堀口恭司vsパトリック・ミックス予想。前半をしのげばチャンスなんじゃない? パトリック・ミックスは中盤から失速するし。過酷なトーナメントが始まる【Bellator 279】
2022年4月23日(日本時間24日)、米・ハワイ州ホノルルで開催される「Bellator 279」。この日からスタートするバンタム級ワールドGPの1回戦で日本の堀口恭司がパトリック・ミックスと対戦する。
堀口恭司vsパトリック・ミックス感想。ミックスの作戦勝ちだろうな。やっぱり堀口の距離が近くなってるし、適性がフライ級なんてのは今さら過ぎるわな
2021年12月にセルジオ・ペティスとのタイトルマッチに4RKOで敗れた堀口恭司。
今回のバンタム級GPでは1回戦で来日経験もあるパトリック・ミックスと対戦することが発表された。
パトリック・ミックスは現在バンタム級2位の強豪。2019年末のRIZIN20では日本の元谷友貴にギロチンチョークで一本勝ちを収めるなど、MMA通算15勝のうち11の一本勝ちを誇るグラップラーである。
また同大会では堀口にKO勝利した王者セルジオ・ペティスとランキング3位ラフェオン・スタッツの対戦も予定されている。
堀口恭司vsパトリック・ミックス戦の展望を考えてみる。堀口vsコールドウェル戦と似た感じになると思うんだよね
堀口恭司vsパトリック・ミックス。
昨年12月以来の堀口の再起戦が発表されたので、例によって(わからないなりに)展望を考えてみるわけだが……。
堀口恭司vsセルジオ・ペティス感想。堀口1発KO負け…。でも、いい試合だったし満足度は高い。堀口の鈍感力には感心するよね
まず試合展開は3通りあると思っていて、
1つ目は堀口恭司の判定勝ち。
2つ目はパトリック・ミックスの一本勝ち。
3つ目はパトリック・ミックスの判定勝ち。
このどれかになると予想している(候補が多すぎて予想になってないという噂も)。
で、全体の流れとしては十中八九2019年6月の堀口恭司vsダリオン・コールドウェル戦に近い感じだろうと。
序盤1、2Rはパトリック・ミックスが堀口をグランドに引き込んで攻め立てるものの、2R終盤あたりから徐々に失速。3Rに入ると圧力も弱まり堀口の出入りに追いつけなくなる。4、5Rは力を振り絞って粘るミックスだが、大局的には堀口ペースで試合が進む。
パトリック・ミックスが体力のある1、2Rにグランドで極めればミックスの一本勝ち。
もしくは3R以降、攻められながらも持ちこたえて堀口に展開を作らせなければギリギリの判定逃げ切り。
逆に堀口が勝つなら序盤の1、2Rをしのぐ→3Rからペースアップして打撃で翻弄する流れが一番いい。できれば2R中盤からペースを引き寄せたいところだが、3Rからの反撃でも十分間に合う。5Rをトータルで考えつつ、チャンスがあれば倒しにいくスタンスでいいのではないか。
前半型のパトリック・ミックスと5Rトータルの堀口。堀口は序盤1、2Rをしのげば一気にチャンスが広がる
申し上げたように今回は堀口恭司vsダリオン・コールドウェル戦と似た展開になると思っている。
特にパトリック・ミックスは完全に前半型で、1、2Rはめっぽう強いが3Rからはガクッと失速する。
2020年9月のファン・アーチュレッタ戦でも2Rの前半まではグランドで圧倒していたが、ラウンド中盤から徐々に失速。3Rに入ると圧力も低下しアーチュレッタのカウンターの餌食になっていた。
前半だけならバンタム級トップクラスの実力を発揮するミックスだが、中盤以降の失速っぷりは尋常じゃない。グランドの時間が長くなる&極めきれない場合に消耗が激しくなるのだろうと。
コールドウェルもミックスもそうだが、組み付いた際に頭が下がる傾向がある。そのためタックルに入ると同時に首を抱えられるパターンが目につく。
