期待大の山本由伸、メジャーの洗礼を受けた佐々木朗希、和製グリンキーの菅野智之、残った力と技術を総動員する田中将大。2025シーズン注目選手の登板試合感想

期待大の山本由伸、メジャーの洗礼を受けた佐々木朗希、和製グリンキーの菅野智之、残った力と技術を総動員する田中将大。2025シーズン注目選手の登板試合感想

先日MLB、NPBの2025年注目選手(投手)の展望を考えたわけだが。
 
山本由伸、佐々木朗希、田中将大、菅野智之2025年展望。菅野にはがんばってもらいたい。日本のエースはすげえんだってことをメリケンどもに思い知らせろw
 
先発ローテーションも一周したので今回はその内容について。
 
具体的には
・山本由伸(ドジャース)
・佐々木朗希(ドジャース)
・菅野智之(オリオールズ)
・田中将大(巨人)
の4人。
それぞれの感想を言っていくことにする。
 

山本由伸

3月29日 vsタイガース
5回91球5安打10奪三振2四死球2失点 勝ち星つかず
 
 
まずはLAドジャースの山本由伸について。
前回の東京シリーズのカブス戦でも5回1失点と好投した山本だが、この試合も2本の本塁打以外は10奪三振と上々のピッチングを見せている。
 
あまり乗れなかったMLB東京シリーズ。大谷翔平は大スターだけど。極端すぎるドジャース野球と偏った報道にうんざりした。平均視聴数2500万人でも野球に興味があるのは…
 
ただ、東京シリーズに比べればスピードは出ていない。
あの試合では155km以上がバンバン出ていたが、この日はだいたい150km前半くらい。恐らく日本凱旋登板で張り切っていたと想像する。
 
そして、やはり今シーズンの山本由伸はフォークがいい
昨シーズンはしっくりこなかったフォークが加速するように落ちるおかげでどんどん三振を狙える。
 
基本、まっすぐは(メジャーでは)見せ球としての用途が中心。
必然的にフォークが軸になるわけだが、そこにカーブを織り交ぜることでうまく緩急がついている。
 
4、5回はカッターの割合を増やしていたしまだまだバリエーションもありそう。
さすがに5回で10奪三振だと球数もかさむので、今後はこのカッターを有効に使って省エネピッチングを実現できるといいのではないか。
 
何度か申し上げているように今シーズンの山本由伸にはマジで期待している。
 

佐々木朗希

3月30日 vsタイガース
1.2回61球3安打2奪三振4四死球2失点 勝ち負けつかず
 
 
お次は今シーズンからメジャーに移籍、ドジャースで先発ローテーションの一角を担う佐々木朗希について。
 
上述の通り初登板(正確には2試合目)の結果は散々で、2回途中4四死球2失点で勝ち負けつかず。
制球が定まらずにランナーを溜める苦しいピッチングとなった。
そして、東京シリーズでの登板と今回の結果を受けてメディアからも酷評され始めている。
 
 
ただ、実際の試合を観ると少し印象が変わる。
要するに佐々木朗希はこういう逆境を乗り越えるために渡米したんだろうなと。
 
この試合の佐々木はまっすぐが150km半ば、そこにスライダーを織り交ぜる感じでウィニングショットのフォークはほとんど投げていない。
そのため打者に粘られる→カウントを悪くするシーンが目立った。
 
しかも頼みのまっすぐは東京シリーズから引き続き左打者の外側高めに抜けまくり。
はっきり言って出来はよくなかった。
 
だが、NPBならこの出来でもそれなりにやれてしまうのが……。
メジャーに比べて打者のレベルが落ちる日本では150km半ばのまっすぐをアバウトに投げておけばぼちぼち抑えられる。
 
WBCの先発3本柱は山本由伸、佐々木郎希とあと1人は? 大谷翔平とダルビッシュどっちよ。ダルビッシュがいまいち過ぎて…
 
フォークとスライダーをちらかせながらまっすぐのゴリ押し。
スペックの高さのみで乗り切れてしまうというか、極論佐々木のまっすぐをあれだけファールできる打者は日本には数えるほどしかいない。
 
僕は“佐々木朗希はさっさとメジャーに行った方がいい”“ここから一段ステップアップするにはNPBにいてはダメ”と言い続けてきたが、それが理由だったりする。
 
・フルシーズン働いたことがない
・優勝争いの中心にいた経験がない
諸々の理由でNPBに残るべきという意見も理解できるが、ピッチャーとしての成熟度を上げるにはやはりメジャーしかない。
早い段階でその決断をしたことは正しいと思っている。
 

