エリクソン・ルビンvsジャーメル・チャーロ予想。覚醒したチャーロ弟か、期待の新星ルビンか。チャーロ弟がドネアとか井上尚弥っぽい【予想・展望】
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2017年10月14日(日本時間15日)、米・ニューヨーク州ブルックリンで行われるWBC世界S・ウェルター級タイトルマッチ。同級王者ジャーメル・チャーロがランキング1位のエリクソン・ルビンと対戦する。
「こんなん予想できるかww ジャーメル・チャーロが怪童ルビンをワンパンKO!! まさかの1R決着で注目の対決を制す」
チャーロ兄弟の弟ジャーメルが、無敗のトッププロスペクト、エリクソン・ルビンを相手に2度目の防衛戦に挑む。
「鉄拳爆発!! ジャーマル・チャーロがテクニシャンウィリアムスを豪腕で沈める!! 5RKOで2度目の防衛に成功」
ジョン・ジャクソンとの一騎打ちを制して王座を獲得し、チャールズ・ハートレイに順当にKO勝利を挙げたジャーメル。
だが、今回の相手は圧倒的な強さで無敗街道を走るスター候補ルビン。キャリア最大の難関と言える試合である。
「ニエベスさんが井上尚弥に勝つ方法を全力で考える。体格は互角。肩回りはニエベスさんのがゴツい。何か勝てる要素は?」
ここ数戦、パワフルなKOを量産するジャーメルか、21歳のルビンが期待にたがわぬ実力を見せるか。
同日に行われるエリスランディ・ララの防衛戦や、ジャレット・ハードvsオースティン・トラウト戦など。S・ウェルター級のトップ戦線が一堂に会するイベントとして大注目である。
今日のスーパーウェルター級トリプルヘッダー(10/14、ブルックリン)のキックオフ会見より。全国区とはいえない選手たちばかりのためか、撮影も壇上だけでなく、様々なスタイルで行なわれていました(左からハード、チャーロ、ララ、ガシェ、ルービン、トラウト)。この興行で輝くのはどの選手か pic.twitter.com/PvR6sIOGrt
— daisuke sugiura 杉浦大介 (@daisukesugiura) 2017年9月7日
最強挑戦者ルビンを迎えるチャーロ弟がいつの間にか覚醒してた。身体のデカさやべえなオイ
チャーロ兄弟の弟、ジャーメルが2度目の防衛戦を迎える。
相手は18勝13KOの戦績を誇る強打者エリクソン・ルビン。
マイク・タイソンが「ボクシングの未来そのもの」と言うほどの逸材で、柔軟性とスピードに優れたサウスポー。まさしくキャリア最強の挑戦者である。
以前から「この試合は注目」という話はちょくちょく聞いていたのだが、実を言うとそこまで注視していなかった。
理由は単純で、個人的にジャーメル・チャーロにあまり興味がないから。
以前から兄ジャーマルの方は大好きなのだが、弟のジャーメルにはいまいちときめかない。
「ひっでえ試合。チャーロ兄がKO勝利って、ヘイランドとかいうヤツ、試合できる状態じゃねえ。こういうのを茶番wwって呼ぶんだよ」
WOWOWエキサイトマッチでも「剛力の兄」に対して「技巧の弟」など、「創造神が気まぐれで生み出した兄弟」的な紹介をされていた記憶がある(記憶違いか?)。ただ、兄ジャーマルの試合は大いに楽しめたのだが、弟の方はいまいちピンと来ず。
動きはしなやかでスピードもあるが、身体の線が細すぎて頼りない。
「トラメイン(トレメイン)・ウィリアムズ試合し過ぎ問題。ジョエト・ゴンサレスがなかなかよさげ問題」
この細さでは、パワフルな相手に押されて首が回らなくなるんじゃないか? 兄のジャーマルはある程度ゴリ押しでねじ伏せられそうだが、弟ジャーメルはフィジカルがペラペラで厳しい気がするぞ。
そんな感じで「この選手は別にいいか」とスルーしていた。
だが、ここ数戦のジャーメルが圧倒的KO勝利を量産していると聞いてちょろっと観たところ、大いに驚いた次第である。
「ロマゴンの手詰まり感ぱねえっす…。シーサケットのカウンターで大の字KO負け。PFP No.1の伝説に終止符?」
チャーロ弟めちゃくちゃ身体がデカくなっててワロタww
え? 何コイツ。
何があったの?
