「協栄会復活祭vol.1」YouTube配信感想。高橋悠斗選手がよかった。そして、協栄もったいない。もっと話題になっていいはずなのに
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2017年11月22日に東京・後楽園ホールで開催された「協栄会復活祭vol.1」。
協栄ジム所属の4選手の試合を中心に行われ、メインイベントでは日本ユースS・フェザー級タイトルマッチで王者三瓶数馬に石井龍輝が挑戦。ダウンの応酬の末、5R2分55秒TKOで三瓶数馬が勝利し、防衛に成功している。
なお、この興行は「youtube LIVE/JUMP net-TV」でも配信され、当日の空気感をライブで伝える試みが行われた。
若原義敬選手に勝利した高橋悠斗選手が一番よかった。やたらアウェイだなと思ったら、若原選手が協栄所属なのか
今回の興行、夕方頃にたまたまYouTube配信があることを知ったのだが、出先だったためにリアルタイムで観たのはメインの途中から。
配信後、数時間? ほど録画で全編視聴可能だったので、最初から一通り観た次第である。
個人的に一番いいなと思ったのが、ミニマム級8回戦で若原義敬選手に勝利した高橋悠斗選手。
ミニマム級でランキング入りを狙う高橋悠斗(K&W)が若原義敬(協栄)に8回判定勝ち。2回に右クロスでぐらつかせると、6回には右をカウンターで打ち込みダウンを奪って大差をつけた。2月の試合では眼窩底骨折のダメージを負ったが、よく立ち直って2連勝。2018年のさらなる上昇を誓った。 pic.twitter.com/HKNFtTwc8H
— ボクシング・マガジン(毎月15日発売❗) (@boxing_magazine) 2017年11月22日
高橋選手にはなぜか僕の過疎Twitterをフォローいただいており、かなりひいき目に観ていたのだが、それを抜きにしてもよかったと思う。
ゴリゴリ前に出る若原選手の突進を左ジャブとサイドへの動きでかわし、強弱をつけた連打で応戦。絶妙のタイミングで再三カウンターを叩き込み、6Rには見事なダウンを奪う。
3-0(78-74、79-73、80-71)の判定勝利ということで、文句なしの完勝である。
よくわからないが、身体全体のフィジカルと1発の威力が増せば、どんどん強くなる気がした。よくわからないが。
「アンカハスがコンラン兄をダウンさせまくって圧勝。さすがww 微妙なジャッジをものともせずに防衛成功。SUPERFLY2参戦あるか?」
というか、若原選手のパンチが当たるたびに大歓声が起こっていたのだが、いやいや、その前に高橋選手のパンチが5億発くらい当たってるだろと。
何でこんなアウェイなのよ? と思っていたのだが、よく考えたら若原選手が協栄ジム所属なのか。
まあ「協栄会復活祭」だからね。
しょうがないね。
とにかく高橋選手はナイスファイト。
めちゃくちゃよかったっす。
YouTube生配信の感想は「もったいない」。気合いの入った興行だったのに、同時視聴数が50〜60人とは……
そしてYouTubeの生配信についてだが、単純に「もったいないなぁ」と。
申し上げた通り、僕が生で観たのはメインの途中からなのだが、その際の同時視聴者数が53人。よく覚えていないが、MAXでも60人を超えたかどうかだったのではないか。
いや、どうなんだこれは。
「協栄会復活祭vol.1」ということで、現役王者の比嘉大吾選手や坂田健史、具志堅用高、渡嘉敷勝男など協栄関係の人間をゲストに呼ぶなど、かなり気合いが入っていたと思う。
「比嘉がマソンを圧倒。打倒井上尚弥一番手キタんじゃない? 井岡よりも普通に強いんジャマイカ? あ? 武井壮? ブロックしちゃいなよ」
興行自体もメイン4試合に出場した協栄ジムの選手が3勝1敗(でいいのかな?)。なおかつメインイベントは倒し倒されの末の逆転KOで、普通に成功だった気がする。
ただ、YouTubeの同時視聴数が50〜60人というのは……。
確か、有名なツイキャス主の同時視聴数が1000人とかだっけか?
