ジョシュ・テイラーvsコーンソーンキター!! 日本一のアピヌンファン(自称)の僕が全力で応援してやんよ、お?【予想・展望】
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2020年5月2日(日本時間3日)、英スコットランド・グラスゴーで行われるWBAスーパー/IBF世界S・ライト級タイトルマッチ。同級王者ジョシュ・テイラーにIBFランキング1位アピヌン・コーンソーンが挑戦する。
2019年10月にレジス・プログレイスとの壮絶な一騎打ちを制し、2団体統一王者&WBSS優勝を決めたジョシュ・テイラー。今回は約6か月ぶりのリングとなる。
また、この試合をクリアすればWBC/WBO王者ホセ・カルロス・ラミレスとの4団体統一戦が実現するとも言われており、ビッグマッチへの期待感は強い。
一方、挑戦者アピヌン・コーンソーンは現在IBFランキング1位。2019年2月に東京・後楽園ホールで日本の近藤明広をKOで下し、王座挑戦権を獲得している。
挑戦権獲得から1年以上待たされたアピヌン・コーンソーンが実力者ジョシュ・テイラーにどこまで食い下がれるかに大注目である。
カシメロvsミカー、ローマンvsパヤノ、フィゲロアvsバスケス、テイラーvsコーンソーン振り返り。いい試合が多かったですね。え? チャーロに弟なんていたの?
アピヌン・コーンソーンを全力で応援するぞ。近藤明広をKOした試合はスーパーヤバかった
WBSS決勝でレジス・プログレイスとの激闘を制したジョシュ・テイラーの初防衛戦が決定した。
あの試合は両者ともに文句なしのナイスファイトで、僕もめちゃくちゃ興奮したことを覚えている。個人的にS・ライト級のトーナメントはめちゃくちゃハイレベルだったと思っていて、はっきり言って井上尚弥のバンタム級よりも楽しかったくらい。
グダグダ運営のおかげで間延び感が尋常ではなかったが、全階級通して最激戦区と言ってもいいほどタレント揃いの中で行われたトーナメントは文句なしにおもしろかった。
その上、タイミングさえ合えばジョシュ・テイラーvsホセ・カルロス・ラミレスの4団体統一戦もあり得るとか。
いや、ヤバいねS・ライト級。
L・ヘビー級もそうだが、人気と実力に乖離がある階級は比較的簡単にビッグマッチが決まるのがいい。選手にとってはたまったもんじゃないかもしれないが、無責任に楽しむ側としては大歓迎である。
そして挑戦者アピヌン・コーンソーンだが、僕は今回この選手をめちゃくちゃ応援している。
2019年2月に後楽園ホールでこの試合を現地観戦した際、あまりに衝撃的なKOに興奮が収まらなかった記憶がある。あの日はいろいろあったおかげでやけくそでコーンソーンを応援していたのだが、会場中が近藤を応援する中での1発KOには心底痺れた。
「近藤まさかのKO負け。コーンソーンのアッパーに沈む。てか、ボクシング興行って中止率高杉君じゃない?」
自分で言うのもアレだが、僕は日本で一番アピヌン・コーンソーンを応援しているという謎の自負があるww
そんな感じで、ようやく大舞台にたどり着いたコーンソーンを全力で応援したいと思う。
勝敗予想はジョシュ・テイラーの8RKO。コーンソーンは普通に強いけど、“普通”じゃダメなんだよな
勝敗予想についてだが、今回はジョシュ・テイラーの8RKOでいきたいと思う。
申し上げたように僕が応援するのはアピヌン・コーンソーン。近藤明広をアッパー1発で下した試合はあまりに衝撃的で、静まり返った会場で大喜びする姿は鮮烈な印象を残した。
あれ以降も調整試合を挟みつつ順番待ちをしていたとのことで、ようやく巡ってきたビッグチャンスをぜひともものにしてもらいたい。
ただ、どちらが勝つと聞かれれば断然ジョシュ・テイラー。申し訳ないが、アピヌン・コーンソーンが勝つのは相当難しいと言わざるを得ない(気がする)。しかも、そこそこ一方的な展開になると思っているのだが、どうだろうか。
僕の中でのアピヌン・コーンソーンのイメージは長身の強打者。
身長178cmと上背があり腕も長い。
中間距離よりもやや遠い位置で対峙し、左リードを顔面、ボディへ。
身体を伸ばしてのボディストレートで相手を突き離し、大振りの右をガードの上からでもお構いなしに全力で叩き込む。
相手が怯んだ瞬間を狙って追撃の右。
そこから左右フックを思い切り振り回し、反撃の余裕を与えない。
持ち味の躊躇のないフルスイングで序盤からどんどん攻めていくスタイルの選手である。
2019年2月のvs近藤戦を観直してみたが、開始直後はコーンソーンのパワフルさに近藤が面食らっている様子がよくわかる。16戦で13KO、しかも現在6連続KO勝利中というのも納得の倒し屋っぷりである。
その反面、引き出しが多いタイプではなく動きも単調で読まれやすい。上記の試合でも1R中盤には近藤に左のタイミングを掴まれ、打ち終わりにカウンターを浴びるシーンが目立っていた。
また1発のパンチを常にフルスイングするせいで燃費も悪く、3R後半には肩で息をしている。
