近藤まさかのKO負け。コーンソーンのアッパーに沈む。てか、ボクシング興行って中止率高杉君じゃない?【2019.2.18後楽園ホール】

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2019年2月18日、東京・後楽園ホールで行われたIBF世界S・ライト級挑戦者決定戦。
同級4位近藤明広と6位アピヌン・コーンソーンの一戦は、5R1分47秒でアピヌン・コーンソーンの勝利。近藤はキャリア初のダウンを喫するとともに、王者イバン・バランチェクへの挑戦権獲得に失敗した。
 
 
開始直後からリーチを活かした鋭い左と鞭のような右フックで攻めるコーンソーン。対する近藤もガードを上げ、パンチの戻り際に距離を詰めて得意の左を打ち込む。
 
序盤はコーンソーンの右フックに身体を揺らされるシーンもあった近藤だが、徐々に踏み込みのタイミングを掴んでヒットを増やしていく。
3R以降は右のフルスイングにも対応し、強い左で再三コーンソーンの顔面を跳ね上げる。
 
ところが5R。
このままのペースでいくと思われた近藤だが、深く踏み込んだ際にコーンソーンのアッパーを被弾。そのまま大の字でリングに倒れ込む。
 
ふらつきながら何とか立ち上がるも、10カウントによるKO負け。プロ40戦目にして初のダウンを喫する痛い敗戦となった。


 

ボクシング興行って中止率高杉君過ぎじゃないすか? そこそこの金額を取る割に娯楽として成立すること自体がギャンブルという

近藤明広が衝撃のKO負けを喫した2019年2月18日の後楽園ホール。
この日は僕も現地観戦してきたのだが、衝撃的な結末にはめちゃくちゃ驚かされた。
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などと言っているが、実を言うとお目当てはこの試合ではなく。
セミファイナルの野口将志vs中川祐戦を観るためにチケットを購入した次第である。
 
そして、結果はまさかの中止。
野口選手の体調不良により、急きょ中川祐選手の3分3Rのスパーリングになるという。
 
いやもう、これは……。
 
こんなことを言うとアレだが、正直僕は近藤明広にはあまり興味がない。
そのほかの出場選手もよく知らないし、ぶっちゃけ野口将志vs中川祐戦がなければまるで行く必要がなかったヤツ。
 
 
野口選手の調整失敗に関しては、
 
・減量を選手に丸投げするのはジムの管理責任が~
・倒れた際に近くに家族がいてよかった
・水抜きに関する知識が不足している人が多くて~
・体重制の競技において、計量に失敗するのはプロとして~
 
などなど、批判的な意見や選手の体調を心配する声などが聞こえてきたが、
 
誰か俺の財布のケアをせえww
 
表題の通りなのだが、ボクシング興行って試合の中止率高杉君じゃないっすか?
 
中止になったことについてはもう仕方ない。いちいち選手を個別にどつく気もないし、そこは諦めている。
減量失敗以外にも普通に体調不良というケースもあるだろうし、何よりコンタクトスポーツにおいてケガはつきもの。
今さらこの部分を責めるのも微妙かな? と言う気もしている。
 
「野口将志vs阿部麗也、宮崎辰也vs近藤明広ほか、第576回ダイナミックグローブを観戦したので感想を言っていこうか」
 
ただ、とにかく中止の発生率が高杉君だよねという話。
そして、その部分のケアがまったくないのもどうなの? と思ったり思わなかったり。
 
僕はこの1年で5回ほど後楽園ホールでボクシング観戦をしているのだが、そのうち何らかの理由で試合中止が発生した興行が3回。
 
1年で5回という回数が多いのか少ないのかは知らんが、毎回1万円前後の金額を払って欠陥商品を掴まされる確率が60%というのはまあまあだと思うのだが。
 
 
たとえばだが、新横浜から新大阪までの新幹線の料金が約14000円。
これが「5回中3回は名古屋までしか着きません。その頻度もランダムです。でもお金は常に満額です」って言われたら、いやいやいやいやww ってなるでしょ?
 
