僕のクマンドーイがスターになる日。トーナメント決勝で田丸辰と対戦。那須川天心を手こずらせたクマンドーイはやっぱり強かったんだよ笑【RISE WORLD SERIES 2023 Final Round】
今さら知ったのだが、2024年12月16日の「RISE WORLD SERIES 2023 Final Round」（両国国技館）でクマンドーイ・ペッティンディーアカデミーが田丸辰と対戦するとのこと。
開催中の-54kgトーナメントの決勝戦、試合は3分3R+延長2Rで行われる。
クマンドーイが負けただと!? 田丸辰の力強さが段違い。過去の試合で感じた頼りなさは皆無だった。53～55kgはクマンドーイを中心に群雄割拠が進む?
僕は2022年6月のTHE MATCH以降キックの試合をあまり観ておらず、今では完全に情弱マンに成り下がっている。
もちろんRISEでの-54kgトーナメントの存在も知らなかった上にクマンドーイがRISEのリングに上がっていることも初めて知った。
しかも次が決勝?
準決勝で志朗に勝った!?
え? すごくねえか? クマンドーイ。
正直、那須川天心vs武尊戦が終わってからキックへの興味はだいぶ薄れているのだが、クマンドーイの活躍を知って俄然テンションが上がっている笑
なるほど。
当日はキャパ約1万人の両国国技館にクマンドーイのファンが大挙して押し寄せるわけか。
その上Abema TVで生中継。
最高かよオイ。
これは楽しみすぎますね。
うん、そうなんだよな。
結局クマンドーイなんだよ。
時代がようやくクマンドーイに追いついてきたんですよ（）
2020念大晦日のRIZINでクマンドーイを知った。天心を勝たせるためのカマセだと思ったけど…
まず僕がクマンドーイを知ったのは2020年大晦日のRIZIN。
セミファイナルで那須川天心と対戦、3-0の判定で敗れた試合である。
僕は当日現地にいたのだが、「あれ? コイツめちゃくちゃ強くねえか?」と思ったことを覚えている。
吉成名高、井上直樹、クレベル・コイケ、倉本一真。RIZIN26で衝撃を受けた試合振り返り。やっぱり2週間の隔離は影響デカいよな
例によって天心の相手がなかなか決まらず急遽抜擢されたのがこの選手だったはず。
しかも契約体重（57kg）は適正を大きく超えており、「ま～た天心の相手は階級下のカマセかよ」と嘲笑されていた記憶がある。
直前まで相手が決まらなかった天心は体重調整が難しい。
名前を売りたいクマンドーイ陣営にオファーを断る選択肢はない。
諸々の事情を加味すればある程度仕方ないわけだが、とにかく「天心のド派手な勝ちを演出するためのマッチメーク」としか捉えられていなかった（僕もそう思った）。
クマンドーイが強い。右ミドルで天心の左腕が真っ赤に。これがカマセとか嘘だろ?
ところが試合が始まると……。
あれ? 強くね?
クマンドーイ、かなり動きよくねえか? と（RIZINではクマンドーイ・ペットジャルーンウィットの名前だった）。
カウンターが得意な天心の懐に躊躇なく踏み込み全力で腕を振る。
打ち終わりに必ずカウンターを被せることで連打を発動させない。
中でも中間距離での右ミドルは階級下とは思えない威力。
2Rの時点で天心の左腕はだいぶ紅潮していた。
しかも同じ右ミドルでも腕付近を狙う、横っ腹に打ち込むといったバリエーションがあり、すべてが同じタイミングで飛んでくる。
試合を観直すとわかるが、天心も反応しきれず何度か左わき腹にもらっている。
打ち終わりの復元にやや時間がかかるせいでカウンターを被弾したものの、同じ階級であればアレは馬力で押し切れると思う。
それこそ「この短期間でなんつーヤツを見つけてきてんだよRIZIN笑」と言いたくなるレベル。
大急ぎで組んだ試合とは思えないくらいのガチメンだった。
試合後も相変わらず「階級下のカマセをKOできない天心はアカン」的な感想が多かったが、いや嘘だろ?
天心がダメなんじゃなくてクマンドーイが強いんだっての。
この選手がカマセ扱いされたまま日本を去ることにモヤモヤしたことを報告する笑
個人的によかった選手は、
・登坂の旦那
・吉成名高
・井上直樹
・クレベル・コイケ
・クマンドーイまだまだいい選手おるなマジで。
ホントに堪能できたわ。 https://t.co/nZmNFNsv74
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) December 31, 2020
で案の定、現在はRISEで絶賛活躍中と。
ですよね?
