井上尚弥はもともと座間のヤンキーだからな。「舐めたやつはぶちのめす」でええんちゃう? 映画「スラムダンク」にクレームが入りそうなのが…
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2021年8月14日(日本時間15日)に米・カリフォルニア州で行われたWBO世界バンタム級タイトルマッチ、王者ジョン・リエル・カシメロvs同級4位ギジェルモ・リゴンドー戦の中継番組にゲスト出演した日本の井上尚弥が試合後のカシメロの振る舞いに怒っていたのは記憶に新しい。
中継カメラに向けて中指を立てて井上を挑発したカシメロに対し、本人は「ああいう態度をされたら叩きのめしたい」と発言。「問答無用で倒します」と力強く答えるなど静かな怒りを滲ませていた。
その後、自身のSNSでも強めの言葉で打倒カシメロを宣言したものの、それを見た一部のファンから批判を浴びる結果に。
「井上尚弥、他国ボクサーに「常識のないサル」投稿で波紋 「格闘家の煽りは日常茶飯事」擁護の声も」
さらにこの批判に対してTwitterで「発言に色々言う人はいるがこれはカシメロとの個人間の発言」と説明するなど、試合実現へ意欲を見せている。
「「なぜ良い子ちゃんでいなきゃいけない?」井上尚弥がカシメロ戦に向けての意欲を強調!「売られた喧嘩は買うだけ」」
井上尚弥がカシメロの挑発に反応。強めの言葉を使うなぁとは思ったけど、あまり興味はなかったな
少し前の話だが、バンタム級世界王者井上尚弥が対抗王者ジョン・リエル・カシメロからの過激な挑発に対し、自身のSNSで強い言葉を使ったことについて。
この発言を見た一部のファンから「人種差別につながる」的な批判が挙がり、それを受けて「普通のトラッシュトーク」「あれだけやられて黙っている方がおかしい」といった擁護が多数聞かれる状況に。
普段、井上尚弥がメディアやSNS等であまり過激な発言をしないこともあり、なかなか珍しい現象が起きたわけである。
これに関しては僕もニュースで知ったあとにSNS上でも見かけたのだが、正直あまり興味はなかった。
カシメロの挑発は以前からしつこくてしょーもないと思っていたのもあり、井上尚弥の反応を見ても「へえ、そうなんだ」程度。
強い言葉を使うなぁとは思ったが、「別に好きにすればええんちゃう?」「生放送中もだいぶカリカリしてたしね」くらいの認識でしかなかった。
何となく「人種差別」云々は言われるというのは予想できたが、わざわざネットニュースにしたり同業者が擁護したりといったネタでもないでしょと。
井岡一翔と井上尚弥のドリームマッチ? 困ったことに那須川天心と武尊のような奥行きを感じないのが…。ビッグマッチに飢える両者のキャリアは交差する?
本来はヤンキー気質の井上尚弥。変にボクシング界を背負おうとせずに「舐めたやつはぶちのめす」でいいんだよ笑
それでも井上尚弥が自分の意思をここまではっきりと表明したことは悪くない。
ここ最近の井上尚弥はやたらとメディア慣れ+日本ボクシング界を背負うような発言が目立ち、ちっともそそられなかったことをお伝えしておく(そもそも好きじゃないんだけど)。
「モンスターぶりを見せられましたか?」
「皆さんの声援で持ちこたえることができました」
「勝てる相手を選んで試合をする光景がテレビに流れる時代が好きじゃない」
「あの時代を取り戻したい」
「カシメロが勝ち残った方が盛り上がる」
「日本のファンの期待に応えたい」
メディア受けのいい口調、ファンを意識した言葉でオーディエンスを沸かせる。
「これを言えばファンは喜ぶよね」というのを意識しているというか。井上の一挙手一投足にみんなが注目し、ボクシング界のアイコンとしての存在感はどんどん大きくなっていく。
だが、当たり障りがなさすぎていまいちおもしろくない、やたらと聖人君子扱いされる状況に違和感を感じていたことも確か。
本人を取り巻く環境がそれを許さないのかもしれないが、もう少しエゴを出してもいいのでは? とも思っていた次第である。
井上尚弥がダスマリナスをボディで3RKO。でもダスマリナスよかったよね。左フック2発で萎縮しちゃったけど。また戻ってこいよオマイ
そんな中でカシメロに対して見せた直情的な怒りはなかなかいい。
申し上げたように僕は井上尚弥の発言がアウトかどうかについてはあまり興味がない。カシメロの挑発が度を越していたのは明らかだし、多少は言い返しても問題ないようにも感じる。
若干言葉のチョイスはマズったがそれもご愛嬌。次回からはもう少し気の利いた返しができればOKちゃうか?
というか、井上尚弥はもともと座間出身のヤンキーですからね。
ヤンキーと言うと語弊があるので、正確には“ヤンキー気質”。
相手に舐められればそれだけ力を発揮するタイプなのはジェイミー・マクドネル戦やエマヌエル・ロドリゲス戦を観れば明らか。
「井上尚弥は接近戦が苦手」という評価を受けて「それなら接近戦で勝ってやろうと思った」とコメントしていたことからも、「俺を舐めんじゃねえ」が大前提のヤンキー気質なのは間違いない。
なので、今回のカシメロに対する怒り方はよそ行きではない井上の本質が出ていてかなり好みである。
そうだよ。
お前は変に日本ボクシング界を背負う必要はない。
「舐めたやつはぶちのめす」ヤンキー気質全開のスタンスで突き進めばいいんだよ笑
井上尚弥vsケンナコーン(アラン・ディパエン)。いや、これはさすがに…。勝てる可能性があるとすれば、井上が出てきたところに右を当てるくらいか?
