クレベル・コイケvsパトリシオ・ピットブル予想。RIZIN vs Bellatorの対抗戦の中でいちばん楽しみな試合。ボンサイ柔術勢が世界のトップを下す瞬間に期待【RIZIN40展望】

クレベル・コイケvsパトリシオ・ピットブル予想。RIZIN vs Bellatorの対抗戦の中でいちばん楽しみな試合。ボンサイ柔術勢が世界のトップを下す瞬間に期待【RIZIN40展望】

2022年12月31日にさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN40。12月1日の時点で対戦カードが出揃いつつあるわけだが、中でもメインに据えられているのがRIZIN vs Bellatorの全面対抗戦。
 
・ホベルト・サトシ・ソウザvsAJ・マッキー
・扇久保博正vs堀口恭司
・クレベル・コイケvsパトリシオ・ピットブル
・キム・スーチョルvsフアン・アーチュレッタ
・武田光司vsガジ・ラバダノフ
の5試合である。
 
さらに僕が注目しているのが先日牛久絢太郎を下してRIZINフェザー級王者となったクレベル・コイケと現Bellatorフェザー級王者パトリシオ・ピットブルによる王者対決である。
 
クレベル・コイケは以前から僕が推してきた選手で、2020年大晦日のRIZIN初参戦以降無傷の6連勝中。そのクレベルが世界のトップとも言えるパトリシオ・ピットブルにどこまでやれるかにはめちゃくちゃ興味がある。
 
というわけで、今回はこのクレベル・コイケvsパトリシオ・ピットブル戦の勝敗予想を。わかりもしない展望を考えつつできもしない勝敗予想で妄想を広げていきたいと思う。
 
 
いや〜、がんばってもらいたいっすねえRIZINチーム。
特にクレベル・コイケとホベルト・サトシ・ソウザのボンサイ柔術勢がBellatorの王者クラスに一泡吹かせたらたまらんですよね笑
 
RIZIN vs Bellator全面対抗戦でRIZIN勢が全敗。クレベルと武田の試合でRIZINの現在地がわかった気がしたよ。スーチョルもサトシも惜しかった。扇久保は…
 

牛久戦で一皮剥けたクレベルの崩しがパトリシオに通用するか

まずこの試合でクレベルが勝機を見出すにはどれだけ“崩し”が通用するかだと思っている。
RIZIN参戦以降6連勝中、オール一本勝ちを収めているクレベルだが、いわゆるテイクダウン能力はそこまで高くない(気がする)。
 
前回の牛久戦では無駄にスタンドで打ち合わずにさっさと組んでコカす周到さを見せたが、それ以前は相手の打撃をもらって腰を落とすシーンがかなり目についた。
恐らく全局面で相手を制圧したい、打ち合いでも負けたくない思いが強いのだと想像するが、その分危なっかしさもある。
 
だが、申し上げたように先日の王座戦は別。牛久の打撃をかいくぐってタックルに入り、早々に(2R1分29秒三角絞め)極めきってしまった。
 
クレベルが強過ぎてドン引き。牛久絢太郎撃沈。スタンドでのヌルさが付け入る隙とか言われてたのに。打倒クレベルに金原を推してたけど厳しいかもしれんね
 
ああいう割り切ったファイトができるクレベルはちょっと手が付けられない。
完全に一皮剥けたと言える試合運びだった。
 

AJ・マッキーの圧力にも耐え切ったパトリシオをテイクダウンできるかどうか。減量前のパトリシオが思った以上にゴツいんだよね…

そして、それがパトリシオにも通用するかどうか。
パトリシオの過去の試合をいくつか眺めたが、基本はカウンター狙いのストライカー系なのかなと。
前後の動きで間合いを測りつつカウンターをチラつかせながらプレッシャーをかけていく。
 
AJ・マッキーとの再戦などは典型的で、手足の長いマッキーの打撃を散らしながら打ち終わりにカウンターを返す流れでじわじわ追い詰めていった。
初戦では開始直後にハイキックを効かされてしまったが、2戦目では絶対にああいうミスはしないという慎重さが感じられた。
 
恐らくマッキーのフィジカルはクレベルよりもはるかに上。そのマッキーが攻撃を躊躇するほどの圧力にクレベルがどう対処するかが一番の見どころになるのではないか。
 
 
ついでに言うと、減量前のパトリシオが思った以上にゴツい
 
下記はU-NEXTのYouTubeチャンネルでのインタビュー動画だが、ソファにゆったり座るパトリシオがめちゃくちゃデカく見える。

何となくだが、この選手はクレベルがRIZINで遭遇した誰よりもフィジカル強者かもしれない。
これだけゴツくて動けるカウンター使い相手にクレベルはいつも通りヌルヌルと絡みついてポベガーできるのか。
 