1発の威力と前に出る馬力はあるが、基本的な攻撃パターンはワンツーのみ。普通に強い選手だとは思うが、ハイレベルなS・ライト級で勝ち抜けるかどうかは微妙な気がする。
今のS・ライト級って“普通に強い”だけじゃ追いつかないですからね。それを言うなら近藤明広も十分“普通に強い”しね。
僕のポストル…。ホセ・カルロス・ラミレスは強化版ルーカス・マティセだったな。統一戦が実現しないならvsパッキャオが観たい
1発の期待感のあるコーンソーン。テイラーvsポストル戦は改めていい試合だった
とは言え、この選手の1発には何とも言えぬ期待感があることも確か。
近藤との対戦でも序盤からあっさり懐に入られて左をポコポコもらったていたが、3R中盤からカウンター狙いに切り替えたのはよかった。近藤の前進に合わせてバックステップしつつ、打ち終わりを狙って強振。最後はいきなりの右アッパーをねじ込んでのKO勝利という流れ。
散々ストレート系のパンチを見せておいて、突然下からアレを突き上げられてはもらってしまうのも無理はないし、あのパンチが当たればジョシュ・テイラーも間違いなく倒れる。
「コーンソーンは引き出しが少ない」とは言ったが、やはり1発で形勢を逆転できる破壊力は大きい。
なおジョシュ・テイラーの過去の相手で“長身のワンツー使い”と言えば、もちろん2018年6月のビクトル・ポストル。
いわゆるジョシュ・テイラーの出世試合とも言える一戦だが、改めてすごい試合だったと思う。
「ベストバウトきました。テイラーvsポストル興奮したわ〜ww ポストルに感動したかな」
インファイト狙いで前後左右に動きながら距離を詰めるテイラーに対し、ポストルは多彩な左で迎撃。ボディ、顔面にヒットを重ねつつ、一瞬の隙をついて右ストレートをねじ込んでいく。
攻め手を失いつつあったテイラーだが、中盤から強引に前に出て左右フックを強振。被弾もお構いなしに接近戦に巻き込み、無理やりペースを引き寄せる。
これまでは高い技術とスマートな試合運びでKOを量産してきたジョシュ・テイラーだが、この試合では一転して荒々しさを発揮。元王者ポストルを捉えての見事な勝利である。
前回レジス・プログレイスとの激闘を乗り切れたのも、この経験があったからこそと言えるのではないか。
あの試合でジョシュ・テイラーが評価を下げたという意見もあるようだが、僕はむしろ一段成長するための分岐点になったと思っている。
一応言っておくと、ビクトル・ポストルってめちゃくちゃいい選手ですからね。サウスポーのテイラーにあれだけ左を当てるってすごいことですよ。
中盤からインファイトでねじ伏せられはしたが、依然としてS・ライト級でのポストルは文句なしの実力者と断言できる。
さすがに難しいかなぁ。テイラーに懐に入られて悶絶させられるような…
そして、このジョシュ・テイラーvsビクトル・ポストル戦を観ると、改めてアピヌン・コーンソーンが勝つのは難しい気がしてしまう。
コーンソーンの1発は確かに魅力だが、この選手はポストルのように左リードとフットワークを両立できるわけではない。また、どちらかと言えば自分から前に出て腕を振るタイプで、相手の前進を止めるような軌道の左でもない。
これだとジョシュ・テイラーの得意な距離にあっさり入られてしまうように思える。
序盤は1発の威力と連打が機能するかもしれないが、近藤戦同様、3、4Rには対応されてしまうのではないか。
で、恐らくそのラウンド前後でコーンソーンはスタミナ切れを起こし、それ以降はテイラーのワンサイドゲームに突入する。
テイラーのインファイトは近藤よりもはるかに上なので、コーンソーンは近場でいいように翻弄されそうな……。
肩で息をしつつ被弾を繰り返し、ロープ際でボディをもらって悶絶。顔が下がったところに左フックを浴びて豪快にダウン。みたいな感じかなぁと。
逆にコーンソーンが勝つとすれば、体力のある前半しかない。
持ち味のワンツーでテイラーを突き離し、強引に前に出てきた瞬間に右アッパーをねじ込む。ダメージが溜まる前に近藤を倒したパターンを再現できれば可能性はある(気がする)。もちろんサウスポーが苦手でないことが絶対条件だが。
しかしアレだな。
今さら言っても仕方ないのだが、近藤は絶対に負けてはいけない試合だったなと。
1年以上待たされはしたが、無事2団体王者への挑戦にたどり着いたアピヌン・コーンソーン。それに対し、近藤は次戦で平岡アンディに負けて連敗を喫するなど、なかなかうまくいかない状況が続く。
「僕が平岡アンディジャスティスに期待する3つの理由。ロヘリオ・カサレスに2RTKO勝利で米国デビューを飾る」
特にコーンソーン戦はあの1発をもらうまでは完璧にペースを握っていただけにもったいない。仮にグラスゴーのリングでジョシュ・テイラーvs近藤明広戦が実現していたと考えると、尿漏れ失禁レベルの興奮なのだが。
というわけで(どういうわけ?)アピヌン・コーンソーンはクッソがんばりやがれ。
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