どう考えても娯楽として成立するまでのギャンブル率が高杉君ですよね。
別にそんなところにギャンブル性も求めてねえし。
 
しかも、今回は2万円の席だからねww
笑うしかないから笑うけどさww
 
「ジョシュ・テイラーvsコーンソーンキター!! 日本一のアピヌンファン(自称)の僕が全力で応援してやんよ、お?」
 
「管理責任ガー」とか「水抜きの知識ガー」の話はもうええよ。そっちでやっててください。
「プロとして~」 の議論も「選手それぞれの人生が~」「協力してくれた多くの方が~」どうこうもお腹いっぱいっす。
 
それより、それなりの金額と時間を使わせて、不完全なものを当たり前のように提供するグズグズな運営をだな……。
 
 
もしかしたら「何らかの理由でやむを得ず中止する場合がございます」等々の注意書きがあるでしょ? という理屈なのかもしれないけど。
 

試合の写真を適当に。到着したら第3試合がスタートするところでした

というわけで、ここから先は各試合を適当に。
 
まず第3試合。
〇椙元慧vs阿比留通子×
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ちょうどこの試合が始まったところに到着しました。
 
第4試合。
〇安藤教祐vs具志堅広大×
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勝利した安藤教祐選手がなかなかよかった。馬力がつけば覚醒しそうな……。
 
第5試合。
△頼政和法vs蒲山直輝△
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両者手数の多い好試合だった。
 
で、中止になった第6試合の代わりに中川祐選手の3分3Rのスパーリング。
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相手を務めた柳達也選手がなかなかいいように思えた。
5月18日に試合が決まってるらしい。
 
謎の1R4分に耐えた? 栗原慶太‏選手のあいさつ。
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アカン……。
苦行だ。
 
ちっともテンションが上がらん。
 
 
これはもう、完全に僕のせい。
リング上でがんばっている選手は何も悪くないし、イベント自体に何かあるわけでもない。
 
お目当ての試合が飛んでテンションがダダ下がりだけど、2万円はもったいないから足を運んだけど、やっぱりテンションは低いままという。
 
「田中恒成vs田口良一決定か。どうなるかがまったくわからん。今回はTBSで全国中継されるってさよかったな」
 
いや、参ったねこれは。
これだけ試合中止が頻発すればそのうちお目当ての試合が飛ぶこともあるとは思っていたが、実際に起きるとめちゃくちゃしんどいなww
 
あくびが無限に止まらんっすわ。
 

いよいよメインの近藤明広vsアピヌン・コーンソーン戦。アウェイのコーンソーンを全力で応援したるわ

そしてローギア(僕が)のまま、いよいよメインの近藤明広vsアピヌン・コーンソーン戦へ。
 
まずはコーンソーンが入場。
おお、デケえな!!
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デカいというか、長い。
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続いて近藤明広の入場なのだが、よく見るとアイスホッケーのH.C.栃木日光アイスバックスののぼりが。
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へえ~、近藤とどんなつながりがあるんでしょうか。
ちょっと驚いたよね。
 
「アイスホッケーの現地観戦は1回でいいやと思ったけど、アジアリーグでのH.C.栃木日光アイスバックスは観てみたい」
 
というか、会場の盛り上がりがすげえ。
この日の客入りは7割? くらいだったと思うが、会場全体が近藤明広の応援一色。
 
なるほど。
じゃあ僕は全力でアピヌン・コーンソーンを応援したるわ
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近藤明広→あんまり興味ない
会場→近藤の応援一色
 
