拳四朗4RTKO!! ペドロサ手も足も出ず。いいですね拳四朗。ホントに期待できるぞこの選手。まあ、今回は相手が微妙だったけど【結果・感想】

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契約書イメージ
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2017年12月30日、WBC世界L・フライ級タイトルマッチが横浜文化体育館で行われ、同級王者拳四朗が11位ヒルベルト・ペドロサと対戦。4R1分12秒でTKOに下し、2度目の防衛に成功した。
 
 
序盤から軽快な動きを見せる拳四朗が、得意の左ジャブで再三ペドロサの顔面を捉える。
 
「マティセ圧勝すげえ! テワ・キラムに何もさせずに8RKO勝利。レベルが違い過ぎたかな。ここまで圧倒するとは」
 
対するペドロサは懐に入って打ち合いに持ち込みたいのだが、拳四朗のフットワークと鋭いジャブに対応できない。真正面からの突進はかわされ、左が空を切るシーンが目立つ。
 
そして迎えた4R。
拳四朗の右をカウンターで被弾したペドロサが盛大にグラつき、ロープに寄りかかるように後退。そのチャンスを逃さず、拳四朗が連打を浴びせて一気に決めにかかる。
 
最後はボディでペドロサががっくりと腰を落とし、顔面への1発を被弾したところでレフェリーストップ。
 
4R1分12秒TKOで拳四朗が勝利。見事、2度目の防衛を果たした。
 
「井上また圧勝。ボワイヨダメだわ。アレじゃ勝てないんですよ。S・フライ級ラストマッチも楽勝。でも「物足りない」ってさ」
 

拳四朗が圧勝したけど、さすがに今回の相手は物足りなかったかなぁと

拳四朗勝利!!
ヒルベルト・ペドロサをまったく寄せつけずに完勝!!
 
拳四朗がすばらしい試合運びで2度目の防衛に成功した。
しかも、準備期間2ヶ月という厳しい状況での見事なKO勝利。自身初めての生放送でのKOということで、大幅な知名度アップにもつながったのではないか。
 
とは言え、今回に関してはやや相手が物足りなかった感が強い。
戴冠を果たしたガニガン・ロペス戦、初防衛戦のペドロ・ゲバラ戦と比べれば、ヒルベルト・ペドロサはかなりの格落ち。イメージ的には2段階ほど実力が下だったように思える。
 
「見どころ満載の拳四朗vsガニガン・ロペス。思った以上におもしろかった試合。拳四朗が大接戦を制して初戴冠」
 
僕も展望を考えようと思ってペドロサの過去の試合を観たのだが、残念ながらそんな気にはならず。
「ああ、こりゃアレだ。普通にやれば拳四朗の勝ちだ」
 
だいたいの展開予想としては、
 
序盤はペドロサが前に出て拳四朗を押し込み、ロープ際のインファイトを展開。
ただ、時おり拳四朗のボディでペドロサの動きが止まり、そのつど拳四朗が身体を入れ替えて脱出する。
 
「拳四朗忘れんなよ。ロペスとの再戦をボディ一撃で終わらせる。北斗一烈拳炸裂()でパーヘクツ勝利」
 
3、4R辺りからペドロサが失速。徐々に拳四朗のジャブが的確に当たり始める。
 
そして中盤以降。
6、7Rに入ると、完全に失速したペドロサが防戦一方となり、拳四朗のボディで身体をくの字に折る場面が目立つ。
 
ラストはコーナーでラッシュを浴び、再びボディを被弾して膝をつく。
 
そんな感じで、7、8Rには拳四朗がKOで勝つのではないかと思っていた。
 
「木村翔が五十嵐を根元から粉砕。大振りで恐怖を植え付けて真ん中を右でドーン。圧巻の五十嵐対策でしたね木村翔」
 
だが、実際の結果はそれ以上。
序盤にペドロサが拳四朗を追い詰めるようなシーンは皆無で、最初から拳四朗のジャブとフットワークで翻弄される展開。ほぼ、起伏もないまま終わってしまった。
僕としては、もう少しペドロサの突進力に拳四朗が苦労すると思っていたのだが。
 