肩回りとか背中とか、ヤバいくらいゴツくなってんじゃねえかww
兄ジャーマルにも見劣りしないくらいのデカさじゃねえかww
みたいな。
「ジャーボンティ・デービス体重超過ww フォンセカにKO勝利もさっそくネタキャラ化。尾川が防衛戦キャンセル? ええやん別に」
試合運びも左右に動きながらカウンターを狙うスタイルから、どっしり受けて立つスタイルに移行して安定感を増している。
強烈な左で相手との距離をキープし、1発効かせたところで一気に攻め落とす。
あの爆発力などは、どことなくノニト・ドネアや井上尚弥に近い印象である。
「ゴロフキンvsカネロ・アルバレス感想。カネロは初めてゴロフキンの突進を真正面から受け止めて負けなかった選手。まあ再戦だね」
なるほど。
ようやく自分のイメージにフィジカルが追いついてきた感じだろうか。
確かにこれは覚醒したかもしれませんね。
ファッションセンスは相変わらずだけどww
「岩佐圧勝で世界王者!! 小國は手も足も出ず、試合後に引退を表明。ラフさが足りなかったかな小國は」
エリクソン・ルビンもテキトーに流してきた選手。「そのうち観てやるか」と、謎の上から目線でシカトしてましたww
対するエリクソン・ルビン。
こちらも、これまであまり注視してこなかった選手である。
すごい才能の持ち主という話は聞いていたが、ジャーメル同様あまり興味がわかなかった。
理由は「顔が好きじゃないから」。
「クローラvsバーンズ感想。もの足りない人同士の壮絶サバイバル。両者が足りない部分を攻め合う駆け引き」
まあ、僕の好き嫌いなどしょせんこんなもので、大した信念があるわけでもない。
ファッションセンスが悪いとか、顔が受けつけないとか、入り口はその程度のものである。むしろ、妙な理屈で無理やり正当化してないだけマシでしょ? と開き直っているくらいの感覚。
「エストラーダvsクアドラスとかいう予想困難な一戦。SUPERFLYの中で実は一番楽しみ。エストラーダのKO勝ちが観たいぞ」
なので、この選手についても「機会があればそのうち観てやるか」という謎の上から目線でスルーを決め込んでいた。
そして今回、ようやくその機会に恵まれたので、初めてちゃんと観てみたという流れである。
「クアドラス勝てたでしょ。エストラーダに超僅差判定負け。中間距離での正確性と作戦失敗ですかね」
ルビンもいい選手ですね!! エロール・スペンスと比較されてるらしいけど、僕にはルイス・ネリっぽく見えた
エリクソン・ルビンを観た感想だが、率直に言って「めちゃめちゃいい選手」ではないだろうか。
「バルデス完勝!! セルバニアを寄せつけず。思ったよりいい選手なのかもなオスカル・バルデス。ダウンを奪われながらも攻撃の手を休めず打ち続ける」
上体のしなやかさとスムーズなコンビネーション。
一瞬のスピードもあり、アングルを変えながら至近距離で打ち込む連打はかなり強力。
「確かに騒がれるのもわかる」という感じである。
「ジャレット・ハードvsトラウトが名試合の予感? 勝敗予想がクソ難しいタイトルマッチ。無敗の新鋭にベテランが挑む」
また全体的な評価を聞くと、打ち合いが得意なインファイターという声が多いように思える。エロール・スペンスと比較されているとかいないとか。
「スペンス圧勝!! ケル・ブルックを一方的にコントロールしてウェルター級最強対決に勝利。試合後にキース・サーマンへ対戦を呼びかける」
だが個人的な印象を申し上げるなら、強化版ルイス・ネリ。
先日山中慎介をKOし、現在ドーピング疑惑で揺れるWBC世界バンタム級チャンピオンである。
L字気味の構えで相手の攻撃を外し、間合いを詰めて至近距離で打ち合う。
得意な位置での回転力や、ねじ込むような左右のフックなど、ルイス・ネリとの共通点は多い。気がする。
さらに瞬間的な爆発力についてはネリと同等か、それ以上。
鋭い踏み込みからの左など、ネリにはない飛び道具を含めて強化版ルイス・ネリという印象が強い。
