井岡一翔の倒し方? ノクノイ戦の感想を含め井岡に勝てそうな選手を考える。まあ、アイツしかいないけど【結果】

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統一イメージ
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2017年4月23日、エディオンアリーナ大阪でWBA世界フライ級タイトルマッチが行われ、同級王者井岡一翔がランキング2位の挑戦者ノクノイ・シットプラサートと対戦。3-0(117-110、117-110、116-111)の判定で勝利し、5度目の防衛に成功した。
 
「井岡一翔が4階級制覇を目指して現役復帰宣言!! フリーの選手が当たり前に活躍できる土壌ができたらいいね」
 
井岡が一方的な展開で勝利を挙げた今回。
61連勝中の挑戦者ノクノイだったが、井岡との実力差は明白。多彩なコンビネーションを浴び続けて何度もふらつきを見せる。だが最後までダウンを拒否し、試合終了のゴングを聞く。
 
「田中恒成が激闘の末にアコスタを退ける!! すっげえ試合! アコスタも間違いなく最強の挑戦者だった」
 
そして、試合翌日には「井岡は一流だけど、超一流じゃない」「KO負けしなかったのは勝ちに等しい」という強気のコメントを残し、満足感を漂わせたという。
 
「井岡vsアローヨ予想。すごい試合になりそう。てか、がんがれ井岡一翔。とにかく勝つしかないぞ。めっちゃ期待してる」
 
一方、実力差のある挑戦者を圧倒しながら倒しきれなかった井岡は「もう1発、2発出しきれなかった」「最後は倒したかった」と反省の弁を並べ、同時に「まだまだ強くなれる」と今後に向けた意気込みを語った。
 
「ロマゴンの手詰まり感ぱねえっす…。シーサケットのカウンターで大の字KO負け。PFP No.1の伝説に終止符?」
 
なお、井岡陣営は次戦で他団体王者との統一戦を模索しているとのこと。
噂されるWBO王者ゾウ・シミンとの一騎打ちが実現するのか、または5月20日のファン・エルナンデスvs比嘉大吾の勝者との統一戦となるのか。日本屈指のテクニシャン、井岡一翔の動向に注目である。
 
「比嘉大吾vsエルナンデス予想。和製ロマゴン? ちょっと違う気がするけど、期待の比嘉大吾が王座初奪還に挑戦」
 

消化不良の圧勝。井岡一翔がノクノイに完封勝ち

井岡一翔が圧勝で5度目の防衛に成功するとともに、具志堅用高の持つ14度の世界戦勝利記録に並んだ。
 
とはいえ、今回はフラストレーションを感じた方が多かったと思う。
 
僕も前回記事で井岡のKO予想をしていたのだが、見事にハズレ。
倒せそうな雰囲気はビンビンあったのに、最後の詰めを踏みとどまる井岡に「いいい~!!!」となってしまった。この何ともスッキリしない感じは、2015年9月のロベルト・ドミンゴ・ソーサ戦以来である。
 
「井岡vsノクノイを予想する。てか、井岡圧勝を予想する。今回ばかりはやりやすい相手を厳選した感が強い」
 
とはいえ、観直してみるとわかるが、今回はそこまでおかしな試合ではない。
しかも10R、11Rの井岡は実はKOを狙いにいっているのである。
 
とりあえず10Rはイキり過ぎ。
わざとコーナーまで下がって左右に動き、相手が出てきたところを1発で仕留めてやろうという思いがありありと見受けられる。カッチョよくカウンターで倒してやろうとでも考たのだと思うが。
 
そして11R。こちらは左のカウンターでグラつかせるシーンが2度ほどあり、そこから連打のスピードを上げていることがわかる。
 
「圧勝ダニエル・ローマン。松本亮手も足も出ず。誰だ松本が勝つとか言ってたヤツは? 僕だけどww まあ相手が悪いよ」
 
だが、どちらのシーンも倒されまいとするノクノイを仕留めきれず。
特に11Rは「もう1歩踏み込めよ」とも思ったが、あの局面においても体力の配分を考えてしまうのがやはり井岡。あとは解説の長谷川穂積が言っていたように、攻撃に強弱が足りずノクノイに慣れられてしまったか。
 
「海外挑戦にはインパクトのあるきっかけが必要なのかね? NHK BS1「あの負けで私は強くなった「ボクシング・長谷川穂積」」を観て」
 

ノクノイは思った以上にいい選手だった。「61連勝中!!」などとやってなければ、アムナットになれたんじゃないの?

