勅使河原弘晶vs川島翔平、佐川遼vs日野僚戦感想。興味なかったのに、ついに勅使河原目的で後楽園ホールに行っちゃった【2019.12.12】

勅使河原弘晶vs川島翔平、佐川遼vs日野僚戦感想。興味なかったのに、ついに勅使河原目的で後楽園ホールに行っちゃった【2019.12.12】

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2019年12月12日に東京・後楽園ホールで行われた「ダイヤモンドグローブ」を現地観戦してきました。
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目的はメインのOPBF・S・バンタム級タイトルマッチ、王者勅使河原弘晶vs川島翔平戦。5R3分9秒KOで勅使河原が勝利し3度目の防衛、3連続KOを果たした試合です。
 
また、セミファイナルの日本フェザー級タイトルマッチ、王者佐川遼vs日野僚戦も行われ、こちらは3-0(97-93、97-93、98-92)の判定で佐川遼が勝利。初防衛を飾りました。
 
 
以前から申し上げておりますが、僕は後楽園ホールが好きではありません(嫌いです)。
 
「嫌いな会場ワースト3(スポーツ観戦)。二度と行きたくない。できれば行きたくない屋内会場を発表するぞ」
 
座席の座り心地、居心地が悪く、その上指定席を守らない輩がクソほど多い。
 
この日も自分の席に到着すると、当たり前のように先客が。
足を組んでふんぞり返り、まるでそこが自分の席であるかのような振る舞いです。
 
「ここ、僕の席なんですけど」
「え? あ、すいません」
 
すると、隣に座っていたヤツがひと言。
「じゃあ、あっち行くか」
 
いや、マジで何なん? コイツら。
 
席番号も読めない下等動物にいきなり気分を害されるのも意味不明だし、下等動物の分際でいっちょまえに体温はありやがる。
荷物を置いて座席に腰を下ろすのですが、最悪なことに下等動物のぬくもりがほのかに残っているわけです。
 
高いチケット代を払って下等動物と関わるだけでもムカつくのに、下等動物の存在を肌で感じさせられる地獄。
もはやワケがわかりません。
 
え? 何?
後楽園ホールでボクシングを観るにはこういうヒト未満の存在も甘んじて受け入れなきゃダメなの?
いちいちイラついてんのって僕だけなの?
 
自分の金と時間を使って遊びに行ってるのに、無関係なところでクソみたいな思いを我慢するのが普通なの?
 
 
とまあ、来るたびに後楽園ホールが嫌いになるわけですが、ここから先は具体的な感想を。
 
「吉野修一郎vs富岡樹at「ダイヤモンドグローブ」最高過ぎワロタw 比嘉大吾の復帰戦もあったよ」
 

10月の月間表彰式。って、全部観た試合だったww

まずセミファイナルの前に、2019年10月の月間表彰式が行われました。
 
受賞者は
MVP:吉野修一郎
敢闘賞:中谷潤人
敢闘賞:高橋悠斗
の3人。
 
吉野選手は10月10日のハルモニート・デラ・トーレ戦での豪快なワンパンKO、中谷選手は10月5日のミラン・メリンド戦での6RTKO勝利。そして高橋選手は吉野選手と同日の10月10日、堀川謙一戦での判定勝利が評価されてのもの。
 
って、全部ここで観たヤツじゃねえかww

なるほど、確かにどれもいい試合だったからな。
 
「高橋悠斗vs堀川謙一戦、吉野修一郎vsハルモニート・デラ・トーレ戦感想。まさかの週2で後楽園ホール参戦」
 
中谷選手、高橋選手、吉野選手の順番で表彰されます。
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続けて吉野選手の次戦の発表です。
2020年2月13日のダイナミックグローブで富岡樹選手の挑戦を受けるとのこと。
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なん…だと……?!
吉野修一郎vs富岡樹だ!?
 
