2020年ボクシングベストマッチ5選(僕の)。コロナとかいろいろあったけど、いい試合が多かったよね。なお異論は認めない

2020年ボクシングベストマッチ5選(僕の)。コロナとかいろいろあったけど、いい試合が多かったよね。なお異論は認めない

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新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月から全世界で興行がストップし、7、8月あたりから徐々に再開したボクシング界。
国内の興行も7月中旬に無観客からスタートし、8月以降は入場制限、声出し応援禁止、入場時の検温等、細心の注意を払いながらの開催が続いています。
 
先日、政府が2度目の緊急事態宣言を発令するなどまだまだ見通しが立たない状況ですが、その中での調整は本当に難しいものであると想像します。
 
 
で、表題の件。
今回は「2020年ボクシングベストマッチ5選」と題して、2020年の試合の中からいいと思った5試合を独断で選んでいこうと思います。
 
当然僕の好みが大きく反映されているため、ランキングもかなり偏ったものになることをお伝えしておきます。
 
そして、異論は認めません(去年も似たようなことを言った記憶が……)。
 

2020年ボクシングベストマッチ5選(僕の):第5位

○遠藤勝則vs荒谷龍人×(4R2分19秒TKO)

 
まず第5位はこの試合。
2020年10月13日に東京・後楽園ホールで行われた遠藤勝則vs荒谷龍人戦です。
 
勝利した遠藤勝則選手はなぜか以前から僕の過疎Twitterをフォローしてくださっており、一度試合が観たいと思っていた選手でもあります。
 
さらにこの頃の僕はボクシング観戦の熱がダダ下がりしており、YouTubeでボクシング中継があると聞いてもあまり前向きに観る気にならず。
 
ただ、その興行に遠藤選手が出場するとのことで、その試合だけは観ておくかと。
 
すげえww
何だこの試合ww

 
荒谷選手が足を使いながら打ち下ろしを狙うのに対し、遠藤選手は低い姿勢+高くガードでぐいぐい前進する。
 
長身でやや痩躯な荒谷選手と、筋骨隆々で迫力満点の遠藤選手。
対照的なスタイルの両者の一戦は、序盤はヒット&アウェイの荒谷選手がややリードしていた印象です。
 
ところが荒谷選手の足が止まった4R後半。
持ち前の馬力と大振りのフックを駆使して前に出続けた遠藤選手が、荒谷選手の連打が途切れた瞬間を狙って左右フックをぶん回す。
 
2発目の返しの右フックが荒谷選手の顔面を捉え、そのままゆっくりと事切れたようにダウン!!
すぐさまレフェリーがストップして試合終了!!
 
まさかの結末に画面の前で大声を挙げてしまいましたww
 
いや〜、ホントにすごかったっす。
前回も申し上げましたが、1989年のジュリアン・ジャクソンvsテリー・ノリス戦を彷彿とさせるようなKO劇。
 
遠藤勝則vs荒谷龍人戦のKOが凄すぎてジュリアン・ジャクソンvsテリー・ノリスを思い出した。ボクシング観戦熱も復活
 
この試合のおかげで減退していた僕のボクシング観戦熱も回復するとともに、次は何としても遠藤選手の試合を現地観戦したいと思った次第です。
 

2020年ボクシングベストマッチ5選(僕の):第4位

×土屋修平vs橘ジョージ○(3-0判定)
 
続いて第4位。
2020年8月22日に東京・後楽園ホールで行われた土屋修平vs橘ジョージ戦です。
 
この日は新型コロナウイルスの影響でストップしていたボクシング興行が再開された直後の有観客でのイベントで、メインでは延び延びになっていた「はじめの一歩フェザー級トーナメント決勝戦」が行われています。
 
土屋修平vs橘ジョージ、和氣慎吾vs川島翔平。はじめの一歩フェザー級トーナメント決勝行ってきた。人数制限の後楽園ホールアリやなw
 
土屋選手は前戦で約2年ぶりにリングに復帰しましたが、いまいち調子が上がらずTKO負け。この日は復帰第2戦となりました。
 
 
試合は序盤から土屋選手が左リードを中心に主導権を握りますが、相手の橘ジョージ選手はよく伸びる左を駆使して徐々にペースを取り返します。
要所でクリンチで動きを封じるなど、長い手足をうまく使って土屋選手に自分のボクシングをさせません。
 
で、結果は3-0(76-75、77-74、78-73)の判定で橘選手が勝利。橘選手のやりにくいスタイルが印象に残った試合でした。
 
ただ敗れた土屋選手も前戦よりはるかに動きがよく、この試合を最後にリングを去ってしまったのはもったいなかったんじゃねえか? というほど(小声)。
 
 
その他、この日はいろいろなことを感じたイベントでもありました。
 
まず何度も申し上げているように5R制のボクシングはおもしろい
 
スピード感と適度な駆け引きを絶妙なバランスで両立できるラウンド数に加え、少ないラウンドならではの調整のしやすさというのもあったのではないかと。

 
復帰後の土屋選手は2月末と8月末と半年間で2試合を消化したわけですが、1戦目のTKO負けでのインターバル3ヶ月を考慮するとそこまで間隔が開いたわけではない。
 
そう考えると、恐らく土屋選手は日本でもっともコロナの影響を受けていない選手。この部分における5R制のアドバンテージ(調整のしやすさ、相手の見つかりやすさ)が証明されたと言っていい気がします。
 