もちろん挑戦者のノクノイが思ったよりいい選手だったのもあると思う。
 
もともとこの選手が勝機を見出すには、懐に入ってフルスイングする以外にないと思っていた。そして、それができないことは最初の2Rで判明した。
 
そこから先は一方的になぶられる展開かと思ったが、意外にもそうはならなかった。
ニュルニュルと動く上半身でダメージを逃がし、打ち終わりに連打を返す。加えて、トランクスをやたらハイウェストにして井岡の得意なボディを封じる狡猾さも持ち合わせる。
 
「おおう、やっばい。井岡一翔にダラキアンとの指名試合交渉出ました。今回の相手はちょっとマズイんじゃないか?」
 
井岡と比べれば一段も二段も落ちることは間違いないが、ポテンシャル自体は高かったのではないか。それこそ指導者と対戦相手に恵まれていれば、アムナット・ルエンロエンにもなれたんじゃないの? みたいな。
 
「俺のアムナットさんが負けただと……?! カシメロに4RKO負けを喫して王座陥落!!」
 
例によって、試合後には目を覆いたくなる批判が飛び交っていたが、言うほど酷い試合ではなかったと僕は思っている。退屈だったことには違いないが。
 
「拳四朗は和製ロマチェンコを目指せ。ゲバラに消耗戦で勝利!! だけど、これじゃない感半端ない」
 
ちなみにだが、内藤大助の解説が酷いという批判は相変わらず多い。「ただの素人の感想と変わらない」「私情が入りすぎて邪魔になる」など。
 
「拳四朗vsガニガン・ロペス戦を予想してみる。拳四朗勝利が大方の予想みたいだけど、ガニガン・ロペスもいい選手」
 
これについては以前も言ったように、視聴者側が潔癖すぎると言わざるを得ないww
 
要はアイツを解説者だと思わなければいいのである。
解説者だと思うからイラつくのであって、実況席に紛れ込んだただの酔っ払いだと思えばそこまで腹も立たないのだww
 
「ガンボアvsカステリャノス感想。ガンボアの身体がデカ過ぎてアレだった。ところで内山の今後は?」
 

難攻不落の井岡一翔に勝つには? 射程の外側からのカウンター勝負orフィジカルで圧倒すること?

試合内容については批判も含めて散々語られているので、ここから先は「井岡に勝つにはどうすればいいか」を考えてみたい。
 
難攻不落、安定感抜群の防御を誇る井岡を慌てさせるには。そして、それができそうなのは誰か。無能な僕の偏見まみれの予想である。
 
「亀田興毅現役最後の復帰戦を観に後楽園ホールに行ってきた。あ、目的は亀田和毅の試合です」
 
とりあえず、井岡にキャリア唯一の黒星をつけたアムナット・ルエンロエン。あの選手の作戦は、井岡打倒の方法としては最適だったと思う。
 
「さすが俺のアムナットさん。20年ぶりのキックルールで那須川天心に肉薄」
 
射程の半歩外をキープし、井岡の打ち終わりにリターンを返しまくる。
井岡にカウンターへの警戒心を植え付け、徐々に前に出られなくする。出足が完全に鈍ったところで、ガードの外側から軽くヒット。一か所にとどまらずにすばやく射程の外に退避する。以下ループでポイントアウトを狙う。
距離感は抜群だが、強引な突進力のない井岡を封じるにはもっとも効率的な作戦である。
 
「比嘉が半病人エルナンデスを5回ダウンさせてTKO勝利!! パーフェクトレコードで世界初奪還を果たす」
 
もしくは単純なフィジカルで圧倒する方法。
井岡の抜群の距離感と防御は、基本的に上背とフィジカルで上回っていることが前提になる。
ミニマム級やL・フライ級時代と比べて慎重なスタイルに変貌したのが何よりの証拠で、相対的にパワーが目減りするフライ級ではアレがもっとも効率的なのだろう。
 
「アコスタがアレホにKO勝利で初王座。ナイスファイト。田中恒成のすごさが改めてわかる試合だったな」
 
つまり、それを超えるフィジカルがあれば、井岡の防御を突破できるということになる。
僕がエストラーダとやるのはキツいんじゃないかと思っていたのはそのためで、あの脆弱なフィジカルではエストラーダには歯が立たないような気がしたからである。
 
「エストラーダがタブゴンを一蹴!! S・フライで準備万端か」
 
井岡を倒す条件としては、
 
・井岡より上背(リーチ)がある
・井岡よりスピードがある
・井岡よりパワーがある
・カウンターが打てる
 
のうち、3つを満たす選手だろうか。その時点でもはや完全無欠に見えるが。
 
「村中優惜しい!! ヤファイを追い詰めるが、最後の最後で失速。敵地で絶好のパフォーマンスは次につながる」
 

候補1:井上尚弥

井岡本人が対戦希望を口にしたことでちょっと話題になった選手である。
 
ないないないないないない!!!!
 
