前田絃希vs吉野修一郎、帝里木下vs勅使河原弘晶のダイヤモンドグローブを観戦してきた感想を言うぞ【2018年6月14日後楽園ホール】

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観客イメージ
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表題の通りなのですが、2018年6月14日に後楽園ホールで行われた「ダイヤモンドグローブ」を現地観戦してきました。
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先月「亀田興毅現役最後の復帰戦」を観に後楽園ホールに出向いたのですが、申し上げたように結構楽しかったです。なので、久しぶりに他の興行も観てみるかという気になり、今回の現地観戦に至りました。
 
「亀田興毅現役最後の復帰戦を観に後楽園ホールに行ってきた。あ、目的は亀田和毅の試合です」
 
なお亀田興毅の興行に関しては、ボクシングファンの間で「見世物小屋」だの「偽物の茶番」だのと言われていました。ですが、僕にはほかの興行と何が違うのかはよくわかりません。
 
というより、これまで観た中でもかなり楽しい部類だったくらいで、わざわざ腐す必要性も感じない。むしろ僕を再び現地観戦に引き戻したという意味では、亀田さまさまだったと思っています。
 
 
そして、今回の興行もなかなかよかったです。
いきなり2試合目が体重超過? 体調不良? で中止と言われてブチ切れそうになりましたが、その後の3試合の満足度はかなり高かったです。
 
てか、全5試合のうちの1試合が中止になるのはやっぱりアカンですよね。それも前日に。
「最近流行りの~」的な話も聞こえましたが、もはや興行が成立するか自体がギャンブルじゃねえかという。
 
「行くなら今のうち? 3人制バスケ(3X3.EXE)が超オススメな件。Bリーグと同じノリを無料で味わえるお」
 
「試合の成立にベットするための金ちゃうぞww」みたいな。
 
まあ、この話をすると長くなるので止めますが。
 
「伊藤雅雪やるっきゃねえなオイ。クリストファー・ディアスとフロリダで王座決定戦。勝つね。これは勝つよ」
 

×帝里木下vs勅使河原弘晶○(5R2分41秒KO)

まずはこの試合。
セミファイナルのWBOアジア・パシフィックバンタム級タイトルマッチ。同級王者勅使河原弘晶にランキング4位の帝里木下が挑戦した一戦です。
 
会場全体が勅使河原選手を応援する中、僕はなぜか帝里木下を応援していました。
大した理由ではないのですが、以前帝里木下がジェルウィン・アンカハスに挑戦した試合をWOWOWエキサイトマッチで観たので、その流れで。
 
「絶望の帝里木下。アンカハスに手も足も出ずにKO負け。全局面で完敗でしたね。ぐうの音も出ないほどの一方的な試合」
 
帝里木下入場。おお、アンカハス戦以来だね。
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王者勅使河原弘晶。人気がすごい。
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ただ、この試合はちょっとキツかったですね。
リング上で向かい合った時点で、明らかに帝里木下は勅使河原よりも一回り小さく細い。
1Rの序盤はカウンターを警戒していた勅使河原も、フィジカル差を確認してからは遠慮なしに前に出て打ち込んでいきます。
 
2Rにガードの上? からのフックで吹き飛ばされるように帝里がダウン。
その後も腕を伸ばしたりクリンチでくっついたりしながら凌ぐものの、勅使河原のラッシュに押されっぱなしです。
 
勅使河原がやや打ち疲れた3、4Rには、カウンターをうまく当てて流れを掴むが、勅使河原にダメージは見られない。
とにかくフィジカルが違い過ぎてパンチが効かない、サイドへ回り込む足も間に合わない状況です。
 
「小原佳太2RKO負けでWBO-AP王座陥落。ラガンベイとダブルノックダウンで立ち上がれず。でも「まさか」ではないかな」
 
結局5R終盤にボディからの連打でKO負けを喫するのですが、これはしょうがないかなと。
帝里木下はアンカハスにもパワー負けしていたし、バンタム級でトップ戦線でやっていくのは厳しい? かも?
 
僕はこの試合、お互いがカウンターを警戒し合ってこう着状態が続くと思っていたのですが、それが見られたのは1Rの序盤だけでした。
 

勅使河原の馬力がすごい。いろいろと辛辣な評価も聞かれるが、いいんでね? だって勝ってるし

また勅使河原選手については、正直に申し上げると、僕はこれまでこの選手をあまりいいと思ったことがないです。
 
栗原慶太戦、ジェトロ・パブスタン戦を観たのですが、いまいちピンとこず。
 
「猛獣井上尚弥がマクドネルを1RTKO。あんぐりですね。解説山中慎介に喋る暇を与えない秒殺劇。マクドネルはお疲れ」
 
選手としての華もあるし、確かに人気があるのもわかる。
でも、なぜかテンションが上がらない。
 
この試合で帝里木下を応援していたのも、そういう意味もあったりなかったり。
 
実際、試合中に「パンチの精度が低い」「攻防のつなぎが悪い」「全体的に雑」といった辛辣な声が聞かれ、評価自体もあまり高くない印象です(僕が言ったわけじゃないです。念のため)。
 
