伊澤星花vsフォントーラ、RENAvsアナスタシア、パク・シウvs浅倉カンナ、浜崎朱加vsジェシカ・アギラー。メインの仕事をした伊澤とカッコいいパク・シウ。やや低調だったRENA【RIZIN37感想】

伊澤星花vsフォントーラ、RENAvsアナスタシア、パク・シウvs浅倉カンナ、浜崎朱加vsジェシカ・アギラー。メインの仕事をした伊澤とカッコいいパク・シウ。やや低調だったRENA【RIZIN37感想】

2022年7月31日にさいたまスーパーアリーナで行われたRIZIN37。
全15試合が組まれていた本大会だが、出場を予定していた井上直樹、佐々木憂流迦、三浦孝太が相次いで欠場。三浦孝太に至っては試合前日に新型コロナウイルス観戦が発覚するなど当初発表されたものとはほど遠いラインアップとなっている。
 
実を言うと僕もギリギリまで現地観戦を迷っていたのだが、三浦孝太の欠場を聞いて見送ることに。
 
以前「RIZINはイベント自体が楽しい」「個々の試合を観に行くというよりイベントそのものが目的」などとほざいたものの、さすがに今回は目玉選手の欠場が多すぎる。


加えて佐々木憂流迦、三浦孝太の欠場理由が新型コロナウイルス感染とのこと。現在の情勢を含めてあれこれ考えた挙句「やめておくか」と。
 
 
というわけで今回は自宅で視聴したRIZIN37の感想を。
具体的には女子スーパーアトム級ワールドGP1回戦4試合についてである。
 
RENAvs神村エリカ、早すぎた頂上決戦。那須川天心vs武尊戦の爆発っぷりを見るともう少し引っ張ってもよかった?
 

〇RENAvsアナスタシア・スヴェッキスカ×(判定3-0)

まずは第9試合、RENAvsアナスタシア・スヴェッキスカ戦。
 
この試合はアナスタアシアが強かったのと、RENAがやや低調だったなぁと。
 
2021年末のパク・シウ戦と今回のアナスタシア・スヴェッキスカ戦、どちらもスタンド中心の試合運びを見せたRENAだが、正直あまり出来がいいとは思えず。
衰えどうこうについては何とも言えないが、得意の打撃で押されるシーンが目に付いたのが……。
 
予想外だらけのRIZIN33。八百長? あり、純粋なMMAあり、最強幻想あり、ベラトール表明あり。シバター、天心、パク・シウ、サトシ、カズJr.その他感想
 
もともとこの選手はハンドスピードのある相手を持て余す傾向がある。
前回もパク・シウの連打についていけずに後退を強いられているし、古い試合だが2011年11月の神村エリカ戦でも神村の回転力を持て余していた記憶がある。
1発の当て勘、威力には長けているが、いわゆるゴリゴリの打ち合いはあまり得意ではない印象。
 
そして今回のアナスタシアも連打を持ち味とする選手。
 
RENAの1発目にカウンターを合わせる→間髪入れずに連打につなぐ流れ。
リーチの長さとハンドスピードを両立した連打でRENAの前進を寸断し、もう一歩距離を詰めて斜め上から肘を落とす。
近場で勝負したいRENAにとっては相当やっかいな相手だった。
 
ラウンドごとにポイントを振り分けるならでは1RはREAN、2Rはアナスタシア、3Rは互角? かな?
1Rのダウンが決定打になったのだと思うが、RENA側から見ればだいぶ危ない試合だった。
 
本人は試合前の会見で「伊澤星花に勝てるのは自分だけ」とコメントしていたが、正直この出来では厳しいような……。
何とも言えないところだが、早々にテイクダウンを許す→グランドで極められておしまいな気がががが。
 
 
まあでも、この選手にはがんばってもらいたいですけどね。
リングに立つだけで映える、出場選手の中でダントツに華がある上に相手の顔面を力いっぱい蹴り上げる躊躇のなさはさすがとしか言いようがない。
 
恐らく2回戦で伊澤星花と当たるのだと思うが、まさかの大番狂わせに期待しておく。
 

〇パク・シウvs浅倉カンナ×(判定3-0)

続いて第10試合のパク・シウvs浅倉カンナ戦について。
 
1回戦4試合の中で唯一両選手の情報があったのがこの試合。“世界vs日本”の触れ込みのトーナメントながらも日本を主戦場とするパク・シウの異質っぷりが際立っていた。
と同時に浅倉カンナにとっては厳しい試合になるのでは? と思った次第である。
 