そりゃあなた。
こういうときはアウェイの選手を応援しますよ。ええ。
 
「JBCはフリーランスボクサー中村優也選手を大至急海外担当のマネージャーとして招聘するんだ。そして豪快に断られろ」
 

序盤はコーンソーンの鋭いジャブが機能するが、近藤がすぐに対応してペースを掴む


実際の試合だが、とりあえずアピヌン・コーンソーンはしっかり強かった
最初のジャブ数発を観て「お、これはいけるかもしれんぞ?」と思う程度には。
 
鋭い左で相手を突き離し、鞭のような右を叩き込む。
たびたび近藤の身体を揺らすなど、開始直後はそこそこ優勢に進めていた気がする。
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ところが、2Rから近藤が徐々に距離とタイミングを掴み始める。
コーンソーンの左の戻り際にスルスルッと距離を詰め、左リードを顔面にヒット。
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うん。
相変わらず近藤の左は精度が高い。
左に限って言えば、軽量級の拳四朗と双璧? かも?
個人的には同階級の岡田博喜の左よりも好きだったりする。
 
「岡田博喜にとってのベルトランは最悪な相手だったな。9RTKO負けで初敗戦。経験値と慣れと強者のメンタル」
 
コーンソーンが左を打つ→戻り際に近藤が距離を詰める→左でコーンソーンの顔面を跳ね上げる
このパターンで近藤がペースを掴み、右フックのタイミングも覚えて盤石の試合運びに突入。
 
この辺りになると、僕もさすがに「これはキツイかな……」と諦めかけていたところ。
スタミナ面も厳しそうだし、後半のどこかでKOされちゃうか? みたいな。
 

まさかのコーンソーンのワンパン逆転KO!! 興奮し過ぎてヤヴァイw 最後の最後で救われたわ

ところが、4Rの後半からコーンソーンが少しずつ動きに変化を加える。
カウンターの右をアッパーに変えたり、身体を倒して角度をつけたり。
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タイミング自体は読まれているが、踏み込みに合わせたカウンターが何度か近藤の顔面をかすめる。
 
「お、パンチ力が残ってるうちにこの右が当たればもしかしたら」などと思っていたところ……。
 
バシュッ!!
 
強烈な炸裂音とともに、突然近藤が仰向けにバッタリと倒れる。
 
驚きと悲鳴の入り混じる異様な空気の中、何とか立ち上がる近藤。
だが、ファイティングポーズをとる前に無情の10カウントが数えられてしまう。
 
 
っしゃああぁぁぁああ!!!!
ボケがああぁぁああぁ!!!!

 
何だ?
何が当たった?
 
右か?
右だな?
 
フックか?
アッパーか?
 
背中越しでよくわかれへん。
 
ただ、そんなことは関係なく、コーンソーンが劇的な逆転KO勝利!!
サイコーじゃねえかオイww
 
「田中恒成にデラホーヤ、パッキャオを感じた日。田口良一を大差判定で粉砕。僕がボクシングをテレビで観る理由」
 
見たかゴルァww
これが怨念と憎悪のパワーぞ(違う)。
 
もう、興奮し過ぎて写真を撮る余裕もなくww
試合後に喜ぶコーンソーンの姿しか……。
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まあ冗談はともかく、今回のコーンソーンは普通に強かったと思う。
ディフェンスは若干ヌルく打ち終わりに顔面ががら空きにもなるが、とにかく長くて強い
“デカくて動けるヤツ”の典型だった気がする。
 
もちろん敗れた近藤が弱かったなどと言うつもりもない。
いい動きもしていたし、左の精度、威力もあいかわらず。あの1発をもらうまでは完全に試合を支配していた。
 
どうやら試合後に引退を示唆したらしいが、この階級では依然として国内第一人者だと思うので、まだまだがんばってもらいたい。
散々「興味がない」とほざいておいてアレだがww
 
「ロドリゲスが井上尚弥に勝つ姿が想像つかないんだが。5月にグラスゴーで準決勝。WBSSのグダグダ運営を見るのも楽しいw」
 
いやしかし。
最後の最後にこんな結末が待っているとはね。
完全にアピヌン・コーンソーンに救われたな(僕が)。
 
そして、ローギアから一気にフルスロットルに入れたせいで、帰り道の疲労度が半端ない。
寝起きドッキリってこんな感じなのか? などと思ったり。
 
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