最強クロフォードがホーンに圧勝で3階級制覇。ん? 最強? いやいや、クロフォードに勝てそうなヤツが1人いるんだが【結果・感想】

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2018年6月9日(日本時間10日)、米・ネバダ州で行われたWBO世界ウェルター級タイトルマッチ。同級1位で2階級制覇王者のテレンス・クロフォードが王者ジェフ・ホーンに挑戦。9R2分33秒TKOで勝利し、見事3階級制覇を達成した。
 
 
左右に動きながら距離を詰めるホーンに対し、クロフォードはサウスポースタイルで対抗。右フックや左ストレートを的確にヒットし、ホーンの出足を止める。
また、ホーンの突進をバックステップでかわし、すぐさまリターンの左を当てるなど、終始優位な展開で試合を進める。
 
ホーンも鋭い踏み込みで何度も攻め込むが、そのつどクロフォードの切れ味鋭いカウンターをもらってしまう。
 
5R以降、失速が見られるホーンをクロフォードはインサイドでも圧倒し、付け入る隙をまったく与えない。
 
「プログレイスvsベラスコ感想。プログレイスすごいね。猛獣的な強さを感じる。そしてWBSSのS・ライト級がクッソ楽しみ」
 
そして9R。
リング中央で左右フックを立て続けにヒットし、ついにダウンを奪う。
何とか立ち上がったホーンだが、クロフォードの追撃の連打を浴びて力尽きる。
 
9R2分33秒レフェリーストップにより、クロフォードの勝利。
王座から陥落したホーンはキャリア初の敗戦を喫した。
 
「拳四朗忘れんなよ。ロペスとの再戦をボディ一撃で終わらせる。北斗一烈拳炸裂()でパーヘクツ勝利」
 

ホーンKO負け……。言われていた通りの結果が出てしまった。応援してたんだけどなぁ

タイソン・フューリーさんの復帰にはしゃぎ過ぎたせいですっかり忘れていたこの試合。
 
「タイソン・フューリーが神である理由。セファー・セフェリを4Rノーマス。2年半のブランク明けでロマチェンコ超え」
 
当日になって「あ、そういえば今日だっけ?」と思い出し、急きょ観戦した一戦である。
 
 
結果はまあ、観ての通り。
 
微妙な判定でパッキャオに勝ったものの、ホーンの実力はそこまで高くない。
間違いなく長期政権にはならないし、階級アップしたクロフォードには歯が立たない。
 
多くの方がこうおっしゃっていたが、残念ながらその通りの結果が出てしまった。
 
「ベストバウトきました。テイラーvsポストル興奮したわ〜ww ポストルに感動したかな。どっちもよかったけど」
 
ただ、個人的にジェフ・ホーンがそこまでダメだとは思っていない。
2017年7月のマニー・パッキャオ戦は普通にすばらしかったし、そんなにボロッカスに言うほどかな?
英雄パッキャオにジモハン的な勝利を挙げたせいかは不明だが、異様な低評価が謎だった記憶がある。
 
似たようなケースでは、2012年のティモシー・ブラッドリーか。
あの試合のブラッドリーも微妙な判定で英雄パッキャオに勝利したせいで、その後の人生が大きく狂ったと聞く。
判定結果ばかりを言われて本人のがんばりがまったく見向きもされなかった分、もしかしたらブラッドリーの方が悲惨だったのかもしれない。
 
そんな経緯もあり、この試合もジェフ・ホーンを目いっぱい応援していたのだが……。
PFP上位の実力と言われるクロフォードの牙城はやはり堅かった(当日まで試合の存在を忘れていた分際でよく言うわ)。
 
「ダニエル・ローマン危なげなく勝ったなオイ。フローレスが残したものは体重超過とデカい掛け声だけ…」
 

言うほどクロフォード盤石か? ホーンはよくやったと思うぞ。完敗だけど、クロフォード対策は正解だった気がする

だが今回の試合、言われているほどクロフォードに盤石さは感じなかった。
というより、むしろジェフ・ホーンががんばったと言うべきか。
 
「クロフォードww インドンゴをボディ一閃!! 4団体統一戦に3RKO勝利。ナミビアのシンデレラストーリーを破壊する」
 
とりあえず、ホーンの実行したクロフォード対策は間違いではなかったと思う。
 
前後左右に細かく動きながら距離を詰め、飛び込みのタイミングを測る。
一瞬の隙をついて大きく踏み込み、いきなりの右を顔面に。
そのまま腕をからめるように組みつき、反対の腕で顔面やボディにパンチを浴びせる。
 
「アルバレスvsゴロフキン再戦を予想する。まあ、いろいろなことは水に流して楽しくいこうやww」
 
一足飛びでクロフォードの懐に入り、ラフな打ち合いに巻き込む。
ひと回り大きな身体を活かし、強引にロープ際に押し込んでねじ伏せる。
作戦自体は2017年のパッキャオ戦と同様である。
 
そして、カウンター狙いのクロフォードを崩す方法としては普通に悪くない(気がする)。
 
「ラッセルvsディアス。ラッセルたんの猛打に耐えたディアスたんすげえ。フェザー級頂上決戦でしたね」
 
現にクロフォードは何度も射程内への侵入を許していたし、たびたびロープ際まで下がらされるシーンも見られた。
 
右フックで踏み込みを躊躇させられ、インサイドでの手数も出ない。また、もみ合いでのボディワークにも差があったせいで詰め切れなかったが、やろうとしていたこと自体は十分有効だった(と思う)。
 
「マイケル・コンランvsドス・サントス感想。大人気コンランの試合を初めてちゃんと観たら、思った以上に慎重なヤツだった」
 
ホーンにパッキャオ戦並みの踏み込みとインサイドでの連打があれば、今回ももう少し食い下がれたのではないか。
 
近いイメージとしては、S・ライト級のアドリアン・グラナドス。アミール・イマム戦やエイドリアン・ブローナー戦でのあの選手の動きを踏襲できれば、ここまでのワンサイドにはならなかった? はず?
 