「エキサイトマッチ総集編2017の感想。解説陣4人とゲストの村田諒太でビッシリ。おっさんたちの人口密度ゴルァww」
 

拳四朗のポテンシャルは凄まじい。和製ロマチェンコになれるんじゃないの? というくらい。でも、やっぱりペドロサは実力不足だったよね

以前から申し上げているように、僕は拳四朗という選手のポテンシャルはかなりすごいと思っている。
 
ジャブの精度と距離感、絶えずアングルを変えるフットワーク。
さらに、正面衝突で当たり負けしない身体の強さ。
あの童顔とファイトスタイルに騙されやすいが、実はかなり強靭なフィジカルの持ち主でもある。
 
恐らく足腰が強いのだと思うが、あれだけ前後左右にバランスを崩さず動けるのは相当なもの。割とガチで、和製ロマチェンコになれるのはこの選手じゃないの? というくらい。
 
「田口すごかった。メリンドに完勝するとはね。負けるとか言って申し訳ないww L・フライ級で規格外のフィジカルと戦術の幅」
 
今はまだジャブが単発気味ではあるが、動きながらワンツーが出るようになればオレクサンデル・グヴォジクやバドゥ・ジャックのレベルまで到達できるのではないか。
 
少なくとも、田中恒成よりもはるかにロマチェンコスタイルに近づける選手だと思っている。
 
「拳四朗は和製ロマチェンコを目指せ。ゲバラに消耗戦で勝利!! だけど、これじゃない感半端ない」
 
とまあ、拳四朗をべた褒めしておいてアレだが、やはり今回の相手は組し易しだった気がする。
 
ペドロサはインファイトに持ち込んでこそ真価を発揮するタイプではあるが、距離の詰め方が直線的過ぎて読みやすい。動き出しのアクションも大きく、拳四朗はそこを狙ってジャブを出しているだけでストップできてしまう。
 
また、斜に構えて左を出しながら真っ正直に前に出るので、サイドに半身ずらすだけでOK。隙だらけの顔面に左を打ち込み、再び距離をとればいい。
 
「京太郎を応援する理由? そんなもん「ヘビー級だから」でいいだろw 2018年の世界戦実現なるか。京太郎マジでがんばれ」
 
イメージとしては、デビッド・レミューや赤穂亮の下位互換
番組では「パナマの強打者」と紹介されていたが、正直パンチ力や馬力もそこまでのものには見えなかった。
確かに拳四朗のパフォーマンスはすばらしかったが、このタイプを連れてくるならもう少しパワーとスピードがなければどうしようもない。
 
「挑発大好きサンダース君がレミューをヒラヒラかわして大差判定勝利。試合後にゴロフキン戦を希望。さすがサンダースww」
 

いまだに批判を受ける拳四朗。日本タイトルマッチのドタキャンが響いてるんだとさ。でも「うまいことやりよった」感はちょっとあるかな

なおこの拳四朗、いまだに一部のボクシングファンからは批判を受けているとのこと。
原因はガニガン・ロペスとの世界戦が急遽決まったせいで、決定していた日本タイトルマッチを直前でキャンセルしたからだとか。
 
この辺の事情をよく知らないのでアレなのだが、どうやら試合2週間を切った段階でのキャンセルだったという。
確かに準備していた側からすれば「ふざけるな」だし、相手選手にとっても最悪のタイミングである。
 
