映画「生きててよかった」に期待。どつき合いしか取り柄のない社会不適合者のクズが最底辺まで堕ちるパターンであれ。キッズ・リターンどころかアダルト・デッドを希望する笑

映画「生きててよかった」に期待。どつき合いしか取り柄のない社会不適合者のクズが最底辺まで堕ちるパターンであれ。キッズ・リターンどころかアダルト・デッドを希望する笑

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2022年5月13日に公開予定の映画「生きててよかった」
 
映画「生きててよかった」感想。刺さる人にはめっちゃ刺さる作品。戦闘中毒の楠木創太と夫を支える妻幸子の話だと思ったら、幸子が同じくらいヤバいやつだった
 
主演は元プロボクサー&綾野剛主演ドラマ「アバランチ」の敵役で注目を集めた木幡竜。監督・脚本を務めるのは2012年の映画「くそガキの告白」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭で4冠を獲得した鈴木太一である。


少し前に解禁された情報によると、今作は5月13日から新宿武武蔵野館ほかで全国公開がスタートするとのこと。


 

5月13日公開の映画「生きててよかった」に期待。定期的にアングラエキスを注入して人生を豊かにする笑

ここ最近、新型コロナウイルスの影響もあり映画館に足を運ぶ機会が激減していたのだが、先日約7か月ぶりにアニメ映画「グッバイ、ドン・グリーズ!」を観てきた次第である。
 
「グッバイ、ドン・グリーズ!」感想。それは禁止って約束したじゃん。青春とファンタジーのいいとこ取りをしまくった末にそのオチは卑怯ですよ
 
その他、今秋公開が予定されている映画「SLAM DUNK」も楽しみにしている作品の一つである。
 
映画「スラムダンク」が二部作でなければならない理由。まさか豊玉戦を端折るつもりじゃねえだろうなw
 
そして表題の件。
5月13日に全国公開される映画「生きててよかった」にもまあまあ期待している。
 
格闘技を題材にしていることはもちろん、予告編だけで僕のテンションは爆上がり。

こういうアングラ臭が漂う作品には定期的に触れておきたいというか、適度にエキスを注入することでより人生が豊かになる(気がする)。
あまり連発し過ぎると腹を下すのだが、これ系の作品にしばらく触れていなかったこともあって公開を心待ちにしている。
 

予告編を観ればあらすじはだいたい想像がつく。ラストのオチがどっち側になるかに注目だよね

一応言っておくと、今作のあらすじは予告編を観ればだいたい予想がつく。
 
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ベテランプロボクサー・楠木創太は歴戦のダメージにより引退を余儀なくされる。
結婚を機に就職を決めて新生活をスタートするも、これまでボクシングしかしてこなかったせいでうまく社会に馴染めない。
 
悶々とした毎日を過ごしていた楠木だったが、ひょんなことから非合法の地下格闘技の存在を知る。
 
タイトロープを渡るようなかつての充足感を思い出してしまった楠木はいても立ってもいられない。
 
そして妻の制止を振り切り、再び闘いの中に身を投じてしまうのだった……。
 
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恐らく流れとしてはこんな感じになると想像する。
細かいズレはあれども、大まかな部分では当たらずとも遠からずなのではないか。
 
 
というわけで、元プロボクサーの経歴を持つ“逆輸入”俳優・木幡竜の演技に注目しつつラストのオチが“どちら側”になるのかを楽しみにしたい。
 

過去視聴した格闘技を題材にした映画とその感想。一番よかったのは…

ちなみにだが、これまで僕が視聴した格闘技系の映画とその感想は下記。
 
「アンチェイン」(2000年)
 
アンチェイン梶とかいうクズ中のクズ。映画「アンチェイン UNCHAIN」感想。アンチェイン梶というボクサーがいた。戦績、6敗1引き分け。たった1度も勝てなかった
 
昔観て衝撃を受けた作品。
ところが再視聴した際はアンチェイン梶のあまりの突き抜けたダメ人間っぷりに笑ってしまった。
むしろガルーダ・テツ、永石磨、西林誠一郎の3人の方が魅力があったんじゃねえか? みたいな。
 
 
「ミリオンダラー・ベイビー」(2004年)
 
ミリオンダラー・ベイビー感想。最高の映画との出会いに感謝。キュートな笑顔のマギーと老トレーナー、フランキーの疑似父娘物語
 
軽い気持ちで観始めたらとんでもない目にあった笑
中盤までのサクセスストーリー→後半以降の絶望感のギャップが凄まじい。油断していたせいで思いっきり精神を病んだ。
ちなみに主演のヒラリー・スワンクは結構タイプです。
 
 
「あゝ、荒野」(2017年)
 
映画「あゝ、荒野」感想。ベッドシーン多くね? 木下あかりの裸を見飽きるまさか事態に。古くね? 2021年設定でこのスタンスどうなん?
 