 
そんな感じで、今回初めてこの選手を生観戦したのですが、実はちょっと考えが変わりました。
いや、別にええんちゃう? と。
 
確かに「ガードが~」「パンチの精度が~」というのもわかるし、僕も同じことを思っていたのですが、それでもしっかり勝っているのでね。あれこれ言う必要もないのかなと。
 
「田口良一陥落。ブドラーに判定負けで統一王座防衛ならず。てか、地上波ボクシング中継なくなるんすかね」
 
というか、この選手の馬力は普通にすごい。
ガードの低さや命中率の悪さをすべてカバーするほどに。
 
身長170cmとそれなりに長身で、なおかつ身体に分厚さがある。
今回の試合を含め、常に対戦相手よりも一回り大きく、フィジカル差で圧倒している印象です。
しかも、ジェイミー・マクドネルほど無理に落としている感じもなく、ナチュラルな馬力をみなぎらせているイメージ。
 
「野口将志vs阿部麗也、宮崎辰也vs近藤明広ほか、第576回ダイナミックグローブを観戦したので感想を言っていこうか」
 
詰めの甘さやペース配分などの課題はあるとは思いますが、最終的にはパワーでねじ伏せるってことでいいんじゃないですかね。
よくわかりませんが。
 
「ロマゴンサスペンド!? その他、エスカンドンvsニャンバヤル、京口vsパラス、アンカハスvsスルタン振り返り」
 

×前田絃希vs吉野修一郎○(9R2分49秒KO)

そして今回のメイン。
日本ライト級王者吉野修一郎がランキング7位の前田絃希と対戦し、2度のダウンを奪って9RKO勝利を収めた一戦です。
 
と同時に、僕の一番のお目当てがこの試合でした。
 
「拳四朗忘れんなよ。ロペスとの再戦をボディ一撃で終わらせる。北斗一烈拳炸裂()でパーヘクツ勝利」
 
まず「吉野修一郎がいい」という噂は以前から耳にしていて、一度生観戦してみたいと思っていたこと。
 
そして、挑戦者の前田絃希選手にはどういうわけか僕の過疎Twitterをフォローいただいており、こちらも一度観てみたいと思っていました。
 
ただ拠点が関西なのでなかなか難しいかなと思っていたところ、今回後楽園ホールでタイトルに挑戦するとのこと。
 
しかも相手が吉野選手?
おお!! こりゃあ行くしかないでしょ。
もちろん前田絃希をクッソ応援しますよww
 
流れとしてはこんな感じでございます。
 
「隠れ名選手グラナドス。フォルトゥナをリング外にすっ飛ばして無効試合。グラナドスはちょっと河野公平っぽいよね」
 
前田絃希入場。挑戦する男の背中。
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続いて吉野修一郎。王者の風格だね。
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吉野修一郎すごかった。前田絃希がんばった。どちらもナイスファイト。マジで観に行った甲斐があったっすわ

試合の感想ですが、めっちゃくちゃよかったです。
期待の吉野選手は期待通りすばらしく、不利予想の前田絃希選手も普通にすばらしかったです。
 
 
前田選手はアレですね。
腕が異様に長くて、構えがちょっとロイ・ジョーンズっぽい。
このリーチの長さを活かして、序盤1、2Rはうまく攻めていたと思います。
 
構えがマジでロイ・ジョーンズ。
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この間合いがいいですよね。
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ところが2Rの中盤以降、前田選手のやや低いガードの外側から吉野選手の右がクロス気味にヒットし始めます。
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このパンチでしだいに両者の距離が詰まり、前田選手は至近距離で吉野選手のコンビネーションを浴びる展開に。
 
コーナーに詰められ、再び右クロス。
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前田選手も腕を振って抵抗しますが、とにかく吉野選手の攻撃の多彩さと強弱が半端ない……。
パンチ力にも差があり、前田選手が1、2発ヒットしても吉野選手の前進は止まりません。
 
「亀田興毅vsロマゴン戦実現の可能性は? どのくらい積めばアイツは亀田の目の前に立つんだオイ?」
 
いや~、前田絃希がんばったけどなぁ。
1、2Rは「あれ? これいけるんじゃねえか?」と思ったけど。
 
吉野修一郎、ホントにすごかったですわ。
 
 
恐らくですが、この選手を攻略するには激しい出入りで距離感を掴ませないのがいいのかなと。
 
踏み込みの鋭さ、リーチの長さ。さらに1発の威力があればなおいい。
理想を言えば、山中慎介みたいなタイプが吉野攻略の一番手ではないかと思っております。
 
「ブローナーvsバルガスが熱かった。まさかブローナーの試合でこんなにテンションが上がるとはw」
 
そして、前田絃希選手はマジでナイスファイト。
負けた選手にこんなことを言うのはどうかと思いますが、すげえよかったっす。
 
例によって、時間があったので待ち受けを作ってみました。相変わらずテキトーですがww
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てか、こういうのは試合が終わってから作るもんじゃねえだろうという噂もありますがww
 
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