おかえりウォータース、おかえり井上浩樹、リゴンドーは生意気に1RKO勝ちしやがったのか。相変わらず生意気だな(違)【結果・感想】

おかえりウォータース、おかえり井上浩樹、リゴンドーは生意気に1RKO勝ちしやがったのか。相変わらず生意気だな(違)【結果・感想】

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ここ最近復帰戦を迎えた選手が何人かいるのだが、今回はその感想を。
 
具体的には
・井上浩樹
・ギジェルモ・リゴンドー
・ニコラス・ウォータース
の3人。
 
中でもニコラス・ウォータースがリングに帰ってきたというのは驚きで、同時に以前から好きな選手だったのでテンションが上がっている。
 
もともと何年か前に復帰戦の話があったようだが、そのタイミングでコロナ禍になって流れてしまったとか。
正直、もう復帰はないだろうと諦めていたので試合をしたと聞いた瞬間は「おお!!」と声が出てしまったほど。
 
というわけで、今回はウォータースを含めてブランク明けの試合に勝利した3人について適当に語っていくことにする。
 
ニコラス・ウォータースってやっぱりカッコよかったよな。ノニト・ドネアをKOした試合は最高だった。でも内山高志なら勝てる可能性があったと思う
 

○井上浩樹vsパコーン・アイエムヨッド×(2R38秒TKO)

まずは井上尚弥のいとこ、井上浩樹の復帰戦。
対戦相手のパコーン・アイエムヨッドはタイのライト級2位の選手で、4戦全勝4KOの戦績を持つ27歳である。
 
井上にとっては2020年7月の永田大士戦以来、約2年7か月ぶりのリングとなったわけだが……。
 
まったく問題なかったなぁと。


この試合はAbema TVで視聴したのだが、普通にいい動きをしていたように思う。
 
前手の右でアイエムヨッドの前進を止め、カウンターをチラつかせながら逆にプレッシャーをかける。
スピード差、体格差を活かしてボディ、顔面へと打ち分けスペースを確保したところで左ストレート。
 
井上の猛攻に耐えながらチャンスを探すアイエムヨッドだったが、1R終了間際の左でダウンを喫する。で、2R開始早々にダメージが噴き出し打ち終わりに崩れ落ちるように倒れたところでレフェリーが試合をストップ。
 
オーバーハンドの右が井上の顔面をかすめるシーンもあったが、それ以外はほぼ手も足も出ず。
 
 
まあ、今回は力の差が大きかったというか、井上浩樹を勝たせるためのマッチメークだったことは明らか。
パコーン・アイエムヨッドは主戦場がライト級な上に過去4戦の対戦相手もなかなかの戦績……。わずかな苦戦も許されない試合だったのではないか。
 
それでも動き自体は悪くなかった(と思う)。
鋭い右リードに間合いの調整、固そうな左ストレート。
井上一族の中では一番センスがあるという話は何度も耳にしたが、確かにその通りかもしれない。
 
それこそ吉野修一郎が国内で練習相手を探すならこの人が適任か? というくらい。辛うじて仮想シャクール・スティーブンソンが勤まるとすれば井上浩樹じゃない? とすら思ったのだが、どうだろうか。
 
吉野修一郎がシャクール・スティーブンソンに勝つ姿しか想像できない。未来のレジェンドの一番勢いのある時期に日本人選手との対戦が組まれたことってこれまであったっけ?
 
てか、復帰後も階級はS・ライト級でいくんですかね。
永田大士戦の前後はだいぶ体重が苦しかったと聞いた気がするけど。
 
引退期間のうちに怪我も癒えて減量もやりやすくなったのかもしれませんね。
知らんけど。
 
そう考えると、僕が勝手に観たいと言い続けてきた井上浩樹vs佐々木尽戦は実現ならず? かな?
正直、“佐々木尽と対戦しない”井上浩樹にはあまり興味がわかないのだが……。
 

○ギジェルモ・リゴンドーvsヘスス・マルティネス×(1R1分14秒TKO)

続いては元2階級制覇王者ギジェルモ・リゴンドーの約1年ぶりの復帰戦。
2022年3月に圧力鍋の事故で右目に大けがを負ったリゴンドーだが、そこから懸命のリハビリを経て再起戦を迎えている。
 
対戦相手のヘスス・マルティネスは戦績33勝17敗1分のサウスポーで、リゴンドーと同じ42歳の大ベテランである。
 
 
試合は下記の通りリゴンドーが1R1分14秒でのTKO勝利。2度のダウンを奪う圧勝だったとのこと。


一応言っておくと、僕はこの試合を観ていない。
少し前にあーだこーだと展望を考えてはみたものの、映像を確認することはできず。結果に関する記事を読んだだけである。
 
復帰戦のリゴンドー。地球上でもっとも不愉快なアイツが戻ってくる。3連敗阻止に向けてヘスス・マルティネスと対戦。バネの低下がオフェンスに影響してる気ががが
 
まあでも、勝ってよかったな。
ここ最近のリゴンドーは足腰の強靭さが失われたせいでフットワークが減退、踏み込みの鋭さもなくなり攻撃力が落ちていた。
 
さらに怪我からの復帰ということでどうなるかな? と思っていたのだが……。
特に問題なかったとのこと。
 
相手のヘスス・マルティネスはパッと見そこまで弱くはないように思えたが、同時に1発のパンチで盛大にグラつくシーンが目に付いた。
直近6戦で3勝3敗、負けた試合はすべてKO&いずれも早い回(2R、2R、3R)に倒されていることを加味すると相当ダメージが溜まっている可能性もある。
 
そう考えると、攻撃力の落ちたリゴンドーでも1発当たれば倒せる? かも?
勝敗予想は一応リゴンドーの判定勝利にしておくけど、KOもあり得る?
 
