや、ホントに強いわ。
マジで強い。
申し上げた通りプールBで対戦した3チームとはひと味もふた味も違う。
間違いなく世界のベスト8に値する強豪だった。
WBCの余韻がすげえw 「日本野球が世界最強」ってドヤるための大会。課題が山積みなのはわかってるし収益構造の歪さなんて10年以上前から承知してんだよ笑
個々の能力の高さに加えて組織としてのチーム方針。ポテンシャルに依存したチェコに比べて一段上のレベル
具体的には、個々の能力の高さと組織力の両立。
MLBやそれに準ずる選手がハイレベルなのは当然だが、チーム方針も一貫していた(と思う)。
特に先発大谷翔平への対策はかなりの徹底ぶり。
160kmに迫るストレートには手を出さず、狙い球をスライダーに絞る。
イタリアはデータを重視した野球が浸透しているとのことで、恐らく大谷の投球パターンも把握していたはず。各打者が自信を持ってスライダーに反応していたのが印象的だった。
中でも1~4番までの上位打線はかなり強力。ストレートを平然と見送り、鋭く落ちるスライダーについていく姿はプールBの3試合では見られなかったもの。
あのスライダーが右打者の肩口からフワッと入ってきた場合、あっという間にレフトスタンドに突き刺さるイメージがずーっと離れなかったことを告白する。
ちなみに前回対戦したチェコは各選手のポテンシャルが高く2~4番はイタリアの上位打線にも引けを取らない能力を見せた(と思う)。
だがチームとしての一貫性、対策面はあまりにザル。投手交代を始めとした采配も稚拙で、正直負ける感じはいっさいなかった。
チェコはこの3試合の中で一番いいスイングしてたし守備力も高い。佐々木朗希のまっすぐに振り負けない力強さ。
ただ、投手のクオリティがまったく足りない。
徹底して低めに投げ続けた中国みたいな組織プレーもないし、投手交代も全部後手。
ポテンシャルの高さはピカ一だけど野球が脳筋すぎたな。
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) March 11, 2023
それに比べてイタリアはチームの成熟度が段違い。5回表に2点差に詰められた際はマジでヤバいと思わせる強さがあった。
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ここぞの局面でのアドリブ力、投手のボリュームで日本に及ばず。日本の投手力はマジで世界一かもしれんね
ただ、やはり地力に関しては日本に一歩及ばない。
データを重視した極端な守備シフトも序盤はバシバシ的中していたが、大谷相手にそれをやったのはあまりよろしくない。
打者大谷は長打力だけではなくランナーとしても俊足。状況によってはシフトの逆を突くバントも十分あり得たわけで。
4回に飛び出した岡本のホームランもそう。
サウスポーのJ.ラソーラのシンカーに明らかに合っていなかったのに、カウント2-2からバッテリーが勝負球に選んだのはスライダー。
マジな話、あそこはシンカーを外に落とせば空振りしていた可能性が高い(と思う)。あの程度のスライダーで集中力の高まった岡本を抑えるのはちょっと難しかったのではないか。
その他、見るからに回跨ぎに慣れていないJ.マルシアーノを引っ張って村上宗隆を蘇らせてしまったり。
データを重視する反面、局面ごとのアドリブは利かない。相手と対峙した際の肌感覚、流れを察知する嗅覚みたいなものはやや劣っていたのかなぁと。
あとはまあ、こういうリリーフ勝負で日本に匹敵するチームはまずないですよね。
前回も申し上げた通り日本はいつ誰が投げても高いクオリティを維持できる。
その一方でイタリアを含めた他国は後半になればなるほど投手のコマが足りなくなる。早めの継投が要求される分、どこかで力の落ちる投手を出さざるを得なくなる。
韓国戦で3点を先制された際も、この点差で後半まで粘れば勝手に相手が息切れする予感があった。
イタリアも先発のR.カステラーニを始め投手のレベルは高かったものの、岡本に被弾を許したJ.ラソーラや4番手のV.ニットーリといった微妙なメンツもちらほら見られた。
そう考えると、投手のボリュームに関しては日本はマジで世界一かもしれない。
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大谷翔平の支配力。なりふり構わず勝利を目指す姿に心を動かされる。仕上がりは佐々木朗希や山本由伸の方が上だけど、それだけじゃない
