デビン・ヘイニーvsワシル・ロマチェンコは案外ロマチェンコ有利かも? でも応援するのはヘイニー。「ヘイニーよ、お前がNo.1だ…」って言いたい笑【予想・展望】
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2023年5月20日(日本時間21日)に米・ネバダ州で行われる世界ライト級4団体統一戦。同級統一王者デビン・ヘイニーに元3階級制覇王者ワシル・ロマチェンコが挑戦する試合である。
2022年6月にジョージ・カンボソスに勝利し4団体統一王者となったデビン・ヘイニー。同年10月の再戦でも文句なしの判定勝利を収め、見事初防衛に成功している。
対する挑戦者ワシル・ロマチェンコは前戦でジャーメイン・オルティスに3-0の判定勝利を挙げてこの試合を迎える。だが内容的には苦戦と言っても過言ではなく、加齢による劣化も指摘され始めている。
24歳のデビン・ヘイニーと35歳のワシル・ロマチェンコ。
年齢差に加えて体格差も大きいヘイニーをロマチェンコがどう攻略するかに注目である。
4団体統一王者デビン・ヘイニーがロマチェンコの追い上げを振り切り僅差判定勝利。またしても不動のPFP No.1っぷりを証明したな
PFP No.1デビン・ヘイニーが元3階級制覇王者ワシル・ロマチェンコの挑戦を受ける。ロマチェンコに勝てば周囲を黙らせることも可能
デビン・ヘイニーvsワシル・ロマチェンコ。
僕は以前から「PFP No.1はデビン・ヘイニー」と言い続け、その理由を繰り返し絶叫してきている。
“プエルトリコの至宝”と目されたフェリックス・ベルデホを激闘の末にKOした東洋で敵なしの中谷正義に手も足も出させず完勝した元P4P No.1のワシル・ロマチェンコを終盤までスピード&パワーで圧倒して判定勝ちを収めた“テイクオーバー”テオフィモ・ロペスから初回にダウンを奪いド根性で大金星を掴んだジョージ・カンボソスをアウェイの舞台で左手1本で完封し4団体統一を果たし、約4か月後の再戦でも追いすがるカンボソスを退けたデビン・ヘイニー。
上記がデビン・ヘイニーをPFP No.1に推す理由だが、ヘイニーが勝利するたびにどんどん長くなる笑
そして今回、かつてPFP No.1に君臨した“ハイテク”ワシル・ロマチェンコの挑戦を受けるわけだが。
ヘイニーに対しては試合が退屈だとか、カンボソスに勝っただけで実力を証明したわけではないという声も多いが、この試合で勝利すればそれらを黙らせることも可能。
日本のファンは圧倒的にロマチェンコ応援が多いようだが、知ったこっちゃない。僕はいつも通りデビン・ヘイニーを応援させていただく笑
ヘイニーがリマッチでもカンボソスを圧倒。ジャブとアウトボクシングだけじゃない、パンチ力とインテリジェンスも証明した試合だったな。PFP No.1がより盤石に
案外ロマチェンコが勝つかもしれん。4:6くらいでロマチェンコ有利に傾きつつある
試合の展望を考えるために両者の試合を眺めてみたところ……。
おや?
これは案外、ロマチェンコが勝つかもしれんぞ?
と思い始めている。
ライト級での適性オーバーっぷりに加えてジャーメイン・オルティス戦での微妙なパフォーマンス。
さすがのロマチェンコもブランクと加齢の影響で下り坂に入ったと言われているが、いや、待てよと。
ロマチェンコが苦労の末に判定勝利。ジャーメイン・オルティスは期待以上にいい選手だった。でも勝負どころを見極めたロマチェンコはさすが。衰えについては…
ロマチェンコが衰えたかどうかはともかく、ヘイニーにとってもこの試合はそんなに簡単ではない。
むしろ相性的にはロマチェンコが有利まである。
最初はヘイニーがアウトボクシングで完走すると思っていたが、改めて考えるとロマチェンコがヘイニーを置いてきぼりにするパターンも十分ありそう。
僕の中では6:4~7:3くらいでヘイニー有利だったものが、現時点では5:5、もしくは4:6でロマチェンコに傾きつつある。
ヘイニーはジャブでロマチェンコを遠ざけることができるか。ロマチェンコは中で勝負する流れを作れるかの勝負
恐らくこの試合は遠間からのジャブで安全圏をキープするヘイニーvsそれをかいくぐって中で勝負するロマチェンコという流れになる。
ヘイニーが得意のジャブでロマチェンコを射程外に釘付けにできればヘイニー有利。
ロマチェンコが中に入るシーンを多く作ればロマチェンコがリードを奪う。
また中盤から後半にかけてグダる傾向があるヘイニーに対し、ロマチェンコは中盤からのペースアップを得意とする。その反面ややスロースターター気味で、2020年10月のテオフィモ・ロペス戦ではロペスの攻撃力を警戒するあまり追い上げが間に合わずに判定負けを喫した。
今回もヘイニーの1発を過剰に警戒するようならロペス戦と似た流れもあるかもしれない。
ロマチェンコvsテオフィモ・ロペス感想。115-113ロペスかな。ロペスの対策が素晴らしかったしやっぱりスピード&パワー大正義
