内山高志は僕が心底カッチョいいと思った選手。中間距離でかなうヤツは誰もいないんじゃない? ウォータース戦は実現してほしかったよね

内山高志は僕が心底カッチョいいと思った選手。中間距離でかなうヤツは誰もいないんじゃない? ウォータース戦は実現してほしかったよね

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「内山高志」
2005年7月のデビュー戦を1RKOで飾ると、そこから連勝を重ねて8戦目でOPBF東洋太平洋S・フェザー級王座を獲得。

同タイトルを5度防衛後、2010年1月にファン・カルロス・サルガドの持つWBA世界S・フェザー級タイトルに挑戦。無敗のサルガドを左ジャブと右のクロスで終始圧倒し、30歳にして初の戴冠に成功する。

 

その後も三浦隆司や金子大樹といった強豪日本人やブライアン・バスケス、マイケル・ファレナス、ジョムトーン・チュワッタナなどの挑戦を退け、2015年12月のオリバー・フローレス戦まで計11度の防衛を果たす。  

 

ところが具志堅用高氏の防衛記録13回が目前に迫った2016年4月。サウスポーのジェスレル・コラレスにまさかの2RKO負けを喫してしまう。

キャリア初黒星とともに6年近く守り続けた王座も失った内山だが、再起を決意し同年大晦日にコラレスとの再戦に臨む。  

前回同様、序盤から飛ばすコラレスに対し、内山は慎重に距離を取りながら決定打を許さない。中盤には得意のボディを効かせるなど、コラレスを失速させる健闘を見せる。だが追い上げも及ばず1-2(114-113、112-115、110-117)の判定で敗れ、惜しくも雪辱はならず。  

 
セルゲイ・コバレフベストバウト3選。やっぱりコバレフ超カッコいい。圧倒的な“クラッシャー”っぷりと人間味溢れるコバレフが大好きですww
 

内山高志はカッチョよかった。久しぶりに過去の試合を漁ったけど、やっぱりカッチョいいw

以前から何度か申し上げているが、内山高志は僕が心底カッチョいいと思った選手の1人である。

佇まいや本人の放つ雰囲気、ファイトスタイルなど。強さ以外の部分で魅力を感じてガン見しまくった選手。

他にカッチョいいと思った選手についてはセルゲイ・コバレフ、ロイ・ジョーンズJr.がいるのだが、日本人選手の中ではダントツで内山高志である。

 

で、今回その内山高志について語ってみようということで過去の試合をあれこれ漁ってみたところ、やっぱりカッチョいいww  

いや〜、ホントええわこの人。
全身から発するオーラというか、適度に殺気を孕んだ佇まい。  

引退後も後楽園ホールで何度か見かけたが、現役時代と変わらぬ締まった体型に加えてカタギとは思えないファッションセンスに思わず背筋が伸びてしまうww  

 

みかじめ料を忘れましたなどとは口が裂けても言えない()

うん。 さすがは内山高志。 いろいろな意味で格が違う。

どういう意味? と聞かれると答えに窮しますがww  

中間距離では無敵なんじゃない? 左リードとワンツー、悶絶ボディの鉄壁の組み合わせ

表題の通りなのだが、この内山高志という選手は中間距離では無敵なのではないか。
 
精度の高い左ジャブとスピーディなワンツー、至近距離での左ボディ。 この3つの組み合わせはまさに鉄壁で、ここを攻略した選手は僕の知る限り存在しない。
 
 
腕の伸びる位置では左ジャブで削られ、無理やり前に出れば左ボディを突き刺されて身体を寄せていられなくなる。
そして、後退してスペースを与えた瞬間に打ち下ろし気味の右がクロスで飛んでくる。
 
“KOダイナマイト”などというド派手な異名で呼ばれてはいたが、実際には組み立てが得意なタイプ。左リードを中心にじっくり時間をかけて退路を断ち、ラウンドを重ねるごとに相手を手詰まりにしていく。
 
 
ファン・カルロス・サルガド戦やブライアン・バスケス戦では相手の手札をすべて奪った上でKOに下し、三浦隆司や金子大樹の突進をジャブで寸断。顔面を崩壊させての圧倒的勝利。
 
ボディや右のショート1発で悶絶させるシーンばかりがクローズアップされるが、内山高志の本領はああいう試合運びのうまさにある(と思う)。
 
・中間距離で左リードが機能する
・スピード差がない
・オーソドックスならなお可  
 
これらの条件を満たす相手に内山高志が負ける姿は僕には思い浮かばない。
 
エドウィン・バレロの化け物感。本能と勢いで戴冠を果たし、ピタルア戦での2階級制覇とともに一気に成熟した
 

スピードのあるサウスポーに距離を外されると厳しくなる。ジェスレル・コラレスは天敵中の天敵だった

逆に言うと、上記の条件から外れるタイプであれば内山高志攻略も十分あり得るということになる。  

・中間距離にとどまらない
・内山を置いてきぼりにするスピード
・サウスポー  
これを踏まえた上で内山のキャリアを振り返ると、「なるほど」と思うことは多々ある。

サウスポーの三浦隆司には左1発でダウンを奪われ、サウスポー+突進型のマイケル・ファレナスには近場のラフファイトでタジタジにされた。
試合後半から強引に前に出た金子大樹には10Rにダウンを奪われているし、要はそういうことなのだろうと。  