合計でどのくらいの視聴数だったのかは定かではないが、さすがに「誰に向けて配信してるんだ?」レベルの人数である。それこそ機材や人件費を考えると大赤字じゃないの? と、いらん心配をしたくなるくらいに。
批判でも何でもなく。
亀田興毅とジョーブログに宣伝してもらえばよかったと思う。てか、なぜそれをやらないのかが謎
繰り返しになるが、ホントにもったいない。
僕も偶然この生配信を知ったのだが、恐らくほとんどの人が存在すら知らなかったのではないか。もう少し宣伝をがんばって多くの人に観てもらえば、客層が広がる可能性もあったと思うのだが。
そもそも協栄ジムは亀田興毅とジョーブログを飼っているのだから、彼らに宣伝してもらえば手っとり早かった気がする。
「亀田興毅が政令指定都市13個分の視聴数動員ww 「俺に勝ったら1000万円」企画の視聴数が1300万ってどうかしてるぜww」
ジョーブログのYouTubeチャンネル登録数が約92万人。
亀田興毅のTwitterのフォロワーが約4.7万人。
たとえばジョーブログがYouTubeで呼びかけて、そのうち100人に1人が流れたとしても9200人。
亀田興毅がTwitterで宣伝して、そのうち100人に1人が流れたとしても470人。
両者を合わせて合計9670人。約1万人の視聴者数である。
「レイ・バルガスvsオスカル・ネグレテ予想。瀬戸際の試合ですね。レイ・バルガスが微妙な才能マンか、マジの階級No.1か」
あくまで僕の適当な計算だが、約1万人と言えば両国国技館や有明コロシアムがほぼ満員になる。これくらいの視聴者を集められれば、かなりのものではないか。
そして、その可能性は十分にあったと思うのだが。
マジな話、亀田もジョーブログもその程度の宣伝に付き合うくらいの恩は協栄ジムにあるでしょ。
せっかく宣伝費もかからずに凄まじい集客を期待できる人材を飼っているのだから、それを利用しない手はない。
「衰えまくったメイウェザーがセンス抜群のマクレガーにTKO勝利!! お前ら最高やww 報酬100億円のメイウェザーは久しぶりのKO」
1万人の視聴者がいれば、いろいろなことができたはず。ハッシュタグでもつけて拡散すれば注目度もアップしたんじゃないの?
1万人の視聴者がいれば、興行の改善点も探しやすい。
たとえば同時視聴数が1万人→8000人と、一気に2000人単位で減ったとしたら、その時間帯に何があったのか。
人間の集中力は90分と言われているが、興行開始からどれくらいの時間が経ったときにそれがくるのか。
視聴数が落ち込む時間帯がわかれば、そこに何かの催しを入れるなどの改善策も考えられる。
ちなみにだが、AbemaTVで放送されていたK-1では、休憩時間に選手のサインボールを投げ入れるサービスを行っていた。
また、Twitterで「#協栄会復活祭」などのハッシュタグで拡散すれば、生の視聴者の声をリアルタイムで聞けたとも思う。
「エジディウス・カバロウスカスとかいうウェルター級の井上尚弥。リトアニアの井上キタコレww こんなに似てる選手は初めてじゃないっすか」
もしくはYouTubeのリンクからアンケートサイトに飛ばして、感想を書いてもらうとか。
「よかったor悪かった」「現地観戦してみたいorしたくない」「この配信をどこで知ったか」程度の質問でも、かなり今後の参考になる。
さらに、アンケートサイトでメールアドレスを登録してくれた方には試合情報のメルマガを配信するとか。
もう、いくらでもファン層を広げる術があったと思うのだが。
そういう改善点や反響も含め、同時視聴数が50〜60人ではお話にならない。
「ドーピングって何でいけないの? ルイス・ネリ問題に絡んで気になっていたことを調べてみた。自分なりの意見も言ってみようか」
それこそTwitterのアカウントを持っている選手にもハッシュタグをつけて宣伝してもらえば、さらに注目を集めることも可能だったのに。
と思ったら、出場する選手が詳細を知らないという悲劇ww
本日アメバTVで生放送あるみたいなので是非チェックして下さい!
