復帰戦のリゴンドー。地球上でもっとも不愉快なアイツが戻ってくる。3連敗阻止に向けてヘスス・マルティネスと対戦。バネの低下がオフェンスに影響してる気ががが【予想・展望】
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2023年2月24日(日本時間25日)に米・フロリダ州で行われるバンタム級10回戦。元2階級制覇王者ギジェルモ・リゴンドーがヘスス・マルティネスと対戦する。
2022年2月以来約1年ぶりの復帰戦を迎えるリゴンドー。
報道によると料理中に圧力鍋が爆発、一時は視力の80%を失ったものの、手術を経て再びリングに戻ってくるとのこと。
マネージャーも視力は100%回復していると太鼓判を押しており、本人も「観客を楽しませる」と意気込みを語っている。
キャリア初の連敗を喫した前戦からの巻き返しに注目である。
おかえりウォータース、おかえり井上浩樹、リゴンドーは生意気に1RKO勝ちしやがったのか。相変わらず生意気だな(違)
リゴンドーが戻ってくる。圧力鍋の事故で視力を80%失ったと聞いたときはさすがにヤバいと思ったけど。無事でよかったな
前戦でヴィンセント・アストロラビオに僅差判定負けを喫し、キャリア初の連敗となったギジェルモ・リゴンドー。
その後、料理中に圧力鍋が爆発して目に大けがを負い、視力の80%を失ったという報道が。
僕も記事を読んだ際は「さすがにこれはヤバい」「復帰どころの話じゃない」と思っていたのだが、そこから「順調に回復している」→「練習を再開した」→「2023年2月に復帰する」と朗報が続き、ついに復帰戦が発表されるという。
これまで散々リゴンドーのことをこき下ろしてきた&2021年8月のジョン・リエル・カシメロ戦後に「もうコイツの試合はたくさん」だと思ったが、今回の復帰に関してはちょっとだけ嬉しい笑
カシメロvsリゴンドーとかいう放送事故。ハリー「こんな競技好きな人がいるんだね」←これは完全に正しいw 別にどっちの勝ちでもいいよ
対戦相手のヘスス・マルティネスは33勝17敗16KOのサウスポーで、ざっと戦績を振り返るとTJ・ドヘニーやゲイリー・アントニオ・ラッセル、カルロス・カラバロといった強豪サウスポーとの対戦経験がある。
ただ少し戦績がいい相手にはことごとく負けており、いわゆる“ちょうどいい踏み台”として起用されてきた選手だと想像する。
さらに年齢も41歳と大ベテランの部類。さすがにこの相手なら衰えが顕著なリゴンドーでも負けることはなさそう。
と思ったのだが、よく考えたらリゴンドーも42歳じゃねえかと笑
どちらにしろリゴンドーが健康を取り戻したのならそれは本当によかった。
コンディションがどこまで上がっているかは不明だが、とりあえずは元気な姿を見せてくれることを期待する。
心の底から嫌いだけど。
リゴンドー2月に復帰戦か。
そうだよ。お前には引退の選択肢なんかないんだよ。
ずーっとやり続けろ。
僕がいいって言うまで続けろ。試合するたびに
「2度と見たくない」
「試合も顔も全部嫌い」
「またすぐ戻ってこい」
って言うから。お前には人生を通して僕に嫌われ続ける義務があるんだよ笑
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) January 5, 2023
ボロクソ言うのも健康あってこそですからね()
もしかしたらモタつくかも? 全盛期と比較しても衰えは一目瞭然。ドネア戦とは別人すぎて…
で、せっかくなので展望を考えてみようということで両者の試合を漁ってみたのだが、案外リゴンドーがモタつくんじゃねえか? と思い始めている。
この選手が全盛期と比べて落ちているのは一目瞭然で、中でもフットワークは雲泥の差。試しに直近のアストロラビオ戦と2013年4月のノニト・ドネア戦を比べてみると顔以外は別人か? と思うくらい動きが違う。
「バンタム級時代の井上尚弥に勝てる可能性があったのは全盛期のリゴンドーでは?」という話はよく耳にするが、実際この両者が対戦できたタイミングはほとんど見当たらない。強いて言うならWBSSトーナメントだが、その際はリゴンドーが健康上の理由とやらでオファーを蹴っている。
当のドネア戦も凄まじいパフォーマンスには違いないが、おもしろいかどうかで言えば微妙。あの試合以降、それなりにKOへの意識が見られたものの、根っこの部分での慎重さ、絶望的な華のなさによって全盛期を逃してしまった感が強い。
ベテルビエフvsアンソニー・ヤードは僕がL・ヘビー級が好きな理由が全部詰まった試合。素で人間辞めてるヤツらが技術まで実につけちゃったw
フットワークの低下がオフェンス面に影響している感が。相手がカウンターの脅威を感じなくなっている?
