ONE165現地観戦感想。イベントとして楽しかった。人気の秋山成勲、感極まる青木真也。“知らん人同士のゴロゴロ”もちゃんとおもしろい【2024.1.28】

ONE165現地観戦感想。イベントとして楽しかった。人気の秋山成勲、感極まる青木真也。“知らん人同士のゴロゴロ”もちゃんとおもしろい【2024.1.28】

2024年1月28日に東京・有明アリーナで開催されたONE CHAMPIONSHIP 165。
メインイベントのフライ級キックボクシング世界タイトルマッチ、 武尊vsスーパーレック戦を目当てに現地観戦してきたわけだが。
 
武尊vsスーパーレック戦現地観戦。いい試合だったけど内容は完敗かな。K-1以外のリングで1勝2敗、トップ選手に2敗は結構重い気がする
 
今回はそれ以外について。興味をひいた試合の感想を言っていくことにする。



PPV購入は下記から↓

 
ちなみにこの日は17:00スタートでメインイベント終了が22:00前後。


割と全力で帰ったのだが、自宅に着いたのは日付が変わる寸前だったことをお伝えする笑
 
うん。
この辺はやっぱり有明アリーナ。

 
スタートをあと1時間早めてくれればだいぶ楽なのに。
 
PPVパートの開始をゴールデンタイム? に合わせているのだと思うが、現地の人間を二の次、三の次にする流れは今後どんどん加速しそうである。
 
野杁正明vsシッティチャイ。「野杁ですらこうなっちゃうのか」とオモタ。キックボクサーとしての奥深さ、経験値の違いを感じたよ
 

ONE現地観戦はちゃんと楽しかった。運営がズンドコだとは言ったけど

前回「ONEの運営はなかなかのズンドコっぷりだった」と申し上げたが、楽しいか楽しくなかったかで言えばちゃんと楽しかった
 
思い入れがないどころか名前すら知らない選手も多く「メインまで地獄だったらどうしよう」と不安だったのだが……。
それこそ「知らん人同士が床でゴロゴロやってるのを眺めて何がおもろいねん?」と。
 
 
ところがいざ始まると「おお、おもしれえじゃん」
 
知らない選手が多くどちらを応援するわけでもないが、試合自体は全然あり。
 
またイベントも時間調整による放置タイムもなくテンポよく進む。
場内はかなりの多国籍で、選手それぞれに固定ファンがついている印象。
リングMCがすべて英語だったり日本人選手のインタビューを通訳が英語にしたりと国際色豊かな感じも新鮮だった。
 
試合1時間前に出場選手がバックれるなど「冗談だろ?」と思うこともあったが、概ねご機嫌なイベントだった(僕は)。
 
 
2024年中にもう一度日本大会を予定しているとのこと。
予定が合えばこちらも足を運びたいと思った次第である。
 
RENAvsシン・ユリ、井上直樹vs佐藤将光、久保優太vs高橋遼伍再視聴。金原正徳と矢地祐介の感想動画を受けて振り返ってみる
 

榊原のおっさんの迂闊さには毎回「ないわ~」と思わされる

――ONEは年内にもう1回日本でやりたいと。その意味で興行戦争的なところで意識というのは?
榊原CEO「興行戦争にはならないと思います。戦争にならないです。楽天でタダ券配ってるんだから戦争じゃないじゃない」

 
ホント、こういうところなんだよなこのおっさんは。
 
先日の「5月6日はとんでもないことが起きると聞いている」もそうだが、何でそれを言っちゃうんだよと。
ほとんどの人間が何となく気づいているけど明言しないでいたことをあっさりゲロしやがる。


好き勝手な妄想でワーワー騒いでいるファンと同レベルというか。
自分の思い通りにならないことが一定量を超えるとパワハラ上司化するアレも含めて毎回「ないわ~」と思わされる。
 
僕は別にONEの支持者でも何でもないが、あの迂闊さは本当に目に余る。
 
天心武尊のTHE MATCH地上放送中止の理由? フジテレビ内部に格闘技関係者を疎ましく思っている勢力がいるんだろうな。選手側も「命を懸けて~」とかほざく割に矛先がテレビ局…
 

第5試合:○三浦彩佳vs平田樹×(判定3-0)

“元カノvs今カノ”の触れ込みで注目を集めたこの試合。

 
ところが僕は両者をよく知らず(名前は知ってる)、どちらが元でどちらが今かすら判別がつかない。
相手が山本アーセンというのも試合後に知ったほどである笑

 
展開としては、ラウンド開始とともに三浦彩佳がガガっと距離を詰めて平田樹をコーナーに押し付ける。
で、覆いかぶさるように動きを封じる。


そのままコツコツ打撃を当てつつキープ、ひたすら時間が過ぎるのを待つ。
 
三浦陣営が組みに差があると判断したのだと思うが、試合としておもしろかったかと言えば正直微妙。
 
平田にあの状態を覆す実力はない。
三浦は三浦で一本を狙うほど圧倒しているわけではない。
 
三浦陣営の作戦勝ちではあるが、とにかくアクションが少なく退屈な3Rだった

 