正直、考えれば考えるほど厳しい試合になりそうな……。
 

パトリシオvsAJ・マッキーVol.2と似た展開になるのでは? “待ち”に徹したパトリシオを3Rで仕留めるのは相当難しい

試合展開としては、上述のパトリシオvsAJ・マッキーVol.2と似た感じになると思っている。
 
テイクダウンを狙って遠間からの打撃で崩しにかかるマッキーに対し、パトリシオは前後に動きながら適度に距離を取りつつカウンターを返す。
 
申し上げたようにマッキーの再三のアタックを防いだパトリシオが僅差ながらも3-0(46-49、47-48、47-48)の判定勝利を挙げたわけだが、大雑把に言えばこれと同じ流れになるのではないか。
 
で、クレベルが“待ち”に徹するパトリシオをテイクダウンできるかという話。
あくまでグランドではクレベルが上回る前提だが、とにかくスタンドでは勝負にならない、クレベルが勝機を見出すにはとにかくグランドの展開に引き込むしかない(気がする)。
 
ところがパトリシオはクレベルよりも数段上の圧力を持つAJ・マッキーのテイクダウンを5R防ぎきっている。そう考えると、カウンター狙いに徹したパトリシオを3Rで仕留めるのは至難の業に思える。
 
「クレベルがテイクダウンに行く→パトリシオのカウンターを被弾→クレベルがダウン→パトリシオが自重」の繰り返しで徐々にダメージが蓄積、そのままジリ貧になるパターンがもっとも……。
 
クレベル・コイケvs萩原京平はさすがの僕も厳しいなとオモタ。打倒クレベルの可能性が一番ありそうなのって実は…
 

リングファイトはクレベルに有利。ボンサイ柔術はリング向きのスタイルだと思う

可能性を感じるとすればルールがリングファイトであることか。
クレベルの過去の試合を観ると、テイクダウンに行く寸前に打撃で相手を下がらせるケースが多い。
 
相手の打撃をガードしつつ距離を詰めて打ち終わりに連打。
この連打が当たろうが当たるまいがお構いなしに前進し、そのまま覆いかぶさるように相手を倒す。
前回牛久を仕留めた2Rのテイクダウンもそうだし、今はなき(笑)RIZIN TRIGGERでの佐々木憂流迦戦でもそう。被弾も気にせず前に出て強引に組みつくシーンが目立った。
 
僕のクレベル・コイケ is Back。佐々木憂流迦にバックチョークの一本勝ちウェーイ。フィジカルお化け倉本一真も復活のTKOすごかった
 
しかも今回はリングファイトである。
狭い&防御に壁を使えない舞台ならではというか、クレベルが自分の間合いで勝負できる確率が高まるのではないか。
 
個人的にボンサイ柔術はリング向きのスタイルだと思っていて、動ける範囲が少なくケージを使って立ち上がることができない状況でより力を発揮する印象。
 
普段、ケージに慣れているパトリシオにとってはかなりの不安要素である。
 

勝敗予想はパトリシオの判定、もしくは後半KO。でも、応援するのはもちろんクレベル

・試合展開はテイクダウンを狙うクレベルとそれをカウンターで受けて立つパトリシオ
・パトリシオvsAJ・マッキーVol.2と似た感じになる?
・クレベルの崩しがパトリシオの強フィジカルに通用するかが見どころ
・クレベルがテイクダウンを取れずにジリ貧になる可能性が高い?
・狭い&壁が使えないリングファイトはクレベルに有利
・あくまでグランドではクレベルが上というのが大前提
 
というわけで勝敗予想はパトリシオの判定、もしくは後半KO
「可能性が高い」と申し上げた、クレベルがテイクダウンを取れずにジリ貧状になる展開を予想しておく。
で、もしかしたらクレベルのダメージの蓄積によってストップが入るパターンも?
 
朝倉未来がクレベル・コイケに失神KOで敗れる。リングならではの決着だったな。勝負論のある好ファイト
 
一応言っておくと、僕が応援するのは断然クレベル・コイケである。
ボンサイ柔術勢が世界のトップ中のトップ相手にアップセットを起こす瞬間をぜひとも観てみたい。リングファイトの優位性や上背を活かしてどうにか一矢報いてほしい。
 

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