— 高橋悠斗@次戦11/22後楽園ホール (@yutot0224) 2017年11月22日
そもそもジョーブログのチャンネル登録者は、当然ジョーブログがプロテストに合格したことを知っているはず。
そこから協栄ジムの生配信に流れるのは「ボクシングに興味はあるけど、現地観戦するほどではない」層。つまり、ボクシング界が一番取り込みたい「ライト層」とドンピシャに重なる。
そして、その層のダイレクトな意見を聞くチャンスをみすみす逃したのが今回で、本当に「もったいない」以外の言葉が見つからない。
「「ONE Championship」でシーサケットが防衛戦やるってさ。ようやくボクシングとMMAの選手が同じ舞台に上がるんだね」
Bリーグ(バスケット)って、リーグ主導でSNSの活用に力を入れてるんだってさ。そりゃあ楽しいわな
僕は以前の記事で、現地観戦したBリーグ(バスケットボール)がクソほど楽しかったと申し上げている。
チケット代7300円。脱糞しそうなほど、テンションが上がり倒した次第である。
「Bリーグ(バスケット)とかいうクッソおもしろいスポーツイベント。SR渋谷vs島根を観てきたぞ。現地観戦にはこの説得力が欲しいんですよ」
ちょろっと調べたところ、どうやらBリーグはSNSの活用をリーグ主導で推奨しているとのこと。
「バズって入場者40%増の226万人!男子プロバスケ・B.LEAGUEのマーケ秘策「広告費の思い切った使い方」を聞いた」
なるほどねえ。
しかも2016年の開幕戦は、広告費を全部コートの演出に回したのね。
確かに凄まじいライトアップだったもんな。
↓すげえなこのサイト。公式SNSの写真ばっかりじゃねえかww
「B.HAPPY これからBリーグを楽しんでみたい方のための、新しいオフィシャル発進マガジン」
もうね。
そりゃ楽しいでしょww ってことばかり。
実際、僕もまた来月行こうかなと思ってますからね。
まあ、そういう比較はともかく(僕が自分の金と時間を使ったのだから、比較してゴチャゴチャ言うのも自由なのだが)、さすがにボクシング界がいきなりここまで到達できるとは思わない。
「田口負ける? ミラン・メリンドとの統一戦で2017年大トリ。ヤバいな田口。パワーでどこまで圧倒できるか」
とりあえず、「何かをスタートする第一歩として今回のYouTube生配信はよかったのかな? でも、すげえもったいなかったな」というのが今回の率直な感想である。
別に、大手のスポンサーがつかないから〜とかではなく。
まあ、こういうことを言うと、また「素人がプロの仕事に口出しするな」と怒られるのかもしれない。
ただ、そのプロ()とやらが全世界にタダ券を配った結果、集まったのが50人という事実から目を逸らしたらイカンとも思っている。
え?
何か意見したいなら、金を落とせって?
いやいやいやいや。
だから!!
自分の貴重な金と時間を使って現地観戦した結果、サービスが値段に見合わない(と僕が思った)と言ったじゃないですか。「否定するだけならただのクレーマー」と言われると思ったから、めんどっちいけど改善点も出したじゃないっすか。
「後楽園ホールのボクシング興行とかいう客入りガラッガラのスポーツイベント。ボクシングはテレビで観るべき理由」
そして、Bリーグ観戦はクソ楽しかったと言ってるじゃないですか。またすぐにでも行きたいと思えるほどに。
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