菅野智之

3月31日 vsブルージェイズ
4回73球4安打1奪三振2四死球2失点 1敗
 
 
オリオールズの菅野智之は僕が今シーズンもっとも楽しみにしているピッチャーの1人。オープン戦から可能な限り試合を観てきたわけだが。
 
 
初登板となった3月31日のブルージェイズ戦は4回4安打2失点で敗戦投手。
いきなり初回に2点を奪われるも、2回以降はランナーを出しながらも無失点で切り抜けている。
 
残念ながら5回のトラブルで降板となったが、出来自体はぼちぼちよかったのではないか。
150km弱のまっすぐにスライダー、カッター、2シーム、スプリット、カーブと相変わらず球種は多彩。
しかも左打者のフロントドアや同じコースからスライダーとスプリットで逆方向に曲げたりと芸も細かい。
そこに日本のピッチャーが得意なカーブによる緩急が加わる。
 
時おり高めに抜ける球もあったものの、球威や変化球のキレは日本時代と大差ない。復活を遂げた2024年シーズンのコンディションを維持している印象である。
 
 
正直、菅野のスペックはMLBではボーダーラインギリギリだと思うが、経験値と技術の高さで十分補うことが可能。
少し前に菅野とザック・グリンキーを比較する記事が出ていたが、マジでそんな感じ。観ていて楽しいピッチャーである。
 
 
そして、その菅野の球がポンポン打ち返されるという。
この日も被安打は4本ながらもいい当たりが野手の正面に飛んで助かったケースも。制球を気にしすぎてフォアボールを出す悪循環も見られている。
 
そう考えると、改めてメジャーは一部の人外だけが立つことを許された舞台だなと。
上沢直之や有原航平が通用しなかったのもうなずけるし、筒香嘉智が何年しがみついても結果が出なかったのも仕方がない。


 
上沢直之ソフトバンク入りってそこまでボロカス言われる? ソフトバンクの4年10億が破格だとも思わんけど。日ハムはどの程度本気だったの? 筒香を引き合いに出してクサすのも謎
 

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田中将大

4月3日 vs中日
5回96球5安打1奪三振3四死球1失点 1勝
 
 
最後は今シーズンから巨人に移籍した田中将大について。
4月3日の初登板では中日ドラゴンズを相手に5回96球5安打1失点で1勝目(日米通算198勝目)を挙げたわけだが。
 
感想としては、めちゃくちゃ既視感があったなと。
 
まっすぐは140km前半〜中盤、スライダーとスプリットを中心に時おりカーブと2シーム、カッターを織り交ぜる。
 
基本的な投球パターンは変わっていないが、全盛期に比べて球威の低下は明らか。伝家の宝刀と言われたスプリットもドロンとしていて決め球にはなりにくい。
スライダーは相変わらずいい変化をしているが、正直それ以外は厳しいと言わざるを得ない。
 
だが球種の多彩さと膨大な経験値、キャッチャー甲斐とのコンビネーションに加えてやたらと広いストライクゾーンにも助けられてどうにか5回を1失点で切り抜けた。
 
ベテランの域に差し掛かったかつての大エースが新天地で力を振り絞る。
全盛期の球威が失われた中で持てる技術を総動員して打者を打ち取る。
ただ、1人1人に球数を擁するせいでだいたい5回で100球前後に達してしまう。
 
めちゃくちゃ既視感があったと申し上げたが、この感じは2018年の松坂大輔(中日)とそっくりである。
 
松坂大輔引退登板。まだ整理がついていないが、あの全5球で松坂の現状を理解した。引退会見でも発揮した名言マシーンっぷりはやっぱりスーパースター
 
うん。
田中将大はこれでいいんじゃないでしょうか。
 
アップアップしつつも5回を100球前後で乗り切る。
レジェンド扱いだった楽天時代と違って外様の巨人ではQSを狙う必要もない。
リリーフ陣やバックは田中を勝たせるために死に物狂いでプレーする。
注目度も高く毎試合観客動員が期待できる。
 
まさしく2018年の松坂大輔である。
 
しかも田中は松坂ほど肩肘の摩耗もなく立ち上がりの不安定さも最小限。
5回のピンチで見せたギアチェンジは未だ健在。
過保護すぎるくらい過保護だった松坂よりも戦力になる可能性は高い。
 
松坂大輔引退表明…。多くのものを背負って腕を振り続けた旧世代の生き残り。圧倒的な躍動感、背中から漂う悲壮感と哀愁がたまらなくカッコよかった
 
てか、やっぱりいいっすよねこういうの。
 
現役終盤のレジェンド投手を勝たせるためにチームが一丸になるあの感じ。
投手側も助けられるだけではない、残された力と技術を目いっぱい駆使してそれに応えようとする。
結果、チームの結束が高まる。
不足分を全員でカバーし合う、チームスポーツの醍醐味というヤツ。
 
大谷翔平のスペクタクルなサヨナラホームランもいいが、こうやってチーム全体が力を合わせて勝利を目指す姿は胸を打つものがある。
 

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