そして、今のリゴンドーはフットワークの低下がオフェンス面にも影響している印象。
ちょっと前にどなたかが“足が衰えてもパンチ力は健在”とおっしゃっていて、僕もその通りだと思っていた。
だが、改めて試合を観直すと実はそうでもなさそう。
むしろ下半身のバネが落ちたことによって得意のカウンターが機能しなくなっている気が……。
この選手の持ち味は何と言っても危険地帯に立ち入らせない無言の圧力。
見切りのよさや一瞬のスピードはもちろん、射程に入った途端に飛んでくる超絶カウンターへの恐怖が相手に踏み込みを躊躇させる。
ところが直近の試合(その前のカシメロ戦も)では対戦相手があまりカウンターの脅威を感じていない。
ドネア戦と比べて距離も近く踏み込みにも躊躇は見られない。
アストロラビオはドネアやカシメロに比べれば一段落ちると思うが、その相手に容易に安全圏を突破されている。
ルイス・ネリvsアザト・ホバニシャンは興味深い組み合わせ。連打型のホバニシャンはネリの苦手なタイプっぽい。でも、応援するのはネリかな?
要するに今のリゴンドーは遠い位置からのカウンターが打てなくなっているのだと思う。
下半身のバネが落ちたことで踏み込みスピードも低下、体重の乗ったパンチを打つにはある程度近づかなくてはならない。その分相手を引きつける必要が生じ、結果的に攻勢を許す場面が増えた。
もともと自分から試合を動かすタイプではないので得意の距離を突破されるとできることがなくなる。そこを仕切り直すためにバックステップを多用→ダルい追いかけっこが発生→史上最低の呼び声高い()カシメロ戦の誕生である。
生命線とも言えるバネの衰えによって攻撃面の脅威が薄れた。
細かいジャブとバックステップばかりの試合運びでは判定をモノにするのも難しい。
その中でも相変わらずカウンターに依存し続けた結果がここ2戦の残念なパフォーマンスにつながっているのではないか。
と言っても今から新しいスタイルを模索するのはかなり困難だと思うが。
さすがに今回は勝てると思うけど。勝敗予想は一応リゴンドーの判定勝利にしておく。でも、心底負けちまえと思ってるよ笑
ただ、さすがに今回は大丈夫かな? という気はするが。
申し上げたように相手のヘスス・マルティネスはTJ・ドヘニーやゲイリー・アントニオ・ラッセル、カルロス・カラバロ等の強豪サウスポーにはことごとく敗戦を喫している。
いわゆる典型的な中堅選手という印象で、弱くはないが相手のレベルが一段上がるとあっという間に厳しくなる。
吉野修一郎がシャクール・スティーブンソンに勝つ姿しか想像できない。未来のレジェンドの一番勢いのある時期に日本人選手との対戦が組まれたことってこれまであったっけ?
また前回のアストロラビオは同郷のカシメロとタイプが似ており、鋭い踏み込みと1発の威力が持ち味の選手。カシメロのような当て勘はないものの、一か所に留まることが多いリゴンドーにとってはあまり相性がよくなかった。
その点、中間距離で普通に勝負してくれる(と思う)ヘスス・マルティネスなら、わずかに残ったカウンターの脅威が発揮されるのではないか。
懸念材料としては、マルティネスがサウスポーとの対戦経験が豊富なことだろうか。
中間距離で右リードがスムーズに出る&左のオーバーハンドにも躊躇がない。リゴンドーがあっさり懐に入られるようだとあの左が側頭部を捉える? かも?
ということで勝敗予想はリゴンドーの判定勝利、KOするなら序盤~中盤あたり。
案外モタつくかも? とは言ったが、さすがに判定になっても勝てるのではないかと。
あくまでリゴンドーが前回と同程度までコンディションを戻してくると仮定して。
下半身の衰えがさらに進行していた場合はちょっとわからない。
なお、僕はリゴンドーのことが心底嫌いなので負けちまえと思っているが、引退されると今後嫌うことができなくなるのでそれは困る。どうにか3連敗だけは阻止してほしいとも思っている。
そして、一つ言えるのは試合後は100%不快な気持ちになるということ。
そこだけは約束された未来だと断言させていただく笑
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