土屋修平vs橘ジョージ、和氣慎吾vs川島翔平。はじめの一歩フェザー級トーナメント決勝行ってきた。人数制限の後楽園ホールアリやなw【2020.8.22感想】
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2020年8月22日に東京・後楽園ホールで行われた「はじめの一歩30周年記念フェザー級トーナメント」決勝戦を現地観戦してきました。
新型コロナウイルスの影響で約3ヶ月ほど興行がストップしていた日本ボクシング界ですが、7月半ばに無観客での再開後、徐々に人数制限をしながらの客入れ興行が始まっています。
今回の「はじめの一歩30周年記念フェザー級トーナメント」も入場時の検温、消毒、座席はひと席空け、観客は全員マスク着用、声出し応援禁止、立ち応援禁止という制限の中で開催されております。
僕も今回は現地観戦するかを迷ったのですが、どうしても生で観たい試合があったのでチケット購入を決めた次第です。
それが下記、
第2試合:土屋修平vs橘ジョージ戦(ライト級5回戦)
第3試合:和氣慎吾vs川島翔平戦(56.0kg契約8回戦)
でございます。
土屋選手は約2年ぶりの復帰戦となった前回はいまいち調子が上がらずTKO負け、今回が復帰2戦目となります。
また“5ラウンドボクシング”という比較的取っつきやすく観る側を飽きさせないラウンド数を推している選手でもあり、その辺も含めて注目しておりました。
そして、第3試合で和氣慎吾選手と対戦する川島翔平選手は、以前OPBF王者勅使河原弘晶選手に挑戦した試合を現地観戦しました。その際は残念ながら5RKO負けを喫してしまったのですが、相手が和氣選手ならやりようによってはひょっとするぞ? ということで、全力で応援してみることに。
勅使河原弘晶vs川島翔平、佐川遼vs日野僚戦感想。興味なかったのに、ついに勅使河原目的で後楽園ホールに行っちゃった
そんな感じで、今回はこの2試合を中心に感想を言っていきたいと思います。
ちなみにトーナメント決勝戦の渡部大介vs草野慎悟戦もめちゃくちゃよかったです。
ドゴーン。
激闘を終えた両雄。
勝者と敗者の濃淡がくっきり分かれますね。
「はじめの一歩」のポスター、イラストがお出迎えです。鷹村守vsブライアン・ホーク戦は間違いなくベストバウト
非常階段から場内に入ると、まずは展示ゾーン(?)へ案内されます。
目の前にドーン。
いきなり間柴了vs木村達也戦のポスターがデカデカと。
そして「はじめの一歩」の名場面のイラストが飾られています。
まあ、鷹村守vsブライアン・ホーク戦は問答無用で「はじめの一歩」のNo.1ベストバウトですよね。
廊下にも歴代の名試合のポスターが。
以前にも言いましたが、沢村竜平のアバターパネルを用意しなかったことは今回のイベントにおける最大の失態です()
何⁈
完全に油断してたけど、ひょっとして達成際どいのか?大至急沢村竜平のパネルを用意しれ()
延期になったはじめの一歩トーナメント決勝を開催してボクシングの面白さを伝えたい! – クラウドファンディングCAMPFIRE https://t.co/XzdPzZLXHe #夢見る人をはじめる人に @BoxingDanganより
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) July 4, 2020
土屋修平vs橘ジョージ戦。土屋選手もよかった。そして橘選手のめんどくさそうなスタイルが気に入った
そんなこんなで席につきます。
今回のイベントは計4試合でしたが、試合と試合の間に必ずリングの消毒が入ります。
ホントにご苦労さまです。
そしていよいよ第2試合、土屋修平vs橘ジョージ戦でございます。
まずは青コーナーから橘ジョージ選手の入場。
続いて赤コーナー、土屋修平選手。
いい感じに集中できてるっぽい。
リング上で向かい合う両者を観て思ったのが、橘ジョージ選手が長い。
上背もリーチも土屋選手よりも明らかに上。特に腕の長さはダランと下げた状態で膝上くらいまであります。
で、試合がスタートすると、これまたやっかいなスタイルだなぁと。
大きな身体をかがめて低く構え、上体を振りながら前に出る。
やたらと伸びる左とクッソ強烈な左ボディで土屋選手を消耗させつつ、頭を下げてカチあげるようにクリンチにいく。
土屋選手も左リードを中心にいい立ち上がりを見せていたのですが、橘選手のやりにくさに疲弊させられて徐々にペースを奪われていきます。
このクリンチが面倒くさいんですよね。
誰か「密です!!」って注意してやらんと(違
最初こそ左でうまく崩しにかかっていた土屋選手ですが、相手のジャブで顔を跳ね上げられ、強烈なボディをもらううちに顔が紅潮していきます。
得意の右カウンターを狙いますが、なかなか当たらず。
結局、3-0(76-75、77-74、78-73)の判定で橘ジョージ選手が勝利したわけですが、うん、両者ともにナイスファイトでしたね。
初めて観た橘ジョージ選手はかなり気になる選手だったし、惜しくも敗れた土屋選手も動きは悪くなかったと思う。
憑き物の取れたような表情で四方向に「ありがとうございます!!」してましたが、今回はある程度納得できた感じでしょうか。
2020年ボクシングベストマッチ5選(僕の)。コロナとかいろいろあったけど、いい試合が多かったよね。なお異論は認めない
和氣慎吾vs川島翔平戦。川島選手いけると思ったけどなぁ…。木村達也「届いたのに…真っ暗だよ…」
お次は第3試合、和氣慎吾vs川島翔平戦です。
最初に青コーナーから和氣慎吾選手が入場し、続いて赤コーナーから川島翔平選手。
両者の名前がコールされ、会場の雰囲気も高ぶります(声出し禁止だけど)。
結果から申し上げると、試合は和氣慎吾選手の6R2分44秒KO勝利。計4度のダウンを奪う快勝で前回のリチャード・プミクピック戦での悪夢を払拭しました。
とはいえ、川島選手も結構惜しかったんですよね。
3Rに喫した2度目のダウンは明らかに足が引っかかってコケただけだったし、序盤から右のタイミングも合ってたし。
もともと和氣慎吾という選手はフットワークと見切りで相手を翻弄し、タイミングのいい左を突き刺すタイプ。常に足を動かしてリングを広く使うスタイルです。
ただ、距離を強引に詰められるとまっすぐ下がる傾向があり、そのつど下を向いて相手から目を切る癖もある。一定以上の踏み込みからは逃げきれずに捕まるのが特徴? 弱点? です。
2016年7月のジョナサン・グスマン戦などは典型的な例で、グスマンの鋭い踏み込みと連打であっという間に捕まり血だるまにされてしまいました。
なので、今回は川島選手が和氣選手の足に追いつけるかどうか、カウンターを打つ余裕を与えないほどのプレッシャーをかけられるかどうかに注目していたのですが……。
いや〜、惜しかったですね。
申し上げたように右のタイミングは結構合っていたし、いい感じで和氣選手を下がらせるシーンもあった。
ポイント的に厳しかったのもあり、圧力を強める→カウンターを被弾→ダウンという流れができてしまっていたのがね。
要するに間柴戦での木村達也のアレですよね。
「届いたのに…真っ暗だよ…」
え? 違う?