菅田将暉とヤン・イクチュンがめちゃくちゃがんばってた。
でも、全体的に古臭い&ご都合主義すぎてちょっと冷めたかな。
あとはベッドシーンが多すぎ。木下あかりの裸を見飽きるってどういうことよ笑
 
 
「破天荒ボクサー」(2018年)
 
映画「破天荒ボクサー」感想。5点満点中2点かな。前提となる知識の範囲が広過ぎるし、エンタメor人物像の掘り下げのメリハリもビミョかった
 
中立を気取った身内ノリの自己満足作品。
仲のいい知り合いが盛り上がるだけの「誰向けなの? コレ」なドキュメンタリーだった。
あと、前提となる知識の範囲が広すぎて置いてきぼりを食うから気をつけて。
 
 
「ファイティング・ファミリー」(2019年)
 
「ファイティング・ファミリー」感想。クソ名作出ました。ロック様「プロレスは脚色された世界だ。だが、観客は嘘を見抜く」。唐突な女子プロ版ロッキーにビックリした
 
間違いなく名作。
わかりやすいサクセスストーリーとその裏にある挫折を描いたことが素晴らしい。
ロック様の尋常じゃない色気に震えて眠れ笑
 
 
「パパはわるものチャンピオン」(2018年)
 
「パパはわるものチャンピオン」感想。「ならなくていいよ。チャンピオンなんて」「パパの仕事、恥ずかしいよ」←それだけは絶対言ったらダメだって
 
プロレスシーンのガチっぷりは必見。ここに関しては見応えしかない。
自分の置かれた状況に対するジレンマ、それを我が子にはっきりと否定される辛さ、生々しさは目をそむけたくなるレベル。
主題歌「ありがとう」(高橋優)がクッソ名曲でしたね。
 
 
「負け犬の美学」(2017年)
 
映画「負け犬の美学」何か違う。「敗者にも物語がある」に超違和感。“物語”って言葉が嫌いなのもあるけど、勝者こそすべてのリアルが最優先であってほしい
 
「敗者にも物語がある」「それまでの過程にも目を向けてほしい」という主張に強烈な違和感を覚える。
日陰者にスポットを当てたストーリーは悪くないが、やっぱりリングの上では勝者こそが正義、結果が第一であるべきでしょ。
 
 
「サウスポー」(2015年)
 
映画「サウスポー」感想。リアリティじゃない。アクションは迫力と臨場感。ロッキーシリーズの秀逸さに改めて気づかされる。まさかのあだち充方式かよw
 
ジャケットデザインのエロさに惹かれて視聴した作品。
レイチェル・マクアダムスのセクスィさを堪能しようと思ったら、まさかの序盤で退場という。
ボクシングシーンもいまいち臨場感に欠ける。何だかんだで「ロッキー」シリーズは偉大です。
 
 
「ザ・ファイター」(2010年)
 
映画「ザ・ファイター」感想。ミッキー・ウォードと天才系クズ兄貴の爆笑ダークコメディ。注)アルツロ・ガッティは出てこないよ
 
完全に当たりの作品。
ウォード家のはちゃめちゃ加減に笑いが止まらない。
典型的なダメ人間の天才ディッキーと、努力型だけど周囲に依存しまくりのミッキー。
最後の最後で家族が一枚岩になる展開だけはちょっと不満かな。できればバラバラのまま突き進んでほしかった。
 
 
「迷子になった拳」(2020年)
 
「迷子になった拳」感想。格闘技をやってて「健康ガー、安全ガー」ばっかり連呼してんじゃねえよってね。今回は“当たり”のドキュメンタリーを引いたな
 
この作品は本当によかった。
上述の「破天荒ボクサー」での身内ノリにうんざりしていた反動もあると思うが、取材対象との距離感が絶妙で試合とインタビューのバランスもちょうどいい。
 
