映画「キングダム」感想。山崎賢人が超カッコいいw 長澤まさみの背筋ピーンと大沢たかおのキャラが気になってめっちゃ原作を読みたくなる
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映画「キングダム」を観た。
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「キングダム」(2019年)
紀元前245年、中華・西方の国「秦」。
戦争孤児である信と漂の夢は、下僕の身分から抜け出し大将軍となって歴史にその名を残すこと。いずれ訪れるはずのチャンスに備えて日々剣術の修行に励んでいた。
そんなある日、彼らのもとに王都の大臣・昌文君を乗せた馬車が通りかかる。
激しく打ち合う2人の様子に目を奪われる昌文君。そして彼らが毎日のように本気の切り合いを続けていることを知り、心の底から驚くのであった。
その夜。
彼らのもとを訪れた昌文君は、漂を見受けして王宮に連れて帰りたいと申し出る。
下僕の身分からいきなり王宮仕えとなれることに色めきだつ漂。だが、親友の信を置いて自分だけが出世するのは忍びない。信も一緒に連れて行ってくれと食い下がる漂だが、昌文君は一向に首を縦に振ろうとしない。
出世への野望と友情に揺れる漂は、昌文君に一晩考えさせてくれるように頼むのだが……。
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たまたまWOWOWで観た「キングダム」が結構よかった。これは実写化の成功例じゃない?
週刊ヤングジャンプで連載中のマンガ「キングダム」の実写化映画。
紀元前の中国が舞台で、のちに始皇帝となる秦国王・嬴政と元下僕の少年・信を中心とした物語である。
今作は当初、スケールが壮大すぎて実写化は不可能だと言われていたらしいが、主人公に山崎賢人を起用し2019年についに実現したとのこと。
だが例によって僕はこの作品をまったく知らず。原作を読んだこともなければ、どんなストーリーなのかも把握していない。
予備知識ゼロの状態でたまたまWOWOWでO.A.されていたものを観た次第である。
なかなかよかった。
うん。これは結構いいんじゃないでしょうか。
視聴後にいくつかレビューサイトを漁ったところ、どこを見ても5点満点中4点前後。概ね好意的な感想が多い。
監督の佐藤信介氏は日本におけるアクション映画の第一人者と言われており、「いぬやしき」や「アイアムアヒーロー」の実写化でも高い評価を得ている人物。ただ「BLEACH」や「GANTZ」といった低評価の作品も多く、当たり外れが激しい監督とも言われているらしい。
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僕も「いぬやしき」「アイアムアヒーロー」はおもしろかったが、「BLEACH」「GANTZ」は未視聴。今のところ手を出す気もない。大した理由はなく直感で選んでいるだけなのだが、どうやらそれは間違いではなかったようである。
原作のスケールに負けない出来(たぶん)。俳優陣の熱量が中国という国の広大さを想起させる
特に僕がいいと思ったのが、実写版が原作のスケールに負けていなかった(たぶん)ところ。
戦国時代の中国を舞台に信と嬴政が王座奪還に挑むわけだが、全体を通してそのスケール感をうまく表現できていたと思う。
とはいえ、基本的には洞窟の中や王宮内、森の中でほぼすべての物語が完結する。8万人の兵を持つ大軍勢にわずか3000人で挑むラストバトルが今作の見せ所ではあるものの、実際には主人公信とラスボス左慈のタイマンがメインとなる。
予算の関係もあったのだと思うが、中国全土に広がる乱世の世を魅せきったとは言い難い。
ただ、主人公の回想や合戦シーンをうまく挿入することで今作はショボさをまったく感じさせない。何より山崎賢人や吉沢亮を始めとした出演者の鬼気迫る演技がすべてをカバーしていた。
感情の赴くままに怒りを表し、なりふり構わず相手に挑みかかる信の無鉄砲さ。
極力喜怒哀楽を抑え込み、若き王としての威厳、リーダーシップを発揮する嬴政。
好対照な主人公を演じきった山崎賢人と吉沢亮、嬴政の弟・成蟜役の本郷奏多は文句なしに素晴らしかったし、長澤まさみや橋本環奈の女性陣、高嶋政宏、宇梶剛士、大沢たかおといったベテラン陣を含め、どの役者もクセの強い人物をめちゃくちゃうまく表現していた。
彼らの好演によって作品に否応なしの熱量が生まれ、演出面の物足りなさを覆い隠したと言えるのではないか。
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正直に申し上げると、今作は展開が駆け足すぎてところどころ理解が追いついていない。中には1、2回しか登場しない人物もいるなど、人間関係については最後までピンとこないまま終わった部分も多い。
