オレクサンドル・ウシクvsタイソン・フューリー2。判定はわからん。僕は117-111だけど…。“動けるヘビー級”のアドバンテージを崩されたフューリーと重量級のロマチェンコ化が完了したウシク【結果・感想】
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2024年12月21日(日本時間22日)にサウジアラビア・リヤドで行われたWBA/WBC/WBO世界ヘビー級タイトルマッチ。同級3団体統一王者オレクサンドル・ウシクと前WBC王者タイソン・フューリーが対戦し、3-0(116-112、116-112、116-112)の判定でウシクが勝利。今年5月以来の再戦を制した試合である。
約7ヶ月ぶりの再戦を迎えた両者だが、序盤から一進一退の攻防が続く。
結果は3-0の判定でウシクの勝利となったが、納得のいかないフューリーはリング上でのインタビューを拒否。試合後の会見でも「ウシクはジャッジからクリスマスプレゼントをもらった」と最後まで怒り心頭だったとのこと。
「連敗のフューリー会見で怒り爆発「ウシクはジャッジからクリスマスプレゼントをもらった」」
「再戦はいらん」と思ったけど観ましたよ。だって結局おもしれえから笑
オレクサンドル・ウシクvsタイソン・フューリーVol.2。
今年5月の第1戦で序盤はフューリーが優勢に進めるも、中盤からウシクが追い上げを見せる。
そして9Rにダウンを奪うなど、フューリーをKO寸前まで追い詰めての判定勝利。
すげえよオレクサンドル・ウシク。キャリアベストのフューリーに勝利はすげえ。今までウシクに興味なかったけど感動したよ笑
僕はもともと「この両者に再戦はいらない」派だったが、それが毎回覆るのがヘビー級でもある。
フューリーvsデオンティ・ワイルダーもアンソニー・ジョシュアvsウシクもそう。
もっと言うと、ワイルダーvsルイス・オルティス戦も「再戦いるか?」「別にやらんでよくねえか?」と斜に構えていたところ、実際に試合を観ると「やっぱりおもしれえ!」となってしまう笑
恐らく今回もそうなるだろうということで、あれこれ文句を垂れずに視聴を決めた次第である。
うん。
もう観念しますよ。
だってヘビー級おもしれえもんw
判定結果はよくわからない。僕は117-111だったけど…。ジャッジがそう言ったんならそうなんじゃないの?笑
(フューリーが不満たらたらの)判定についてだが、正直よくわからない。
公式ジャッジは3者とも116-112でウシクを支持。
僕が適当につけたポイントでは117-111でウシクの勝利となっている。
ただ「このラウンドはどっちだろうな」「何とも言えないけど○○にしておくか」というラウンドが3、4つある。
これらが逆だった場合は結果が変わっていた可能性もある。
敗者がブチ切れるようなジャッジではないが、明確にウシクと言い切れるほどでもない。
そんな感じで、「公式がウシクの勝ちにしたんだからそうなんじゃないの?」というのが僕の結論である笑
ジャブで距離を取りたいフューリー。ウシクの踏み込みスピード、近場の回転力に追いつけず
感想としては、思った以上にフューリーが距離を取ったなというのとウシクが完全に「重量級のロマチェンコ化」していた印象。
今回のフューリーは体重をだいぶ増やしてリングに上がったとのこと。
実際、ハイウエストながらもお腹の膨らみが目立っていた。
なので、てっきり体格差を活かした物量勝負でいくのかと思ったら……。
むしろジャブ中心の差し合い勝負を選択したという。
フューリーがガヌーにダウンを奪われ辛勝。競技のトップがポッと出のMMA選手に大苦戦って。自分の土俵に立たせた時点で言い訳はできないんだよ
今回のフューリーはとにかく近場での打ち合いを避けていた。
ジャブでウシクを突き放し、ワンツーを打ち込むタイミングを探す。
ウシクが踏み込んでくれば大急ぎでバックステップ。
離れた場所でジャブをチクチク刺すファイトを徹底していたように思う。
だが、残念ながらこれがうまくいった感じはなく。
遠間からのジャブではウシクは怯まず、上体を振って的をズラされるせいで思ったほどヒットが奪えない。逆に打ち終わりに懐に入られてしまう。
しかも前回同様、ウシクの踏み込みスピードは尋常ではなくフューリーはあっさり追いつかれる。
下がりながら左を被弾→顔を大きく跳ね上げられ、のけぞるようにロープを背負う。
そこからさらに距離を詰められ打ち合いに巻き込まれる。
こちらも前回同様、近場の回転力ではフューリーはウシクにかなわない。上体の見切りも間に合わない。