なので、ヘイニーはとにかく前半を取ることが大事。後半の失速を最小限に抑え、ロマチェンコの追い上げを振り切る。
一方のロマチェンコはなるべく早い時間帯からフルスロットルに持っていきたい。様子見のラウンドは極力少なく、ヘイニーの懐で勝負する流れを作る。
どこかの段階でロマチェンコが攻略しそうな気も…。ヘイニーにはジャーメイン・オルティスのような接近戦での強さはない
具体的には接近戦での強さと機動力。
ヘイニーと同じく長身+ジャブが得意な中谷正義はジャブの戻り際をロマチェンコに狙われ一気に距離を詰められた。
左右への動きについていけず、死角から連打を浴びまくっての9RTKO負け。
あの試合はロマチェンコにとってもベストバウトの一つと言えるのではないか。
中谷正義がロマチェンコにTKO負け…。「悔しい」しか感想が出てこない理由? 中谷正義が負けて悔しいからですよ。完全に攻略されてたな
だが前回のジャーメイン・オルティス戦では前後左右に動くオルティスになかなか追いつけず。どうにか距離を詰めても近場の連打で外に追い出されてしまう。
オルティスのバックギアとサイドへの動き、接近戦での精度が中谷をはるかに上回っていたことが苦戦の要因だと思っている。
ロマチェンコ攻略には「近場で打ち負けないハンドスピード+サイドへの動きについていく機動力」が必須になるが、ジャーメイン・オルティスはそのどちらも兼ね備えていた(と思う)。惜しくもポイントで及ばなかったものの、真っ向勝負でロマチェンコに肉薄したことは普通にすごかった。
で、今回のデビン・ヘイニーは……。
とりあえず接近戦での対応はジャーメイン・オルティスの方が上。
一定の距離まで詰められると亀になる&ガードの間から顔を跳ね上げられるパターンが多い。
さらに2021年12月のジョセフ・ディアス戦では中間距離からいきなりの右を食うシーンが目立った。ああいうのを見ると、相手の動き出しを察知する能力はそこまで高くないのかも? と思ったり。
今さらホセ・カルロス・ラミレスvsリチャード・コミー視聴。ジョシュ・テイラーはよくラミレスに勝ったわ。ラミレスvsプログレイスは熱い! けど…
中谷戦のロマチェンコもいきなりの右で再三顔面を打ち抜いていたし、あの試合と似た流れになる可能性すらもある? かも?
ヘイニーは中谷に比べてバックギアや左右への動きが旺盛なのでその分時間はかかりそうだが。
勝敗予想は僅差判定でロマチェンコ。でも僕はデビン・ヘイニーを応援するよ。「お前がNo.1だ…」って言いたいし笑
繰り返しになるが、この試合はデビン・ヘイニーが前半の貯金をいかにキープするか、中盤からペースアップするロマチェンコが追いつけるかが見どころになる。
ロマチェンコがヘイニーのジャブをかいくぐって接近戦を強いるようならロマチェンコ。
“デカくて動ける”ヘイニーのジャブとバックギアが機能すればヘイニー有利。
何となくだが、僕はロマチェンコがヘイニーを攻略しそうな気がしている。
というわけで勝敗予想はロマチェンコの判定勝利でオナシャス。
際どい試合になるとは思うが、ロマチェンコがヘイニーのジャブと体格差を攻略すると想定する。
なお一応言っておくと、僕が応援するのは当然デビン・ヘイニー。
この試合に勝利してPFP No.1の座を不動のものにしてほしい()
勝ち名乗りを受けるヘイニーに「お前がNo.1だ……」って言いたい笑
外れろ予想!!(笑)
てか、ナチュラルのデビン・ヘイニーってホントにデカいんですよね。
あまりのゴツさに一瞬チャーロ兄貴かと思ったよ笑
The Undisputed king 👑♟️
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— Top Rank Boxing (@trboxing) March 30, 2023
これが135ポンドの選手って、グロ過ぎるんですがw
完全に思い付きですけど、ロマチェンコが勝ったら日本で吉野修一郎vsロマチェンコ戦!! もなきにしもあらずですよね。
吉野修一郎が勝つんだから次の心配なんかする必要ないよボブ・アラム。
仮にロマチェンコがヘイニーに勝ったら日本で吉野修一郎vsロマチェンコ戦やるし。 https://t.co/D4eu7gAc2g
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) March 30, 2023
吉野がシャクール・スティーブンソンに勝つことは決定しているわけだし。
吉野修一郎がシャクール・スティーブンソンに勝つ姿しか想像できない。未来のレジェンドの一番勢いのある時期に日本人選手との対戦が組まれたことってこれまであったっけ?
あとは吉野修一郎メインの興行でAmazon Primeが動くかどうか……。
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