そりゃすげえ。
日本ライト級で無双中の吉野選手ですが、これはマジでいいマッチメーク。ランキング事情にそこまで詳しくない僕でも一気にテンションが上がりました。
 

佐川遼vs日野僚。佐川選手の腕の長さに驚いたのと、左の使い方が上手いなぁと

続いてセミファイナルです。
 
まずは挑戦者日野僚選手の入場です。
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続いて王者佐川遼選手。
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この選手については、以前大橋ジムの松本亮選手との試合をダイジェストで観たことがあります。
注目度は世界挑戦経験もある松本選手の方が大きかったと思いますが、結果は佐川選手の圧勝でした。
 
その後、阿部麗也選手の持つ日本王座に挑戦して見事勝利し、今回が初防衛戦となります。
 
ダイジェストを観た限りでは「腕が長く右が強い」という印象でしたが、ようやく今回初観戦でございます。
 
「井上拓真がヤップに勝利だって。これ、世界王者なれるんちゃう? ウーバーリ? ウォーレン? ペッチ? 松本亮はゾッとした」
 
挑戦者の日野選手がコールされます。
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って、なぜ川崎フロンターレっぽいジャージ? と思ったら川崎新田ジム所属なのね。
 
 
試合開始です。
日野選手は長身サウスポーで、長い右と左のカウンターを駆使してペースを奪いにいきます。
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王者佐川選手も得意の右をいいタイミングでヒットし、主導権を渡しません。
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初めて観て思ったのが、佐川選手は実は左の使い方がかなりうまい。
右ストレートが最大の持ち味なのは間違いないですが、その右を当てる位置に左で誘い出す感じ。
 
ブレブレですが、めちゃくちゃリーチが長い。
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直立のまま自分の足首掴めちゃうんじゃねえの? みたいな。
 
 
試合は序盤こそ拮抗しましたが、1発の威力と的確な右でダメージを蓄積させた佐川選手が後半から抜け出し勝利。見事初防衛に成功しました。
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うん、いいですね佐川遼。
一見ぎこちない動きですが、実際には相当やっかいな選手なんだろうなと。相手の日野選手もやりにくそうなスタイルでなかなかよかったですね。
両者ともにナイスファイトでした。
 

メインの勅使河原vs川島。馬力とおかしな当て感の勅使河原選手が終始圧倒しての完勝

いよいよメイン、勅使河原弘晶vs川島翔平戦がスタートします。
 
まずは王者勅使河原弘晶選手がコールされます。
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さすがは人気選手。客席からの歓声がすごいです。
 
 
対する挑戦者川島翔平選手。
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こちらも応援団が来ているようで、王者に負けないくらいの歓声が挙がります。
 
 
試合開始です。
ガードを高く上げて構える川島選手に対し、腕を下げた状態の勅使河原選手。
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両者のスタイルが対照的でおもしろいですね。
 
そして、勅使河原選手がとにかく分厚い
背中の筋肉とか、めっちゃモコモコしております。
 
 
この顔面丸出しのまま飛び掛かって出す左が当たるんですよね。
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確かに被弾も多いですが、それ以上にこの選手の攻撃力、馬力は文句なしにすごい。ノーガードの危うさを前に出る圧力で補う感じ。
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試合はパワー、ヒット数で上回る勅使河原選手が終始川島選手を圧倒。5Rに鮮やかな左フックを決め、豪快なダウンを奪います。
 
川島選手も何とか立ち上がりますが、ダメージは深くカウントアウト。
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5R3分9秒、勅使河原選手のKO勝利が決定しました。
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この選手はアレですね。
以前にも申し上げましたが、ホントにパワフルだなと。階級を上げて以降はさらに増し増しになっているように見えます。
 
土屋修平vs橘ジョージ、和氣慎吾vs川島翔平。はじめの一歩フェザー級トーナメント決勝行ってきた。人数制限の後楽園ホールアリやなw
 
確かに被弾も多く、観客席や帰り道でも「ディフェンスが課題」「粗すぎる」という声が聞こえてくるのですが、あの強靭なフィジカルとおかしなタイミング、角度の右がそれをすべてカバーしてしまう。
 