なので、堀口としてはケージを背にしたまま首を抑えて休憩しつつ、一本負けだけに気を付けてミックスを消耗させたい。それで前半2Rをしのげば一気にチャンスが広がる。
平本蓮は結果を出して高笑いするしかない。アンチがてっぺん超えて同情票に振れてる今の状況は最悪だわ。鈴木千裕に漬けられ2連敗
どちらも自分から前に出るタイプなのでキワの部分でどうなるか。堀口が若干下降線に入っているような…
ただ、この両者がキワの部分でどうなるかがいまいちわからない。
パトリック・ミックスは基本的に自分からプレッシャーをかけていくタイプ。
180cmの長身を活かしてじっくり前進し、相手の踏み込みと同時にタックル。そのまま腰に組み付いてグランドに引き込み寝技の展開に持ち込む。
体力のある前半はここの圧力がめちゃくちゃ強く、アーチュレッタも完全に飲み込まれていた。
だが、中盤からはこの圧力が一気に低下する。3〜5Rまでのミックスはカウンター使いのアーチュレッタにとっては完全にカモだった。
一方の堀口だが、こちらもミックス同様自分から動いて試合を作る選手。
と言ってもグラップラーのミックスとは違って攻撃はストライカー寄り。伝統派空手の間合いの遠さを活かした踏み込み、出入りの激しさを持ち味とする。
要するにここがどうなるかという話。
アーチュレッタはミックスの圧力をカウンターで迎撃したが、堀口はどちらかと言えば能動的に攻めるスタイル。前回はこれでカウンター使いのセルジオ・ペティスを(3Rまで)圧倒したが、自ら出てくるミックスとは真正面からぶつかることになる。
しかもアレなんですよね。
膝を負傷して以降、持ち前の踏み込みに陰りが見えるような……。
2020年末の朝倉海戦は狭いリングファイト&海が前傾姿勢で対峙したせいでいまいちわからなかったが、前回のセルジオ・ペティス戦では半歩ほど間合いが近くなったように感じた。
あるべき場所に戻ってきた堀口恭司。朝倉海を1RTKOに沈めて王座奪還。やっぱりRIZINの現地観戦はサイコーだなw
アレがカウンターを得意とするペティス対策だったのか、それとも膝のケガと加齢による衰えなのか。仮に後者だとしたらちょっとヤバい? かも?
1、2Rの体力満タンのパトリック・ミックスから逃げ切れるか。
3R以降、得意の出入りが機能するか。
自分から距離を詰める同士、キワの部分でどちらがアドバンテージを取れるか。
勝負論があっておもしろい組み合わせには違いないが、案外堀口がコテっとやられてしまいそうな気もする。
勝敗予想は一応堀口の判定勝利だけど、膝の手術&直近でKO負けした堀口にとっては厳しいトーナメントだよね
勝敗予想は願望を込めて堀口の判定勝利にしておくが、マジでよくわからない。
ガス欠を起こしたパトリック・ミックスを攻めきれずにズルズルと時間を消費した上での判定負けのパティーン十分あると思っている。
でも、スピードは明らかに堀口が上回ってるから大丈夫かな?
僕のクレベル・コイケ is Back。佐々木憂流迦にバックチョークの一本勝ちウェーイ。フィジカルお化け倉本一真も復活のTKOすごかった
繰り返しになるが、堀口が勝つとすれば逆転での判定。
パトリック・ミックスが勝つなら序盤の一本か逃げ切りでの判定勝利。
わからないけど。
しかし、改めて堀口恭司にとっては厳しいトーナメントだなと。
直近の3年で3勝2敗、負けた試合はどちらも失神KO。
さらにKOされた試合から4か月後にGP開幕。ここから先は3か月くらい? のスパンで5R制の試合が続く。
対戦相手はRIZINでは巡り合えないレベルの強豪ばかり。
膝の手術を経た30歳超えの堀口にはなかなか過酷である。
KO負けのダメージは?
下降線に入ったか?
などなど。
堀口の当日のコンディション面にも注目である。