横浜GRITSvsHLアニャン現地観戦。アニャンのあまりの強さにオドレエタ。もう優勝決定じゃないの? 日本の5チームはどうアニャンに勝てばいいのか【2022.10.15感想】

横浜GRITSvsHLアニャン現地観戦。アニャンのあまりの強さにオドレエタ。もう優勝決定じゃないの? 日本の5チームはどうアニャンに勝てばいいのか【2022.10.15感想】

2022年10月15日にKOSÉ新横浜スケートセンターで行われたアジアリーグアイスホッケーGAME No.35、横浜GRITS vs HLアニャンアイスホッケークラブ戦を現地観戦してきました。

 

 
結果は2-0でアニャンの勝利。大補強を敢行して2022-23年シーズンに挑んだ横浜グリッツですが、9月のレッドイーグルス北海道戦から5連敗と苦しんでおります。


KOSÉ新横浜スケートセンターには先月17日の横浜グリッツvs北海道クレインズ戦で訪れたのですが、今回は約1か月ぶり。特別横浜グリッツのファンというわけでもないのですが、続けざまの現地観戦となっております。
 
補強こそ大正義の横浜GRITSがひがし北海道クレインズと対戦。アリーナDJがやかまし過ぎて…
 
そして今回、現地観戦を決めた理由はHLアニャンを観たかったから
 
日本におけるアイスホッケーのトップリーグは“アジアリーグ”と名が付くだけあってアジア各国のチームが参戦する国際色豊かなリーグです。初年度の2003-04年シーズン以降、日本のほかには中国、ロシア、韓国と4か国のチームが参戦、脱退を繰り返しながら現在に至ります(2022-23年シーズンは日本5チーム、韓国1チームの計6チーム)。
 
僕自身、アジアリーグの試合は何度か現地観戦しているのですが、日本チーム以外の試合は観たことがなく。今回新横浜に韓国のHLアニャンがくるということで「これは行かなアカン」となった次第です。
 
なお、本当は2019-20シーズンまで継続参戦していたロシアのサハリンを観たかったのですが、さすがに今のご時世では難しかったですね。
 
というわけで今回も撮った写真を載せつつイベントの感想を言っていくことにします。
 
横浜GRITSvs北海道ワイルズ交流戦を現地観戦した。クレインズのゴタゴタは見聞きしてたけど。もはや既存のお客を繋ぎ止める努力をする段階?
 

アリーナDJがよかった。久しぶりにグリッツの試合に復帰したんだって

まず例によって検温を済ませて場内に入り、自分の席を見つけます。
 
座席はコレ。

前回も申し上げましたが、背もたれもあって座り心地は悪くないです。
 
 
お、アリーナDJが前回と違う人!!

どうやら一時期横浜グリッツのアリーナDJを離れていたとのことで、この試合で久々の復帰となったようです。
 
てか、今回のアリーナDJはよかったですよね。
前回は「アリーナDJがやかまし過ぎていつの間にか相手チームを応援してた」と申し上げましたが、この人はまったくそんなことはなく。
ボリュームも口調も適度に抑えられて、前回の「横浜グリッツがんばれ」をひたすら絶叫し続けるMCとはひと味もふた味も違いました。
 
アリーナDJがホームチーム贔屓なのは当然ですが、それでも多少は俯瞰的な立ち位置も必要なのではないかと。
今回の“ちょうどいい”MCっぷりを観て改めてそう思わされました。
 

両国の国家斉唱や日英のアナウンス。国際色豊かなイベントに“アジアリーグ”らしさを感じる笑

そうこうしているうちに両チームのアップが始まります。


ユニフォームの色が微妙にかぶっているのは内緒です笑
 
 
グリッツのチアリーダー「GRITS TOPAZ」は今日もキレッキレ。


 
アップが終わり開始時間が近づくと、まずは横浜グリッツの選手紹介です。

 
そのまま入場セレモニーに突入。
場内の暗転→ペンライトでのライトアップは毎度のことながら壮観ですね。

 
両チームの入場も終わり、両国の国家斉唱です。


おお、なるほど。
そのつど日本語と英語で場内アナウンスがなされたり、前回とは打って変わって国際色の強い進行が新鮮です(韓国語じゃないのは気にするな)。
 
 
地元の専門学校生? が参加してのフェイスオフ。

 
諸々のセレモニーが終わるといよいよ試合開始でございます。
 
アイスバックスvsレッドイーグルス北海道、全日本選手権現地観戦。こんな劇的な幕切れは初めてでした。横浜グリッツは不祥事のワイルズには負けちゃダメだった
 

HLアニャン強過ぎワロタw バックパスからの展開がめちゃくちゃ機能してましたね

試合の感想ですが、初めて観たHLアニャンはめちゃくちゃ強かったです。
 
点差こそ2-0と僅差だったものの、全体を通して観れば一方的。開始30秒過ぎに「あ、アニャン強いぞ」と思ったのですが、3ピリオドを通してほぼゲームを支配していたと言っていいのではないでしょうか。
 
