野口将志勝利ぃぃぃ!!! 山口拓也に2-1の判定勝ちで4年3ヶ月ぶりの白星。いい笑顔しとったなぁww A-SIGN.BOXING現地観戦【2020.12.26感想】
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2020年12月26日に東京・墨田区総合体育館で行われた「カケルホールディングス presents A-SIGN.BOXING」を現地観戦してきました。
全7試合、注目選手が多数出場する豪華な1日だったわけですが。
今回の僕のお目当ては2試合目のライト級6回戦、野口将志vs山口拓也戦でした。
この両者は2019年11月に一度対戦しており、その際は山口選手が僅差の判定勝利。野口選手にとってはリベンジマッチになるとともに、約1年1ヶ月ぶりのリングとなりました。
野口選手の試合は2018年9月の阿部麗也戦を現地観戦したことがあるのですが、それ以前からかなり好きな選手で、また現地で観たいと思っていたところ。
ところが前回の試合は予定があって行けず、今年は新型コロナウイルスの影響で初旬からボクシング興行全体がストップしてしまうという。
この日も「野口選手の試合は現地観戦したいけど、野口選手以外にはまったく興味がない」という何とも言えない状況だったのですが、「しゃーない、行くか」と。
「その代わり、負けたら許さへんぞww」などと勝手な理屈を胸に会場に向かった次第です。
そんな感じで、現地観戦した野口将志選手の試合の感想を撮った写真を載せつつ述べていこうと思います。
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野口選手、勝利&連敗脱出おめでとうございます。連敗中の辛さや葛藤など、僕には想像すらできませんが
まず最初に。
何よりも野口選手、勝利&連敗脱出おめでとうございます。
2-1(58-56、58-57、56-58)の判定勝利という超僅差ではありましたが、前回と真逆の結果が出たことはそれだけ研究の成果と本人の成長があったのだろうと。
約4年3ヶ月ぶりの白星ということで、その間の辛さや葛藤を理解できるなどとは気軽に言えませんが、とにかくナイスファイト。やっぱり「勝利」の2文字は最高でございます。
なお、前回の試合も動画で拝見しましたが、1Rの初っ端にいきなりダウンを食って以降、ガチガチになってしまった印象かなと。
野口選手ガッチガチじゃねえかw
立ち上がりに入れ込み過ぎて身体が動かないところにいきなりダウン食ったのを最後まで引きずっちゃった感じですかね。
惜しかったです。
野口将志 vs 山口拓也 https://t.co/ZsV6kMPMD6 @YouTubeより
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) November 19, 2019
その点、今回は山口選手のフックをもらってもテンパることもなく。最後まで足を止めずに手を出し続けたことが勝利につながった感じっすかね。
フックを被弾しても足を止めずに落ち着いてワンツーを駆使する野口選手。左一辺倒だった前回とはちょっと違う?
最初に青コーナーより野口選手の入場です。
相手の山口選手を待つ間、入念なアップを繰り返します。
左右をサクサクスイッチする野口選手のスタイルが好きなんすよね〜。
両選手のコールも終わり、いよいよ試合開始です。
試合は距離をとって左回りに動きながら左リードを出す野口選手に対し、ノシノシ追いかけながら野口選手の左に大振りのフックを合わせていく山口選手。
前回は1Rにこのフックが野口選手の側頭部を捉え、いきなりダウンを食ってしまいました。
ですが今回はその反省を踏まえてか、左だけでなく力を込めた右で山口選手の前進をストップします。
ただ、野口選手が踏み込んで右を放つと、打ち終わりに必ず山口選手のフックが飛んでくる。
1R残り40秒あたりで山口選手の右フックを被弾した野口選手がガクッと腰を落とすシーンがありましたが、正直あの瞬間は前回のパターンがはっきりとフラッシュバックしました。
1Rのあのパンチを受けてから野口選手の足取りがややおかしくなっていたので、やはり山口選手のパンチ力は相当なものなのだろうと。
2R以降も足を使いながら細かいパンチをヒットする野口選手に対し、ド派手な大振りですべてをチャラにしてしまう山口選手。
野口選手は一つのアクションが大きい分、どうしても打ち終わりの復元が遅れる。
前回もそうでしたが、身体が流れた瞬間と山口選手のフックのタイミングがバッチリ合ってしまいます。
恐らく両者のリズムがちょうど合致してしまうのだと思いますが、野口選手にとって山口選手は相性最悪な相手と言えるかもしれません。
打ち終わりにフックが合っちゃう。
やっぱり合っちゃう。
思い入れのある選手に対しては別の感情が湧くよね。野口vs山口戦はこの日一番の大接戦!!
