元K-1ファイターでRIZINに参戦中の平本蓮が、RIZINで全勝を続ける朝倉未来を挑発したことが話題となっている。
自身のYouTubeチャンネルに「朝倉未来をぶん殴ってみた」というタイトルで、朝倉未来の顔写真を貼ったサンドバックに強烈な右ストレートを打ち込む動画を投稿した平本蓮。
これに対し、朝倉未来もTwitterで反応。
「どこかジムを借りてレフェリーを入れてガチのスパーリングをしませんか?」
「RIZIN初戦より高いファイトマネーを僕が払います」
と、高額のファイトマネーを約束するスパーリングを提案する。
ところが平本蓮は「そんなはした金はいらないです」「しっかりRIZINでやりましょう」とこれを拒否。以前、朝倉が勝利したルイス・グスタボをKOしてからと返信する流れに。
先日、朝倉が自身のYouTubeチャンネルで平本蓮の話題を出したこともあり、両者の今後の動向に注目が集まる。
RIZINファイター界隈がざわついている。久しぶりにSNSを見てようやく追いついた
朝倉未来と平本蓮の界隈がざわついている。
元K-1ファイターでMMA転向を目指す平本蓮がTwitterで朝倉未来の名前を出したことが発端となり、ファンの間でも平本に対する風当たりが強くなっているとか。
僕自身、実を言うとここ最近TwitterをはじめとしたSNSをあまり見ていない。
新型コロナウイルス関連のギスギスした空気に心底うんざりしていたので、意識してSNSから離れてみたところ、大幅にストレスが軽減されたという。
快適さを手に入れた反面、RIZINやK-1など、格闘技関連の情報にも当然疎くなっていたところである。
で、元K-1ファイターの平本蓮が炎上していると聞き、「え? 何で?」と。大急ぎで彼らのYouTubeやTwitterを見てようやく一連の流れを把握した次第である。
平本蓮しょーもない。朝倉未来の返しにイラっときたんだろうけど、抑えが効かなかったな
まず平本蓮のアップした動画についてだが、これはだいぶしょーもない。
そして、朝倉未来の提案に対する反応はマジでしょーもない。クッソしょーもない。
なるほど、こりゃあ炎上するわと。
いろいろなことに合点がいった。
普段は選手の発言や一挙手一投足に憤る格闘技ファンに対して「そんなことでカリカリすんなよ」「もっと気楽にいこうぜ」と思うことも多いのだが、今回は別。選手本人が一番しょーもないという、僕の中では割と珍しいパティーンであるww
京口紘人vsタノンサック・シムシー戦を京口紘人本人が自分のYouTubeチャンネルで生配信←僕がこれを「ない」と思う理由
平本蓮がMMAを練習中で、いずれはUFCの舞台に立つことを目標にしているのは僕も聞いたことがある。そして、当面のターゲット(売名)として朝倉未来に照準を合わせていることもわかった。
ただ現状、両者の実力差は明らかで、平本が朝倉の相手になるとは思えない。恐らくそれは平本自身もわかっていることだと思うが、じゃあなぜあんな動画を?