声出しが禁止なので、川島選手が倒されるたびに太ももを叩いて「ん〜〜!!」と唸ってたんですが、おかげで試合後に太ももに自分の手形がついてましたww
てか、かなりテンション高めで観ていたせいで、写真をほとんど撮っておりません……。
吉野修一郎vs細川バレンタイン感想。いい試合だったけど、こんな感じかな? と。やっぱり細川バレンタインはちょっと小さかった
“人数制限されたボクシングイベント”めちゃくちゃアリ。観客数とラウンド数を絞って興行をコンパクトにして、有料配信に力を入れる?
なお、今回“人数制限された後楽園ホールでのボクシングイベント”というものに初めて行ったのですが、個人的にはめちゃくちゃアリでした。
基本的に僕は後楽園ホールが嫌いで、ことあるごとにあーだこーだと文句を垂れています。
中でもボクシング興行におけるストレスは尋常じゃなく、観たい選手の試合がなければ近寄ることすらしたくないくらい。
吉野修一郎vs富岡樹at「ダイヤモンドグローブ」最高過ぎワロタw 比嘉大吾の復帰戦もあったよ
ですが、今回様々な制限が課されたおかげ? で、僕のストレス要因となっていた諸々が劇的に解消されてしまいましたww
行ってきたわけですが。
18:30開始、21:00前終了。
ラウンド中に歩き回るバカ、クソつまらんヤジを飛ばすバカの大幅減少。
リングサイドのクソ邪魔なカメラマン、記者連中なし。
酒、ヤニ臭い息を撒き散らす輩も皆無。
座席に超余裕。ボクシング観戦時のストレス劇的軽減ワロタw
コロナ恐るべし。 pic.twitter.com/AKbl1ma5o3
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) August 22, 2020
・18:30開始→定時が18:00の人でも間に合う
・21:00前に終了→早く帰れる
・声出し応援禁止→不愉快なヤジが飛ばない
・着席での応援→ラウンド中に歩き回るバカ、自分の席を守らないバカの大幅減少
・リングサイドのカメラマン、記者連中なし→試合が超観やすい
・座席ひと席空け→隣の席との余裕
・海外選手の招聘禁止→やる気ゼロのダルダルの身体つきのカマセがいない
快適過ぎワロタww
何これ超ウケるんですけど笑
これまで苦痛でしょうがないと思っていた諸々が、コロナのせい? おかげ? で一気に解決しやがった。
というか、マジでアリですねこれは。
今後、コロナ禍がどうなっていくかはわかりませんが、観客数とラウンド数を絞って興行をコンパクトにするのはめちゃくちゃいいと思います。
和氣慎吾選手や土屋修平選手のように実績のある選手やそれに準ずる選手、諸々のタイトルマッチなどは2000人規模の会場で人数制限をしつつ開催し、有料配信とチケット販売の両輪(+投げ銭)で売り上げを確保する。
で、それ以外の選手(4回戦? 6回戦?)の試合はごく小規模な会場で無観客+YouTube配信で開催コストを下げる感じで。それこそプロレスの道場マッチのようにどこかのジムを会場として使ってもいい。もしあれなら、JBCに加盟していないジムを借りて中立性を担保しつつ。
YouTubeのスパチャでの投げ銭でボーナス的な付加価値を持たせれば、人気選手、不人気選手の棲み分けもはっきりできるかもしれない。
そして、無観客での道場マッチ→2000人規模の会場+有観客に格上げされると同時にファイトマネーがドーンと上がるようなシステムを確立できれば、選手のモチベーションも大幅に上がるのではないかと。
いや、思いつきで言っているだけなので実現性もクソもない、何の裏付けもない話ですが。
どちらにしろ、厳選された数試合+短い興行を有料配信するという流れは本当にアリだと思った次第です。
4回戦や6回戦のアンダーカード(道場マッチ)をYouTubeで無料配信し、メインの3試合(有観客の試合)を有料配信に誘導するイメージ。
もともと1興行での最低ラウンド数が決められているという話だったので、これまでは諦めていたんですけどね。
何だよおい、やればできるじゃーんってことで。
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