さすがにこの相手に負けることはない、リゴンドー有利は動かないが、前回のビンセント・アストラビオ戦のようにダラダラ攻めあぐねるパターンになるかも? とも思っていたが、うまくクリアしたようである。
 
 
てか、生意気なんだよリゴンドー。
 
何を勝手に1Rで終わらせちゃってんの?
僕が言った通り判定までモタつけばいいものを。
 
お前は素直に僕の言うことだけ聞いてりゃいいんだよ()
一丁前に自己主張してんじゃねえぞ、あ?
 
相変わらず不愉快なやっちゃな。
改めて思ったけど、心底嫌いだわw
 
おかえり、待ってたぞ
次戦はいつだよクソが。
 
リゴンドーが不愉快に勝利。チャーリー・クレメンテをボディで悶絶KOに。勝ってよかったなリゴンドー。不快感がすごいけど。最後に日本来る気ねえのか?
 

○ニコラス・ウォータースvsルイス・ディアス・マルモル×(判定3-0 ※78-74、80-72、78-74)

そして最後はコレ。
元フェザー級王者ニコラス・ウォータースが2016年11月のワシル・ロマチェンコ戦以来、約6年3か月ぶりの復帰戦に勝利した試合である。


最初に申し上げたように僕は以前からニコラス・ウォータースのファンで、ロマチェンコにノーマスを食らって以降音沙汰がなくなったは本当に残念だった。
 
なので約6年半ぶりに復帰、勝利したと聞いた際はめちゃくちゃテンションが上がった次第である。
 
 
リゴンドーvsマルティネス戦同様、こちらも試合映像を観ていないのだが、記事によるとウォータースのパフォーマンスはいまいちだったっぽい。
 
相手のルイス・ディアス・マルモルの試合をちょろっと漁ってみたところ、全体的にもっさりしていて隙も多い印象。いわゆる19勝16敗の戦績通りの選手に思えた。
 
ただ、それ以上に身体がデカいのが……。
 
申し上げたようにウォータースは元フェザー級王者。ロマチェンコとの対戦もS・フェザー級である。
一方今回はS・ライト級での対戦で、ウォータースにとっては明らかに適性オーバーの階級。
 
スピードや的確さでは上回ったものの、圧力とパンチ力でタジタジになるケースも散見されたのではないか。
 
 
僕が知る限りウォータースの名前が売れたのは2014年5月のビック・ダルチニャン戦、同年10月のノニト・ドネア戦。
ところが実際には両者ともに下から上げてきた選手でどちらかと言えば馬力でねじ伏せた感が強い。
また階級アップ後は明らかに迫力が目減りしてジェイソン・ソーサに苦戦するなど、階級の違いが影響しやすいスタイルでもある。
 
何となくだが、今回もルイス・ディアス・マルモルの馬力をさばき切れずにだいぶモタモタさせられたと想像する。
 
井岡一翔がWBO王座を返上、ジョシュア・フランコと再戦へ。なるほどその手があったか。ハイリスクローリターンの中谷潤人ではなく最短でエストラーダ戦に向かう方法
 
 
それでも個人的にニコラス・ウォータースの復帰は嬉しい。
正直、この相手に勝ったからどうこうではない上に年齢的にもピークは過ぎている(はず)。再びトップ戦線に戻る可能性は相当低いと思っている。
ただ、ロマチェンコ戦の終わり方を考えれば納得いくまで現役にしがみつくのは全然悪くない。
 
 
というか、ロマチェンコ戦での叩かれ方は異常でしたからね。
僕は当時「アレは仕方ない」「ロマチェンコが強すぎた」とずーっと言い続けたのだが、その後のロマチェンコの無双っぷりを見ればあそこでのギブアップがおかしくなかったのは明白過ぎるくらい明白。
 
特にジョー小泉がキレ散らかしてたのが……。
 
「ウォータースは戦士じゃない(キリッ」だっけ?
いや、アホかと。
 
S・フェザー級のロマチェンコのヤバさはそれ以降のジェイソン・ソーサ戦、ミゲル・マリアガ戦、ギジェルモ・リゴンドー戦ではっきりするわけだが、当のジョー小泉は壊れたラジオのように「ロマチェンコ勝ちですね」とほざくのみ。ウォータースに対する暴言などなかったような振る舞いを続けた。
 
もともと僕はジョー小泉のことが好きではなかったのだが、あの一件で完全に「コイツはダメだ」「信用できない人間だ」と確信した次第である。
 
ロマチェンコが苦労の末に判定勝利。ジャーメイン・オルティスは期待以上にいい選手だった。でも勝負どころを見極めたロマチェンコはさすが。衰えについては…
 
つーわけで、がんばれ僕のニコラス・ウォータース。
また次回も期待してるぞ(これで辞めるなんて言うなよ)。
 
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