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第6試合:○ゲイリー・トノンvsマーティン・ニューイェン×(1R一本)

この一戦はまさに上述の「知らん人同士がゴロゴロやってる」試合。
両者とも名前すら知らない選手だったが、普通におもしろかった。
 
特にゲイリー・トノンのグランドの強さ、バックを取ってから極めるまでのスピード感はなかなかだったと思う。
 
 
勝者と敗者のコントラスト。

 
この勝利でゲイリー・トノンはタイトルマッチに大きく前進したとのこと。

フィニッシュボーナスで日本のトイレを買うつもりらしい。
 

第7試合:○マラット・グレゴリアンvsシッティチャイ・シッソンピーノン×(3RTKO)

この試合も第6試合同様「知らん人同士」の一戦。勝利したマラット・グレゴリアンが元K-1王者のグレゴリアンだったことに試合後に気づく体たらくである笑
 
そういえば2023年8月のチンギス・アラゾフvsグレゴリアン戦は10年以上前にK-1でも実現したカードなんですね。
 
 
 
試合についてだが、序盤はシッティチャイ・シッソンピーノンのペースで進む。サウスポースタイルからの左、ミドルキックで的確なヒットを重ねる。
この時点で僕は「シッソンピーノンが勝ちそうだな」と思いながら観ていた次第である。
 
ところが2Rに入るとグレゴリアンが圧力を強める。
ある程度の被弾はOK、じっくり距離を潰して蹴りの威力を殺しつつパンチを浴びせていく。
 
シッソンピーノンはグレゴリアンのボディで徐々に身体が丸まり、ロープ際で顔面が空いたところにドカン。
どうにか立ち上がるもグレゴリアンの馬力に耐え切れずに3Rに撃沈。
 
格の違いを見せたというか、終わってみればグレゴリアンの貫禄勝ちの試合だった。
 


 
武尊vsスーパーレック戦が無料公開されたので視聴してみた。思った以上に武尊の完敗ですね。この階級で最強ではないと本人が認めちゃったのも残念
 

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第8試合:○ニキー・ホルツケンvs秋山成勲×(1RTKO)

今回初めて知ったこと。
・秋山成勲は人気がある
 
僕はこれまで秋山の試合を生観戦したことはなく基本はネットの情報のみ。
掲示板やSNS等ではいまだに“ヌルヌル”呼ばわりされ、とにかく嫌われている印象だった。
 
ところが現場ではまったくそんなことはなく。
 
姿を見せると同時に大声援が起こり、入場時の雰囲気も完全に“ホーム”の選手に対するそれ。
たまに「ネット上の声はごく一部でしかない」「リアルで応援してくれる人はちゃんといる」という話を聞くが、この日の秋山はまさにそんな感じだった。


 
実際の試合は……。
まあ、しゃーないですよね。
 
打撃に差があるのは素人の僕でもわかったし。
 
しかも秋山はかなりブランクがあったとか。
急場しのぎのミックスルールを否定するつもりはないが、選手の年齢やコンディションは考慮した方がいい気がする。
 


 

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第9試合:○青木真也vsジョン・リネカー×(1R一本)

そして問題の第9試合。
出場予定だったセージ・ノースカットの謎のドタキャンにより急遽リザーバーのジョン・リネカーが出場したわけだが。
 
残念ながらバンタム級のリネカーではまったく歯が立たず。当然のように一本負けを喫する結果に。
ONEのズンドコ運営を象徴するような試合だった。
 
 
この時点で体格差がやヴぁいんですよ。

 
青木真也はライト級では痩躯な方だが、それでも。

 
あっさり寝かされ、

 
上からのパウンド。

 
最後はリアネイキッドチョークでタップアウト。

 
この日一番の「そりゃそうでしょ」案件である。

 
翌日「メインの武尊vsスーパーレック戦がなかったらお寒いイベントだった」旨の感想を何件も見たが、第8、9試合の影響は大きかったと想像する。
 
青木真也vsジェームズ・ナカシマ感想。すげえな青木。僕が知る中でのベストバウトかもしれん。でもUFCに行くのは違う気がするぞ
 
なお青木真也はこの試合でONEとの契約が満了とのこと。
今後どうするのかは不明だが、インタビューで軽く込み上げている姿が印象的だった。


 

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