ウェルター級でクロフォードを倒せそうなヤツを募集中。ホーンの作戦をグレードアップできる人いませんか?

申し上げたように、今回のクロフォードにそこまでの盤石さは感じない。
この階級ではフィジカル的にも上位とは言えず、やり方さえ間違えなければ何とかなるのではないか。
 
「意外と楽しみなアンドレ・ベルトvsデボン・アレクサンダー。どっちが勝ってもスペンスには歯が立ちそうにないけど」
 
対策としては、この試合でホーンがやったものを踏襲すればいい(と思う)。
 
前後左右に動きながらジグザグに距離を詰め、一瞬のタイミングを狙って踏み込む。
サイドから懐に立ち入り、至近距離で連打を浴びせる。
 
「もはや芸風w レイ・バルガスがフラフラでアザト・ホバニシャンを退ける。お前はそれでいいよw 実写版間柴了の試合はおもろいw」
 
必要なのは、クロフォードの右リードをかいくぐり、一足飛びで距離をゼロにするダッシュ力。
さらに至近距離での回転力と、クロフォードのリターンにカウンターを合わせるタイミング。
クロフォードをパワーで圧倒しつつ、クリンチでのもみ合いにも強ければなおいい。
 
ウェルター級で、こんな条件に合致した選手はおらんかね?
 
「伊藤雅雪やるっきゃねえなオイ。クリストファー・ディアスとフロリダで王座決定戦。勝つね。うん、これは勝つよ」
 

打倒クロフォードを果たせそうな選手を適当に挙げていく。実はそんなに絶望感はないんだよね

上記の条件で思いついた選手を適当に挙げていくと、まず頭に浮かんだのがエロール・スペンスJr.
現IBF王者で、近い将来クロフォードとの対戦を期待されるウェルター級の第一人者である。
 
「パッキャオがマティセを寄せ付けずに9年ぶりKO勝利。僕たちの英雄は世界一強い大統領(予定)。最高にカッチョいいだろ?」
 
まあ、そうですよね。
ウェルター級初戦のクロフォードに対し、スペンスはS・ウェルター級でも通用するのでは? というほどパワフルな選手。インファイトでの強さもあるし、クロフォードの足に追いつければ十分可能性はある。
 
「カーン様がクロフォードに勝つ日がやってきたぞw カーンは打倒クロフォードの可能性を持った数少ない1人」
 
ただ、個人的にこの対戦にはあまり興味をそそられない。
恐らくクロフォードは最初からフィジカル勝負は諦めるはずで、そうなると展開としては鬼ごっこにしかならない。
どちらが勝つかは何とも言えないが、試合自体はかなり退屈なものになりそうな気配が……。
 
「スペンスがピーターソンを圧倒してギブアップ防衛。ボコボコやねピーターソン。スペンスは階級アップした方がよくね?」
 
次に思いついたのが、ジョシュ・テイラー
僕は以前から「ジョシュ・テイラーならクロフォードに勝てるかも」と言い続けているのだが、今回の試合を観て改めてそう思った次第である。
ジグザグのプレスと至近距離での連打、精度の高いカウンターなど。正面衝突でフィジカル負けしなければ、クロフォードに勝てる要素は揃っている気がする。
 
まあ、とても両者の対戦が実現するとは思えないのがアレですが。
その前にビクトル・ポストル戦ですよね。
 
「ジョシュ・テイラーvsポストルうおお!! 期待のテイラーが虚弱内山ことポストルに挑む。WBC世界S・ライト級挑戦者決定戦」
 

クロフォードを倒せる選手はやっぱりアイツしかいないだろ? この前、衝撃的な復活を果たしたアイツだよww

そして、僕がもっとも打倒クロフォードの可能性が高いと思っているのが、例のアイツ。
 
アミール・カーン
 
いや、もうこの選手しかおらんでしょ。
冗談抜きで、カーンさんなら打倒クロフォードの条件にバッチリだと思うのですが。
 
「ロブ・ブラントがバイサングロフに11RTKO勝利。思ったよりずっと厄介な選手じゃない? つまらないし対戦する意味もないけど」
 
持ち前のグラスジョーによるワンパンKO芸がネタにされるアミール・カーンだが、能力自体はめちゃくちゃ高い。
 
この選手のダッシュ力なら一瞬でクロフォードの懐に侵入できるし、リターンを打つ間も与えず得意の超絶連打につなげられる。ミドル級でカネロ戦を実現させたフィジカルがあれば、パワー負けすることはまずない。
 
実際、復帰戦で見せた電光石火の勝利は戦慄が走るほど凄まじかった。
 
「エロール・スペンス1RKO勝利。おいおい強杉かww でもオカンポのスペンス対策も間違いじゃなかったよね」
 
飛び込み際のカウンターさえ気をつければ、クロフォードにも高確率で勝てると思うのだが。
まあ、12Rの間に1発でも食えば即終了という噂もありますがww
 
「リナレスがロマチェンコにKO陥落。あ〜惜しい。もう少しだったけどな。これがスピード&パワーの偉大さですよ」
 
マジな話、今後カーンさんはどうするのか。
化け物だらけのS・ウェルター級でやっていけるとは思えないので、おとなしくウェルター級にとどまるべきな気がするが。
それとも、すでにタイトル戦線には興味がなく、ケル・ブルックとの英国人対決で大団円だぜ!! とでも考えているのか。
 
いけると思うんだけどなぁ打倒クロフォード。
北米で人気もあるし。
 
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