「山中陥落…。ネリの猛打に4RTKO負け…。お前もか山中。こんな一気に世代交代するかね。そしてネリ恐るべし」
そして、ディフェンス面もネリ同様、上体のしなやかな動きで芯を外すスタイル。
攻め込まれたシーン自体が少ないので何とも言えないが、恐らくこの選手はガードよりも見切り中心のディフェンスを得意としているのではないか。
多少、日本の亀海喜寛とも共通するのかもしれない。
「コットvs亀海感想。あ~、亀海これでいっちゃったか。もう少しやりようがあったような気が…。頂上は高かった」
勝敗予想は「よくわからない」。どちらが自分の間合いをキープするかの勝負になるのかな? 一応ルビンの判定勝利にしておくけど
以上が両選手の大まかなイメージだが、それを踏まえた上で勝敗を予想すると、
「よくわからない」。
長々と書いてきて元も子もないが、わからないのだから仕方ないww
「カネロ・アルバレスvsゴロフキン予想。頂上決戦開幕だぜ。若き英雄か、破壊の帝王か。GGGのキャリア集大成」
とりあえず、距離の長さはチャーロ。
ジャーメル・チャーロのリーチが185cmに対し、ルビンは189cm。サイズ的にはルビンが上回っているが、実際に得意な距離はルビンの方が近い。
なので、チャーロとしてはいかにルビンを懐に入れないか。
フィジカルが大幅にアップしたチャーロのワンツー、逆ワンツーがサウスポーのルビンにどれだけ機能するか。
「消耗戦ゴルァw ヒルベルト・ラミレスvsジェシー・ハート。フラッフラで打ち合う疲労感満載の壮絶なシーソーゲーム」
ルビンの過去の試合を観る限り、あのL字クネクネディフェンスはカウンター狙いのパワーボクシングとして大いに機能している。
その反面、このスタイルには相手の圧力が想定を超えた場合に苦しくなるという欠点がある。アンドレ・ベルトやエイドリアン・ブローナーなど、階級アップや相手のレベル向上によって厳しくなった選手と同じ道を辿る可能性は高い。
そして、覚醒したチャーロの圧力は、はっきり言ってこれまでのモブキャラとは比べ物にならない。
「マイキー・ガルシアがブローナーに判定勝利。階級の壁をちょっと感じたかな。ブローナーもよかったよね?」
つまり、何だかんだで勝負のカギになるのはフィジカル面。
チャーロの剛腕がルビンを圧倒するか、ルビンのパワーボクシングがそれを抑え込むか。
チャーロがサウスポー相手にも強烈な左を打ち込むことができるか。右アッパーやストレートなど、必殺のパターンに持ち込めるか。それとも、ルビンが得意な距離での連打に巻き込むかの勝負になる気がする。
「ポール・バトラーがスチュアート・ホールを当て逃げで下す。そうそう、井上尚弥相手にこれをできるヤツを探してんのよ」
一番しっくりくるイメージとしては、井上尚弥vsルイス・ネリだろうか。
バンタム級に上げた井上尚弥のパワーがルイス・ネリに通用するか。もしくは山中戦同様、ルイス・ネリが至近距離で井上を仕留めるか。
山中は右のリードで距離をキープしようとして失敗したが、オーソドックスのチャーロはどうするか。
「井上vsリカルド・ロドリゲス感想。だーめだ、ムリムリ無理無理。無謀な挑戦お疲れロドリゲス。井上はさっさと階級上げなさい」
考えれば考えるほどわからないのだが、勝敗予想は一応エリクソン・ルビンの判定勝利でいこうと思う。もしかしたら後半のKOもあるかもしれないが、一番可能性があるのは判定勝利かな~と。
ルビンが至近距離が得意と言っても、中間距離が苦手な印象は特にない。懐に入られると若干もたつきを見せるチャーロに比べ、万能感は高いような気がするのだが……。
いや、この試合はマジでわからないですね。
今までスルーしておいてアレですが、今から10月がかなり楽しみでございますww
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