それでも野口選手は最後まで諦めることはせず。
中盤、右のタイミングを掴んでカウンターを何発かヒットしたり、自ら前に出て連打を振るったり。
左ジャブ一辺倒だった前回とは違い、熱さと冷静さのバランスがちょうどいい精神状態だったのかもしれません(違うかもしれません)。
最終6Rの後半などはちょっとグッとくるものがありましたよねww
山口選手の前進がやや弱まったところを狙って身体を寄せてボディアッパーを連打したり、その直後に右フックを被弾してもあえて前に出て打ち合いを挑んだり。
スイッチもクソもない、試合前のシャドーとは似ても似つかない泥臭さですが、とにかく勝ちたい思いはめちゃくちゃ感じました。
いや、そうなんですよね。
以前にも申し上げたように僕は「プロは勝たなアカンやろ」と思っている人間で、“物語”とか“勝ち負けを超えたもの”的な話を強調するのはあまり好きじゃない。
今回の山口拓也選手も動画等であれこれと紹介されて注目度が高まっていたようですが、あくまで最優先はフィールドでのパフォーマンス。やっぱり勝負に勝たないとダメだよねという話で。
プロは勝ちだけ目指しててもアレだけど、プロは勝ってナンボだよな。
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) November 17, 2020
ただ、その中でも例外はいて、野口選手もその1人だったりするわけです。
前回の宮崎辰也選手同様、個人的に思い入れのある選手に対してはどうしても別の感情が湧いてしまいます。
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スコアカードを見ていないのでアレですが、恐らく最終ラウンドのがんばりによってポイントが野口選手に傾いたのではないでしょうか。
てか、よくよく見たらジャッジ1人が58-57をつけてるんすよね。
てことは、どこかのラウンドで10-10があったってこと?
メインの三代大訓vs伊藤雅雪戦も僅差判定でしたが、この日一番の大接戦は間違いなく野口vs山口戦だと断言できます。
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人間が感情を爆発させる瞬間というのは心動かされるものがある。まあ、負けたら許さんかったけどな(違
マジな話、ここまでいろいろな感情が入り混じった表情なんて、そうそう見られるもんじゃないっすからね。バカにしてるわけでも何でもなく。
“世界レベル”や“誰々とやったらどうなのか”云々が大事なのはもちろんですが、それとは別次元の話で。
人間の感情が爆発する瞬間の姿にはやっぱり心動かされるものがあるし、それが4年2ヶ月ぶりの勝利となればなおさら。
いや〜〜〜。
ホントによかったっすね野口選手。
僕のようにただ応援しているだけの部外者でもホロっとくる瞬間でした。
ああ、ちなみに負けたら許しませんでしたけどね()
野口選手以外に興味がないけど、野口選手の試合だけは現地観戦したいけど、それで万飛ぶのはどうなのよ? という面倒な状況の中、迷いに迷った末に「負けたら承知せーへんぞ」ってことで行ってきたわけですが。
いや、よかったっすね連敗ストップ!!
テンション爆アゲでした。 pic.twitter.com/G98Ig1CPHk— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) December 26, 2020
それこそ2021年1月14日の栗原慶太vs井上拓真戦のアンダーにも出場してもらう勢いで(僕にそんな力はない)。
井上拓真vs栗原慶太のOPBFタイトルマッチだって。1ミクロンも思い入れがない両選手だけど、おもしろそうな試合ではあるよね
なお、その他の試合についての感想はまた次回に。
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