プログレイスがインドンゴをボッコボコで初戴冠。まんま山中vsルイス・ネリだったな。相性の悪さがモロだった【結果・感想】
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2018年3月9日(日本時間10日)、米・サウスデコタ州で行われたWBC世界S・ライト級暫定王座決定戦。
同級2位のレジス・プログレイスと8位のジュリアス・インドンゴが対戦。2R2分54秒TKOでプログレイスがインドンゴを敗り、初の王座戴冠を果たした試合である。
「エマヌエル・ロドリゲスなかなかいいっすね!! ポール・バトラーを寄せつけず。井上尚弥vsペッチバンボーンだったな」
テレンス・クロフォードとの4団体統一戦以来の再起戦となったインドンゴ。いきなりのタイトルマッチで王座に返り咲けるかに注目が集まる。
「クロフォードww インドンゴをボディ一閃!! 4団体統一戦に3RKO勝利。ナミビアのシンデレラストーリーを破壊する」
開始直後から前後にリズミカルなステップを踏み、遠い位置から左右のストレートを放っていく。
「プログレイスvsフラナガン感想。あ、こっち側か。警戒し過ぎなフラナガンが結果的にプログレイス対策を見せた?」
対するプログレイスも、どっしりとした構えで正面から受けて立つ。インドンゴの野生的な動きを落ち着いてさばき、打ち終わりを狙って間合いを詰める。
「サダム・アリの初防衛戦はリアム・スミス。やっとタイトル獲得したのにいきなり試練。アリさんvsスミスさんの行方?」
右リードの戻り際に、あっさりと懐に入られるインドンゴ。
懸命にボディやフックで対抗するが、プログレイスとは至近距離での力量に雲泥の差がある。
再三ボディを打たれ、下を意識させられたところに顔面に被弾。なすすべなくダウンを喫する。
足腰がフラフラになった状態でも何とか立ち続けるが、プログレイスのカウンターでこの日4度目のダウン。レフェリーが試合を止め、プログレイスの勝利が決定する。
「カネロの禁止薬物陽性の裏でいろいろあったよ。コバレフvsミカルキン、ビボルvsバレラ、ジョシュ・テイラーvsカンポス」
丸裸にされたインドンゴ。しかも、プログレイスとの相性が悪過ぎた。ナミビアのシンデレラストーリーも、これでひとまず終了か
う〜〜〜ん……。
ダメでしたねインドンゴ……。
「ジョシュ・テイラーvsポストルうおお!! 期待のテイラーが虚弱内山ことポストルに挑む」
前回のクロフォード戦で丸裸にされたのがそのまま出たか。
何とも言えない手詰まり感。
遅咲きのシンデレラストーリーもここでひとまず終了かなぁと。
お気に入りの選手だっただけに、残念極まりないのだが。
「マイキー・ガルシア4階級制覇達成!! リピネッツに3-0で勝利。やっぱりS・ライト級ではスペシャル感は薄れるよな」
まず今回の試合、予想記事でも申し上げたように、インドンゴにとってプログレイスとの相性はかなり悪いと思っていた。
「インドンゴ再び。レジス・プログレイスと暫定王座決定戦へ。カモシカのおっさんのなりふり構わなさが運を引き寄せた」
一定のリズムで前後にステップを踏み、遠い位置から一気に飛び込んでパンチを振るうインドンゴ。
対するプログレイスだが、この選手が得意とするのはカウンター。
相手のパンチの芯を外し、戻り際に合わせて間合いを詰めてカウンターを合わせる。
しかも、懐でも構わず連打が出せるのがこの選手の強みで、なおかつ1発1発が重い。
「プログレイスvsベラスコ感想。プログレイスすごいね。猛獣的な強さを感じる。そしてWBSSのS・ライト級がクッソ楽しみ」
踏み込みのレンジは長いが動き自体は単調なインドンゴと、硬質な拳でカウンターを打ち込み、そこから連打につなぐプログレイス。
イメージ的には山中慎介vsルイス・ネリ戦に近い。
勝敗の分かれ目としては、インドンゴの身体能力がプログレイスの対応力を超えられるか。
「野獣ワイルダーがオルティスを豪快KO!! やべえ、おもしろかったww オルティスは勝たなきゃダメな試合だったな」
そして、僕の予想はインドンゴの判定勝利。
インドンゴの常人離れした身体能力なら、プログレイスのカウンターを飛び越えてくれるだろうと予想していた。というより、正確には僕がインドンゴが好きだから応援していたという話。
「隠れ名選手グラナドス。フォルトゥナをリング外にすっ飛ばして無効試合。グラナドスはちょっと河野公平っぽいよね」
「インドンゴにとって相性は悪い」
「もしかしたらプログレイスの前半KOすらあり得る」
と言いつつ「勝敗予想はインドンゴの判定勝利」などとほざいた結果、豪快に赤っ恥をかくといういつものパティーンであるww
「バルテレミーvsレリク、グローブスvsユーバンクJr.を観たので感想を。バルテレミーさんの体調の悪さとグローブスの泥仕合ww」
山中慎介vsルイス・ネリ戦とそっくりだったな。必殺の左で恐怖を感じさせられないのはキツい