仮にこの先5R制がブランド化されて、なおかつ「KODトーナメント」や「はじめの一歩フェザー級トーナメント」に有力選手が集まるようになれば、もしかしたら大会自体のスポーンサーが増えて選手の懐も潤うんじゃねえの? と思ったり。
 
それこそアジアで無双中の3冠王者でもファイトマネーだけでは生活できないとか、それを聞いた業界関係者が「お前の営業努力が足りないからだ!!」とキレ出すといった哀しい状況も打破できたりね。
 
 
また復帰してもええんやで(無茶言うな)。

 

2020年ボクシングベストマッチ5選(僕の):第3位

野口将志vs山口拓也×(2-1判定)

 
第3位は2020年12月26日に東京・墨田区総合体育館で行われた野口将志vs山口拓也戦です。
この両者は2019年11月にも対戦しており、そのときは山口選手が僅差判定勝利を挙げています。なので、今回は野口選手にとっては約1年1ヶ月ぶりのリベンジマッチとなりました。
 
 
内容的には野口選手が足を使って外側から左を打ち込み、そこに山口選手が大振りのフックでカウンターを合わせる流れ。
 
前戦でもそうでしたが、野口選手のジャブに山口選手のフックがドンピシャで合うシーンが多く、どうやらこの両者は“そういうこと”らしい。野口選手にとっての山口選手は完全に天敵の部類なのだろうと。
 
ただ、この日の野口選手は前回と違って身体が硬直することもなく。最後までセコンドの指示を聞き、足を止めずに手を出し続けました。
 
最終ラウンドに山口選手の出足がやや鈍ったところを見計らって自ら打ち合いを挑み、結果としてはこれが決め手となり2-1(58-56、58-57、56-58)での判定勝利。
ギリッギリながらも約4年3ヶ月にもわたった連敗を止めることの成功しました。
 
 
これねぇ。
ホントに感動したんすよね。
 
この日はメインの伊藤雅雪vs三代大訓戦の注目度が高かったせいであまり話題になってはいませんでしたが、はっきり言って僕の興味は第2試合の野口将志vs山口拓也戦のみ。
 
野口選手以外にはまったく興味がないけど、野口選手の試合は何としても現地観戦したいという面倒な状況の中、「僕が観に行くからには負けたら許さんぞ」と、超身勝手な思いを胸にチケットを購入した経緯があります。


前回も申し上げましたが、4年以上勝ち星に恵まれなかった選手の苦悩や葛藤など、僕には想像することすらできません。
 
野口将志勝利ぃぃぃ!!! 山口拓也に2-1の判定勝ちで4年3ヶ月ぶりの白星。いい笑顔しとったなぁww A-SIGN.BOXING現地観戦
 
もちろん勝ち負けはめちゃくちゃ大事だし、世界レベルや“誰に勝ったか”云々が関係ないなどと言うつもりもない。
 
それを踏まえた上で、判定を聞く際の何とも言えない表情だったり、勝利に喜びを爆発させる姿だったり。


こういう人間の感情がむき出しになるシーンというのは問答無用で心打たれるものがあるし、心底応援していてよかったと思える瞬間でもあります。

 

2020年ボクシングベストマッチ5選(僕の):第2位

×宮崎辰也vs佐々木尽○(1R2分53秒TKO)

 
第2位はこれ。
2020年11月23日に東京・新宿FACEで行われた宮崎辰也vs佐々木尽戦でございます。
 
この日は予定されていた1試合が出場選手の怪我で中止となり、6回戦×3試合で1万円という割高なチケットになってしまいました。
そして主催者からも払い戻し希望があれば対応する旨のメールがきたのですが、迷わず行くことに。
 
理由は宮崎辰也選手が出るから
 
宮崎選手は上記の野口選手と同様、僕が個人的に応援している選手で、たとえどんな負け方をしても気持ちが離れることはない。
2020年3月に予定されていた試合がコロナの影響で中止になったこともあり、何としても現地で観たいと思っておりました。
 
宮崎辰也vs佐々木尽感想。宮崎選手は数少ない思入れのある選手。A-SIGN BOXING in新宿FACEを現地観戦してきたぞ
 
で、実際の試合についてですが、相手の佐々木選手がまあ強い
開始直後から右フックをぶん回す積極性は“剛腕”という呼び方がピッタリのファイトで、本来の階級ではないウェルター級でも影響はほとんど感じさせません。
 