ラウェイに魅せられながらも格闘技界の村社会っぷりに嫌気がさす金子大輝や、ラウェイを足がかりにRIZINでの那須川天心戦にまでこぎつけた浜本“キャット”雄大、ラウェイ沼にドップリはまってミャンマーとの架け橋になろうと決意する渡慶次幸平、などなど。中でもコンプレックスの塊のような金子大輝のキャラは素晴らしかった。ドキュメンタリーってこういうことよ。
 
なお、金子の母親が金子大輝に言い放った「(格闘技界は)おかしな人ばっかりだし!!」というひと言は映画史に残る名言です。
 
 
「BLUE」(2021年)
 
映画「BLUE/ブルー」感想。後楽園ホールの試合シーンがリアル過ぎて最高に不愉快。あと、やっぱり俳優のスキャンダルってマイナスだよな
 
出来のいい作品だが、少々リアリティを重視しすぎ。せっかくのオリジナル脚本なのだからここまで救いゼロの結末にせんでも……。映画はやっぱりエンターテイメントだしね。
東出昌大のがんばりはよかった。ただ、ことあるごとに例のスキャンダルがチラついていまいち集中できねえ笑
 
 
ざっと思い出せるのはこんなところだろうか。
 
ついでに言うと、ちょろっと興味が湧いた「ビニー/信じる男」(2016年)のDVDを先日注文したばかりである。

 
 
上記に順位をつけるとすれば、
衝撃度No.1は問答無用で「ミリオンダラー・ベイビー」。
おすすめ度は「ザ・ファイター」と「迷子になった拳」が2トップ(「迷子になった拳」は映像化されていない)。
逆にクッソしょーもない作品ワーストは「破天荒ボクサー」。ここは間違いない。
 
個人的な意見でございます。
 
なお、今回は「ロッキー」シリーズや「クリード」シリーズ、「ALI」などの有名作品は省かせていただいている。
 

「生きててよかった」では格闘技を題材にした映画の真骨頂を発揮してほしい。僕が求めるのは完全なるアダルト・デッド()

話がだいぶ逸れたが、改めて映画「生きててよかった」について。
あらすじはだいたい上述の通りだと想像するが、申し上げたように今作の一番の見どころはラストのオチ。
 
主人公楠木創太に救いが与えられるかどうか
 
地下格闘技に身を投じてかつての充足感を取り戻した楠木だが、蓄積したダメージは確実に彼の身体を蝕んでいく。
どこかの段階で間違いなく精神or肉体に不調が出るはずで、そこからどう展開させていくかという話。
 
奥さんや信頼できる仲間に支えられて首の皮一枚で踏みとどまるのか、もしくは堕ちるところまで堕ちて廃人同然のどん底なラストを迎えるのか。
 
僕の希望は断然後者。できることならいっさい救いのないクソにまみれた結末であってほしい。
 
どつき合いしか取り柄のない社会不適合者のクズ、コンプレックスの塊のような人間がウジウジと悩み、結局何の結論も出せずにたった一つの生きがいにすがる。で、問題を先送りにしたまま破滅へとまっしぐら。
 
表題の通りだが、今作にはぜひとも格闘技を題材にした映画の真骨頂を発揮してもらいたい。
 
格闘技の持つジメジメした部分を目いっぱい強調した作品というか、ダークな方面に振り切った内容なら最高である。
 
つまり、上述の「BLUE」とは真逆の展開。
映画「キッズ・リターン」の名言「バカヤロウ!! まだ始まっちゃいねえよ」どころの話ではない。
 
いい歳こいた大人が取り返しのつかないところまで転落していくアダルト・デッド()に期待している笑
 
「終わったよ……。何だったんだ俺の人生」
 

タイトルをどう解釈するかだろうな。どっちの意味での「生きててよかった」なのか

要するにタイトルの「生きててよかった」をどう解釈するかなのだろうと。
 
ちっともうまくいかない、何度も足を踏み外しそうになったが、そこから手を差し伸べてくれる人がいた。最後の最後で救いの光が見えた。やっぱり世の中捨てたもんじゃないよねという意味での「生きててよかった」なのか。
 
逆転不可能などん底まで転げ堕ちて精も根も尽き果て身体もボロボロ。ここからやり直す気力もない。でも、辛うじて呼吸だけはしている。ああ、命があってよかった。
いわゆる自虐を含んだ「生きててよかった」なのか。
 
映画として正解なのは前者だと思うが、今回に関しては頼むから後者であれ笑
日本版「ミリオンダラー・ベイビー」の爆誕である(違
 
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