恐らくコレにイラっとしたのだと思うが、さすがに早まったなぁと。
朝倉未来のYouTube恐るべし。自分の好き勝手にできる舞台があるのはデカいよね
また、こういうときに自身が好き勝手にできる舞台があるというのは本当に大きい。
ご存知の通り朝倉未来はYouTuberとしても大人気で、先日ついに登録者数100万人を達成したとか。
下記の動画が460万再生(!!)を記録するなど、影響力は凄まじい。
460万再生の内訳を仮に視聴者数400万人と仮定して、これを視聴率に換算するとどうなるか。
日本の総人口が約1億3000万人だとして、例えば一家にテレビが2台あると想定する。となると視聴率1%の場合は単純計算で260万人。視聴者数が400万人の場合の視聴率は1.65%。
2019年大晦日のRIZINの視聴率が19:00〜21:00の時間帯で3.2%だったので、朝倉未来は単体でその半分の視聴者数を獲得したことになる。計算がざっくりしすぎていてアレだが、少なくとも民放の地上波深夜番組に匹敵する影響力くらいはありそうである。
RIZIN22感想。イベント自体はおもしろかった。いろいろふざけたクラウドファンディングだったけど、全試合KO決着ってのはいいよね
これだけのメディアを自分主導で動かせるのはマジですごい。平本のしょーもない挑発に対して「じゃあこっちにきなよ」と言える舞台をスポンサーの制約? なしで用意できてしまうのは、まさに“令和の格闘家”っぽいなぁと。
もちろんチャンネルをここまで大きくしたこと自体がすごいのだが。
現状、朝倉未来がYouTubeチャンネルでどれくらいの収入を得ているのかは不明だが、恐らく平本蓮とのガチスパーであれば相当な再生数を稼げるはず。自身のRIZN参戦初期のファイトマネーと比較して、平本にそこそこの金額を払っても十分ペイできると踏んだ上での提案だったのだと思う。
どちらにしろ、今回は平本にとっては喧嘩を売る相手が悪すぎた。
榊原信行氏と朝倉未来の対談動画は何とも思わなかったな。“格”や“実績”は金で解決できる
なお、朝倉未来も下記の動画でだいぶ炎上したらしいが、これに関しては僕は何とも思わなかった。
というより、むしろワクワクしたくらい。
さすがにコナー・マクレガーやフロイド・メイウェザーを引っ張ってこられるとは思わないが、日本の閉塞感をぶっ壊すくらいのメガイベントの件には問答無用でテンションが上がってしまった。
修斗、DEEPといった日本のMMA団体だけでなく、ベラトールやRISE、KNOCK OUTに加えてK-1など。キックを含めた多くの団体に協力を仰いで大規模イベントを開催する。大晦日はある意味荒唐無稽なお祭りが許される舞台だが、今回の新型コロナウイルス明けもそれができる空気になっているはず。
この部分における榊原信行のおっさんはガチの勝負師なので、本人がクソ真面目な表情で発する言葉にはそれなりに期待感がある。
落日のファーガソン。ゲイジーのカウンターに血まみれレフェリーストップ。今回がヌルマゴとのラストチャンスだったんだろうな
「UFCとRIZINでは格が違う」
「日本でも大した実績もないのにマクレガーの名前を出すのは失礼」
「できないとわかってて言うな」
「せめてRIZINでトーナメントをやってから言え」
今回の批判はいわゆる“名前を出すなら段階を踏め”的なものだと思うが、この辺は「別にええんちゃう?」としか思わない。
本人たちも「普段は無理だけど、こういうときだから決して不可能ではない」と言っているし、“格”や“実績”“価値”どうこうはぶっちゃけ金で解決することが可能。10億円出せばメイウェザーが日本のリングに上がることも2018年末に証明されているので、そのためにクラウドファンディングに頼るのもいいという話もしている。
以前、亀田興毅がローマン・ゴンサレスの名前を出してボクシングファンの怒りを買った際に「クラウドファンディングでロマゴンのファイトマネーを集めればええんちゃう?」と申し上げたが、状況的にはそれと近い。
平本蓮のおかげで朝倉に対する批判がすっ飛んだ感も大いにあるが。
こういうゴタゴタが新鮮だった。日本はまだまだ元気だね
まあでも、アレだな。
こういうゴタゴタも久しぶりだったので、ある意味新鮮ではあった。
ファン同士、選手同士、ファンと選手など。ボクシングを含めた格闘技界は常にどこかでモメていて、絶えず誰かが誰かを罵倒、嘲笑している。
普段はこういう光景を見るたびにうんざりするところだが、今回に関してはちょっと違う。
相次ぐイベントの延期・中止によって格闘技界全体に閉塞感が漂う中、こういう揉め事を目にするのはありがたくもあり、若干懐かしくもあったww
なるほど。
これはまだまだ日本に元気がある証拠やな。
というわけで、今日も元気に生きますかw