マーロン・タパレスが井上尚弥に勝つ方法を考える会。井上のvsサウスポーを振り返って絶望した。タパレスは前半勝負しかなさそうだけど…【展望・予想】

マーロン・タパレスが井上尚弥に勝つ方法を考える会。井上のvsサウスポーを振り返って絶望した。タパレスは前半勝負しかなさそうだけど…【展望・予想】

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2023年12月26日に東京・有明アリーナで行われる世界S・バンタム級4団体統一戦。WBC/WBO同級王者井上尚弥とIBF/WBA同級王者マーロン・タパレスが対戦する。
 
タパレスの大健闘に感動が止まらん。井上尚弥攻略の糸口? 階級アップで人外の超人っぷりは薄れたよな。最強には変わりないけど
 
先日正式発表された井上尚弥vsマーロン・タパレス戦。
相変わらず僕は井上の苦戦に期待している人間で、今回も当然タパレス応援である笑
 
と言いつつ、タパレスが井上をどうにかできる感じはしない。
井上本人はタパレスはスティーブン・フルトン以上の強敵と言っていたようだが、いや、そこまでか? と。
 
高確率で井上が圧勝すると思っているのだが、それじゃあつまらんので。
両者の過去の試合を眺めつつ適当に展望を考えていく。
 
 
がんがれタパレス!!
座間のヤンキーにvs日本人無敗の強さを見せつけてやれ。
 
でも、井上の優位は動かないと思うんだよな(小声)。
 
フルトンのトレーナーのインタビューが興味深い件。フルトンの動きは悪かったのか。井上尚弥攻略にはポール・バトラーの作戦の進化版ってのはその通りだったんじゃないの?
 

井上尚弥のvsサウスポーの戦績。タパレスに勝ち筋はあるの?

まずマーロン・タパレスがサウスポーということで、井上のvsサウスポーの戦績を振り返ってみる。
 
・2014年12月オマール・ナルバエス(2RKO)
・2018年10月ファン・カルロス・パヤノ(1RKO)
・2021年6月マイケル・ダスマリナス(3RKO)
 
ナルバエス戦では上と下を両方効かせた上で計4度のダウンを奪って完勝。
パヤノ戦は一瞬の踏み込みからのワンツー、静から動への転換による秒殺劇。
ダスマリナス戦はファーストコンタクトで委縮したダスマリナスを追い回し、ロープ際でボディを効かせてジ・エンド。
 
対戦相手のタイプも倒し方もバラバラ、しかもすべてが圧勝。
vsサウスポーに無類の強さを発揮していることがわかる。
 
なるほど。
これはどうなんだ?
 
改めてタパレスに勝ち筋はあるんでしょうか。
 
ルイス・ネリvs井上尚弥戦を北米開催? どうせやるなら日本でいいじゃん。サム・グッドマンが井上への挑戦を希望。グッドマンじゃちょっと厳しそうな…
 

最初の交錯で委縮したダスマリナス、ワンツーで瞬殺されたパヤノ。ナルバエスは一定の実力を発揮した

細かく眺めてみると、とりあえずマイケル・ダスマリナスは参考にならなそう。
最初の交錯で「アカン」となり、動き回って延命→3Rにロープ際でボディをズドン。ポール・バトラーのような意図を感じる前に撃沈した。
 
井上尚弥がダスマリナスをボディで3RKO。でもダスマリナスよかったよね。左フック2発で萎縮しちゃったけど。また戻ってこいよオマイ
 
ワンツーで瞬殺されたパヤノは……。
サウスポーがあの間合いで駆け引きをしたらダメというのが証明された? ということか?
 
パヤノの攻撃はバックステップで悠々回避され、逆に井上の踏み込みにパヤノはまったく反応できず。ガードの内側から左リードをねじ込まれたことで追撃の右をモロにもらってしまった。
 
 
そう考えると、辛うじて参考になるのがオマール・ナルバエスかなぁと。
開始早々にガードの間を通す右でダウン、直後の猛攻に面食らったナルバエスだが、2度目のダウン後はぼちぼち粘りを見せた。
 
ガードを上げて距離を取り、左右に動いて芯を外しながらカウンターを返す。
威力はそこまでではないものの、ナルバエスのカウンターも何発か井上の顔面を捉えている。
 
もともとこの選手は生涯ダウン経験なし(井上戦の前まで)のディフェンスを持ち味とする。全盛期のノニト・ドネアの攻撃もヌルヌルと誤魔化しきってみせた。
 
井上のスピード&パワー、抜群のタイミングで2Rで粉砕されたが一定以上の実力を発揮したのも確か。仮にあそこを乗り越えていれば長い試合になったかもしれない。
 
 
井上の動き出しに合わせてバックステップ、もしくは自ら一歩踏み出して同時打ち。
前手で牽制しつつ角度を変えて正面を外す。
 
連打に巻き込まれると一気に持っていかれるので、それをさせないためにとにかく攻撃を単発に抑え込む。
この頃の井上は粗削りな喧嘩ファイトが目につくが、ナルバエスの対応もなかなかよかったと思う。
 