試合を観た率直な感想としては、
「そのまんまじゃねえかww」
「小原佳太2RKO負けでWBO-AP王座陥落。ラガンベイとダブルノックダウンで立ち上がれず。でも「まさか」ではないかな」
インドンゴのモーションの大きなスイングに合わせてプログレイスが踏み込み、懐で強烈な連打を浴びせる。
山ほどボディを叩き、下を意識させたところでオーバーハンドのフックを側頭部へ。
何のこっちゃない。
完全に山中慎介vsルイス・ネリ戦そのまんま。
「山中陥落…。ネリの猛打に4RTKO負け…。お前もか山中。こんな一気に世代交代するかね。そしてネリ恐るべし」
強靭なフィジカルと硬い拳。
さらに、インドンゴの妙なタイミングのパンチを恐れないメンタル。
インドンゴのクロフォード戦やバーンズ戦を観た結果、踏み込みのタイミングもパンチの軌道もほぼ学習済みだった感が強い。
「インドンゴがバーンズ討伐を果たして王座統一。おもしれえ試合ww 野生動物のようなインドンゴにビックリ」
インドンゴも山中慎介も、遠い間合いを維持してこその選手。
山中は神の左()と呼ばれる1発。インドンゴはトロヤノフキーをワンパンで沈めた妙なタイミングの左。
とにかく左腕を思い切り振るスペースを確保してなんぼの選手で、両者とも前戦でそこを突破された際の脆さも露呈していた。
「バルデスvsクイッグ感想。体重超過でパツパツのクイッグがバルデスに判定負け。体重超過に対するペナルティが緩い理由?」
しかもルイス・ネリも今回のプログレイスも、必殺の左にほとんど恐怖を感じていないのがキツい。
躊躇なく懐に侵入され、無遠慮に連打を打ち込まれる。こうなると、やはりインサイドでの力量の差が大きく響いてしまった。
まあ、山中戦のルイス・ネリは体重超過で強化されていたわけだが、そういうことを抜きにすればという話。
「山中2RKO負け引退表明。ネリ体重超過で試合に臨み、パワフルな連打で圧倒。めんどくせーけど、一応感想を言っておこうか」
レジス・プログレイスがどんな選手なのかがまだわからない。ポストル? イマム? ブローナー? 思い切ってジョシュ・テイラーと英国でやらんかな
そして勝利したレジス・プログレイスについてだが、僕はいまいちこの選手の底力を掴みきれていない。
拳も硬く、1発1発のパンチが強烈だというのはわかった。
相手の反応を見ると、パンチの質はゴロフキンに近いのかもしれない。
「ネリ再起。WBSS参戦目指してパブスタンとの10回戦に挑む。今後、ネリが体重超過をしない理由」
また、カウンターから連打につなぐ爆発力もなかなかで、芯を外しながらプレスをかけて追い詰める動きも手馴れていた。
確かに21勝18KOという戦績も納得である。
「ベストバウトきました。テイラーvsポストル興奮したわ〜ww ポストルに感動したかな。どっちもよかったけど」
ただ、今回はインドンゴとの相性が抜群によく、なおかつバーンズ戦やクロフォード戦で対策が見えていたというのも大きい。
「決まっちゃったよw ロマチェンコvsリナレス。相性は悪くないけど、実際は難しいかな」
たとえば相手が負傷欠場したビクトル・ポストルだったらどうなるか。
あの打ち下ろしの左をかいくぐって、ポストルの深い懐に侵入できるか。
「ドグボエすげえな。マグダレノに圧勝やんけ。強フィジカルのカウンターでKO勝利。井上尚弥のラスボス交代か?」
また、僕の超オススメ、ジョシュ・テイラーの万能感についていけるか。
縦横無尽に動き回るテイラーに蜂の巣にされやしないか。
などなど。
「ジョシュ・テイラーvsミゲル・バスケスが本日No.1の名勝負だった件。テイラーはヤバいww こいつならクロフォードにも勝てるかも」
予想記事で「あまりピンとこない」と申し上げたが、未知の部分が多いのは相変わらずである。
「福原辰弥vs高橋悠斗戦感想。ミニマム級の長身福原が再起戦で勝利。この長距離サウスポーは珍しくないっすか?」
と同時に、これからの組み合わせにも期待できる選手でもある。
「ベルデホ堕ちる…。ロサダに10RTKO負け。復帰戦で番狂わせ、キャリア初黒星を喫する。観てるだけで息切れが止まらん」
今後はアレか。
とりあえず、アミール・イマムあたりと絡むのかね。
謎のキャッチウェイトでジェシー・バルガスと対戦するエイドリアン・ブローナーの動向も含め、これからWBCも騒がしくなる? のかな?
「気づくのおっせえw 岩佐vsサウロン。大差判定で岩佐が初防衛成功。ジリ貧の両者が後半に「あっ」ってなる」
というか、プログレイスの人気面はどうなんだ?
このまま米国をベースにやっていれば満足できる報酬が得られるのか?
もしアレだったら、ジョシュ・テイラー陣営が英国マネーを積んで自国に連れてくればいいんじゃないの?
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