パク・シウに関しては上述の通り去年の大晦日のRENA戦で初めて観たのだが、いや、強かった。
全局面(特にスタンド)でRENAを圧倒し、打倒極すべてを駆使した上での明確な判定勝利。ハンドスピードと前に出る馬力、身体の強さが図抜けており、さらに相手をコーナーに押し付けてからグランドに移行する流れも素晴らしい。僕の中ではバンタム級GPを制した扇久保博正に並ぶナイスファイトだったと思っている。
 
で、今回女子GPに出場すると聞いて「おお、割といい線行くのでは?」と。
 
 
一方の浅倉カンナだが、この選手は基本的にグラップリングが得意なタイプでタックルで相手をコカしてからがスタートとなる。
 
タイミングのいいタックルを決めるにはスタンドで互角に渡り合う、もしくはパワーで圧倒する必要がある。
 
だがパク・シウの打撃力、フィジカルを考えるとそれはちょっと難しいのではないか。
2019年6月の山本美憂戦などもそうだが、相手のスケールが一定以上になると馬力でねじ伏せられてしまう傾向が強い。
 
朝倉海今季絶望、昇侍も今季絶望。ヤン・ジヨンが突然61kg→66kgに。強い責任感とやらで結論を先延ばしにしたら多大なる損失ががが。ホウレンソウは大事よ?
 
この試合も概ねそんな感じで、スタンドでの打撃で押し込まれる→コーナーで苦し紛れのタックル→上から潰されて強引にスタンドに引き戻されるの繰り返し。
グランドの展開を作れずに徐々に疲弊させられ、3R後半には気持ちもだいぶ折れていた。
 
いわゆる“手も足も出なかった”という表現がピッタリの負け方だった気がする。
 
山本美憂もRIZIN参戦当初は打撃がダメダメでどうにもならなかったが、そこで勝負できるようになってからはぼちぼち勝てるようになっている。
浅倉カンナの打撃も向上しているのだとは思うが、根本的なフィジカルが追いついていないのが……。
 
 
てか、やっぱりパク・シウは強いですよね。
ファイトスタイルも打撃寄りのバランス型で僕好みだし、何よりアスリートっぽいガッチリとした体型がいい。
前回のRENA戦でも思ったのだが、もしかしたら打倒伊澤星花の筆頭かもしれない。
 
と思ったらすでにDEEPで対戦してるじゃねえか。

ただ、今回の舞台はケージではなくリングである。
広い&壁際の攻防が多いケージファイトとは別物になりそうな……。
 
パク・シウにも十分勝機があると思っているのだが、どうだろうか。
 

〇浜崎朱加vsジェシカ・アギラー×(判定3-0)

続いて第14試合の浜崎朱加vsジェシカ・アギラー戦。
 
僕は以前から何度か申し上げているように藤井恵のことがゲロを吐くくらい嫌いで、最近ではコイツとベッタリな浜崎朱加のことも嫌いになりつつある笑
 
なのでこの試合でも断然ジェシカ・アギラーを応援していた次第である。
と言ってもジェシカ・アギラーがどんな選手かはまったく知らない&藤井恵との因縁にも1mmも興味がない。
 
だが、そんなことはどうでもいい。
とにかく勝て。
何でもいいから勝て。
終始圧倒して勝て。
 
なぜなら僕は藤井恵の喜ぶ顔を一瞬でも見たくないから(我ながら最低だなw)。
 
 
ただ、ジェシカ・アギラーはちょっと厳しかったですよね。
 
ずんぐりむっくりの体型で動きもやや鈍重。
上述のアナスタシア・スヴェッキスカや伊澤星花と対戦したラーラー・フォントーラのように手足が長くスラッとした選手とは真逆というか。
具体的に何が? とは言えないのだが、風貌や全体的な雰囲気が“一昔前のMMAファイター”という印象。
 
開始直後にいきなりタックルで仰向けにされたのを観て「うん、まあそうだよな」と思ってしまったことを報告しておく。
 
 
それ以降も微妙に距離と角度を変えつつ安全圏で勝負する浜崎に対し、ジェシカ・アギラーはなかなか自分の間合いを作ることができない。
遠間からのローでバランスを崩され、後の先を取られまくる。で、三日月蹴りを効かされさっさと上のポジションを取られてしまう。
 
1R終了時点でほぼ勝負は見えたかな? と思ったのだが、マジでそんな感じ。
スタンドでアドバンテージを奪い、抜群のタイミングでタックル→上のポジションをキープし続けた浜崎の文句なしの判定勝利。
僕の願い虚しく(笑)ジェシカ・アギラーは一方的に敗れてしまった。
 