タパレスにナルバエスと同じことができる? 理想は2021年12月の勅使河原弘晶戦だと思うけど…

で、タパレスにナルバエスと同じことができるかだが、これはちょっと難しい(気がする)。
 
マーロン・タパレスのベストバウトはもちろん前回のアフマダリエフ戦。2-1の判定勝利で見事2団体統一王者となった一戦である。
 
だが全体を通してナルバエスのような横の動きはほとんどなく基本は前後の出入りが中心。右リードの差し合いでアフマダリエフを上回ったのは驚いたが、アングルを駆使するファイトとはちょっと違った。
 
タパレスがアフマダリエフに勝っただと…!? 前で勝負するタパレスをアフマダリエフは攻めきれず
 
恐らくタパレスにとって理想の展開は2021年12月の勅使河原弘晶戦。
間合いを調整しながら徐々に距離を詰め、コーナーを背負わせたところで左をズドン。勅使河原の動きが特別悪かったとは思わないが、タパレスにとっては理想の勝利だったと思う。
 
ただ、あれが井上に通用するかは……。
勅使河原はタパレスの左に反応が間に合わずに撃沈したが、井上なら普通に回避しそうな気がががが。
 
何と言っても井上のバックステップ→リターンはとんでもないので。この部分で平然とフルトンを凌駕したのは本当に驚かされた。
 
 
 
アフマダリエフを射程内に留まらせることに成功した右リードも井上にどの程度通用するの?
あの位置で駆け引きをしたらそれこそパヤノの二の舞になるんじゃないの?
 
などなど。
 
全局面で井上が上としか言いようがない(気がする)。
 
アフマダリエフがゴンサレスに勝利しWBA挑戦権獲得。前回はタパレスがよかったのかもしれん。井上尚弥がフルトン以上に警戒するのもなるほどとオモタ
 

前半のどこかでビッグパンチを当てるしかない? 井上相手には下がったらダメ

タパレスが勝機を見出すには何だかんだで前半に起死回生の1発をぶち込むしかなさそう。
 
体力のある序盤、なおかつ井上の鬼強タイム(1、2R)をしのいだ直後の2~3Rくらい。3、4、5Rのどこかでビッグパンチをぶち当てるのが最善手なのではないか。
 
上述の通り連打に巻き込まれるとあっという間に手に負えなくなるので、井上相手に後退するのは一番やってはダメ。
 
サウスポーがポール・バトラーのやり方を踏襲しても十中八九ダスマリナスと同じ結末になる。
左サイドから追い詰められてボディと顔面の二択を強要され、最後は左ボディで悶絶KOとか、そんな感じ。
 
やはり勅使河原戦同様、右リードを出しつつ前進しながらチャンスを待つ、もしくはクリンチの離れ際にフッと気が抜けた瞬間を狙うとかね。
 
井上尚弥vsフルトン現地観戦。人外の超人がようやく人里に降りてきた? よくも悪くもノリと勝負勘の選手なんだろうな。“井上は強化版辰吉”説を久々に思い出した
 
とにかくタパレスは体力が残っているうちに勝負をかける必要がある。どんなピンチを強いられても1発でひっくり返せる力さえ残っていれば、もしかしたら……。
 
 
でも、サウスポーの左が井上の顔面に当たりますかね。
これに関しては右構えのカシメロの方がまだ可能性がありそうな……。
 
 
この試合でもロープ際で亀になるシーンが散見されるが、井上があの状態を許してくれるか。

極論、相打ちのタイミングで先に当たれば!! みたいなギャンブルがもっとも勝率が高いまである。
 
TJ・ドヘニーがジャフェスリー・ラミドを1RKO。最高かよドヘニー。驚きすぎてテンションがおかしいw 大橋プロモーションの思惑をぶっ壊したのも爽快だった
 

勝敗予想は井上の8RKO勝利。がんがれタパレス。座間のヤンキーにvs日本人無敗の強さを見せつけろ

勝敗予想はどうしますかね……。
 
普通に考えれば前半~中盤までに井上が倒しそうだが、それだとちっともおもしろくない。
 
と言いつつ、タパレスの勝利を予想するほどひねくれる気もない笑
 
一応タパレスが井上の鬼強タイム(1、2R)をクリアすると仮定して、井上の8RKO勝利にしておきますか。
スティーブン・フルトンと同じラウンドまで粘れば「タパレスは思った以上に強かった」となるのではないか。
 
まあでも、結局いつも通りの「井上スゲー」の大合唱を聞かされることになると思うが笑
 
 
 
がんがれタパレス!!
座間のヤンキーにvs日本人無敗の強さを見せつけてやれ(2回目)。
 
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