だが主要人物の好演によって、そういった疑問や不満はほぼ吹き飛んでしまった。
「よーわからんけど、まあいいや」
「普通に最後まで楽しめたし、大した話じゃないんだろ?」
「それより登場人物がみんなすごかったな」
僕自身、これまで山崎賢人にはまったく興味がなく「マンガ原作の実写版ばっかりやっとるなぁ」程度にしか認識していなかったが、今作の信に関しては文句なしにカッチョよかったw
容姿は全盛期の山下智久以上で、その上演技もいける。
ヒーローにしては若干華奢すぎる気もしたが、ぶっきらぼうな熱血漢っぷりは迫力満点。
なるほどヤベえな。
確かにコイツなら大将軍になれる資質もあるかもしれないww
人気があるのもわかる気がする。
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楊端和役の長澤まさみは今作No.1の当たり役。ピーンと伸びた背筋と二刀流に痺れたッス
また、楊端和役の長澤まさみはマジでよかった。
はっきり申し上げて、今作ではNo.1の当たり役と言ってもいいくらい。
エフェクトのかかった声でボソボソとしゃべっていた山の王がマスクを脱ぎ去ると、素顔は何と絶世の美女。
出演者に長澤まさみの名前があったのは知っていたが、出演シーンや役どころはまったく不明。なかなか出てけーへんなと思っていたら、おお、ここできましたか!! と。
まさかの登場に思わず目を丸くする主人公信と同様、僕もこれには大いに驚いてしまった。
そして、何より素晴らしかったのがアクションシーン。
ピンと伸びた背筋と鋭い視線、凛々しい佇まいはまさに「山の民を総べる王」と呼ぶにふさわしい。敵の軍勢に颯爽と切り込み二刀流を振り回す姿は神々しさすら感じさせる。
マジな話、今作の長澤まさみはグラディエーター以上にグラディエーターだった()
美しすぎる!『キングダム』長澤まさみの楊端和に惚れる人が続出 #キングダム https://t.co/gXaDYw97Zz
— シネマトゥデイ (@cinematoday) April 22, 2019
もともとこの人は演技ド下手女優と言われていた記憶があるが、その辺は僕にはよくわからない。
少なくとも今作の楊端和に関しては文句の付けどころが見当たらないのだが。
何となくだが、感情表現の多い役になると好き嫌いが分かれるのかもしれない。
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大沢たかお、何なんコイツ? 「ンフ~」って何よ? 登場シーンは多くないけど強烈な印象を残した
また、長澤まさみとは違った意味で印象に残ったのが王騎役の大沢たかお。
王騎は六大将軍最後の一人として登場し、ストーリーを大枠で動かす役どころなのだが、何すかあのキャラ?
威風堂々とした王騎の姿に主人公信が目を奪われるところから物語はスタート。
初見では「この大物感満載のヤツは何やねん!!」と期待に胸が躍ったものの、実際にストーリーに絡んできた際には別の意味で「何やねん!!」と。
セリフの最初に必ず「ンフ~」という枕詞? をつけ、不気味な笑いに甲高い声、挑発的な口調。
「謎多き人物」という触れこみではあるが、ぶっちゃけそんなことはどうでもいい。あまりにキャラが濃すぎるせいでちっとも会話の内容が入ってこないww
先ほど「展開が早すぎて理解が追いつかなかった」と申し上げたが、大沢まことの怪演も大きな要因の一つだったりする。
と思ったら、こちらもめちゃくちゃ評判がよかったとのこと。
まさに王騎!『キングダム』大沢たかおに絶賛の嵐 #キングダム https://t.co/DUuxE1kmXU
— シネマトゥデイ (@cinematoday) April 24, 2019
なるほどねぇ。
肉体改造で15kg増量し、笑い方には特に気を使ったと。
確かに急にゴツくなったもんなこの人。「JIN-仁-」のときはヒョロい印象が強かったけど。
主役級でもないのにここまでこだわるのはさすがだし、登場シーンはそれほど多くないにも関わらず強烈な印象を残したのもすごい。
てか、アニメ版の王騎役は小山力也さんなのか!!
そりゃあすげえ。なんつー俺得だよオイ。
これはアニメ版も観なきゃダメか?
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主人公信や秦の王である嬴政に加え、山の王楊端和と六大将軍王騎。
魅力的なキャラクターを各俳優がこだわりを持って演じた映画「キングダム」。おかげで僕は今、猛烈に原作を読みたくなっている。
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