「田中イキり過ぎたな。パランポンを9RTKOに下すも、試合後に病院に直行」
 
ただ、個人的には「しゃーないかな」という気もしないでもない。
 
基本、ボクシングは世界王者になってナンボの競技だし、本人のコメントを聞くと「有名になりたい」「タレント活動もしたい」など、とにかくチヤホヤされたい願望が強い。
 
要は「後楽園ホールのマニアにリスペクト()」されるより、「ライト層に名前と顔を売ってキャーキャー言われる」方が嬉しいタイプなのだと思う。
 
「田中恒成ええじゃないですか! バルドナドを9RTKOで下し、フライ級初戦を飾る。木村翔戦は…全然わからん」
 
まあ、ほとんどの選手は「有名になって金持ちになって、女の子にモテたい」からボクシングをやっているのであって、「いや、俺は後楽園ホールのマニアにリスペクト()される方が嬉しいんだ!!」と断言する方が少数派だとは思うが。
 
「拳四朗vsサウル・フアレス予想。普通に勝つんじゃねえか? 今の拳四朗って絶好調だからな。でも、意外と手こずるかも」
 
実際、テレビ番組に出てマツコデラックスに気に入られたり、世界王者になってからの拳四朗は明らかに人生が変わっている。今回の試合後にはSNSのフォロワーが激増したというし、やはり地上波での生放送による破壊力はけた違いである。
 
「WBOAP王座がしょーもないなんてことは絶対ないから。小原佳太がWBOアジア・パシフィック・ウェルター級王座決定戦に勝利」
 
もちろん、そこまでの過程で筋を通さなかったのはアカンのかもしれんが、その辺は契約がどうなっているのかが定かでないので何とも言えない。
 
「京太郎vsアーロン・ラッセル感想。なるほど、前に出てストップTKOはいいね。標的はマヌエル・チャーか…。どうなるかね」
 
なので、この件に関しては「うまい具合にやりよったな」という思いが強い。行動の是非はともかく、のし上がるためのタイミングを逃さなかったのはナイス判断だった(気がする)。
 
こういうメンタルの選手が、村田諒太の元ヤンマインドと合わないってのもわかるけどねww
 
「村田再戦で勝利!! 絶不調のエンダム(ヌジカム)にTKO勝ちでミドル級戴冠。疑惑の判定から因縁に終止符を打つ」
 
なお、同意してくれなどと言うつもりはまったくないのであしからず。
 
「バルデスvsクイッグ!? またおもしろそうな試合を組みやがって…。今回ばかりはバルデス大ピンチじゃない?」
 

マッチメークの段階で細かい契約破棄条項を入れておくのがいいと思う。すでにあるんなら別だけど

ちなみにだが、こういうドタキャン騒動を防ぐには、マッチメークの段階で契約破棄条項を入れておくのがいいと思う。
 
「ジャーボンティ・デービス体重超過ww フォンセカにKO勝利もさっそくネタキャラ化。尾川が防衛戦キャンセル? ええやん別に」
 
以前にも申し上げたように、
 
「試合◯◯日前までに世界戦やそれに相当する試合が決まった場合は契約を破棄できる」
「試合まで◯◯日を切っての契約破棄は◯◯円の違約金が発生する」
「試合まで◯◯日以内の契約破棄は不可」
 
など、契約破棄に関する取り決めを細かくしておけば、「筋を通せ」「道義的に許されない」といった不毛な議論をしなくて済む。
 
「尾川カター!! ファーマーに2-1の判定勝利。やったぜ尾川ww あの右は期待できると思ってたぞ! 僅差で世界タイトル初戴冠!!」
 
「だって契約内容通りだし」
「金払ったんだから問題ないでしょ」
 
「命を削ってリングに上がる選手が〜」とか、「この試合の開催に向けて多くの人が関わっているから〜」など、浪花節的な言い分も、すべて契約段階で消化しておけばいい。
 
「ロマチェンコ圧勝。リゴンドーにもノーマス。体重差じゃないぞ? 相性が悪過ぎた結果だぞ? もともとリゴに勝機はほとんどなかったからな?」
 
すでにそういう細かい取り決めはありますよ。その上でごちゃごちゃやってるんですよというなら、まったく話は別だが。
 
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