ガードの上からでもお構いなしに宮崎選手の側頭部を揺らすなど、依然として「ここをこうすれば何とかなるんじゃ?」的な部分は見えず。
 
対する宮崎選手は身体を低くかがめて前進し、左右フックをボディへ。
見るからにパワフルなパンチで期待感もあったのですが、佐々木選手はいっさい動じることはなく。逆にそのボディに合わせて左フックをヒットし、1発で宮崎選手の足をガクガクと揺らします。
 
中盤の右フックで最初のダウンを奪われた宮崎選手でしたが、最後はロープに詰められ強烈な左を浴びてうつ伏せにダウン。その瞬間にレフェリーが試合をストップしました。
 
残り1分を切ったあたりで右フックを当ててグラつかせたものの、佐々木選手の馬力を抑えきれず無念のKO負けです。
 
この試合は宮崎選手にとってはランキング入り+引退回避をかけての大事な一戦だったとのことで、さすがにグッとくるものがありました。
 
 
しかもアレなんですよね。
本人は常に飄々としていますが、恐らくめっちゃくちゃボクシングが好き。
 
できることなら今後も現役を続けたいんじゃないの? というのが僕の勝手な想像ですが、コロナの影響もあってそれが難しくなりつつあるのは本当に残念です。
 
と同時に、仮にこの試合がラストになるとしても、その勇姿を間近で観られたことはマジでよかったなと。
 
繰り返しになりますが、宮崎選手ナイスファイトでした。

 
そういえば宮崎選手って2019年のベストバウト(僕の)にもランクインしてたっけ?
 
僕の2019年ベストバウト6選完結編。“僕の”印象に残った試合第2、1位を発表する。いや、ホントに感動したんだってw
 
ガチで名勝負製造機やな。
 

2020年ボクシングベストマッチ5選(僕の):第1位

○中谷正義vsフェリックス・ベルデホ×(9R1分45秒TKO)

 
そしていよいよ第1位。
2020年ボクシングのベストバウト(僕の)を飾ったのは、中谷正義vsフェリックス・ベルデホ戦です。
 
この試合は2020年12月12日(日本時間13日)、米・ネバダ州ラスベガスで行われ、9R1分45秒TKOで中谷選手が勝利。2019年7月のテオフィモ・ロペス戦以来、約1年半ぶりの復帰戦を見事なKOで飾った一戦です。
 
うん、まあ。
これはね。
しゃーないですよね。
 
この試合をなくして2020年の日本ボクシングは語れないと言っても過言ではない。
 
 
もともと前回のテオフィモ戦での引退はもったいなさ過ぎると思っていたし、実力的にも相性的にもフェリックス・ベルデホに勝てる可能性は十分あると思っていました。
 
ガチでベルデホとの対戦が実現したことにはめちゃくちゃ驚きましたが、勝利自体はそこまで番狂わせというわけでもない。


と言いつつ試合直後は人格崩壊レベルで叫びまくるなど、完全に情緒不安定な人間と化しておりましたがww


さらに試合後のコメントや本人のSNSなどを漁ると、
「ダウンを奪われてもそこまで焦りはなかった」
「ベルデホは必ず落ちてくるとわかっていた」
「後半まで粘ればチャンスはくると思っていた」
とのこと。
 
うおお!!
すげええぇぇぇ!!!
 
僕はこれまでこの選手がダウンどころか明確に効かされたシーンすらも観たことがなかったので、あの状況でそこまで冷静でいられることにめちゃくちゃ驚かされています。
 
8Rにはベルデホのカウンターを被弾してガクッと膝が折れるなど、決して余裕はなかったはず。
 
やはりOPBF王座11度の防衛というキャリアは尋常ではないし、テオフィモ・ロペスの強烈なパンチに耐えた経験も大きかったのではないでしょうか。
 
 
さらに拠点を東京に移したことで練習相手や練習内容にもバリエーションが生まれたのかもしれません。
実際に伊藤雅雪、ホルヘ・リナレスともスパーリングを重ねたとコメントしていたし、マネージメント力を含めて帝拳ジムに移籍したことですべてがいい方向に回っていったのだろうと。
 
 
正直、ボクサーとして持っているものはフェリックス・ベルデホの方が上だったと思います。
またライト級で海外のリングを主戦場とするなら、今後もそういう相手ばかりになることも明白。
 
スピードもパワーもセンスもベルデホの方が上だけど、勝ったのは中谷正義なんですよ。やっぱり中量級以上の日本人には気持ちが入るよね
 
ただこの選手の分厚いキャリア、経験値、バックボーンも決して強豪相手にも引けを取るものではない。
 
僕自身がライト級〜ウェルター級前後の体格なこともあり、この周辺階級で世界と勝負する選手にはどうしても思い入れが強くなります。
 
「日本人舐めんなよ」という気持ちは常にあるし、それを体現してくれた際の爽快感は尋常じゃないっすよねw


まあ、本人にそんなつもりは毛頭ないとは思いますが。
 
 
やっぱりアレだな。
勝負は勝たなきゃアカンな()
 
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