店員に嫌われる客について。居酒屋でバイトしていた俺がつまびらかに語っていくぞ
店員に嫌われる客っていますよね?
接客業をしている方。もしくはしていたことがある方。大勢いらっしゃると思います。
コンビニやファミレスには毎日いろいろな層のお客が来ます。
そして、中には当然「おいおい」と思うようなお客もいらっしゃるわけです。店員とお客という関係上、ある程度はしかたないとは思いますが、やはり店員も人間です。横柄な態度をとる相手とマナーのいいお客では、接客に差が出ることは致し方ないことです。
「一人暮らしの笑えない大失敗。賃貸部屋でサバイバル。コンクリートジャングルで、俺は修羅になる!!」
というわけで今回は「店員に嫌われる客について。居酒屋でバイトしていた俺がつまびらかに語っていくぞ」と題して、接客業(居酒屋)でバイトをしていた(2年半)僕が、当時の経験を踏まえて「やっかいなだな」「早く帰って欲しい」と思ったお客について書いていこうと思います。
バイトしていたのはこんな店。某有名チェーン店で「はい、よ○こんで!」
まず初めに僕がどんな居酒屋でバイトをしていたのかをご紹介します。
・某有名チェーン店の居酒屋。掛け声は「はい、よ○こんで!」
・営業時間は17:00~翌朝5:00+ランチタイムあり
・駅前徒歩1分半の好立地
・そこそこの大箱の店で、大忙しの日は1日の売り上げ100万超え
・店員は社員数名と学生バイトが中心(僕も含む)で常時10人前後
・バイトは早番が17:00~22:00、遅番が22:00~5:00
・社員の労働環境は劣悪そのもの。離婚多数。バイトならいいけど社員として働くのは勘弁
そして僕は基本的に早番の17:00~22:00で、たまに遅番に入るという勤務体系でした。担当はホール、調理場両方やりました。
突然の変更はマジで死ねますよ?
「予約当日1時間前に『宴会人数が増やしたいんだけど』」
「マジか……」
これは精神的に堪えます。
ただでさえ忙しい宴会の準備中に突然の料理増加指令。学生の夏休み期間などの繁忙期には席の確保もままならず、来店前から大嵐が吹き荒れます。とはいえ、大事な収入源だけに無下に断ることもできない店側の事情。店内に殺伐とした空気が流れます。
「フリーランスが仕事を獲得する方法。初対面でも仕事を依頼されるのは案外簡単?」
「注文し終わった後に『あ、やっぱりししゃもは止めて~』」
宴会の人数変更ほどではないですが、これも地味にボディにきます。
僕のいた店では「ハンディ」と呼ばれる無線オーダーシステムを使用していたのですが、一度転送してしまったオーダーを取り消すのがめんどくさいったらありゃしない。機械の操作的にもめんどくさいのだが、調理場の人に説明するのが果てしなく邪魔くさい。
大箱の店なので、忙しい日にはみんなが必要以上にピリピリします(これもどうかと思うが)。なので、ちょっとしたミスにやたらと厳しくなるわけです。
一介のバイト風情が「今のオーダーキャンセルです」などと言おうものなら、「ああん? ちゃんとやれやヴォケがぁ!」と烈火のごとく怒られるわけです。
とてもじゃないけど「いや、自分悪くないっす。突然言われたっす」という言い訳などさせてもらえる雰囲気じゃない。泣き寝入りがデフォルトの理不尽さ。
想定を超えるビックリ行動に参った困った
「日本酒の注ぎこぼしを過度に要求」
お客の前で日本酒を注ぐサービスありますよね。一合グラスに升を重ねて日本酒を注ぐアレです。
とにかく「もっとこぼして。もっと注いで」と要求してくるお客。別にそこまで嫌なわけではないのですが、高確率でリアクションに困ります。
だって、どれだけ注いでも「少ないよ」っておっしゃるじゃないっすか。
愛想笑いでごまかすか、聞こえないふりをして真顔で通すか、かなり苦しい選択を迫られます。
「釣ってきた魚をさばけ」
「魚を釣ってきたからこれをさばいてくれない?」
実は意外と多いパターンです。
いや、おっしゃりたいことはわかるのですが、正直無理っす。
チェーンの大箱大衆居酒屋で、しかもちょうど忙しい時間帯です。刺身をさばいてる社員さん、戦場ですよ。そこから見えるでしょ? さすがにあの状態で「この魚をさばいて」とは言えないです。
できれば0:00以降、深夜の時間帯に来ていただけると助かるんですが。来るわけないですが。
「裏メニューを要求」
「裏メニューないの?」
ねえよ。
「態度がやたら高圧的」
これもよく言われる話ですが、ご多分にもれず僕にも経験があります。
「おい、ビール!!」←え、何でキレてんの?
