オシャキー・フォスターvsエマヌエル・ナバレッテ3団体統一戦。フォスターの立ち回りがすごかった。「ナバレッテに勝つにはこうすれば」をまんま体現した一戦【結果・感想】

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2026年10月24日(日本時間25日)に米・テキサス州で行われたWBC/IBF/WBO世界S・フェザー級王座統一戦。IBF/WBO同級王者エマヌエル・ナバレッテとWBC王者オシャキー・フォスターが対戦し、3-0(115-111、118-108、118-108)の判定でフォスターが勝利。3団体統一に成功した試合である。


まったく把握していなかったナバレッテとフォスターによるS・フェザー級統一戦。
前日計量の様子がSNSに流れてきて存在を知ったのだが、なるほど。いつの間にかオシャキー・フォスターはここまでキャリアを進めているわけか。
 
2023年2月にレイ・バルガスに勝利したときは「いい選手だけどぼちぼちかな」という印象だったが、そこから順調に勝ち進んで(コンセイサンに負けたけど)ついに3団体統一戦。
 
レイ・バルガスvsオシャキー・フォスター。フォスターは絶対に関わっちゃダメなヤツ。バルガスにとっては初めて遭遇するタイプ。三階級制覇を欲張ったせいで笑
 
例によって結果を知った上での視聴だが、試合の感想を言っていく。
 

フォスターの立ち回りがうまかった。打ち終わりのカウンターと距離の管理

まず全体の感想としては、フォスターがうまく立ち回っていたなと。
「ナバレッテに勝つにはこうすればいい」を忠実に遂行したというか。
 
具体的には打ち終わりのカウンターと距離の管理がよく機能した。
 
ナバレッテは一つ一つのモーションが大きく打ち終わりに身体が流れる。
追撃までに時間がかかる上にカウンターが得意なわけでもない。前手のジャブも多くない。
 
リング中央では射程の一歩外をキープするフォスター。
ナバレッテの踏み込みに合わせてバックステップ→打ち終わりにカウンターを当ててすぐに退避。
ナバレッテが出力を上げれば、回避に走るのではなくあえて受けて立つ。
自ら距離を詰めることでナバレッテにフルスイングを許さない。
 
大振り+遅れ気味に腕が出てくるナバレッテのパンチを距離で回避、もしくはスペースを潰して1発の威力を封じる。
ラウンドごと、局面ごとの押し引きが絶妙で、まさに完勝と呼べる試合運びだった。
 
エマヌエル・ナバレッテを久しぶりに視聴。ああ、ナバレッテってこういうヤツだったって思い出したよ。チャーリー・スアレスもいい選手だった。思ってたのとは違ったけど
 

誰もが思いつくナバレッテ攻略法だけど、それをやれるかどうかは別

・射程の一歩外で対峙
・打ち終わりを狙う
・一か所に留まらない
 
これらはナバレッテ攻略として誰もが思いつく立ち回りだが、誰もが遂行できるわけではない。
 
足を使おうにも、変なタイミングで伸びてくるパンチを避け切れずにいつの間にか捕まる。
ペースを渡さないために足を止めて受けて立つのだが、それをやっているうちに「打ち終わりを狙う」「当てたら動く」どころではなくなる。
 
ナバレッテと対戦した多くの選手はこの流れで挫折させられているが、今回のフォスターは12Rやり切ってみせた。
 
で、7、8Rあたりでナバレッテの出足が鈍ったタイミングで攻撃に転じる。
これまで先に手を出していたナバレッテが防御一辺倒になり、ロープ際でフォスターの連打に耐える。
 
時おり打ち合いに応じつつ空振りを誘発させまくった積み重ねが一気にきたのだと思うが、前に出てナンボのナバレッテが疲労で動けなくなる光景はなかなかだった。
 
増田陸vs堤聖也。堤vsドネアと似た展開になるんじゃない? 増田の右が機能するか? 堤がいかに早く中に入るか? みたいな。僕は増田を応援する。圧倒的に増田を応援する
 

フォスターは途中でバテるだろと思ったけど、最後まで動き続けた。ナバレッテの方が先に疲れて…

改めてオシャキー・フォスターは最後までよく動いたなと思う。
 
攻撃は距離で避ける、打ち終わりにカウンターを打ち込む、打ったらすぐに離れるを徹底。
ナバレッテがひと休みしたタイミングで中に入る→数発当ててすぐさま退避の繰り返し。
ナバレッテが空振りとともにロープに突っ込む、フォスターがナバレッテの背後に回るシーンが何度もあったが、まさにアレである。
 
さらにナバレッテが出力を上げれば足を止めて“前で”勝負する。
距離が近くなれば当然被弾も増えるが後退だけは絶対にしない。前に出てナンボのナバレッテの前に立ちはだかり、糞詰まりを起こさせることに成功した。
 
正直、フォスターはこれだけ動き回ればどこかで疲れるだろうと思っていたが、そんなことはなく。
上述の通りナバレッテの方が先に足が止まったくらいである。
 
まあ、あそこまで空転させられれば疲労は尋常じゃなかったのだと思うが。
 
オシャキー・フォスターvsレイモンド・フォード、アクションが多くておもしろかった。“The King”藤木勇我のデビュー戦勝利を受けて、この階級のトップの試合を観てみた
 

ナバレッテが一番輝いていたのはS・バンタム級時代。井上尚弥のラスボス候補としても名前が挙がってたっけ?

表題の通りだが、ナバレッテが一番輝いていたのはS・バンタム級時代だと思っている。
 
アイザック・ドグボエに2連勝してから4連続KO勝利。一時期井上尚弥のラスボス的な扱いをされていた記憶もある。
 
井上尚弥vs中谷潤人戦再視聴。会場ではわからなかった細かいペース争いがめちゃくちゃ伝わってきた。やっぱり10Rのバッティングが勝負を決めたと思うんだよな
 
異様に伸びる&変なタイミングのパンチと前に出る馬力、階級内では長身の部類に入るフィジカル(身長170cm、リーチ183cm)を活かした独特のファイトスタイル。
足を使ってカウンターを狙おうとしても、それを超えてパンチが飛んでくるせいでいつの間にか飲み込まれてしまう。
 
一見穴は多そうなのに“長くて動ける”特性がすべてをカバーする。
洗練さの欠片もない、好きか嫌いかで言えば好きではないが文句なしに強かった。
 
 
そして今回、階級アップに伴い持ち味が目減り→オシャキー・フォスターの機動力に対応しきれず撃沈した。
 
それでも3階級制覇の実績は文句なしにとんでもない。
スペシャルな選手の1人には違いないわけで。
 
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