マエケンやっぱり今年はいいな。今回も悪いなりに80~90球で乗り切るクオリティをキープしたし。って、MLBって来月で終わんの!?【2020.8.25感想】

マエケンやっぱり今年はいいな。今回も悪いなりに80~90球で乗り切るクオリティをキープしたし。って、MLBって来月で終わんの!?【2020.8.25感想】

大リーグ、ミネソタ・ツインズに所属する前田健太が現地時間24日(日本時間25日)、本拠地ミネアポリスでのクリーブランド・インディアンス戦に先発。5回83球、被安打5奪三振7与四球1失点1の内容で勝利投手となり、自身初の開幕4連勝を飾った。
 
 
前回登板では9回ノーアウトまでブルワーズ打線をノーヒットに抑える快投を見せた前田。
 
この日は初回先頭打者のヘルナンデスにいきなりホームランを浴びるなどやや不安定な立ち上がりだったが、ストレートを見せ球に変化球を内外に丁寧に投げ分け後続を断つ。2回以降もヒットは許すものの、要所で三振を奪う粘りのピッチングで5回を1失点にまとめて降板。
直後の6回に味方打線が逆転し、前田に白星が転がり込んだ。
 
これで自身初の開幕4連勝を飾った前田は防御率も2.21とし、WHIP0.71は両リーグトップとなっている。
 
前田健太がノーノー未遂。すげえなマエケン。今年はいいと思ってたけど、まさかここまでとは。めちゃくちゃワクワクしたわ。なお勝ち星
 

マエケン勝利!! それはいいけど、今シーズンのMLBはホントに酷いよね

前回登板でノーヒットノーラン未遂というまさか? の快投を披露したマエケン。
 
疲労を考慮されて中5日開けての先発となったこの日は5回83球を投げて5安打1失点。本人もコメントしていたように前回ほどのキレは感じられなかったが、得意のスライダーとチェンジアップを中心に丁寧な投球で先頭打者のホームラン以外は無失点に抑えての見事な勝利である。
 
 
以前から何度か申し上げているが、僕は今シーズンのMLBにまったくテンションが上がっていない。
 
投手大谷翔平が酷い。世界最高峰のリーグでスターターを務めていいレベルではない。MLB開幕日本人投手登板振り返り
 
新型コロナウイルスの影響を受けてのシーズン開始延期や、それに伴う選手会とリーグ側のいざこざ。
選手会側、リーグ側双方から「フィールドに立ってプレーをしたい」「お客さんを喜ばせたい」という気持ちはいっさい見られず、彼らの言動、行動から感じられるのは「いかに自分が損をしないか」「どうすれば批判を浴びずに実入りを増やせるか」のみ。
 
家族や自身の健康、将来が大事という言い分はわかるが、これはあまりに酷い。とてもじゃないがエンターテインメントの場に身を置くスポーツ選手とは言い難い。単なるビジネスマンじゃねえかと。
 
そもそも地球上でトップクラスにデカい図体をしたおっさんたちが嫌々やらされている野球を、いったい誰が金を払って観たいと思うねんという話。
 
 
そして、双方が自分勝手な主張を繰り返すドロドロの交渉()の結果、スタートしたのが66日間で60試合という意味不明なレギュラーシーズン。しかも延長はノーアウト2塁からスタートするタイブレーク方式、日程調整のために実施するダブルヘッダーに関しては驚きの7回制である。
 
クソっぷりもここまで拗らせると逆に清々しい。
半年間にわたる長期戦を乗り切る運用や体力の配分など。首脳陣、一流選手の腕の見せどころを積極的に削り、なおかつ9回を逆算して考える野球の根本すらもぶっ壊すスタイル。
 
レジェンド選手の生涯成績にケチがつき、一流半の選手による確変がそのままタイトル奪取につながってしまいかねない。
こんな歪なシーズンを見せられて、いったい何をどう喜べというのか。
 
2020年阪神雑感。藤浪晋太郎、髙橋遥人、スアレス、サンズ、大山、ボーア、福留、陽川、藤川その他。かなりバランスのいい編成だった
 

マエケンだけが唯一僕をワクワクさせてくれる。2013年の岩隈久志を彷彿とさせる

とまあ、MLBを散々disっておいてアレだが、その中で唯一僕をワクワクさせてくれるのがツインズの前田健太投手である。
 
 
前回のノーノー未遂の際も申し上げたが、今シーズンのマエケンはかなりいい。
 
ドジャース時代は少しでもグダグダすると次の回に代打を出されたり、シーズン後半からブルペンに配置転換されたりと決して首脳陣から信頼されているとは言い難かったマエケン。
 