いや~、
 
ないわ~。
 
井上尚弥はないわ~。
もう、食い気味で否定するくらいないわ~。
 
「井上尚弥が米国デビュー。アローヨ兄弟よりマシじゃないの? アントニオ・ニエベス全然知らないけど」
 
そもそも、この両者は体格が違い過ぎる。
フライ級でもあれだけ慎重に試合を進める井岡と、年内にはバンタムに上げようかという井上。さすがに階級差があり過ぎてお話にならない。
 
「ボクシングはテレビで観るものだと確信した夜。有明コロシアムで「ボクシングフェス2016 井上尚&八重樫」」
 
↓今回のノクノイ戦を観ても、まだ4階級どうこうの記事を書くなら相当ヤバい。


井岡がS・フライ級を制して4階級制覇を達成したら、それこそ前代未聞。どんな穴王者が相手だろうと「唯一無二の存在(The one and only)」を名乗っていい。
 
え?
vs井上戦は井岡が自分で言ったことじゃないかって?
 
そりゃあなた。
「ランボルギーニに2本のチャンピオンベルトを掛けるのが夢だった」とかいうマインドのヤツだぞ?
そのくらい許したれよww
 
「木村翔はワシが育てたww ゾウ・シミンにアウェーでジャイアント・キリング!! 大観衆の前で中国の英雄にTKO勝利」
 

候補2:田中恒成

2017年5月にタイトルマッチを控える中京の怪物・田中恒成。
これも井岡本人が口にしたのかな?
それとも田中が言ったんだっけ?
 
なお、田中恒成側もいずれ階級アップを目論んでいるはずで、こちらは十分可能性があるマッチメークである。
 
「覚醒した田中がフエンテスに圧勝!! “中京の怪物”が絶不調のフエンテスを5RKO。階級アップでパワーが増した田中」
 
両者の体格を比較すると、
井岡が身長165cm、リーチ169cm。
田中が身長164cm、リーチ162cm。
 
となると、作戦としては懐に入ってのコンビネーション勝負だろうか。
 
「グヴォジクすっげえわコイツ。クレイグ・ベイカーを6RTKO。何? この内山と井岡とリー・セルビーのいいとこ取りしたようなヤツ」
 
とりあえず、スピード面では田中の方が上だと思う。至近距離でのコンビネーションやカウンターも問題ない。あとは井岡の防御を突破するパワーがあるかだが、現状これは微妙な気がする。あと2年もすれば完全に田中恒成が上回るとは思うが。
 
逆に言うと、井岡が田中とのビッグマッチを実現するにはこの1、2年が勝負ということか。
 
「村田vsエンダム感想。疑惑の判定負け? 素人がプロに口出すな。やったことがないヤツが語るな」
 

候補3:ゾウ・シミン

現WBO王者で、秋の統一戦の候補として挙がっている選手である。
 
個人的に、この選手も打倒井岡の可能性があると思っている。
あのリングを縦横無尽に動き回る足の速さとハンドスピードがあれば、もしかしたらアムナットの作戦を踏襲できるかもしれない。
年齢的な厳さもないではないが、アムナットにもできたのだからやってもらうしかない。
 
懸念材料としては身長164cmに対し、リーチが164cmとあまり長くないことか。
 
射程の外から打つカウンターが届かなかった場合、2011年のファン・エルナンデス同様、井岡のパワーボクシングに屈してしまうかも。
 
「タパレスが大森を11RTKOで粉砕。顎を骨折した大森は病院直行する。意図的な体重超過が「あり」な件」
 
もしくは、それをさせないフィジカルがゾウ・シミンにあるか?
何とも言えないところである。
 
「リカルド・ロドリゲスっていい選手だと思う。井上尚弥の苦手なタイプかも? 米国からのオファーがあるってホントかね」
 

候補4:アンヘル・アコスタ

5月に行われる田中恒成のタイトルマッチの相手で、現在16戦16勝16KOの強打者である。
そして、僕が井岡に勝てる可能性がもっとも高いと思っている選手である。
 
というか、普通に観たくないっすか? 井岡一翔vsアンヘル・アコスタ。
 
「田中恒成vsアンヘル・アコスタ予想。過去最強の挑戦者が愛知に来るぞ」
 
イメージとしては2017年2月に行われたレイ・バルガスvsギャビン・マクドネル戦。先日WOWOWエキサイトマッチでもO.A.されていたが、漠然とああいう試合を想像している。
 
個人的にギャビン・マクドネルと井岡は非常にスタイルが似ていると思っている。リゴンドーでもロマチェンコでもなく。もちろん井岡の方がはるかに洗練されてはいるが。
また、スピード&パワーという共通点のあるレイ・バルガスとアンヘル・アコスタ。荒削りな部分も含め、似通った点は多い。
 
「ギャビン・マクドネル敗北!! レイ・バルガスが初の王座奪還!! 手がなが〜〜い!! 動きがはや〜〜い!!」
 
距離をとって対峙するのか、至近距離のごり押しで行くのか。それとも展開によって使い分けるのか。めちゃくちゃワクワクするのだが、どうだろうか。少なくとも比嘉大吾に世間の厳しさを教えるよりはよっぽど……。
 
でも、そうすると田中恒成に負けてもらわないといけないのか。
それはそれで複雑だな……。
 
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