 

左リードが機能する中間距離、左ボディが打てる至近距離ではめっぽう強く、ガードの外側からの右クロスが当たるオーソドックス相手ならなおいい。
だが、左リードの間合いを踏み越えられ、ボディを出す余裕がないほどのラッシュを浴びると一気に苦しくなる。三浦隆司の左や金子大樹の突進でダウンを食ったシーンなどは典型的なパティーンだった。

 

  三浦隆司はやっぱり天才だよな。理解不能なボンバーレフトと圧倒的な詰めの甘さが激闘を演出する  

 

そして、キャリアにとどめを刺されたジェスレル・コラレスは天敵中の天敵

スタンスが広いサウスポーで、一足飛びで間合いをゼロにする踏み込みもある。その上サウスポーなので左リードが機能しにくく、内山をはるかに超えるスピードを持つ。  

2016年4月のジェスレル・コラレスVol.1を改めて観直すと、内山の左にコラレスはことごとく右のカウンターを合わせていることがわかる。
 
あの右のフルスイングによって内山は徐々に左を出せなくなり、苦し紛れに右ストレートから入ったところに壮絶なカウンターをドカン。実質勝負ありのダウンを食ってしまった。    

 

以前から何度か申し上げているが、なぜあのタイミングでコラレスだったのか。  

具志堅氏の記録更新が目前に迫り、海外進出もあるかも? という時期に。めぐり合わせもあったとは思うが、集大成とも言える試合であんなババを連れてきたのは今考えても意味がわからない。  

それまでは比較的慎重なキャリアを歩んでいたのにね。  

金子大樹の身体能力には期待していた。工夫次第で和製グウォジクになれたんじゃない?

ちなみにだが、個人的に金子大樹の身体能力の高さにはかなり期待していた。
“攻撃的アウトボクシング”(だっけ?)が持ち味のファイターだったが、むしろ僕は工夫次第で和製オレクサンドル・グウォジクになれるポテンシャルがあると思っていた。 

 

いや、だって。
あれだけの長身で手足も長くてその上動けるって、スペック的にはめちゃくちゃ恵まれてるはずなんですけどね。
2017年7月のロシア遠征を最後に引退してしまったのはもったいなかったと今でも思ってますよボカァ。

 

ついでに言うと、日本人で唯一内山に勝てる可能性があったのはやっぱり粟生隆寛だったかもしれませんね。  

粟生隆寛引退。ビタリ・タイベルト戦おもしろ過ぎワロタw 確かに内山高志に勝てる日本人だったかもしれんね  

一度海外のリングで試合が観たかったよね。やっぱりニコラス・ウォータース戦は実現させるべきだったよな…

話が逸れたが、内山高志に関してはやはり一度海外のリングで観てみたかった。 

多くの方がおっしゃるように防衛ロードもマンネリ化していたし、同時期に防衛を重ねていた山中慎介同様、大勝負のタイミングを逸してしまったのは本当に残念である。

山中慎介はトマス・ロハス戦までが好き。岩佐亮佑戦はいまだに忘れられない。「神の左」を連呼され出してから「ん?」となった  

内山を2度下したコラレスもそれ以降は2勝3敗と苦戦を強いられているが、だからと言って内山が通用しないとは思わない。
恐らくコラレスが敗れたアルベルト・マチャド、ラダリウス・ミラー、クリス・コルバートに勝つのは難しいと思うが、そういうことではない。

 

実際、あの時期のS・フェザー級には内山と噛み合いそうな選手がたくさんいた。
ローマン・マルチネスやジェイソン・ソーサとならかなりいい試合になっただろうし、ミゲル・ローマンやオルランド・サリドのインファイトに内山の左が通用したかにも興味がある。  

ブライアン・バスケスの上位互換のようなユリオルキス・ガンボアの動きについていけたのか、ミゲール・ベルチェルトの連打を左ボディで寸断できたか。  

S・フェザー級時代のマイキー・ガルシアとなら、フェリックス・トリニダードvsアイク・クォーティ並の妄想左リード対決になったかもしれない。
などなど。  

正直、三浦隆司よりもおもしろそうな組み合わせが山ほどあったと思うのだが。  

 
ローマン・ゴンサレス、マイク・タイソン、内山高志。最強の勝ちパターンさえあれば構成はシンプルでいい。シンプル・イズ・ゴールデンベスト()
 

当時のファン・カルロス・サルガドやジョムトーン・チュワッタナがローマン・マルチネスやジェイソン・ソーサに劣っていたとは思わないが、噛み合う相手と海外のリングで真っ向勝負する内山高志の姿を観たかったなと。

 

てか、どう考えてもニコラス・ウォータースだったんだよな……。  

同じく対戦の噂のあったハビエル・フォルトゥナは相性的にあまりよくない。キャリア初期にオファーがあったというエイドリアン・ブローナーはさすがにキツい(ウェルター級のアイツは同姓同名の別人)。  

となると、中間距離で勝負ができて金子大樹以上のスケール感のあるウォータースは内山の実力を証明するにはうってつけの相手だった。    

というわけでもう一度言わせていただく。  

何であのタイミングでコラレスやねんww

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