 
この試合は割と両チームの選手が転ぶシーンが多かったですが、特に横浜グリッツの選手は完全に当たり負けしていた印象です。
 
根本的なフィジカルに差があるせいで1対1で歯が立たない。その差を埋めるためにある程度引いて守る必要があるのですが、それをやると一発で抜かれない代わりに大きなスペースができる。で、必然的に相手に自由なパス回しを許してしまう。
2年前に日光で観たアイスバックスvs横浜グリッツ戦とまったく同じ光景です。
 
アイスバックスvs横浜グリッツ感想。費用対効果最強のイベントを現地観戦してきた。平野裕志朗やっぱりええわ
 
中でも「うまいな」と思ったのがアニャンのバックパスからの展開。
 
パックを持った選手がセンターライン付近でグリッツの選手と対峙→1対1の勝負を仕掛けずバックパス→パスを受けた選手がワンタッチで前方にロングパスを出す→外側で待機していた味方がパックを受け、数的優位を作ったところで余裕を持ってゴールを狙う
 
センターライン付近でバックパスを出し、パスを受けた選手がワンタッチで前方にロングパスを出す。
この流れで一気にディフェンスの裏に出て相手ゴールに迫る。
 
具体的にこれを何と呼ぶのかは不明ですが、少ないタッチ数で効率的に地域を進めていたのが印象的でした。
 
さらに前を見たままノールックでパスを出したり、急激なストップ&ゴーで相手を置き去りにしたり。
素人目にもわかるくらい、細かい部分での技術に差があった気がします。
 


 

すでに今シーズンの優勝が見えた? 日本の5チームはアニャンにどう勝てばいいの?

申し上げたように点差こそ2-0と僅差でしたが、内容的にはアニャンの圧勝。
横浜グリッツも何度もアニャンゴールに迫ったものの、残念ながら点が入る気配はありませんでした。
逆にアニャンの攻撃にはどこか余裕が感じられたというか、“いつでも点が取れる”感がヒシヒシと伝わってきます。
 
極論、僕がこれまで現地観戦したアイスホッケーチームの中でも最強なのでは? というくらい。
すでに優勝は見えていると言っても過言ではない、日本の5チームがアニャンをどう攻略すればいいのか。僕のような素人にはまったくわからないほどその強さは際立っていました。
 
アリーナDJもなすすべがなさ過ぎて「さあ、そろそろ得点の匂いがしてきました!!」くらいしか言うことがなくなってたしね。
 
と思ったら……。
マジで素晴らしい試合だったという認識なんかい!!


なるほど。
公式も「試合を重ねるごとに良くなっている」とコメントしていたし、僕にはわからない何かがあるのかもしれません。
 
正味、7-0くらいの点差がついてもおかしくない内容に見えたのですが……。
 
 
てか、翌日はドンピシャの7-0で負けてるし笑


試合を観ていないので中身は不明ですが、実際現時点の両チームにはこのくらいの差があるように感じました。
 
横浜グリッツvsアイスバックス現地観戦感想。横浜グリッツの可能性。イベントは文句なしに楽しいのであとは結果がほしい
 

初めて体験した“アジアリーグ”らしさ。そして試合後にすれ違ったおっさんの酒臭さが衝撃的…

1Pと2PのインターバルにはGRITS TOPAZによるパフォーマンスが入ります。

 
さらに3Pでは観客と一緒に踊るコーナー? も。


 
なお、この日は早い段階でアニャンのゴーリーが負傷退場しています。

 
突然うずくまるレフェリー。

この姿勢で固まったまましばらく動かなかったのはかなり心配でした。
上述のゴーリーもそうですが、身動きが取れないほどのダメージにはドキッとさせられます。
 
 
勝利したHLアニャンのメンバーが観客席に挨拶をします。

 
試合後のインタビューで悔しそうな表情を見せる横浜グリッツの選手。

アリーナDJが一生懸命前向きな言葉をかけていましたが、完全に悔しさが先行しちゃってましたね。
 
 
 
以上でございます。
 
・試合前に両国の国家斉唱
・場内アナウンスが日本語と英語
・HLアニャンがクソ強い
・横浜という土地柄か、海外の観客も多い
 
これまで何度か現地観戦したアジアリーグアイスホッケーですが、ここまで国際色豊かな空間は初めてでした。
“アジアリーグ”と名の付くリーグの真骨頂をようやく感じられたというか、HLアニャンの最強っぷりを含めていろいろと堪能できた次第です。
 
 
ちなみにこの日もっとも衝撃的だったのは試合後にすれ違った子連れのおっさん(海外の方)の酒臭さ
おっさんが近くを通った瞬間、強烈な酒の臭いがマスクを飛び越えて僕の鼻に突き刺さりました笑
 
ノーマスク、声援禁止、飲酒禁止、その他。いろいろあるとは思いますが、おっさんの酒臭さはそういった諸々をはるかに凌駕しておりました。
ルールを破って持ち込んだのか、インターバル中に外で買ったのは知りませんが、1、2杯飲んだところでああはならねえだろうと。
 
試合の印象が根こそぎ消し飛ぶほどの衝撃だったことをお伝えしておきます笑
 

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