そして試合を支配していたのはやはり大谷翔平。
この日は先発で4回2/3を投げ、打っては4打数1安打1四球の活躍。特に3回のシフトの逆を突いたバントヒットはそこまでの嫌な空気を振り払う効果を発揮した。
下記によると試合後にあのバントについて本人が「チームの勝利より優先する自分のプライドはない」とコメントしたとのこと。
【WBC】大谷翔平「チームの勝利より優先する自分のプライドはなかった」意表をついたバントの意図語る#日テレNEWS #ワールド・ベースボール・クラシック #大谷翔平 #栗山英樹https://t.co/9zD2ks9hHe
— 日テレNEWS (@news24ntv) March 16, 2023
あ~、こりゃすげえわ。
稀代のスーパースターが日本のために前のめりで勝利を目指す姿には問答無用で心を動かされるし、この姿勢はチームにも波及しているはず。
初回から大声を発しながら全力投球する姿を含め、侍ジャパンをけん引しているのが大谷であることに疑いの余地はない。
はっきり言って、ピッチャーとしての仕上がりは佐々木朗希や山本由伸の方が上。投げている球だけなら山本由伸がエース格にふさわしいと思っている。
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だが真剣勝負に勝利するには単純な力だけではない、目に見えない要素も重要。
選手としての“格”だったり、その選手がなりふり構わず戦う姿だったり。細かい部分で言えば、点差が開いた状況でも塁上でチョコチョコ動いて投手にプレッシャーをかける姿勢だったり。
バントヒットで全力疾走した後の4、5回に崩れたとしても「大谷だから仕方ない」と言える。試合展開としてはドッキドキだが、大谷の調子や交代云々に文句をつける気はいっさいない。
絶対にファイティングポーズを崩さない大谷を中心に据えることで自然とチームに好循環が生まれる。
そのことを山ほど思い知らされた一戦だった。
ダルビッシュはもういいかな。一歩引いたスタンスにもピンとこなかったけど、投球内容がしょっぱすぎて
逆にダルビッシュに関してはもういいかな。
キャンプのときから「気負う必要はない」「戦争に行くわけじゃない」と妙に一歩引いたスタンスを貫き、本戦に入ってからも「結果はコントロールできない」「いつも通り」等、特別感のなさを強調し続ける。
で、肝心のピッチングはすこぶる仕上がりが悪く韓国戦では3失点、イタリア戦でも被弾を許すなど微妙な状態が続いている。
もともとダルビッシュのこの態度にはいまいちピンときていなかったのだが、それ以上に投球内容がアレすぎて……。
準々決勝のリリーフ登板も恐らく興行面を重視してのもの。相手のレベルがさらに上がる準決勝以降は無理して出す必要はないと思っている。
強かったわイタリア。
ホントに一気にレベル上がったよな。大谷がバタついた4、5回の緊迫感はヤバかった。
でも大谷のバントヒットが嫌な空気を変えたし、ちょうど打ちごろのピッチャーが村上、岡本のときに出てきたよな。
ダルビッシュは温情登板も済ませたしもういいでしょ。球がしょぼすぎる。 https://t.co/N9eVdQhgbu
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) March 16, 2023
とりあえず精神的な支えとしては役に立っているようなので、今後はサポート役に徹していただければ。
と言いつつ大谷翔平の前のめり感に水を差すのでは? という懸念もあるのだが。
トレバー・バウアーはDeNAベイスターズで活躍できる? めちゃくちゃいいと思うけどな。2021年のコンディションを維持できれば相当やりそう。サイヤング賞投手がピークアウト前に来日
点差を考えればあの打球がフェンス直撃かホームランかなんて大した問題じゃないんですよ。
ダルビッシュの球がトロすぎる、あんなところまで軽々持っていかれる方がよっぽど問題なわけで。
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— THE DIGEST (@THEDIGESTweb) March 16, 2023
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