やっぱりクマンドーイは強いんだよ。
舐めんじゃねえぞ、あ? 笑
志朗にも勝ったのかよオイ。ムエタイPFPでも2位って、ホントにすげえじゃねえか笑
そしてRISEトーナメント準決勝、志朗戦を観てみると……。
クッソ強くてワロタw
中間距離での破壊的なミドル、相手の打ち終わりに必ず攻撃を返すスタイルは天心戦と同じ。
しかも志朗には天心ほどのカウンターはない&適正階級のため復元を気にせずガツガツ攻めることが可能。
両者ともにサイドへの動きは少なく、3Rにわたってリング中央でのテクニック勝負? 差し合い勝負が続く。この土俵で志朗を上回ったのは文句なしにすごい。
2020年末の天心戦からキックルールへの適応も進んでいるのだろうと。
また聞くところによると、クマンドーイはムエタイのPFPランキングで1位の吉成名高に次ぐ2位につけているとか。
おいおい、ホントにすげえじゃねえかクマンドーイ笑
もう一度言うけど、RIZINはこんなヤツをよく連れてきたな。
と同時にクマンドーイをトーナメントに起用したRISEのファインプレーっぷりである笑
K-1 vs RISE対抗戦感想。キックの深みをより感じる6試合だった。メンバーはよく知らんけど。そしてなぜ安保瑠輝也はここに名前がねえんだよ笑
“天心二世”と呼ばれた田丸辰。確かに似てるw 普通にチャンスもありそう
対戦相手の田丸辰だが、この選手もトーナメント出場者の中ではダークホース的な存在だったとのこと。
むしろ本命は大﨑一貴。実績を考えても田丸が大崎に勝つのは難しいと思われていたらしい。
なお田丸は“天心二世”と呼ばれるなどキャリア序盤から凄まじいポテンシャルを発揮していたとか。
諸々を踏まえて試合を観てみたが、うん、確かに似てる笑
相手の正面を外すフットワーク、見切りのよさ、前手のジャブ、などなど。
横の動きを駆使して遠間で勝負するスタイルはメイウェザー戦後にパンチに傾倒した天心と被る。
なるほど、このスタイルだと大﨑一貴や風音といった“前に前に”のタイプは相当苦労しそう。
クマンドーイが相手でも十分可能性はあるのではないか。
クマンドーイを応援するけど。
天心（キック時代）攻略には右ミドルとインロー。やっぱりロッタンですよね
ちなみに僕は以前から那須川天心（キック時代）を攻略するには右ミドルとインローだと喚き散らしてきたが、久しぶりに天心vsクマンドーイ戦を観て改めてそう思った。
那須川天心vs武尊予想。やるなら2021年末のRIZINか? どっちでもいいからさっさと結論を出せよ。契約体重次第だろうけど、有利なのは…
その攻略法をもっとも具現化したのはもちろん2019年3月のロッタン・ジットムアンノン。
カウンター気味の右ミドルで腕を攻撃、インローで足を止める作戦。
ガツガツプレッシャーをかけながらも随所に工夫が感じられる。
クマンドーイのミドルは確かに強烈だったが、ロッタンほどの馬力、追い足はない。
天心が嫌がる距離（手を伸ばせば届く位置）まであっさり入ることができたのは何だかんだでこの選手だけだった（と思う）。
武尊の無策っぷりが残念すぎる件。「ジャブは捨てる作戦」って、それ一番やっちゃダメなヤツ
その点、THE MATCHでの武尊の無策っぷりが……。
ロッタンが早々に自分の距離を作ったのに対して武尊は最後まで天心の得意な間合いで空転させられた。
前に出てプレッシャーをかけるのは同じだが、前手のジャブであれだけやられ放題だとさすがにキツい。
試合後に「ジャブは捨てる作戦だった」と言っていた覚えがあるが、いや嘘だろ? と。
天心を攻略するのに中間距離での差し合いはもっとも重要な要素。実際、ロッタンやクマンドーイはカウンター気味の右ミドルで天心が手を出しにくい状況を作り出した。
そこをフリーパスで許すのは愚策中の愚策というか。
いくら何でももう少しやりようがあったんじゃないの?
もはや契約体重どうこう以前の話でしょ。
もちろん天心陣営の対策が素晴らしかったのは大前提で。
武尊vsロッタン・ジットムアンノン全然わからんな。OFGのムエタイルールばかりのロッタンと初の水抜きなし+ブランクもある武尊。地元の武尊が有利?
K-1にどっぷり染まった武尊と、どんなルールでもお構いなしに挑戦し続けた天心。
改めて両者の幅の広さ、深み、インテリジェンスの差が明確に出た試合だった。
那須川天心vs武尊を久しぶりに再視聴。
・50回やっても50回勝ちそうなくらい天心が圧倒してる
・逃げに徹したと言われた天心は村越優汰よりもはるかに危険な距離で勝負してる
・武尊が明らかにクリンチされ慣れてない
・MMAに向いてそうなのは天心能力値以上にインテリジェンスに差がありすぎたな。
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) July 3, 2022
今さら言っても仕方ないのだが。