対戦相手としては、正面衝突で当たり負けしないパワー、1発で効かせる破壊力を両立しない限り、どこかで馬力と圧力に飲まれてしまうというか。


僕も以前は「もう少し防御を~」などと思っていたのですが、何度か試合を観るうちに、いや、ええんちゃう? と。
 
目的はあくまで試合で勝つことであり、観客を楽しませること。それさえ果たせれば勝ち方はどうでもいいわけです。
 
そもそも論として、1Rの1発目でKOできるならそれが一番いいに決まってる。
なかなかそうはならないから「基本」や「戦術」なるものが存在するのであって、乱暴な言い方をすれば「要は勝ちゃあいいんだろ?」と。
 
あのスタイルでしっかりと結果を出している現状、「このままでは世界は~」云々の話は野暮なのかなと思うようになりました。
 
 
え? この先、防御の甘さを突かれて負けたら?
 
そりゃあなた。
「防御をおろそかにしてきたツケが出た」とドヤ顔しますが、それが何か?
 

まさか勅使河原選手目的で後楽園ホールを訪れる日が来るとはね。やっぱり注目を集める努力は大事よね

しかし、自分で言うのも何ですが、まさか勅使河原選手目的で後楽園ホールを訪れる日が来るとは。
 
僕自身、もともとこの選手にはあまり興味がなく、むしろ好きじゃない側の選手でした。
 
ところが(他の選手目的で行った)会場で直接試合を観ると、思っていた印象と少し違う。パワフルな前進と妙な角度から飛び出す1発で相手を追い詰め、ゴンゴン前に出て打ち合うスタイル。
あれこれと課題を指摘されはするけど、試合はおもしろいし結果も出ている。
 
あれ? 実は結構いい選手じゃねえの? みたいな。
 
そして、2019年8月のvs大森将平をテレビで観て、現地に行けばよかったと激しく後悔したという流れ。いわゆる「目的の試合のついでに観た試合がおもしろくて興味が沸いた」パティーンです。
 
「アントニオ・オロスコvsバージル・オルティス、勅使河原弘晶vs大森将平。勅使河原vs大森戦は会場に行けばよかった」
 
よく大衆に迎合したイベントやマッチメークに対して「無意味な茶番or注目を引くためには必要」的な議論(喧嘩)が起きますが、個人的には耳目を集めるための努力は重要だと思っています。
 
「知られなければ存在しないのと同じ」という話はよく聞きますが、マジでその通り。
別の選手目的で行った会場でたまたま勅使河原選手を観て興味を持ち、動向を追っているうちにテンションが上がって、ついには現地観戦に至るという。それも大嫌いな後楽園ホールで。
 
別にマーケティング云々、理屈云々の話ではなく、僕の実体験としてね。
 

井上尚弥はとんでもなくすごいけど、何でもかんでも「井上効果」にされたらたまらんよね

ついでに言うと、客入りがどんな感じなのかを見たいというのもあったかな。
 
以前「全日本新人王のチケットの売れ行きがすごい」「亀田京之介効果が出てるのでは?」と申し上げた際、「井上尚弥vsノニト・ドネア戦の影響も大きいはず」という意見が聞こえてきて、なるほど、確かにそれもあるかな? と思いました。


ところが12月2日の井上浩樹vsジェリッツ・チャベス戦をテレビで視聴したところ、客入りはかなり悪い。チラッと映った南側の客席はガラガラで、おいおい何じゃこりゃ? となった次第です。
 
「井上vsドネア効果ちっとも出てねえじゃねえか」
「親戚の井上浩樹の試合で、なおかつ客席に井上尚弥本人がいるのに」
 
 
じゃあ他の興行はどうなのよ? ということで会場に向かったところ、この日はすこぶる好調。セミファイナルの時点で恐らく9割以上は埋まっていたのではないかと思います。
 
だよな。
井上尚弥は言うまでもなくすごいし、実際に影響がないとは言わない。でも、何でもかんでも「井上効果」にされちゃたまらんよな。
選手個々の努力、出した成果についてはしっかり認めないとアカンですよね。
 
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