「これもう一つ持ってきて」←ん? どれ?
「なあ、さんまくらいすぐ焼けるだろ?」←いや、時間かかります。
「この店ではこういう態度が許されるのか」←むしろあなたの方が○×▲!※
「帰らない」
これもありがちです。
閉店時間だと申し上げているのに、そこから盛り上がり始めるパターン。
「兄ちゃん、もう一杯くれない?」
この店、ラストオーダーが4:30で、閉店が5:00なんですが。もう6:00になるんですが。まだこれから掃除もあるんで、早く帰ってもらえませんかね?
「タバスコでロシアンルーレット」
これはどうなんでしょうか。お客が食材でゲームを始めてしまうパターン。
僕の場合はピザ用のタバスコでロシアンルーレットを始めたお客がいました。
「タバスコをもう一本ください」
「うっひゃ~」
「タバスコもう一本ありませんか?」
「どっひゃ~」
「すみません、もう一本」
おい、いいかげんにしろや。その分の金額つけるぞ? お?
「座布団にゲ○」
宴会の団体客が帰った後の片づけの最中、ふと見ると二つ折りにされた座布団の上に船盛りの器が乗せてある。
まさかと思いどかしてみると、案の定まっ黄色のゲ○!!
おい、あいつらをすぐに呼び戻せww
常連客のあなた。別に偉くないんですよ?
「『いつものヤツ』」
常連客の「いつものヤツ持ってきて」。
ホントに困ります。
まだ入ったばっかりで、その「いつもの」を知らないんですわ。
しかたがないので「すみません。いつものとは何でしょうか?」と、目いっぱいへりくだって聞き返すのですが、どれだけ丁寧に聞いても怒るわけです。
「ああ? そんなことも知らないのか? この店の教育はどうなってるんだ。おい、店長!!」
僕涙目、店長苦笑、周りのバイトはシカト。最悪です。
「俺は昔からこの店に通ってる」
「俺は昔からこの店に通ってるんだぞ」
「今は××店にいるあの○○店長とも知り合いだったんだ」
いや、知らねえし。
「わかってるのかお前。おい、店長!!」
……またか。
「ブログを継続するコツ。絶対ネタに困らないたった1つの小技」
やっかいな常連というのは飲食店の鉄板ネタではありますが、本当にどこにでも似たような話が転がっているので笑ってしまいます。
「お客さまは神様」という便利な言葉がありますが、そもそも居酒屋で払う数千円程度の金額で万物の創造主のように振る舞う発想が僕の理解を超えています。店への貢献度よりも、その横柄な態度に嫌気がさして離れていくお客の多さという損失の方がはるかに大きいのではないでしょうか。
もしかするとそれが商売だと言われてしまうのかもしれませんが、正直な話、バイトにしてみたら、そのお客が店にどれだけ貢献しているとかはまったく関係ない。お客の評価なぞ、面倒くさいかそうでないかだけであって、店に落とす金額なんて二の次三の次なわけです。
さすがに今はそうとは思いませんが、傍若無人に振る舞う常連客という存在が好きになれないのは間違いないです。お酒は最低限のマナーは守ってキレイに飲みたいものです。
普通がいちばん。お酒も例外じゃなく
とはいうものの、あまりにもマナーマナーと叫ぶのもどうかとは思います。堅苦しすぎるのも楽しくないので。
結局のところ、お酒も普通がいちばん、ほどほどがいちばんという結論に達するわけです。
よく「バーではうんちく語るな」とか、わからないのに格好つけようとしてもバーテンダーは全部見抜いているとか、バーテンダー目線での話を聞きます。
だからどうした?
自分のお金と時間を使ってお酒を飲んでいるのに、バーテンダーに気を使わなきゃいけないなんて、しんどくてしょうがない。たまに来る非日常空間なんだから、少しぐらい格好つけたっていいんじゃないの?
別にうんちくを語っているだけで、お代を踏み倒すわけでもないし他の客に迷惑をかけてるわけでもない。
実害が出ているわけじゃないんだから、「バーテンダーは~」などと見下す必要もないと思うわけです。
「バーはそういうルールの中で楽しむものだ」と言いつつ、「ルールは店によって違う」って、なんじゃそりゃ?
まあ、居酒屋とバーを比較するのがそもそも違うのかもしれないですが。
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