あの距離でフューリーが追撃のヒットを許すなど、少し前までは考えられなかったのだが笑
ジャブで突き放してスペースを確保、打ち下ろしのワンツーにつなぐ。
相手が懐に入ってくればのしかかるようなクリンチで動きを封じ、体力を消耗させる。
フューリーのこの勝ちパターンがウシクには通用しない。
遠間のジャブを攻略され、近場でちょこまかされたくないので迂闊にクリンチにもいけない。
“動けるヘビー級”という最大のアドバンテージを使えなくなったフューリーは思った以上に脆かった。
重量級のロマチェンコ化の完成形。以前はアウトボクシングの人だと思ってたけど…
対するオレクサンドル・ウシクだが、申し上げたようにこちらは重量級のロマチェンコ化の完成形だった(気がする)。
自ら前に出て試合を動かすロマチェンコに対してウシクはどちらかと言えばアウトボクシングの人。
同じ“ハイテク”であってもやっていることは真逆のイメージを持っていた。
ところがヘビー級進出以降(特にフューリー戦)は自分から踏み込むシーンが格段に増えている。
相手が大きくなったことで距離の遠さと1発の威力を両立する必要が生じ、それをあっさり解決してみせた。
フューリーのジャブをかいくぐって左を顔面に。
近場での打ち合いでは正確性も回転力もフューリーを上回る。
サイドに動きながらスルスルッと距離を詰めるシーンなどはマジでロマチェンコに見えたほどである。
ロマチェンコvsカンボソス。何も変わってなかったカンボソス。ロマチェンコとの相性最悪なまま置いてきぼりを食って11RTKO負け
支配力ではウシクがフューリーを完全に上回った
さらにウシクはポイントの取り方、見せ方もうまい。
ラウンド序盤はややディフェンシブに立ち回り、中盤を超えたあたりでペースを上げる。
このペースアップにフューリーはついてこられずに再三顔を跳ね上げられる。
実は両者のヒット数はそこまで変わらない(と思う)。
序盤はフューリーのジャブがバシバシ当たっていたし、右をテンプルにもらったウシクが「うっ」となる瞬間もあった。
だが、パンチのもらい方が派手でそのつど大きくのけぞるフューリーに対してウシクはがっちりガードを固めて受け止める。
一つ一つのアクションが大袈裟なフューリーを見ると、何となく「ウシクのラウンドかな?」という印象が残ってしまう。
終盤にいくにつれてフューリーの裏拳や肘といった露骨な反則行為が目についたが、あれも恐らく狡猾さと言うより単なる苦し紛れ。
ラウンド中のペース配分、近場での圧倒っぷり、その他。
支配力という意味でウシクはフューリーを一枚も二枚も上回っていた(と思う)。
アンソニー・ジョシュアvsダニエル・デュボア。ヘビー級すげえわ。試合中にご託を並べたけど全部吹っ飛んだw どっちもすげえ。どっちも最高だった
ヘビー級の悪魔みたいな存在でしたね。わずか数年で2010年代から続いた3強時代を終わらせちゃった
しかし、改めてオレクサンドル・ウシクはすごい。
僕はウシクのことが好きではないが、実力、実績ともに歴代No.1という評価は認めざるを得ない(何様?)。
クルーザー級、ヘビー級で4団体統一。
さらにアンソニー・ジョシュア、タイソン・フューリー両者に2連勝など意味不明すぎて適切なコメントが見つからない笑
表題の通りだが、ヘビー級勢にとってウシクは悪魔のような存在だった。
2010年代後半から2020年あたりまではワイルダー、ジョシュア、フューリーの3強が君臨し続け、「こんな3人が揃うことが今後あるの?」「駆け引きばっかりでちっとも直接対決が成立せえへん」とウダウダ嘆いていたはずが……。
ウシクのヘビー級進出と中東の石油王の台頭が重なり、わずか数年でヘビー3強時代が一掃されてしまった。
細かいことを言えばワイルダーvsウシクは実現していないが、残念ながら今のワイルダーにウシクを何とかできる気はしない。
ワイルダーが完全に終わった…。チャンに5RTKO負け。やるべきことをやって勝ちパターンに持ち込んだ末にひっくり返された
しかも今回を最後にウシクはクルーザー級に戻るという噂も……。
そう考えると、マジで悪魔みたいな存在でしたね。
それこそS・フライ級のロマゴン、シーサケット、クアドラス、エストラーダ時代にもこういうヤツが現れてくれればよかったのに笑
ジェシー・ロドリゲスは出てくるのがちょっと遅かった。
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