それが今シーズン移籍したツインズでは、はた目からも「この試合は前田に任せた」というベンチの気概が感じ取れる。
 
もともとマエケンはメンタルがパフォーマンスに影響しやすいタイプでプライドも高い。自分がチームに必要とされていることを重視する選手である。
 
恐らくドジャース時代の便利屋的な使われ方は本人的には相当不本意だったはずで、それが新天地で一気に爆発したのではないか。
 
田中マー君、今回もいい感じ。6回3安打2失点でようやく初勝利。ダルビッシュ、マエケン、山口もよかった。でも打者が…
 
いや、ホントにいいですからね今年のマエケンは。
今回の登板も決して絶好調とは言い難かったが、それでも悪いなりにまとめようとする意思はめちゃくちゃ伝わってきた。
 
92、93マイル前後のストレートを見せ球に、スライダーとチェンジアップを両サイドに落とす。
また、左打者の外側からスライダーをバックドアでストライクに入れたり、右打者の内側にチェンジアップを落としたりとMLB移籍後に身につけた細かい投球術も素晴らしい。
 
高いレベルでの技術ありきなのはもちろんだが、“やりがい”や“信頼”というものが選手の背中を後押しするパターンは間違いなくあると思われる。
 
僕だけかもしれないが、今シーズンのマエケンは2013年にシアトル・マリナーズで14勝6敗 防御率2.66の成績を残し、サイヤング賞投票で3位に入った岩隈久志と少し被る。
 
 
そして、マエケンにとっては今年の超変則日程は吉と出る可能性が高い。
MLBの舞台では若干エンジンが小さい部類のマエケンには、162試合をフルスロットルで駆け抜ける体力はない。初回から全力で飛ばして80球前後で失速するピッチング同様、シーズン後半から徐々に苦しくなるのは毎年のこと。
 
ところが半分以下の60試合となれば話は別。この日のように悪いなりにまとめるピッチングを続けていけば、十分“エース”と呼ばれる地位まで駆け上がれる。
 
 
まあ、再三喚き散らしているようにそれが適切な評価に値するかはまったく別の話なのだが。
 
MLB日本人選手振り返り。上り調子の秋山翔吾と相変わらずの筒香。山口俊、田中マー君、マエケン、ダルビッシュ有
 

ここで重大な事実をお知らせしなくてはならない。まともな試合数であれば相当期待が持てたシーズンだったのに…

なおここで一つ、信じられない事実をお伝えしなくてはならない。
散々「今年のマエケンはいい」「首脳陣の信頼が力を与えている」などと申し上げてきたが、それらの諸々がすべて吹っ飛ぶほどの衝撃的な事実を。
 
MLB、あと1か月でシーズン終わるってさ。
 
現時点(日本時間8月26日)でのツインズの試合数が31。20勝11敗でア・リーグ中地区首位を走っているわけだが、この数字が意味するものは何か。
 
すでにシーズンを折り返しているのである。
 
不毛なゴタゴタを山ほど見せられた末にようやく7月24日(現地時間)にスタートした2020年シーズンだが、もう終わるらしい
 
いや~、笑うわ~w
これは笑うわ~w
 
マエケンが開幕4連勝!! とか言いつつ、もう後半戦に突入してるし、エンゼルスの大谷翔平は折り返し地点を超えても相変わらず打率1割台後半を彷徨ってるし。
 
 
その他の日本人投手に関しては割といい感じになってきてたところ。
 
カブスのダルビッシュ有は2戦目以降、かなりいいピッチングを続けており、例年通りの試合数であれば相当期待が膨らむシーズンになったと思われる。
 
また、ブルージェイズの山口俊は徐々に結果を出し始めたと思っていたところ、近々先発に回る可能性が浮上しているとのこと。
 
「山口俊が先発に回る可能性 先発陣が故障者続出」
 
本来であれば30試合消化など序盤も序盤。各チームの勢力図がようやく見えてくる頃で、まさに“ここから”という段階なのだが。
 
大事なことなのでもう一度繰り返すが、
MLB、あと1か月でシーズン終わるってさ。
 

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