「差別」という言葉を気軽に使いすぎな気はするな。これを使うのは相当重要な場面に限られると僕は思ってるけど
また、それはそれとして。
井上尚弥の発言に限ったことではないのだが、近年「差別」という言葉が簡単に使われすぎな気がしている。
ハラスメントや人種間の問題がクローズアップされることが多い昨今、アウトの境目は以前に比べてめちゃくちゃ厳しくなっている。
これまでOKだと思っていた言葉がいつの間にかNGとされていたり、ある程度許されていたはずのジョーク? ギャグ? が大問題になったり。
もちろんダメなものはダメだし、図らずもアウトな表現を使ってしまった場合は素直に謝罪した方がいい。
今年3月、日テレ系情報番組「スッキリ」の放送中に使用されたアイヌ民族への差別的表現について、先日番組内で謝罪があったとのこと。
日本テレビ系の情報番組「スッキリ」でアイヌ民族への差別的表現があった問題に関し、日本テレビは26日、同番組内で差別的表現を放送してしまった経緯と再発防止策を説明、改めて謝罪しました。https://t.co/3Tbc5EkbFg
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) August 26, 2021
なるほど確かに。
こういうのはガタガタ言い訳せずにすみませんでしたと頭を下げた上で再発防止に務めるのが正解である。
だが、献血ポスターの性的表現? への批判や、無人駅でのバリアフリー化を叫んだ障害者の件など、それはどうなのよ? と思うケースもしばしば見られる。
お前の無茶な主張を通すために「差別」というキラーワードをお手軽に使いすぎじゃない? と感じる案件は正直かなり多い。
先日「ドレッドヘアーのミックスの男性が職務質問で差別的な言葉を投げかけられた」旨の記事に対し、「僕は両親ともに日本人だしドレッドヘアーでもないけど失礼な職質は山ほど受けてきた」と申し上げたが、僕はあの職質が差別だったとは思っていない。
僕は警察が大嫌いです。ドレッドヘアーじゃねえし両親日本人だけどすげえ職質受けるんだが? そこは差別ではないのか?
傲慢で失礼な国家権力どもにムカつきはしたが、ただそれだけ。
記事内の男性は「ドレッドヘアーの人は薬物保持者が多い」と言われたらしいが、僕の前に現れた警官どもは明らかに服装や雰囲気で僕を不審者ではないかと疑っていた。
僕自身、「差別」という言葉は相当重い言葉だと思っている。それこそ100人中100人がアウトと断言し、相手にその認識がない段階でようやく使用できる言葉。
相手を黙らせるためにヒステリックにポンポン使っていい言葉ではない(と思う)。
ちなみに上述のアイヌ民族については、迫害された歴史を盾にした被害者ビジネスがひどいという意見を聞いたことがある。
和人の迫害によって重要な文化、歴史を奪われたと言うが、だったらお前ら、今から当時の生活に戻れんのか。
すでに純粋なアイヌ民族なんてどこにもおらんし、ちゃっかり現代社会の恩恵を受けてる分際でいつまでガタガタ言っとんねん。
といった憤りを感じている人もいるとか。
まあ、僕はアイヌ民族についての知識が乏しい上に話がデリケートすぎるのでこれ以上は止めておきますが。
映画「スラムダンク」にクレームがつかないかが心配。花道がゴリのことを「赤木さん」呼ばわりするとか、絶対ダメでしょ
今回の井上尚弥の発言を受けて僕がもっとも懸念しているのが、映画「スラムダンク」にクレームをつけるヤツが現れるのではないか? ということ。
「スラムダンク」はバスケ漫画の金字塔として有名な作品だが、2022年秋に新作アニメ映画が公開されることが先日発表されたばかり。
映画『スラムダンク』2022年秋公開! 「君たちは強い」…湘北高校バスケ部とバスケ熱、再び! https://t.co/390Jo4PG6q pic.twitter.com/aZQ9AggyhX
— All Ab?ut(オールアバウト)|生活の知恵を毎日配信! (@allabout_news) August 17, 2021
そして、主人公の桜木花道がチームのキャプテンである赤木剛憲を「ゴリ」と呼んでいるのは周知の通りである。
その風貌や野生的なプレースタイルから花道がつけた愛称であり、本人は快く思っていないものの、プレー中に思わず「ウホ!!」と叫んでしまうシーンも散見される。
で、上述の井上尚弥の発言に対する批判を見ると、この「ゴリ」や「ウホ!!」にケチがつく可能性は十分考えられる(気がする)。
いや、もうマジで勘弁してくれよな。
僕も映画「スラムダンク」には結構期待してるんだから。
映画「スラムダンク」が二部作でなければならない理由。まさか豊玉戦を端折るつもりじゃねえだろうなw
だってアレでしょ?
花道がゴリのことを「赤木さん」と呼ぶなんて絶対にダメですからね。
「鬼滅の刃」吉原遊郭編のアニメ化にも一部からケチがついたらしいし、昨今の情勢を考えると普通にあり得そうなのがおっかない……。
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