RIZIN35現地観戦感想。久々のケラモフに期待の上田幹雄、圧倒的陽キャのスパイク・カーライルその他。ついでにグスタボvs矢地の感想も
 
試合後に実況? ゲスト? が「浜崎選手は藤井恵さんと一心同体」とコメントしていたが、改めて虫唾が走るww
準決勝は恐らくパク・シウとの対戦になると思うが、頼むぞパク・シウ。コイツらをまとめて捻り潰してくれ。
 

〇伊澤星花vsラーラ・フォントーラ×(1R3分47秒タップアウト)

ラストはメインイベントの伊澤星花vsラーラ・フォントーラ戦について。
 
この試合はもう、ラーラ・フォントーラが強かったのと伊澤星花がさすがでしたとしか言いようがない。
 
 
まずラーラ・フォントーラの伊澤対策はパーフェクトだった(と思う)。
 
開始とともに一気に距離を詰め、伊澤の迎撃姿勢が整う前に連打を浴びせるフォントーラ。
ロープ際で伊澤が亀になった瞬間にパッと組み付きグランドに移行。長い手足を駆使して絞めの態勢に入る。
できればあそこで極めきりたかった&抜けられたあともグランドの攻防で上回れると想定していたのだと思うが、残念ながらそうはならず。逆に首を取られてそのままタップアウトに追い込まれてしまった。
 
ただ、伊澤に態勢を入れ替えられるまでは「これはいけるかも?」と期待させたことも確か。下で足を絡めている時間が長かったせいで体力を消耗したのだと思うが、マジであと一歩だったなぁと。
 
僕はMMAにおける最強は“手足が長くて動けるヤツ”だと勝手に思っている(ジョン・ジョーンズ、アンデウソン・シウバ、カマル・ウスマン、イズラエル・アデサニヤ、マイケル・ペイジなどなど)のだが、今回のラーラ・フォントーラもその系統の選手と言っていいのではないか。
 
アデサニヤvsブラホビッチ、ヌネスvsアンダーソン、ヤンvsスターリング。やっぱりUFCおもしれえな。今回は予習したからなおさら
 
どなたかが言っていた覚えがあるが、RIZINのマッチメーカーはマジで目がいいのだと思う。
毎回未知の強豪を連れてくるし、今回のアナスタシア・スヴェッキスカもラーラ・フォントーラもちゃんと強かった。
2015年に開催されたRIZINヘビー級トーナメントでもワレンティン・モルダフスキーやイリー・プロハースカといったその後大きくはねる選手をいち早く掘り当てている。
 
 
そして、そのフォントーラを下した伊澤星花のすごさと言ったら……。
 
正直、この試合がメインに昇格した際は「伊澤星花はメインのタイプじゃねえだろ」「強いのはわかるけど、どちらかと言えば熱量のない試合をする人でしょ」と思ったのだが、結果は真逆。
劇的な逆転勝利を挙げただけではない、判定だらけで間延び気味だった興行を見事に絞めてしまった。
 
僕が現地観戦を見送った理由の一つが“メインが伊澤星花だから”なのだが、この場を借りて全力で謝罪させていただく笑


しかしアレだな。
ホントに強えな伊澤星花。
 
2021年大晦日に噛ませ的に浜崎朱加に当てられたはずが何もさせずに一本勝ちして「何だコイツ、すげえ!!」となり、今年4月の再戦でも2R中盤まで一方的な展開を押し付た上での文句なしの判定勝利。
 
RIZIN35三大タイトルマッチ感想。伊澤星花vs浜崎朱加、牛久絢太郎vs斎藤裕、サトシ・ソウザvsジョニー・ケース。謎リベンジマッチの伊澤と牛久が勝ってよかった
 
この時点で国内では頭一つ抜けた存在となり、今回も強豪ラーラ・フォントーラとの無敗対決に1R勝利という。
本人は5年以内に世界一になって辞めることが目標らしいが、今回のGPをその足掛かりにする気満々なのがたまらない笑
 
次戦で当たる(と思われる)RENA、決勝で再戦が見込まれる(僕が決めた)パク・シウに勝利すれば、浜崎朱加と合わせてベスト4全員撃破を達成する。
今後はUFCでの階級新設を待つのかONEで-52kg級に挑戦するのかは不明だが、MMA転向2年で国内を圧倒してしまうのはちょっとすごい。
 
パク・シウ応援には変わりないが、この選手がどこまで駆け上がるかも楽しみだったりする。
 

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